ガルーダ・インドネシア航空で初めてインドネシアのジャカルタにやって来た続きです。
翌朝は快晴でした。天気が良いのは嬉しいですが朝からとても暑そうです。ホテルの部屋は27階で周りに景色を遮るような高い建物が無かったので、とても良い眺めでした。
ホテルは朝食付きプランでしてビュッフェ形式でした。とても大きいホテルでビュッフェには多くのお客さんがいました。色々な食べ物が提供されていて滞在中は飽きる事なく朝食を食べる事が出来そうです。多くの宿泊客がいましたが、少なくても日本語が聞こえるような事はありませんでした。
身支度して観光に出発です。Grabで検索すると数分で最初の目的地に到着するようでして、歩いても20分しない距離でした。それならと歩いて街の様子を見ながら最初の目的地に行く事にしました。少し歩いただけで嫌になるくらいの暑さでして、熱中症に気をつけないといけないなと感じました。東南アジアへ旅行する際には、保冷出来る水筒を持って行くようにしていますが、事前に飲料水を入れて持って行って大正解だと思いました。海外の場合には日本のように飲みたいと思った時に少し歩けば自販機があるという訳では無いですからね。
Google Mapは歩く方向と大まかな時間が出ますが、歩き易さについては何も情報はありません。途中では信号のない5車線くらいの一方通行の道路があり、車が中々途切れず道路を渡るだけでかなり待たされて苦労しました。日本では考えられませんが東南アジアでは信号が無いのに車の交通が非常に多いと言う事は多々あります。歩く人とすれ違う事が無かったので余り歩く人はいないのだと思いますが、それにしても中々渡れないとどうして良いのか分からなくなります。この時はホテルに荷物を置いて身軽だったのでまだ小走りにして隙を見つけて渡れましたが、荷物が多かったり天気が悪かったりすると、本当に大変そうです。
最初にやって来たのはモナスです。この記念碑は、インドネシアの独立と自由を象徴するランドマークであり、観光名所として知られている場所です。ホテルから思いの外近かったので最初に来て見た次第です。モナスがある公園内に入ると軍用車が多くあり物々しい雰囲気でした。一瞬入ったら行けないのかと思ったくらいです。しかし記念碑前に来ると観光客がいて一安心です。1975年に作られたそうでして、建物内には歴史博物館があり、高さ132メートルの塔の上部にある展望台から景色を見る事が出来るようです。
と言う事で入口を見つけてチケットを購入しようと思ったのですが、チケットは買えるが2時間待ちと言われました。2時間待つくらいの人がいるようには見えなかったのですが、最短でその時間帯と言われたので止むなく中の見学を断念しました。流石に2時間は長過ぎでここでそんなに長く待てません。
外観を見ただけで、モナスを後にして次の目的地に向けて移動します。
まず最初にバスで移動します。前日に乗車出来なかったバスですが、バスに入る改札口でSuicaのようなカードを購入する事が出来てそこにチャージして乗車する事が出来ました。バス専用の道路がありバス停もホームのようになっていて電車の改札のような所で交通系のカードをタッチしてホームに入りますが、そのバス停でも、カードが売っている時とそうではない時がバス停によってあるようです。昨日は運が悪くバスに乗車出来ませんでしたが、今回は無事にバスに乗車出来て一安心です。
バスを降りて次は電車で移動します。バスと同じカードをタッチして乗車する事が出来ました。前日は別のカードを買わされてタッチして乗車したのですが、複数の種類のカードがあるようです。複数あるのは良いのですがどこでどう使えるのかが分かりにくいので、どの電車でもどのバスでも一枚のカードで利用出来るようにして欲しいものです。色々運営会社によってあるのかと思いますが、、。
Google Mapに言われた通り、指示された駅で乗り換えです。乗り換え駅では幾つかの路線が交わる駅で乗り換えたい電車を見つけるのも少し苦労しました。慣れの問題かとは思いますが、ジャカルタの公共交通機関を利用するには地味に簡単ではありません。他にも路線図のようなのも駅によっては何もなく、どちらのホームに乗車すれば良いのかも迷う事がありました。
気がつくとジャカルタの中心部から緑が多い郊外の景色になっていました。
