台湾・花蓮での三日目です。前日はツアー参加で終日観光して過ごしていましたが、最終日の本日は花蓮市内を自転車で散策する事にしましたので、その様子を今回はブログしたいと思います。
市内観光の前にまずは朝食です。宿泊したホテルでは付いて無かったので、花蓮駅方面に歩いてお店を探しました。朝の時間帯も車や人が少なく、のんびりした感じがします。
駅前の道を真っ直ぐ進んだ所に地元の方が多くいるお店がありましたので、ここで朝食とします。大抵地元の方が多くいる所にハズレはありません。
オムトーストとカフェラテを注文して80ニュー台湾ドルでした。海外のコンビニも良いですがやはり地元民が多く行くその土地のお店を利用したいものです。テイクアウトする地元民が多かったのですが、私はお店の雰囲気を味わいながら美味しく朝食をとる事が出来ました。台湾では何を食べても日本人なら大きな違和感なく食べれるのではと思います。
その後はホテルに戻って身支度をしてチェックアウトしました。その際に荷物を預けて自転車をレンタルしました。この日は帰りの電車の時間まで市内を自転車で回って見ようと思います。宿泊中に自転車をレンタルする事が出来る事を知って、急遽そのようにしました。やはり行動範囲が広がるのが最大のメリットです。
身軽になって最初の目的地に向けて自転車で向かいます。自転車で街を移動している人は殆ど見かけませんでしたが、車道の横を通るようにしました。歩道はバイクが止まっていたり、凸凹があったり、時にはお店の商品やレストランのテーブルや机があったりと自転車でまともに走れません。車道横を自転車で行く事に最初は少し抵抗を感じましたが、車やバイクがそれ程多くは無かったので特に怖い目に遭うこともありませんでした。むしろ気になったのはどんよりした雲があり雨が降らないかと心配をしていました。
最初にやって来たのは花蓮港天宮です。自転車だと20分はかからない距離でした。これが歩いてとなるとかなり大変ですし、公共交通機関も余りバスが無さそうでしたので、自転車をレンタルして正解だったなと早くも感じました。こちらの建物ですが、事前のイメージより遥かに大きくて荘厳な寺廟でした。朝の時間帯と言う事もあり人もまばらでゆっくり見学出来そうです。
中はとても豪華絢爛といった感じで見ていて飽きずに見学出来ます。人が少なかったとはいえお参りを熱心にしている人もいるので邪魔にならないよう見学をしていました。日本にはない雰囲気のお寺で独特な雰囲気を醸し出していました。
上に上がって市内中心部方面を見て見ました。花蓮市内は非常に高い高層ビルがある訳ではないので、かなり遠くまで景色を見通す事が出来ます。ここで少し休憩して次の移動に備えました。
花蓮港天宮から次の目的地に移動します。台湾の道路は右側通行なので左側を自転車で通る時には、車とは逆方向になる為に面倒でも極力歩道を自転車で通るようにしていました。やはり歩道を走行していても途中で遮るものが多々あるので、歩道を自転車で通るのは結構厳しいなと思いながら進んでいました。本当は進行方向と同じ右側に行きたかったのですが、先々で左に曲がる事が分かっていたこともあり、途中では必要に応じて面倒でも歩道を通るようにしていました。
途中では乗車してきた鉄道の線路を越える場所もありました。本日午後の帰りにはここを通る形になります。休憩兼ねて電車が来ないかなと少し待っていましたが、来なさそうだったので先に進みます。
次は花蓮空港に行って見ようと思って移動していましたが、その途中で耳を切り裂くような爆音があり、何かと思ったら戦闘機が空港に着陸しようとしていました。飛行している戦闘機をこれ程までに近くで見たのは沖縄に行った時以来です。
そしてそのまま移動して来て、花蓮空港にやって来ました。来たのは良いのですが空港には人が誰もいなくて車もなくてと言う感じで、一瞬何が起きているのか分からない状態でした。近くにいた警察官の方に自転車の停める場所を聞いて指定の場所においてから建物内に入ってみる事にしました。
空港内は閑散と言うのを通り越して誰もいませんでした。何も下調べをせずに来たのですが、この空港の離発着が朝と夕方に集中していて昼間は全く民間機の稼働は無いようです。その代わりと言っては違うのかもしれませんが、軍用機が離発着して使っているという感じのようです。空港内に入る事自体は勿論禁止されている訳では無いので、見学自体は問題ないのですが、余りの人の気配のなさにそそくさと退散する事にしました。当初の予定ではここで喫茶店にでも入って飲み物休憩出来ればなと思っていたのですが、思いっきり目論見が外れました。事前に調べてないのが悪いのですが、まさかこのような状況とは全く思いもしませんでした。
空港を後にして次の目的地に向かいます。自転車だと良い運動になるなと思いながら安全に心がけて進んでいました。歩いていたらこれ程の広範囲な移動は絶対出来ないと思います。この辺りでは海に向かって進んでいましたが、車も少なくその代わり立ち寄れるようなコンビニ等もなく淡々とマイペースで進みました。一応ペットボトル飲料は持参していたのですが、大正解だと思いましたね。
そして次にやって来たのが七星潭です。自転車を置いて早速ビーチに見学しに行きます。
こちらのビーチは海峡と美しく弧をなした湾があり、豊富な自然と文化の景観を見る事が出来ます。東側なので本当は早朝に来ると良いのでしょうね。曇っていましたが左右の突き出している陸地を見て「弧をなした湾」と言うのが分かるような気がしました。海からの風が強かったのですが、ここで暫く景色見ながらの休憩です。
海沿いにサイクリングロードがあるので、海からの風を浴びながら暫くは進んで行きます。12月に行きましたが夏場は人が多いのでしょうね。私も家の近くに海がありこのようなサイクリングロードがあれば、毎日散歩して見たいものです。
