陸羽東線で鳴子温泉駅までやって来て、駅周辺を散策した続きです。この後は列車が不通になっている鳴子温泉から新庄駅までの代行バスに乗車しますが、今回はその時の様子をブログします。
鳴子温泉で日帰り温泉に入って食事して駅に戻ると既に駅前には代行バスが停車していました。思ったよりお客さんがいて席に座れないのかなと一瞬焦りましたが、列車が到着したばかりでお客さんが多かっただけのようでした。
結局10人もいないお客さんの乗車で出発です。曜日・時間帯、その他に色々な兼ね合いがあるとは思うのですが、これだけのお客さんであれば、正直多額の費用をかけて列車を復旧させる必要があるのかなと思ってしまうのが正直な所です。勿論バスはバスで運転手さんを確保する問題があるとは思いますが、列車より圧倒的にコストは安いと思います。
暫くは国道47号を走行するようです。この国道は宮城県仙台市から山形県酒田市まで日本列島を太平洋側から日本海側まで縦断する国道です。陸羽東線の大半はこの国道に沿うような形で線路があります。
最初の駅は中山平温泉駅です。国道に近い所に駅があり駅舎を見る事が出来ました。ここでお客さんが降りて駅方面に向かって行きましたが、見学目的でしょうか。色々と気になりました。駅を使う事はないですが、駅前は雪が除去されて綺麗に維持管理されていました。使われてない駅なので駅までずっと雪で埋もれていてもおかしくはないですが、この辺りはきちんと維持管理されているんだなと感じると共に、その一方でコストも掛かるので、列車を復旧させるのか否かを早く決断したほうが良いような気もします。
中山平温泉駅のバス停を出発して暫くは江合川を見ながらのバス旅となります。
山深い場所を走行するようになって来ました。案内の看板等は気がつきませんでしたが、この辺りは宮城県から山形県に変わる県境になります。
山形県内に入って最初の駅が堺田駅となります。駅は国道から少し入った場所にありバス停は国道沿いにありました。
山形県内に入って雪深い景色になって来ました。鳴子温泉を散策した時とは明らかに残っている雪の量が異なっていました。
続いて赤倉温泉駅に到着です。駅が国道沿いにあり駅前ロータリーにバスが入っての停車となりました。ここで数名のお客さんが乗車して来ました。駅名の赤倉温泉は駅から少し離れているようです。
続いて立小路駅のバス停に到着です。当然ですが代行バスなので駅以外は停車しません。ここも駅は少し国道から入った場所にあるようです。
右側に陸羽東線の線路を見ながらのバス旅です。この先も線路が左に右にと国道と近い所を沿うように進みます。
次の駅は最上駅です。恐らくこの辺りでは主要駅になると思います。駅前は家や商店があり乗車するお客さんも何人かいらっしゃいました。そしていつの間にか雪が舞うようになって来ました。朝に宮城県の古川駅から出発した際には晴れていましたが、やはり天気が変わるんだなと思いましたね。
最上駅から出発する際に線路を渡ります。当然ですが線路は雪で埋もれていました。時間が経過すればするほど復活が難しいのかなと思ってしまいます。そして現実的には最上駅から乗車したお客さんがいても、バス車内はまだ座席に余裕がありました。
今度は左に線路を見ながら奥には山々が見える景色となりました。冬の東北らしい景色です。古川駅から鳴子温泉駅まで乗車した際には、正直景色は余り見所が無いなと思ったのですが、不通区間はさぞかし景色が良いのだろうなと思います。
続いて大堀駅のバス停に到着です。線路があると思われる場所があるのに駅が見えないなと思ったら、バス停を出発してから駅が見えました。ここも見るからにホームは雪が除去されているように見え、維持管理をしっかりしているんだなと感じます。
次のバス停は鵜杉駅です。ここも駅は国道から少し入った先にあるようです。
鵜杉駅を出発して暫くすると小国川に沿って進みます。国道47号をバスは走行していますが、右側には陸羽東線の線路があるようです。つまり列車に乗車していればこの辺りの綺麗な景色が見れると思われます。「奥の細道湯けむりライン」の愛称が付けられている陸羽東線ですが、やはり本領を発揮するのは不通区間である鳴子温泉駅〜新庄駅と言えそうです。逆に言えばそれだけ自然が厳しい場所に線路を通しているので災害の影響を受け易いと言えるのでしょうね。
途中では道の駅やローソンがありました。前後はずっと何も無かったので、勤務されている方はどこから車で通勤しているのかなと思ってしまいました。ドライバーの立場で言えば途中に道の駅があると、休憩やトイレや食事等色々助かるのは間違い無いです。
次の停車駅は瀬見温泉駅です。右側に駅が見えたので駅前にあるバス停です。この陸羽東線ですが沿線には色々な温泉があるんだなと思いました。
どこに温泉があるのかなと思っていたのですが、バス停を出発して暫くすると温泉街が見えました。こじんまりした温泉街のようですがとても風情がありそうです。日本は全国津々浦々温泉があるので、色々と行ってみたい場所が多いですね。こちらの温泉もどんな温泉なのか、ここに来るお客さんはどこから来るお客さんが多いのかなと言うのも気になりました。
続いてバス停は見つけられませんでしたが、東長沢駅のバス停に到着です。瀬見温泉からこの辺りにかけては日差しが出て来ました。天気が変わりやすいようです。
東長沢駅の次は長沢駅ですが、撮り忘れてしまい、南新庄駅へ向かうときには、山から降りて来た感じがして道がひらけて来ました。
南新庄駅に近くなると突然電車が走行しているのをみました。この辺りでは陸羽東線の線路と奥羽本線の線路が並行しているようです。雪に埋もれていますが、電車の手前に「南新庄」と記載された黄色の案内があるのであの辺りに線路があると思われます。
そして南新庄駅のバス停に到着です。駅はこの少し手前にありました。奥羽本線と線路は並行していますが、駅があるのは陸羽東線の方だけのようです。
ここから先は急に街中になりました。古川駅を出発して今までが今までだっただけに、久しぶりの街中でやけに都会的に感じてしまいました。
そして新庄駅に到着です。色々と景色を見ながら過ごした事もあり、1時間45分程のバス旅はそれ程長くは感じませんでした。鳴子温泉から乗り通したお客さんは私のような観光客ばかりでした。人数的には数名といった感じで、途中から乗車したお客さん含めて10名は居なかった感じでした。
長期に渡って不通となっていて復旧は難しいのかなと感じた旅でしたが、途中でも言ったようにバスで充分な気がしますし、バスの方が柔軟性もあるし、費用も安いので運転手の問題さえ解決出来れば、バスが正解なのかなと現実的には思ったのも事実です。
列車に乗車してみたい気がしたのは事実ですが、地方の現実を改めて知った次第です。
新庄駅から先の様子は次回で。ここまでの様子は動画にしていますので合わせてご覧下さい。