電車を乗り継いでやって来たのが、「TMII駅(Taman Mini Indonesia Indah 駅)」と言う駅です。駅名にあるようにインドネシアの文化と観光を代表するテーマパーク「タマン・ミニ・インドネシア・インダー(Taman Mini Indonesia Indah)」の最寄り駅になっています。最寄り駅とは言っても歩ける訳では無いですがw、、。
TMII駅ですが外観は予想外に近代的で立派でした。この路線は途中から分岐してましたがどうやらその分岐した後の区間は比較的新しい区間のようでした。モナスからバスと幾つかの電車を乗り継いで来たのでお昼近くになっていました。食事がどこで出来るか予想付かないので駅ビルの中で食事しようかと思ったのですが、建物が大きい割にはお店がなく駅ビル内で食べる事を断念しました。
駅から少し歩いた場所にモールがある事に気が付き、歩いて来て見ました。ここに来れば何か食べれるだろうと言う思惑もありましたし、この近くにTaman Miniへ行くバス停があったのでちょうど良かったです。しかしモール内を歩いたのですが、思ったより食べる所が無くて予想外でした。
モールの横にマクドナルドがある事に気がついて結局マクドナルドで食事する事にしました。世界各国どこに行っても同じようなセットを食べれる事に一定の安心感があります。大きなハズレは絶対ないなと。この時もジャカルタらしさは勿論皆無ですがお腹を満たす事が出来て良かったです。
Google Mapで示されたバスの出発時間にバスが来ました。予想外の小型のバスと言うよりはワンボックスのようですが、ちゃんと交通カードをタッチする所がありバスでした。乗車しているお客さんは居ませんでしたが、バスの番号が108でアプリと一緒でしたのでアプリを信じて乗車しました。
そして漸くTaman Miniに到着となりました。時間は掛かりましたが色々な公共交通機関を体験出来ましたし、格安で移動する事が出来ました。Grabだとお金は掛かりますが、簡単に早く来れたかと思います。しかし時間に余裕がある時には極力公共交通機関を利用した方がその土地の事も分かりますし経験にもなります。
入場料を支払って中へ入りましたが、観光案内所が見つけられず、そして敷地内を説明するような地図も見つけられずでして、思うがままに敷地内を歩いてみる事にしました。
こちらの重厚な建物は博物館でした。とても暑かったので涼しい所に行きたかったのでこれ幸いとばかりに入って見学してみる事にしました。
インドネシア各地の民族衣装、伝統的な工芸品、装飾品のコレクションが所狭しと展示してありました。インドネシアは世界最大と言って良い群島国家で島が多い為に様々な文化があるようです。敷地内にはこれ以外にも博物館があり、とても半日弱の時間では見切れるものではありません。
敷地内ではインドネシアの34の州についてパビリオンがあり、それぞれの州の文化や建築が展示してありました。こちらもパビリオンの数が多くて一つ一つをじっくり見ようと思ったら1日でも足りないくらいの数だと思います。私も面白そうだなと思う所に入って見学しましたが、それでも本当に所々でも結構な時間を消費しました。
敷地内はとても広大で極力日陰を選んで歩いていました。敷地内を周回しているバスがあり利用しようとしましたが、バス停の間隔が結構離れているのでその間を見るには歩く必要があります。それならマイペースで歩いてしまった方が気が楽なのかなと思い歩いて散策していました。他にも自転車で回れそうですが、どこで借りる事が出来るのか見つける事が出来ませんでした。勿論借りる場所によってはその場所まで戻らないと行けないので面倒になってしまいます。少なくても入口付近では自転車を借りる事が出来ずにこちらも断念しました。
途中ではコンビニのようなお店もありましたので、アイス&ドリンク休憩をしました。少し体力的に早いなと思っても次にいつ店に辿り着くのか分かりません。特に海外と言う事で早め早めに水分補給と休憩をして熱中症にならないよう体調維持に努めていました。
休憩後にやって来たのが敷地内にある鳥園です。別途有料でしたが多くの人が入って行くのを見て行ってみようかなと思い入る事にしました。こちらは入って直ぐに地図があったので、どこをどう歩いて行くか大まかにイメージして鳥園を散策します。
