北海道留萌市で旧留萌駅を見学し、市内のやぶ金さんで絶品なにしんそばを食べた続きです。
にしんそばは体が温まって本当に美味しかったです。体をチャージした後は旭川空港に向けて戻ります。
旭川市内から留萌市に行って帰ってと単純に往復するだけだと勿体無いかなと思いまして2023年春に廃線になった駅を見ながら進む事にしました。廃止になる前に乗車する事を計画してましたが大雪で乗車は叶わぬ夢となりましたのでせめて廃駅だけでも見て見ようかなと思った次第です。前回のブログで旧留萌駅を見たのでその次の旧大和田駅から行く事にします。因みに留萌駅と石狩沼田駅間は2023年3月末で廃線になりましたがこの時は翌月の中旬に訪問しているので廃線になって2週間程度の様子となります。
旧大和田駅近くになると集落と言えるような家々が見えて来ました。
しかし駅はその小さい集落から離れてあるようで駅に近くなるに連れて更に人の気配が無くなって来ました。本当に駅があったのかなと思いつつナビを信じてドライブします。因みにレンタカーのナビは情報が古いのか駅名を検索して全てヒットしてルートを出してくれましたw。嫌味でも何でもなく廃駅を辿るには丁度良かったですw。特に迷う事なく目的地に到着しました。
そしてこちらのコンテナが旧大和田駅の待合室です。駅名が残ってましたが待合室は勿論何も残ってませんし鍵が掛かって入れないようになってました。
予想外にホームは入れないようになってました。列車が来ないので危険性と言う観点よりも何か変な人にされないかとかそちらの方の意味合いで入れないようにしているのかなと思いました。ホーム上には駅名もそうですが何も残ってません。この駅に限らずですが廃駅になった後はこのまま放置なのでしょうかね。ホームや線路を無くして綺麗にした所でお金が掛かるだけでこの土地を今更何かに再利用する事は無いと思われます。
勿論駅の周りにも当然のように何もありません。ここに来る前に見た小さな集落すら結構歩きそうです。どんな利用者がいたのか分かりませんが車でここまで送り迎えしていたのでしょうかね?!夜は恐らく真っ暗でしょうし冬は雪でまともに歩くのも難しそうです。つい最近まで営業運転していたのが信じられないくらいです。JR北海道はこのような駅を多く抱えていると思いますが民間企業であり赤字の会社なのでどんどん廃線&廃駅を進めるべきだと思いました。
次の駅へ進みます。車社会とは言え車ですらすれ違う事が殆ど無い所を進んで行きます。
続いてやって来たのは旧藤山駅です。駅舎と言うか待合室は先程の旧大和田駅より大きかったですが駅名すら建物から消えてました。
こちらも同様にホームには入れずでして見える範囲で見てもホーム上には何も残ってませんでした。地元の人はともかく外から来た人には「駅だった」と言うのは線路が残っているので分かりますが何駅かは全く分かりません。将来的には線路は剥がすのでしょうかね?!観光で再利用するのも難しいのでしょうね、、。
廃駅前にはなぜか信号がありました。どんな人向けに信号が設置されたのか周りを見ても全く想像出来ませんでした。そして選挙ポスターを貼っている方がいましたがそもそもここにポスターを貼る看板を立てる事に意味があるのかなとも思いました。車で通っても素通りでしょうし、歩いて見に来る人も皆無だと容易に想像出来ます。
旧藤山駅を後にして次に向かいます。お店が無いのも想像していたので飲料水は事前に車の中に入れてましたが当日は想像より肌寒かった事と、飲み物を飲み過ぎてトイレに行きたくなってもそのトイレすらどこにあるのか無いのか全く想像付かない状態でしたので飲み物はどうしても飲みたい時のみ飲むようにしてました。北海道でのドライブは慣れている地元民ならどこに行けばと言うのが分かるかと思いますが観光客は慎重過ぎるくらいで良いと思ってます。もしこんな所でトイレに行きたくなったら困るだろうなと残りの駅も見据えて思ってました。
次の旧幌糠駅近くになると家が結構出て来ました。それでもすれ違う車は殆ど無く静まり返っているような雰囲気でした。
そして旧幌糠駅に到着です。こちらは最初の大和田駅と同様にコンテナの待合室のみとなってました。大和田駅と同様に駅名表示は残ってました。
ここでもホームには入れないようになってました。そして何も残ってないのも同じです。駅名の看板くらいは残しても良いのかと思うのですがそうもいかないものなんでしょうかね。この駅周辺は民家がありましたが人は見ませんでした。周りには当然のようにお店とかも無いですし自販機やトイレも廃駅になったからと言うよりは元々無さそうな雰囲気です。
旧幌糠駅の見学後も引き続き次の駅を目指します。この辺りでは民家があり集落と言う感じで固まって家々がありました。
次の廃駅に向かうとまた家が全く無くなり原野の中をドライブします。車ですらすれ違う事も非常に少なかったです。
そろそろ次の廃駅に近くなって来てもその雰囲気は一緒です。家が全くなく本当にナビの言う通り暫くすると駅だった所があるのかと思いながら運転してました。
そしてやって来たのが旧峠下駅です。この駅の周りが一番何も無かったです。昔は違っていたのかと思いますがなぜここに駅が?!と言うようなロケーションでした。それでも駅舎は大きいので本当に意外です。職員さんが何かで利用していたのでしょうかね?!