途中に観光客用の駐車場があってそこで、おばあちゃんがソーセージを売っていたので一つ購入して美味しく頂きました。この辺りは全くお店がなく喉はペットボトル飲料で潤す事が出来ましたが、小腹が空いていたので有り難かったです。
更にサイクリングロードを進んで次の目的地を目指します。冬の時期と言う事で海岸には人が少なかったのですが、景色的にはとても良かったです。
そして次にやって来たのが、台肥海洋深層水園区(D Park)です。台湾で唯一、海洋深層水を年中安定して提供できる生産拠点との事で構内には、アジア最大かつ台湾で唯一の海洋深層水製造をテーマとする観光レジャーパークと、冷水歩道、池、昔の防空壕などの施設が整備されているそうです。
と言う事で来て見たのですが、オフシーズンだからなのか、こちらも閑散としていました。敷地内を一通り散策しましたが、特にこれはと言うのが無かった感じでした。お寺は勿論建て替えられているとはいえ、元々は日本統治時代からあるもののようです。海鉱館のガイドツアーもあるようですが見つけられませんでしたので、シーズンだと違うのでしょうね。
その後は人の気配がない工業地帯のような場所を自転車で進んで次の目的地を目指します。
海に出てから暫くは街から外れたところを進んでいましたが、自然に街中に戻って来ました。
そして次にやって来たのが、花蓮県石彫博物館です。こちらは台湾初の石彫を扱う博物館となっています。
入館料は20ニュー台湾ドルでした。石と言うよりも恐竜の骨!?が印象に残りましたが、これは恐竜ではなく地震に関する先住民の伝説に登場する「地牛」を表現した作品との事でした。石の採掘を別のスペースでは展示はしていましたが、外から見る大きな建物の印象から思うほど、見るものは多くはない感じでした。
見学後は次の場所に移動します。街中に来ていますが、アップダウンが思ったよりあり、家が少ないエリアを進んでいました。
次にやって来たのが美崙山公園です。駐車場の横に自転車を置いて上に行ってみます。公園内は思ったより道が分岐していましたので、ちゃんと自転車を置いてある場所に戻れるよう来た道を覚えながら進みます。
そして頂上付近から見た花蓮市内の景色です。木々があってスッキリ見通せるような感じでは無かったのですが、それでも山々を背景に市内の様子を見る事が出来ました。改めて見ても台北のような高層ビルはなく、遠くまで見通せるような景色となっています。
その後は少し高台まで進みます。自転車だったので坂道が少々大変でしたが、街を見渡せるような場所まで上がって来ました。
次にやって来たのが松園別館です。こちらは昭和18年に建築され、当時は日本軍の最高軍事司令部が置かれ、日本統治時代の徴兵部隊もあったそうです。現在花蓮において完全な形を残す唯一の日本統治時代の軍事施設で、高台にある地理的優位性を発揮し、太平洋上の軍艦や船隻を監視するだけでなく、近くにあった南飛行場での離着陸も掌握するなど、当時は重要な戦略拠点となっていた場所です。
前日にツアーガイドさんから休業中と聞いていましたが、美崙山公園から近かったのと時間が有るので寄って見ました。休業中でしたが、敷地内を掃除している人がいてちゃんとメンテナンスしていました。ブログ執筆している2025年4月は営業しているようなので、行ったタイミングが悪かったです。それでも外からでも建物の雰囲気を見る事が出来たのは良かったです。
その直ぐ近くにあったのがこちらの花蓮港放送局1944です。こちらは花蓮市にある歴史的な建築物で、1944年(昭和19年)に日本統治時代の台湾放送協会によって設立された放送局です。この施設は、台湾東部で唯一の放送局として、地域の情報伝達や文化の発信に重要な役割を果たしました。1945年の終戦後は、中華民国政府に引き継がれ、長年にわたり地域の放送を担ってきました。2024年に「花蓮港放送局1944」として修復・再開され、現在は歴史展示やカフェ、録音スタジオなどを備えた文化施設として一般に公開されています。
こちらはとても小さい施設ですが中を見学出来るようなのでサクッと見てみます。
展示エリアには放送局の歴史や当時の放送機器などが展示されていました。これらの機器を通じてその当時は情報の伝達に使われていた事を想像すると歴史ロマンを感じます。松園別館から近い所なので、情報を伝達する場所に当時は最適だったのでしょうね。
一通りの予定していた観光が終わり、ホテルへ戻る途中にマクドナルドがありましたので、食事休憩しました。本当は現地でしか食べれないものを食べて見たいなと言う思いもありましたが、ゆっくりしたいなと言う思いもあり、ここで休憩兼ねての食事です。そしてこの日の晩に帰国するフライトのオンラインチェックインも休憩しながら、ここで済ませてしまったりもしていました。台湾のマクドナルドは安くは無かったですが、世界中のどこで食べても安定の味で美味しく食事しました。
そしてホテルに戻ります。自転車で観光中になんとか雨が降らずに済んで一安心と言う感じです。ずっと雲が多くどんよりした天気が続いてたので雨が降らなかったのは運が良かったです。
そして無事に自転車での観光を終えて自転車を返却して、預けていたバックパックを受け取りました。自転車を借りる事が出来たので駅から離れた場所を色々と回れて本当に良かったです。自転車が無ければここまでは見れなかったと思います。
指定した電車の時間に間に合うように花蓮駅に行きます。そしてこの後は来たルートをそのまま戻る形で帰国となりますが、その様子は次回で。
今回の様子を動画にしてますので合わせてご覧下さい。