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(乗車記)快速はまゆり3号 盛岡駅 → 釜石駅・ループ線があり山越えの起伏が激しい面白い路線でした!

東北新幹線を利用して盛岡駅まで移動して来た続きです。

盛岡駅へ来たのはいつ以来か覚えてないくらい久しぶりに来ました。駅や駅前の雰囲気は余り変わって無い印象です。盛岡を観光するのも良いのですがこの後の予定があるのでまたいつの日か機会を作って来ようと思います。それにしても東京と比べてやはり肌寒く感じました。

新幹線からこの後は在来線に乗車します。JR東日本管轄ですがSuicaは対応してません。少し前にニュースで秋田や青森含めて対応すると言うニュースを見ましたが徐々にと言う感じなのでしょうね。

この後は7番線の「快速はまゆり3号」で釜石駅へ行きます!釜石線の乗車は初めてですし勿論釜石駅へ行くのも初めてです。釜石駅までは約2時間半の乗車で同じ岩手県内ですが内陸から海沿いへ行く路線です。どんな感じの景色を楽しめるのか想像付かないので楽しみでもあります。

列車は気動車で3両編成でした。そのうちの一両が指定席となってます。

始発駅でしたので自由席でも座れるとは思ったのですが混雑するかも知れませんので指定席を事前に確保しておきました。盛岡駅から指定席の乗車は少なかったのですが結果的にはこの後から結構お客さんが乗車して来たので指定席で正解だったと思いました。

定刻で盛岡駅を発車しましたが座席の向きと反対方向に進んだので一瞬焦りました。この後の車掌さんの放送で知りましたがこの後の花巻駅でスイッチバックするとの事です。従って花巻駅までは座席の向きは変えずに後ろに進むような形で乗車する事にしました。因みに花巻駅までは東北本線で花巻駅から先が釜石線です。釜石線が非電化区間なので東北本線は電化されてますが使用する列車は気動車となります。

最初は後ろ向きに進みますが、利用して来た東北新幹線と並行して進みます。

最初の矢幅駅を出発しました。この辺りまでは新幹線の線路と並行している区間です。指定席ではお客さんの乗り降りはなく恐らく大半が遠野とか釜石までの長い距離を利用するお客さんだと思われるので静かなままでしたが、快速列車なので自由席側は通常の乗車券のみで乗れる為に乗り降りはこの後の駅でも結構ありました。

矢幅駅を過ぎてもこちらの窓側は新幹線の線路しか見えないので反対側の景色の方が東北本線内は良さそうでした。

そして暫くするとようやく新幹線の線路とお別れとなります。しかしこの後で新花巻駅で再び合流する事になります。

冬の東北らしいどんよりとした寒空の景色を見ながら花巻駅を目指します。

途中では花巻空港駅を通過しました。空港最寄駅だと思うのですが快速列車が通過してしまう程度の乗降客と言う事のようです。もっとも「最寄駅」とは言っても駅から4キロ程あるようなので歩いて行くと言うよりはバスで行く形のようです。花巻空港へは行った事が無いのですが羽田からは出てないのでこの先も行く事は余り無いかもなと思いながら見てました。

花巻駅近くになると単線の線路が見えて来て合流しました。スイッチバックしてこの線路を釜石線としてこの後は進むようです。

暫くすると釜石駅に到着です。流石にここでは指定席にもお客さんがそれなりに乗車して来ました。ここでスイッチバックするので運転手と車掌が入れ替わる必要があり少し停車します。

そして花巻駅を出発です。車掌がここで変わるのかなと思ってたのですが同じ女性でしたので恐らく運転手さんも同じようです。結果的には変わった様子も無かったので終点まで業務されていたようです。

釜石線内に入ると花巻の町の様子が少し高い位置から見えたのですが家が多くありました。私の想像より大きい町のようでした。

快速列車なので釜石線内でも需要の少ない小さい駅は通過します。この路線の駅名の絵がカッコよく見えました。

途中では川も越えました。花巻駅と新花巻駅間は直ぐかなと思ったのですが通過駅が間にあったり家がない景色を走ったりで思ったより時間が掛かってました。

そして新花巻駅に到着です。片側一面のホームでした。新幹線と交わる駅なので花巻駅と同じような雰囲気の駅なのかなと想像してましたが全然違ってました。駅の周りは何も無さそうな感じでしてよくここに新幹線駅を作ったなと言うのが正直な感想でした。JRも勿論花巻駅に近い方が良かったのは分かっていると思うのですがあれだけ家があると新幹線を通す場所が無かったのかも知れません。