こちらはなぜかホームに入れましたので行って見させて頂きました。今まで列車が行き違い出来る所が無かったのですがこの駅は2面2線の行き違いが出来るようになってました。もっとも廃線になる前は行き違いが必要な事は無かったのかも知れませんが、、。次に思ったのはホームが長い事です。車が無かった遠い昔は長い編成で運行していたのかなと思われます。その時は勿論この駅も今まで見た駅ももっと状況が違ってたのでしょうね。時代の移り変わりで人の移動方法も変化しお役御免となってしまいました。人生に例えると今は定年退職してゆっくりしているような感じなのでしょうか。それにしてもこの周りには本当に何も無かったです。
旧峠下駅から出発すると暫くは原野の中をドライブです。峠下駅で降りたお客さんはどこへ行ってたのか本当に気になりました。
次の廃駅に近くなるとようやくポツポツと民家が見えて来ました。
次の廃駅は旧恵比島駅です。正確に言うと後から知りましたが上の写真で写っているのはドラマのロケセットで使われた駅でしてこの右側にコンテナがありそちらが駅だったようです。
こちらのロケセットは役所に事前に言えば見学出来るそうです。ドラマに思い入れがある方は事前に役場に連絡すれば中を見学出来るようなので見ても良いのかも知れません。
駅前の様子はこんな感じでここも寂しい感じです。家は確かにポツポツありますがつい最近まで列車を動かして赤字を垂れ流していた事に驚きを感じます。JR北海道は民間会社で大赤字なのでもっと決断早く対応すべきだし、沿線首長は現実的に利用してないのを直視して現実的な対応をJR北海道に対してするべきではと思います。
こちらはドラマのロケセットで観光要素もあるせいかここでもホームの見学が出来たので見させて頂きました。上の写真のコンテナ型の建物が旧恵比島駅だったようです。ドラマのロケセットのおかげで昔の駅の雰囲気を凄く感じました。昔はこんな感じでSLが客車牽引してホームに入線するような光景が目に浮かびました。
旧恵比島駅の見学後は引き続きドライブして次の廃駅を目指します。北海道をドライブしていると距離があって本当に広く感じます。ポツポツと家はありましたが相変わらず田んぼと言うか原野の中を進みます。ここまで信号が殆ど無いのもありますが廃駅間はそれ程の時間が掛からず車で行く事が出来ました。
続いて到着したのが旧真布駅です。この駅が今回見た中で一番簡素な感じでした。待合室がポツンとあるだけで非常にシンプルです。そして今まで見た廃駅とは異なりホームも見た感じ1両を止めるのに丁度良い長さしかありません。この駅の周辺も原野と言うのか田んぼと言う表現が良いのか分かりませんがなぜここに駅があったのか今となっては全く想像出来ないくらい何も無かったです。今ある北海道のローカル駅もこのようなのが本当に多いんでしょうね。今後北海道の鉄道はどうなるのか色々と考えさせられます。
ここまでが2023年春に廃線となった区間でこの次は今の留萌本線の終点・石狩沼田駅となります。
石狩沼田駅近くになるにつれて家が増えて来ました。今までと雰囲気が違ってますね。
途中で踏切跡を通過しましてもしかしてと思い停車して踏切まで来て見ました。こちらが廃止になった留萌方面を見た方向です。
今現在ここが留萌本線の行き止まりとなります。
そこからズームすると遠くに石狩沼田駅が見えました。随分駅から長いホームが伸びてました。必要性がここまであったと言うよりは踏切で区切りが良い所と言うように見えました。両方向を見た後は石狩沼田駅に向かいます。
石狩沼田駅に近くなると普通の町中のような景色になりました。旧留萌駅近辺以来の町中と言う感じです。
そして今の終点・石狩沼田駅に到着です。この駅も3年後の2026年3月には深川駅と石狩沼田駅間も廃止になりその時点で完全に留萌本線が廃止になります。駅の周りには家が多くあるので乗客がもっと居ても良さそうですが地元の皆さんは車にシフトしているのでしょうね。深川まで仮に通勤があればその何割かは留萌本線を使っていれば廃線になるような事も無いと思いますが住民の皆さんの意思なので仕方ないのかなと言う印象です。
とは言えここから深川駅まではまだ現役です。長くなったので一旦区切りが良いのもありこの後の現役区間の様子は次回で。
ここまでの様子は動画にしてますので合わせてご覧下さい。