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(乗車記)飯田線・豊橋駅 → 天竜峡駅 / 東三河の市街地区間から秘境駅区間を走行し愛知県、静岡県、長野県に跨る電車旅を堪能!

青春18きっぷで東京から豊橋まで行き、豊橋鉄道とバスで渥美半島の先端・伊良湖岬を散策し豊橋市内で宿泊した続きです。

翌朝はかなり早く頑張って起床しました。夏の天候らしくパラパラと通り雨のような天気でした。このような天気の時には駅からそこそこ歩くホテルは不利になりますが仕方ありません。

身支度をそそくさとして早朝にホテルをチェックアウトです。取り敢えず起きれて良かったなと言うのが率直な感想です。雨はポツリポツリと言う感じでしたのでそのまま折り畳み傘を使わずに駅に向けて早足で歩きます。

この日の行程は食事するタイミングが午後の大幅に超えた時間帯になりそうなので途中のコンビニで買い物をしてから早朝の豊橋駅にやって来ました。

この日は初の飯田線乗車と決めてまして始発の6時丁度の天竜峡行きに乗車します。まだ新幹線の駅がシャッターで閉まっていて流石に駅構内はとても閑散してましたが人はいました。

青春18きっぷシーズンなのでどの程度お客さんが居るのか予想付かず早めにホームに来て並んで電車が来るのを待っていました。結構出発間際に入線して来ましたが一番前で並んでいたので座る事が無事に出来ました。結果論ですが同じ青春18きっぷユーザーと思われる人がいましたが全員座れる程度のお客さんでした。勿論地元客も旅行者と同じ感じでいました。初の飯田線でロングシートなのかボックシートなのかすら分からずどんな車両が来るのかなと思ってましたがボックスシートでした。そして飯田線はかなり秘境な部分を走行しますが電化されていて電車で来ました。

豊橋駅を定刻で出発して長い長い飯田線の電車旅の始まりです。どんな電車旅になるのか楽しみでもある瞬間です。

車内は各ボックスシートに一人ないし二人が座るような感じとなりました。JR的にはもっとお客さんが居た方が良いでしょうけど旅行者視点で言えば丁度良い雰囲気の車内となっていました。

豊橋駅を出発して暫くすると豊川を渡ります。朝の清々しい景色でしたね。

下地駅に到着して出発する際に名鉄の特急が通過して行きました。この辺りは特殊で途中まで飯田線は名鉄と線路を共有していますがこの下地駅はJR東海の駅なので名鉄の電車は全て通過と言う言い方が正しいのか分かりませんが止まらない形で運用されてます。ややこしいのがJR東海の駅ではありますが東海道線はホームがなくあくまで飯田線の電車だけが止まる駅となってます。

暫くすると東海道線と別れて右に進みます。

暫くすると名鉄ともお別れでこの後は飯田線のみとなります。飯田線は容易に予想出来ますが単線です。

小坂井駅、牛久保駅と続きます。この辺りは東三河エリアの市街地を走行するので数人ではありますがお客さんの乗り降りがあります。平日だと豊橋へ行く人が多そうな区間です。

豊川駅近くになると別の線路と合流しました。名鉄の豊川線です。遠回りですが行こうと思えば豊川へは豊橋から名鉄でも行けるのかなと言う感じなので飯田線が万が一のアクシデントで不通になっても遠回りとはいえ名鉄を利用出来るのかも知れませんね、、、って思ったりしながら線路を見てました。

そして主要駅である豊川駅に到着です。この辺りまでは普通に町中を走行していて駅間も長くはなく「飯田線」と言うワードからイメージする秘境感は皆無でしてこのような通勤、通学を主とする地元密着路線的な役割を持つ区間でもあります。この駅で降りる人もいましたし乗車される方も何人かいらっしゃいました。

豊川駅を出発すると暫くは謎の線路が並行して左に進んで行きました。後で調べて見ると日本車輌製造の豊川工場へ繋がる線路のようです。この先で車両が作られると言う事は車両が出来たらこの線で回送されてそれぞれの場所まで行くのでしょうか。どんな感じなのか実際の通る所を見て見たいなと思いましたね。

豊川駅を過ぎて駅を淡々と過ぎて行きます。三河一宮、長山駅と続く中で徐々に家が少なくなって来てローカルな雰囲気になって来ました。この辺りになると乗り降りする人も少なく車内は「膠着状態」と言う感じになります。

徐々に田畑が広がるような景色が多くなって来ます。ある意味これからが飯田線っぽくなって行く時だと思います。

東上駅、野田城駅と続きます。かなりローカルな感じになって来てますが愛知県豊川市、新城市にそれぞれの駅はあります。

新城駅に近くなって来ると田園地帯は広がって入るもののその向こうに家が増えて来ました。

主要駅の一つ・新城駅に到着です。この駅発と思われる電車が止まっていました。豊川もそうですが徐々に本数が少なくなる区間になります。新城駅から先は更に本数が少なくなって来ます。つまり人口が少なく需要が減って来ると言う事です。

茶臼山駅、大海駅、鳥居駅そして長篠城駅と新城市内の駅を進みます。この辺りでは殆どお客さんの動きが無かったです。早朝の時間に豊橋方面に行く人はいても天竜峡方面にこの辺りから行く人は普通に考えると余りいないだろうなと想像付きます。

車内は膠着状態で静かに皆さん思い思いに過ごしていました。恐らくここまでいる人の大半は私と同じように青春18きっぷユーザーだと思われます。

途中から気分転換、体を伸ばす目的も含めて1両目の車両にいたので先頭を見て見ました。いつの間にかかなり険しい区間を走行していまして余り長く居るのは運転手さんが気にするかなと思い次の駅に到着するまでと決めて前の景色を見る事にしたのですが既に険しい区間に来ていて見応えがありました。

