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北上線全線乗車とほっとゆだ温泉体験:100周年の鉄道旅

東北新幹線で食べ歩きをしながら北上駅に到着した続きです。

早朝に目覚めて窓から北上駅を見ると快晴の天気でした。暑いのは嫌ですが旅先で雨が降るよりは全然良いですよね。この日も天気に不安がなく旅行を楽しむ事が出来そうです。

ホテルでまずは朝食です。この日は早朝からチェックアウトと言う感じでは無かったので朝食付きのプラン(若しくは無料で朝食付き)のホテルを選んだのですが正解でした。特に今回宿泊した北上駅周辺はコンビニはありましたが、周りに朝食を食べれるお店がパッと見無さそうでしたので、ホテルでゆっくり食事する事が出来て良かったです。

駅前のホテルで宿泊していたので、乗車したい列車の出発時間から逆算してホテルをチェックアウトして北上駅に行きました。駅近だと列車旅の時には本当に楽ですね。

今回初めて北上線に乗車して横手駅に行きます!今まで乗車した事が無い路線でいつか利用して見たいなと思っていたのですが、ようやく実現する事が出来ました。車両は1両となっていました。少し早めにホームに来ていたので余裕で席を確保する事が出来ました。

北上駅を出発です。窓が汚れていてカメラのピントが合わない事がこれ以降もありました。撮影していると窓ガラスの汚れ等にはいつも悩まされます。早めに来て列車が入線して直ぐに座席を確保したので、空いているなと思ったのですが、出発時には数人程ですが立っている人もいるくらいお客さんが乗車していました。加えてなぜか若い人達が予想より多く乗車していました。実際に乗車してみると分からないものですね。

暫くは東北線と並走しますが、少し進むと左に外れて東北本線と分岐します。北上駅から少し進むと木々や畑が多い長閑な風景となりました。

数駅進んで藤根駅に到着です。ここまでの間の駅は左側の片側しかないホームでした。本数が少ないので列車が行き違う事も少なく片側のホームのみの駅が結構ありました。

進むにつれて家が少なくなり木々が多い景色となって来ました。冬だとさぞかし厳しい環境になるんだろうなと言うのが容易に想像出来ます。

次にホームが見えたのは和賀仙人駅です。北上駅から7駅進んで山が近くに見えて来ました。北上駅から20キロ進んでかなり山間に来た感じですがそれでもこの駅は北上市内です。随分北上市は広いんだなと感じます。ここまで数人降りていく人を見ましたが殆ど乗車しっぱなしで人の動きは車内で余りありませんでした。

和賀仙人駅から進むと和賀川を見ながらの景色になりました。チラッと見えた限りでは川はとても綺麗でしたね。この辺りでは山を突き抜ける区間のようでトンネルも結構ありました。

続いてゆだ錦秋湖駅に到着です。片面のホームでしたが座っている方にホームがありました。駅名の通りゆだ錦秋湖がこの駅から少し歩いてあります。降りる人がもしかしているかもと思いましたが居ませんでした。本数が少ないので電車で湖まで行くとしたら帰りの計画もちゃんとしておかないと大変な事になりそうです。恐らく駅から歩いて行ける食事処も無いでしょうしね。

川を渡る事がこの辺りでは多かったです。北上線は2024年で100周年と言う事ですが、当時は線路を通すのにも苦労したんだろうなと橋やトンネルが続くと感じます。

一旦ほっとゆだ駅で下車しました。この駅までは数人降りる人がいたかいないかと言う感じでしたが、この駅で多くのお客さんが下車して行きました。

北上駅からは既に半分は過ぎていまして既に横手駅の方が近い駅ですが、まだここは岩手県となります。

10時39分出発の快速列車でほっとゆだ駅にやって来ました。次の横手駅行きの快速列車は14時26分発と約4時間後ですが、その間この駅と周辺で過ごします。100周年を迎えた北上線ですが昔はどの程度の本数があったのでしょうかね?今は数少なくなってしまい昔を知る人からすると恐らく寂しい状態なのでしょうね。

この駅は温泉付きの駅舎と言うのか駅舎付きの温泉と言うのかはさておき、駅舎の横に温泉が併設されている珍しい駅です。しかもそれが沸かしているのではなく、掛け流しと言う事で大変珍しいですよね。約4時間あるので温泉に入る前にまずは少し周辺を見学してみます。因みに若い人がここで多く降りていて、私と同じ温泉目的とは全く荷物から思えずどこへ行くんだろうと思ってたらバスが待っていて多くの人がそのままバスでどこかへ行ってしまいました。何があるんだろう、、、と思いながらお見送りしました。

駅前の広場には足湯もありました。これから日帰り温泉に入るので足湯には入りませんでしたが、錦秋湖を散策して列車を待つ間に足を労る事が出来るのは良いですね。

駅前の道を進むと橋があるのでそこまで行くと遠くに錦秋湖を見る事が出来ました。湖まで行ってしまうと温泉入って食事する時間がなくなるのでここで引き返します。

一通り駅前を見学した上で、ほっとゆだに入りました。費用は440円となっていて受付にてお支払いして入りました。列車から多くのお客さんが降りたのでそのお客さんの半分でもこの温泉に入ったら混雑するなと思って恐る恐る入ったのですが、地元の人が数人いるくらいで凄く空いていました。結局この時は列車から降りて温泉に入ったのは私だけだったようですw。

