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彰化から新竹へ──台湾山線を走る自強号の静かな列車旅

午前中に台湾・彰化市内を観光した続きです。

彰化駅にお昼過ぎに戻って来ました。最初に来た時にはどんな観光や食事が出来るのかなと言う感じでしたが、台北のような高層ビルが幾つもある訳ではなく、人もそこそこで居心地の良い街だったと思います。台湾にはこのような街がまだまだあると思います。台北や高雄だけではなく、色々と観光場所として余り知られてないような街にも出向いて見たいなと、今回の旅を通じて思いました。

駅横に陸橋があったので来てみました。遠くにこの日の午前に行って入れなかった「扇形車庫」と思われる場所を見る事が出来ました。今後この辺りに列車で来る事があるのかどうか、まだ分かりませんが、場所や駅からの距離感が分かったので、いつかまたと思いながら見ていました。

高雄駅から北上して彰化駅に来ましたが、この後は列車番号172の自強号に乗車して、更に北上します。花蓮と言う行き先を見て、随分と長距離を走る列車なんだなと思いました。と言うのも昔に台北から花蓮へ列車で行った事があって、距離感を分かっているだけにビックリという感じです。この辺りから通しで花蓮まで乗る人は居ないような気がしますが、列車を分けるくらいなら直通してしまおうという感じなのでしょうね。

高雄から彰化までは新型の新自強号で電車でしたが、今回の自強号は機関車に引っ張られた客車が来ました。全くの予想外の車両が来ましたが、乗車した事がないタイプだったので、前向きに考えていました。私は1両目で最後尾でしたが、その後ろにも機関車が連結されていました。つまり前後に機関車がある形です。そして車両が何両繋がっているのか数えてないですが、とても長大な編成でした。

車内に入って指定された座席に座りました。他の車両は当然分かりませんが、私が乗車した1号車はざっと見た感じ、満席に近い状態でした。凄い長い編成なのにこの混雑ぶりに移動需要が多いんだなと感じます。加えて前日の夜にこの列車より一本早い列車に予約変更しようとネットから操作したのですが、空席がなく変更出来ませんでした。これらを総合すると、この列車の予約は早めにしておいたのですが、大正解だったなと感じます。恐らく駅に行って次の列車に気軽にチケットが買えるような状況では無いと思うので、事前の予約は必須だと思いました。

座席は前回乗車した新自強号の電車と今回の客車で比べてはいけないと思うのですが、流石に新自強号の座席の方が快適な印象を受けました。しかし客車なのでモーター等は無いせいか、走行中はとても静かだったのは良かったです。残念な点は電源がなかったところでしょうか。午前中に観光してスマホやカメラのバッテリーが減っていたので、持参したモバイルバッテリーで凌ぐようにしました。足元の広さはどちらも広くて文句のつけようが無いくらいでした。

自強号は彰化駅を出発すると、海線、山線と分岐しますがこの列車は山線経由となります。

今回も窓側を確保出来たので、景色見ながらの列車旅となりました。台湾鉄道は「窓側」と言う指定しか出来ないので、どちら側の窓側なのか乗車してみないと分かりません。

長い編成の最後尾車両に乗車していたので、右にカーブするととても見応えのある走行シーンを見る事が出来ました。

台中駅に到着です。この辺りでは主要駅と言って良いと思います。ここには観光で来た事があり、その時には台北から日帰りで台中の観光をしていました。相変わらずホームには多くの人がいました。そして乗車していた車両から多くのお客さんが降りたなと思ったのですが、同じくらい乗車してきて、結局はほぼ満席のまま台中駅を出発となりました。

続いての停車駅は豊原駅です。台中は勿論ですがこの駅も周辺は高いビルがあり、車内から見ただけですが、彰化駅とは雰囲気が異なり、近代的な感じに見えました。彰化駅の周辺方がローカル(レトロ)感があるような感じです。ホームが高架と言うのもそのように見えた原因なのかも知れません。

彰化駅を出発して「山線」を走行しているのですが、市街地の景色が多く「山線」のような感じはしないなと思っていたのですが、豊原駅を過ぎて暫くすると自然豊かな場所を通るようになりました。それと同時にトンネルも長い区間があり、台中駅・豊原駅までの沿線の景色と違う感じになって来ました。この辺りではいつの間にか雲が多く出て来ていました。

その後も山が近くに見えるような景色が暫くは続いていましたが、長い区間では無い印象でした。「山線」は単に山が近くと言うような意味合いより、「山側」と言うようなイメージなのかもしれません。

苗栗駅に到着です。この駅に到着する少し前から街中の景色に戻って、天気も晴れて来ていました。行った事がない駅に停車する度に、どんな街なのかなと思いながらホームを見ていました。

そして竹南駅に到着です。彰化駅から海線、山線と別れていた線路はこの駅で合流します。今回は山線を利用しましたが、いつか海線の方にも乗車してみたいなと思いました。

そして次の目的地である、新竹駅で下車しました。約1時間20分の列車旅でしたが、景色見ながらあっという間に到着という感じでした。記憶が正しければ台湾で初めて客車に乗車しましたが、揺れや音も少なく良い経験をする事が出来ました。

新竹駅の駅舎です。とてもレトロ感が漂う駅舎でしたが、振り返ってロータリー側を見ると、高層の商業ビルが幾つかあって、彰化駅の駅前の景色とは全く異なる感じでした。どちらが良い悪いではなく、新竹駅前の方がかなり都会的な印象です。

新竹駅からの様子は次回で。ここまでの様子を動画にしていますので、合わせてご覧下さい。

 

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