そしてこの辺りはトンネルが本当に多かったです。山を突き抜けているんだろうなと言う事を容易に想像する事が出来ます。

トンネルを通って抜ける度に山深い景色になって来る感じでした。この日は夏休みシーズンですが冬だと過酷なエリアなのかなと思います。家が所々で見えるのですが普段の買い物や仕事等はどうしているのかなと余計なお世話ながら気になってしまいます。

幾つかの駅を過ぎて下川合駅に到着です。この辺りは既に静岡県浜松市になっていました。市町村の合併等の影響だと思いますが新幹線駅の浜松を思い出すと浜松市のエリアって広いんだなと感じます。

更に進むと天竜川沿いを走行するようになりました。景色が良い区間です。山と川の間の狭いエリアに家があって生活を営んでいらっしゃる方が居そうなのでやっぱりどう生活しているのか気になってしまいます、、。

主要駅である中部天竜駅に到着です。電車の行き違いがここでありました。お客さんも数人降りて行きまして少しだけ人の動きがありました。乗車も少し居たようでした。

中部天竜駅を過ぎると発電所もありました。更に険しい区間に入って来ています。

佐久間駅、相月駅等の浜松市内の駅を過ぎて行きます。浜松駅と同じ市内と言うのが信じられないギャップです。都道府県内であれば勿論都会的な場所と田舎の場所があってギャップがあるのは容易に想像する事が出来ますが市内となるとなかなか無いのではと思います。

この辺りも数えきれないくらいのトンネルを過ぎて行きます。勿論スマホの電波は圏外若しくは満足に届きません。余談ですが旅行中はダウンロードしてネットに繋がらなくても見れるようなコンテンツがあると良いと思います。

電車は更に秘境っぽい区間になり景色は良いですがとても地形的に厳しい区間を走行します。途中に見た小和田駅も駅の周りは何も無いように見えてなぜ駅があるのかと思うような感じばかりです。昔の名残りだとは思うのですがそのような駅でも綺麗にホームがなっているのでどなたかがちゃんとメンテナンスしていると思います。とても頭が下がりますしそれと同時にどうやってこの駅まで来ているのかと言うのも気になってしまいました。

この辺りはトンネルを幾つも超えて行くので気が付かないのですがいつの間にか天竜川を大きく見下ろすような所まで電車は進んでいました。

鶯巣駅に到着です。振り仮名が無ければ私は読めないような難読の駅名もあります。夜に電車を待つ人は居ないと思いますがさぞかし真っ暗で夜は怖そうな気がします。

途中では昔の線路と思われるような箇所もありました。この辺りは地形的にも険しいので長い歴史の中で自然災害やその他の理由等で線路が改良されているのかなと思います。

このエリアでは主要駅となる平岡駅に到着です。漸くここで少しの停車時間があるのでホームに出て見ました。この平岡駅は長野県内になっています。飯田線は愛知県、静岡県を少し通ってから長野県内に入ります。この後はずっと長野県内を走行します。

行き違いの列車が先に発車して行きました。この電車にも結構なお客さんが乗車してました。

これから進む方向を見ると山があるのであの山を越えて行くのかなと思います。ここまでで既にかなりの時間が経過してますが飯田線全体で言えばまだ序の口と言っても良いと思うくらいとても飯田線は長い路線です。

出発時刻に近くなって来たので電車に戻ります。平岡駅は駅舎内に温泉や宿泊施設があったりと複合施設になっていてその為に駅舎はとても大きかったです。

平岡駅を出発して暫くすると天龍村の家々が見えました。このエリアに役場もあるようです。山間の狭いエリアに人が寄せ合うような形で町が形成されています。この辺りになると町全体がお知り合いさんって言うのもあながち大袈裟では無いのかも知れませんね。

そして天竜川沿いを電車は走行するようになりました。ある意味この辺りが秘境っぽくて一番の飯田線らしい区間だと観光者目線では感じます。しかもこの辺りも当然のように電化して電車が走っているので凄いな驚くばかりです。嫌な話ですが自然災害が出たら大丈夫なのかなと心配になるような区間です。

平岡駅に次は為栗駅です。これを「してぐり」とは振り仮名見るまで私は読めませんでした。この駅も近くに天竜川があるだけで家と言うか集落が有るのかなと言うような雰囲気の場所です。

その後も天竜川に近くなったり離れたりしながらの電車旅が続きます。この日は天気が良くて川も穏やかな感じでしたので良い眺めでした。

金野駅に到着です。ウィキペディアによると飯田線内の駅の中で一番乗降客が少ない駅のようです。それでも待合室は簡易的ながらもあり綺麗にホームがなっていて感心するしかありません。この駅も近くに家があるようには見えませんでしたが、、。

その後も天竜川沿いを引き続いて走行します。天竜川と聞くと急激な流れで川下りを観光客がするイメージですがこのエリアの天竜川は同じ川かと思うような大人しさでありました。

そしてこの電車の終点・天竜峡駅に到着です。この段階で朝の9時過ぎでして3時間以上の電車旅でした。観光客が想像する「飯田線」って秘境と言うようなイメージがあると思いますが中部天竜若しくは平岡駅から天竜峡までの区間でして天竜川を見ながら人の気配がない駅を幾つも見る事が出来たのである意味飯田線を体感する事が出来たかなと思います。逆に豊川や新城駅ぐらいは普通に生活路線って言う感じで観光客の知らない別の側面の飯田線でした。そう言う意味では区間毎に多面性を持っているのが飯田線です。

天竜峡駅までは来たものの、まだ飯田線全体では半分も行ってません。この後の様子は次回で。

ここまでの様子は動画にもしてますので合わせてご覧下さい。

 

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