当初は東京駅からこの駅で乗り換えてこの快速に乗車する予定でしたが乗り継ぎが良く無かったのと速達タイプのはやぶさで新花巻駅より先の盛岡駅まで行った方が時間効率が良いのでそのようにしました。加えて盛岡駅に到着して久しぶりにじゃじゃ麺を食べて見たいなと言う思いもありました。

この駅からは新幹線からの乗り換えと思われるお客さんが多くいました。指定席にも結構入って来ましたので自由席も多かったと思います。この辺りで事前に指定をケチらず確保して安心安全だったのかなと感じました。このような初めて利用するローカル線は混雑の予想が付かないのでそう言った際には無難に指定席を確保した方がこの後の長い時間、乗車するのも快適度合いが違って来るのでそれを考えると指定席料金は安いものなのかなと言う気がします。

新花巻駅を出発すると白鳥が見えるくらいローカルな地域になりました。同じ花巻でも中心は花巻駅に近い方なのかなと言うのが景色を見て容易に分かります。

新花巻駅は片面のホームでしたが通過する駅は2面のホームで分からないものですw。

花巻駅でスイッチバックして乗車した指定席車両が一番前になったので途中では運転手さんに迷惑にならないよう離れた側に立って少し前方の景色を見て見ました。カーブする時や遮断機が無い箇所、駅を通過する時という風に見ていると汽笛を鳴らしていて安全を考えて運転されているんだなと今更ながら見ていて思いました。当たり前かも知れませんが汽笛を鳴らすのは意味がちゃんと有るんだなと。

徐々に山間部に入って来ました。全く道路とは並行している訳では無いのですがそれでも鉄路の近くに道路が整備されているので人が車に流れるだろうなと思いながら景色を見てました。加えて駅からの二次交通の問題もありますからね。

そして宮守駅に到着です。ここで反対の列車と行き違いがありました。反対側の列車はこちらより空いてました。

この駅でも降りるお客さんがいました。この駅で降りる人は恐らく地元客なので列車を利用しているのは何だか嬉しく思いました。やはり廃れて欲しくは無いですからね!

そして殆ど同時に宮守駅を発車しました。

その後は岩手らしい山間の中を走行して行きます。1月の岩手と言う事と山間部に入って来たのでかなり雪があるのかなと思ってましたが全然そんな事は無かったです。意外な感じがしましたね。

このまま山間の景色が続くのかと思っていると徐々に家が出て来て増えてきました。主要駅の遠野駅に到着間近のようです。

そして遠野駅に到着です。今までのローカルな駅から立派な駅舎となり多くのお客さんがホームにいました。この駅から乗車する人はどこまで乗車するんだろうと思いながら見てました。

遠野駅では列車入れ違いの為に少し停車となりました。ずっと座席に座っていたので体を伸ばす意味合いも兼ねてホームに出て見ました。遠野は民謡の里と言う事は聞いてましたが実際どんな所なのでしょう。いつか遠野へは観光して見たいなと思いつつ、結構ここまで来るのは東京から大変なのでハードルはあり難しい所です。今回はこのまま釜石まで行きますが色々と思うところもホームにいた時にはありました。

それにしてもずっと座席に座ってたのでローカル線の途中で深呼吸したり体を伸ばせるのはとても良い気分転換になりますね。運転手さんや車掌さんもしばしの休憩になったのではと思われます。

暫くすると反対側からの列車が来ました。こちらの列車もそろそろ出発となります。

信号が変わり遠野駅を出発です。実際には既に半分は過ぎていたのですが遠野駅を過ぎるといよいよ後半の区間になるのかなと心理的にも感じます。

遠野駅を過ぎて暫くは家がある景色を見ながら進みます。

続いて岩手上郷駅に到着です。遠野駅やそれ以前の駅でもそうですが自由席側は乗り降りがどの駅でも多かれ少なかれありました。特に遠野駅を過ぎると釜石駅まで指定席を利用する人はいなくなるので、見た感じは実質的に新花巻駅で指定席利用するお客さんが決まってくると言う感じです。人の入れ替えがやはり自由席と比べて少ないので落ち着いて座れると思いました。

山間部に再び入って家が少なくなってきます。それでも道路は見える範囲で繋がっていてこれなら不自由なく車を運転する事が出来る人は車に流れてしまうだろうなと言う気がします。時代の流れだとは思うのですがローカル線と並行して道路があるところが大半ですよね。景色を見ながらローカル線って今後どうなって行くのかなとこのような路線に乗車すると思います。