様々な鳥たちが自然な形で放たれていて、日本では余り無いような鳥の見せ方をしていました。柵がある所もありましたが柵がない所でも鳥が多くいて、間近に様々な鳥を見る事が出来ます。敷地内はとても綺麗に維持管理されていて、鳥たちも人に慣れているのか近づいても飛んで逃げるような事は殆どなかったです。見た事もないような鳥もいて良い気分転換になりました。
鳥園を出た後も色々見学しました。こちらのユニークな建物は恐竜博物館かなと思ったら、インドネシアに生息するコモドドラゴンと言うトカゲの博物館でした。大きいもので最大3メートルのものもあるようでして、ここで初めてそのようなトカゲがいる事を知りました。トカゲが博物館になるのだから凄いですね。日本では余り考えられないです。
日本でお馴染みのバリのパビリオンを後半に見ました。ここはどんな所なのか入って見ましたが、観光パンフレットや写真で見るような建物がありました。バリ島もいつか行ってみたい場所です。ジャカルタとバリ島は最寄りの空港間でも約1000キロ離れていて、それぞれ空港から観光場所に行くのにプラスで2時間は必要なようでこの時は諦めて、また別途改めてバリ島にはいつかと思ってます。
今回見学したのは恐らく半分どころか1/4も見れてないのかも知れません。しかし日が落ちて来ていました。ギリギリまで観光して夜に帰るとなると何かあっても面倒になるので、明るいうちにホテルへ戻る事にしました。ジャカルタ中心部から20キロ近く離れていて、行きに来た時には幾つかの電車とバスを利用して来たので時間も掛かる事が容易に予想出来ます。Grabでも帰れるかも知れませんが、ジャカルタ中心部は渋滞が酷いと聞いてたので無理はせず来たルートで帰る為に明るいうちに引き上げる事にしました。
こちらのTaman Miniですがまともに見ようと思ったら朝から来るべきだと思いますが、午後の半日でも雰囲気が分かり良い観光が出来ました。ジャカルタへ行った際には是非観光して見て下さい。宿泊するホテルやどこから行くかによっても異なりますが、乗り換えが幾つかあったので時間に余裕を持って行くか、公共交通機関の乗り換えが面倒に感じるなら、Grab利用の方がお金はかかりますが楽だと思います。
Taman MiniからTMII駅までまずはバスで戻ります。帰りのバス停もGoogle Mapで無事に見つける事が出来ました。後はアプリで示された通りにバスが来るかどうか少しドキドキしながら待っていました。バス停で待っている間、誰も乗車する人が来なかったので少し心配ではありましたが無事にバスが来て一安心です。
TMII駅に到着して再び幾つかの電車を乗り継いで移動しました。行きよりは心理的に余裕を持って乗り換え含めて電車移動する事が出来ました。
電車から最後はホテル近くまでバスで移動します。全てのバスでは無いですが、トランスジャカルタと言うバスは道路中央の専用道路を通り、ジャカルタの渋滞を避けるように運行されています。
バス停には駅のようなホームになっていて、両方向にホームがありバスが来ますが、それに加えてホームの止まる位置で行き先が異なるので注意が必要です。乗車したいバスはホームの前の方に停車するのか、後方に止まるバスなのかを確認してから乗車しました。このホームに入る為には改札がありSuicaのような交通系のカードに現金をチャージしてホームに入り、バス停で降りる時にもタッチして出ます。
無事にホテル近くのバス停で降りてホテルの部屋に戻る前に同じビル内にあるレストランで食事してから部屋に戻りました。ホテルに到着した時には結構良い時間になっていたので、明るいうちにTaman Miniを出て良かったと思いました。
と言う事で実質初日はモナスとTaman Miniだけの観光でしたがその間の移動中も含めてジャカルタの様子が分かり、公共交通機関での移動もこの日で慣れました。モナスの中に入れなかったのは残念でしたが、Taman Miniを良い感じで見学出来て良かったです。そして酷暑と言える中で無事に実質初日の観光を終える事が出来て一安心です。この日でジャカルタの雰囲気も分かりましたしね。
この日の様子は動画にしてますので合わせてご覧下さい。