太平洋フェリーで苫小牧港から仙台港に移動し、バスでJR中野栄駅までやって来た続きです。いよいよこの旅も今回で終了です。
仙台港からのバスは仙台行きでそのまま乗車する事も出来ましたが、東京まで青春18きっぷで帰京するのでバス代料金の節約で中野栄駅で降りて、ここから青春18きっぷを利用して電車を乗り継ぎます。
まずは仙石線で仙台駅まで移動します。調べてないですがバスで仙台駅まで行くよりは早いと思うので、費用面だけではなく時間的にも正解なのかなと思いました。
20分前後で仙台駅に到着です。行きも今回の帰りも仙台駅で下車して牛たんを食べる時間は無さそうでしたのでまた改めて仙台には来たいなと思いました。新幹線利用なら直ぐに東京に着くので観光して牛たん食べてと過ごせそうですが、安い青春18きっぷ利用で普通電車のみで東京を目指そうとすると、そのような時間はありませんでした。
と言う事で直ぐに東北本線の白石行きに乗車してここから電車を乗り継ぎながら南下して行きます。
仙台駅を出発です。ここから長い東北本線の電車旅の始まりです。
車内は各ボックスシートにお客さんが座っているような感じでした。仙台駅から離れるのでここから徐々にお客さんが降りて空いていくものと思われます。
岩沼駅に到着です。ここから常磐線と分岐しますが普通電車を乗り継ぐには時間が合わなかったのと、この後の目的の為にこのまま東北本線経由で東京に戻ります。
岩沼駅を出発して暫くすると常磐線が左に進み分岐して行きました。常磐線は以前に特急ひたち号で品川から仙台まで完乗しています。その様子はブログしていますのでよければトップページから検索してご覧下さい。
岩沼駅の次の槻木駅で下車しました。この駅で降りるのは初めてです。
駅ロータリーに出て見ました。駅前はお店が無かったですが駅舎内に小さなNewDaysがありました。
駅近くに喫茶店があればそこで休憩したのですが、無かったので駅の待合室で暫く休んでいました。
槻木駅で下車したのは、福島駅まで阿武隈急行線に乗車して行ってみようと思った為でした。青春18きっぷを利用する事が出来ないので、福島駅までの切符を購入しました。そして折り返しの電車が入線したのを確認してホームに出ると反対側では貨物列車が通過して行きました。今回東北本線を普通電車で往復しましたが、本当に多く貨物列車を見ました。旅客的な視点では在来線特急がなく、区間を細切れにして普通電車が走るだけになってしまってますが貨物の点では今も非常に重要な路線となります。
槻木駅を出発します。非電化だと勝手に思ってたら電化されていました。
槻木駅を出発して暫くすると東北本線と分岐して左に進んで行きました。
車内ですがどれくらいのお客さんがいるのか全く予想出来ませんでしたが、槻木駅の改札には殆ど人が居なかったので予想よりは居た感想を持ちました。
最初の駅は東船岡駅です。沿線はもっとローカルな雰囲気の駅かなと思ってましたが屋根もあり立派な駅でした。
途中の主要駅・角田駅に到着すると多くのお客さんが下車しました。乗車する人は殆どなく車内は更に空いて来ました。雰囲気的に福島駅近くにならないと乗車して来なさそうな感じがしました。
途中の丸森駅では列車の行き違いで暫く停車となりましたのでホームに出て見ました。角田駅と共にこの駅も駅員さんが居たので乗降客が多そうです。実際に反対の槻木行きの電車を待っている人が多くホームにいました。
行き違いの電車は新型車両のようでした。こんな綺麗な車両もあるんだなと驚きました。これからどんどん新型に入れ替わって行くのでしょうか。
丸森駅を過ぎると阿武隈川に沿って走行します。人も住んでないようなエリアになるので次の駅までが一番長い駅間となっていました。丸森駅まではローカルな住宅街の合間を走行する感じでしたが、この辺りは景色の雰囲気が今までとは異なっていました。
あぶくま駅に到着です。駅の周りは何も無さそうな雰囲気でしたが観光等での利用があるのでしょうかね。この駅までが宮城県でこの後は福島県内に入ります。
少し進んで、やながわ希望の森公園前駅に到着です。なかなか無い長い駅名ですが実際に駅近くに同名の公園があるようです。公園と同じ名前の駅名なら分かりやすいのかもしれませんね。
次の駅は「梁川」駅でこちらは同じ梁川でも漢字での駅名になっていました。漢字にしたり平仮名にしたりとバラバラですがシンプルに片方は公園名と合わせて片方は町の名前と同じにしているのかもしれません。ここでも回送電車ですが新型車両を見ました。
梁川駅を出発すると左側に車両基地がありました。思ったより車両があるし大きな車両基地でした。
阿武隈川沿いの険しい景色から田畑が広がるような景色の中を走行しながら福島駅を目指します。
途中の新田駅です。この辺りで福島県伊達市に入りました。この辺りから住宅街の中を走行するようになり駅間が短くなります。
沿線に家が増えて来たのと駅間が短くなったのでお客さんが乗車してくると思いきや、中々お客さんが乗車してこない状態が続きました。