山間部に入って駅を通過するとホームには雪が残ってました。今まで雪が残っているのを見て無かったので山間に入って来た事を実感します。

加えてトンネルが非常に多い区間となりました。まさに山を抜けている時です。

トンネルを抜けて時々見える景色はこのような山の上になってました。それにしてもここでも立派な道路がありました。

人が住んで無さそうなところにも駅があって驚きました。駅から何があるのか分かりませんがある意味この辺りの駅も「秘境駅」と言えそうな感じです。

暫くすると下の方に線路が見えて来ました。この辺りではループ線になっていてこの後は見えている線路に左から右に進む形になります。

Google Mapを見てみるとこのような線形になってまして遠野から来る今回の場合だと時計回りに左から右に回るような形で進んで行きます。

従って暫くの間はこれから進む線路を下の方に見る事が出来たのですがこのようなループ線を乗車したのは余り記憶になく非常にユニークな体験となりました。写真はズームした時の写真なので近くに見えますが実際は下まで距離はあります。この線路を時計回りに見ながら進むのかなと思ってたのですがループして回っている部分はトンネルになってましてどんな形で下まで行くのかは良く分かりませんでした。

下に行くと陸中大橋駅を通過します。

この駅を通過して暫くは上の方を見ると今まで通って来た線路を今度は下から上に見る事が出来ました。今までは結構凄い箇所を通って来たんだなと思ったのと、こんな線形は凄いなと言う色々な気持ちが混ざったまま興味深く見てました。観光客視点ではとても面白い区間ですが、JR側としては日頃のメンテナンス維持が大変ではないかと思いました。

山の下と言うか麓に降りてくると家が見えて来まして進むにつれて徐々に増えて来ました。太平洋側近くに来ている事を実感しますし随分と山から降りて来たんだなと景色を見て感じました。

そして次の松倉駅に到着です。この駅近くには家が多くありまして乗車してくるお客さんも多かったです。遠野からは基本的にお客さんが増える要素しか無さそうですが、距離の関係からか指定席は殆どお客さんの動きはなく、その間の自由席側はかなりお客さんが増えたのではと思われます。

松倉駅を出発すると続けて小佐野駅に停車しますがこの辺りは家や店も多くなってきて普通に町中の景色でした。もうこの辺りは既に釜石市に入ってますのである意味当然と言えばそうなのかも知れません。

そして小佐野駅に到着です。次は終点釜石駅です。もうこの辺りは連続して停車してましたが町の雰囲気から当然と言う感じでした。お客さんも結構乗車してましたが紛れて指定席にも入ってくる人がいました。知ってか知らずか、、。

いよいよ列車は釜石駅に到着となります。釜石は海に近いイメージでしたが山もすぐ近くでその間の平野の土地に町が形成されているような感じです。盛岡駅の時とは違って日差しが出てました。山を越えて太平洋側なので思い返して見るとループ線で山を越えて下ってからは雪を見てない事に気が付きました。

列車のスピードが落ちて駅構内に入って停車間際には日本製鐵の工場らしき建物が見えましたがそこには「ラグビー」の文字がありました。やはり釜石と言えばラグビーのイメージが強いですが町自体はとてもコンパクトと言うか小さい町のようです。そんな町でも全国区となったラグビーチームが生まれた訳であり地元の人はやはり応援したくなるでしょうね。

と言う事で盛岡駅から約2時間半の列車旅が終わりました。景色がとてもバラエティーに富んでいて思ったより時間を感じませんでした。加えて指定席を確保していたので横の座席には人が来なかったですし、何より指定席車両については人の乗り降りが主要な駅に留まり落ち着いて車内に入れたのも大きいと思います。乗車時間で言えば盛岡までの新幹線の方が短いのですが受けた感覚的にはその時と同じかそれより短く感じたかも知れません。

釜石駅でホームを見ると三陸鉄道が既に連絡で待ってました。快速はまゆり号で降りたお客さんは主に宮古方面の列車に向かったように見えました。海に近いからなのか風は少し感じましたが盛岡の方が寒く感じました。それにしても釜石まで来るのは実際大変だなと思いましたが今回来れて良かったです。一度この辺りには来て見たいと思ってたのでようやく実現しました。

この日は釜石に宿泊する予定ですがその前にどこへ行ったのかはまた次回で。

一連の様子は動画にもしてますので是非ご覧下さい。快速はまゆり号に少しでも乗車した気分になって頂き、是非ご興味があれば利用して見て下さい。

 

 

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