温泉は熱め、普通、温めの3種ありゆっくり入りたかったので普通と温めを交互に入って寛いでいました。温泉の中に列車の信号があり列車が来るとなるようです。途中で温泉内の信号がなったのですが、北上行きの列車が来ていたようです。信号がなっているのを聞く事も出来て良かったです。温泉の中で列車の信号を見たり聞いたりしたのは初めてです。入浴中もお客さんが増える事がなく、むしろ地元の人がそそくさと出て行ったので二人、三人の状態が殆どで静かな温泉でゆっくりしました。駅に併設と言う事で露天風呂はなく内湯だけですが混雑していなければとても快適な空間だったと思います。

温泉入った後は2階に休憩スペースがあるのでそこで少し休んでいました。先客がいて座布団敷いて寝ていました。私も同じ事をしようと思いましたが寝過ごす訳にはいかないので寝ないで我慢していました。車でもし来たら自由に帰れるので寝たかったですが仕方ないですねw。

ほっとゆだを出ました。駅に併設されている天然温泉って良いですよね。しかも440円と格安で家の近くなら定期的に通いたい温泉です。全国津々浦々色々な駅があるんだなと思いました。気になった方は是非立ち寄って見て欲しいですね。

列車の出発時間から逆算して温泉を出ましたが、温泉の後は食事です。目の前の建物内に食事処があるので食事してから列車に乗車します。

直ぐに入って食事と思って来ましたが、満席となっていて名前を書いて待つ事になりました。列車に乗り遅れそうなら諦めるしか無いと思いつつ、取り敢えず名前を書いて建物内を見学しながら名前を呼ばれるまで待っていました。

思ったより待つ事がなく店内に入って「西和賀けんちんせいろ」を注文しました。

メニュー写真と同様に多めのお蕎麦がやって来ました。写真見て注文して実際に出て来たのが???となる時がありますが、こちらはそのような事がなくメニューから飛び出たかのように写真と同じのが来ました。実際に食べて見ると「やさしい味」と記載されてましたが、本当にそのような感じがするお蕎麦と出汁です。量が多いと思っていた蕎麦は美味しかったのもあり気がつくとあっという間に食べ終えました。お客さんが意外と観光客風が少なく地元の人が車に乗って駅前に停めて来てましたが、分かるような気がしました。

食事を終えて少し時間があったので陸橋から駅全体を見て見ました。山に囲まれた山間の駅です。

次にこの駅に来る事があるのか、あってもいつになるのか分かりません。駅員さんがいたので記念に入場券を購入しました。硬券だったら尚良かったですが兎にも角にも良い記念になりました。入場券購入した後は温泉の販売所でソフトクリームを購入してアイス休憩しながら待合室で列車が来るのを待っていました。

そして横手行きの快速列車が来ました。乗車して降りたのが約4時間前でその次の列車がこの列車なので昼間の需要は無いのかと思いきや休日だった事もありお客さんが多く乗車してホームに入線して来ました。

横手駅までは乗車時間がそれ程長くはない事と、良い席が無かったのでほっとゆだ駅からは先頭に立って景色を見る事にしました。勿論運転手さんに邪魔にならないよう右端の方にいるようにしていました。

ほっとゆだ駅を出発して次の駅はゆだ高原駅です。この時は駅舎が修復中?!となっていました。駅前は民家が少なく当たり前のようにホームで待っている人は居ませんでした。この駅までが岩手県になります。

その後も左右の木々を見ながらの進行です。北上線全般的に凄く見晴らしが良い景色があると言う訳ではありませんが、なぜかローカル線の車窓からの景色は旅情を感じます。どこかに県境があるはずなのですが、橋が幾つかあったのでそのどこかだと思いますが気が付きませんでした。

次の駅は黒沢駅です。この駅から秋田県横手市になりました。そしてここで列車の行き違いとなりました。反対列車はこちらの列車より空いているように見えました。どちらの列車も1両で賄えるだけのお客さんの数なので寂しい状況なのは同じです。

その後も木々の中を進んで行きます。この辺りの駅間は人の気配が殆ど無かったです。

途中では小松川駅を通過しました。快速列車となっていますがこの駅を通過するか否かが違うようです。一駅停車するのに大きな違いは無さそうな気がするので停車しても良いような気がしますし、逆に利用者がいないのであれば廃駅にした方が良いのではと思うのですが、朝夕の列車は停車するようなので需要はあるのでしょうね。

ここでも手前のガラスにピントが合ってしまいましたが、相野々駅が最後の停車駅です。ここでは乗車するお客さんがいらっしゃいました。ほっとゆだ駅からずっと前に立って見てましたが、この駅で漸くと言う感じです。勿論ほっとゆだ駅から降りるお客さんは1名も居ませんでした。

横手駅に向かって走行していると左に横手川が見えました。そして少しずつですが横手駅に近くなるにつれて民家が増えて町中のような景色になって行きます。

横手駅到着前には奥羽本線の線路と合流しました。横手駅はもう直ぐです。

そして終点の横手駅に到着です。結果的に乗車した多くのお客さんが北上駅から横手駅までの乗車となっていたようです。この日はウィークエンドでしたので観光等だとは思うのですが、平日はどの程度この横手と北上の県境を跨いで行き来するお客さんがいるのかなと思いました。どちらの駅も正直一大ターミナル駅と言う訳では無いので気になるところです。

と言う事で北上線を完乗する事が出来ました。途中のほっとゆだで駅横の掛け流し温泉を体験する事が出来て、記憶に残る経験となりました。最初に記載した通り2024年で100周年と言う事ですが、現状本数が少なく寂しい状態となっています。末長くこれからも歴史を繋げて欲しいと思いますが、現実を見ると厳しい状況が続く事も容易に予想されます。ほっとゆだでゆっくり寛ぎながら北上線を乗車して列車旅を体験してみては如何でしょう?

この時の様子は動画にしてますので合わせてご覧下さい。

 

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