その後暫く進んで保原駅でそこそこのお客さんが乗車して来ました。それでも高校生くらいの人が大半に見えました。つまり大人は乗車せず学校が近くにあるような駅で乗ってくるお客さんがいるような構図のようです。通勤時間帯は違うのかどうか気になりますが、電車利用出来るシーンで利用しないと永続的な運用は難しいと思うので、もっと阿武隈急行線を利用して欲しいなと思いましたね。これだけ家が多いのでポテンシャルはあるのではと思うだけに尚更です。
高子駅に到着すると槻木行きの電車と行き違いとなりました。ざっと見ている限り空いていたので少々残念な印象を持ちましたが、地方路線だと現状はどこもこんな感じなのかも知れませんね、、寂しいですが。
瀬上駅、福島学院前駅と福島市内の駅に入ってもそれ程多くのお客さんが乗車してくるような様子は無さそうでした。駅間が短い区間が続いていたのでお客さんが居そうですが昼間の時間帯だったからでしょうかね、、。
終点の福島駅に近くなると東北新幹線の線路が見えて来ました。
東北新幹線の線路と交差するとその後に東北本線と合流します。
そして福島駅に到着です。阿武隈急行線を完乗しました!とても良い経験になりました。
実際に乗車して感じたのは福島県側と宮城県側で雰囲気が違いましたね。福島市、伊達市付近の駅は駅間が短く住宅街の中を走行する感じで、宮城県内は駅間が長めでした。予想はしてましたが県を跨いで移動するような地元客はいませんでした。槻木駅から乗車したお客さんが宮城県内の駅で降りて、福島県内では県内で乗り降りが完結してまして旅行者のみ県を跨いで移動する感じです。今後この路線がどうなるのか分かりませんが、やはり末長く運営するには地元客の利用が欠かせません。なんとか維持し続けて欲しいですね。
福島駅から再び青春18きっぷ旅の再会です。まずは郡山行きの電車に乗車して南下します。
福島駅を出発です。車両編成も6両と長く、始発駅でしたので問題なく座れました。
途中駅で乗降する様子を見てましたが、殆どの駅で乗り降りはある様子でしたが大半は、この電車の終点・郡山まで乗車のようでした。
郡山駅に到着です。まだまだ福島県内で先が長いですw、、。
郡山駅からは新白河行きに乗車します。4両編成になりましたが無事に座る事が出来ました。郡山から座れないと暫くは大きな駅が無いので立ち続ける事も覚悟しなくてはと思っていました。
この電車の終点・新白河駅の一つ手前の白河駅では遠くに白河小峰城を見る事が出来ました。駅のホームから城を見るのは中々無いのではと思います。どんな城なのか、どんな景色が見えるのかいつか行って見たいなと思いました。
そして新白河駅に到着です。ここまで乗車したお客さんは予想通り新幹線に乗車せず黒磯行きの電車があるホームに移動して行きました。新幹線に乗車する気があるのなら郡山から乗車するので予想出来る人の流れです。
新白河駅で分断されるのは電化方式が異なっているからでして、新白河駅を跨いで運行している普通電車は無く必ずここで乗り換えとなります。
黒磯行きの電車の出発まで少し時間があったので駅改札を出て直ぐの所にあるお店で白河ラーメンを食べる事にしました。太平洋フェリーで朝食を食べただけでお腹がペコペコだったので、黒磯行きの電車に最悪立っても良いかなと思うくらい、お腹が空いていました。
乗り換え時に利用するお客さんが多いのか、それ程時間が掛からず白河ラーメンが出て来ました。駅中でどの程度のものが出るのかと思ってたのですが、本格的でとても美味しかったです。もし新白河駅で時間があれば是非改札でて直ぐのお店に立ち寄って食べて見て欲しいですね。お腹が満たされて良かったですし、まだ福島県内ですが東京に帰るまでまた頑張ろうと言う気持ちにもなれました。
黒磯行きは5両編成で郡山からの電車より長い編成になっていました。もしかして、、、と思って先頭の方まで歩いて乗車すると無事に座る事が出来ました。結果的に座れて乗車出来るのなら車内で待つより、ラーメン食べて時間を使う方が効率的で良いですよね。
新白河駅を出発です。だいぶ日が落ちて来ました。東京に到着する時にはかなり遅い時間になりそうです。
新白河駅を出発して暫くすると東北新幹線の線路と分かれて進みますが、新幹線だと早く到着するんだろうなと、改めて新幹線の速さを仙台から普通電車を乗車し続けて感じました。
途中の黒田原駅に到着し、漸く栃木県内に入って来ました。栃木県に入ると関東エリアとなるので気持ち的には東京に近くなっているんだなと実感します。
乗車した電車の終点・黒磯駅で下車した殆どのお客さんが宇都宮行きの電車に一斉に移動します。たまたま乗り換えする為の階段に近い所にいたので3両編成と短くなりましたがこの区間でも無事に座る事が出来ました。ロングシートで混雑していたのでこの区間では撮影は控え、少しでも休むようにしていました。
そして宇都宮駅に到着して、上野・東京ラインの電車に乗車して東京に戻り、長い長い今回の旅を終えました。
振り返ると東京から仙台港まで青春18きっぷで移動して太平洋フェリーで苫小牧に上陸、そこから右回りのイメージで長万部、小樽、岩見沢を経て苫小牧に戻り太平洋フェリーと青春18きっぷで今回のルートで戻るという結構体力的にはハードな側面もありましたが、無事に旅行を終えて良かったです。色々と地方の現実を見れたのも経験になったしその土地で食事出来たのも思い出に残りました。また色々考えて旅行して見たいなと思います。
今回の様子は動画にしてますので合わせてご覧下さい。