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(乗車記)宗谷本線 普通列車 旭川駅 → 稚内駅 / 北海道らしい極寒の景色を見ながらの列車旅を堪能!

網走駅から特急大雪4号で旭川駅までやって来て旭川駅前で宿泊した続きです。

駅前のホテルを早朝に出発して旭川駅に行きます。起きれなかったらどうしようかと前日は思ってましたが予定通りに起きれて良かったです。ある意味この日の1番のハードルだったかも知れません。冬の朝と言う事で底冷えする寒さでしたがホテルから駅までが近かったので非常に助かりました。

早朝に起きたのは宗谷本線で旭川始発の稚内行き普通列車に乗車し終点の稚内駅まで行って見ようと思った為です!昔からいつか乗車して見たいなと思ってたのですが漸く実現する事が出来ました。昔はムーンライトながらで東京駅と大垣駅間を何度か利用した事がありますが夜行列車ではない普通列車としては個人的には最長の時間となりそうです。

出発前の車内はこんな感じで地元客の利用も数人居ましたが私と同じ目的と思われる人も同様に居ました。2両編成での出発で途中の名寄駅で切り離されて稚内駅まで行くのは前の1両のみとなります。2両目にも少しお客さんが居ましたが途中駅の大半は先頭車両の前側の扉からの出入りとなるので基本的には先頭車両に多く居ました。

旭川駅を定刻で出発してから暫くは窓が曇っていたのとまだ日が上がってない状態で暗かったので景色も良く分からずと言う感じでした。

そのうち少しずつですが東の方から日が上がって来て明るくなって来ました。

途中の塩狩駅で少し外の景色が見えて来たかなと言う感じでした。この辺りは峠になっていて旭川の町中から気がつくと人口が極端に少ない峠まで来ていました。そして雪の量が凄かったです。

稚内駅まで長丁場です。ずっと座り続けてもと思ったので体を少し動かそうと思い先頭の景色を運転手さんに邪魔にならないよう見て見ました。峠を過ぎた辺りだったせいかとても山深い所を列車は淡々と走行していました。この前まで暗くて窓が曇っていたので良く分からず気が付けば随分と山深い箇所まで来ていたんだなと言う印象です。

和寒駅、剣淵駅と進みます。この辺りから高校生が乗車して来るようになり旭川駅からのお客さんが下車する事もありました。早朝に旭川駅から乗車してこの辺りで降りると言う事は仕事で来ているのでしょうか?そうなると帰りも時刻表をちゃんと調べないと待ち時間が多くなってしまうので大変そうです。逆にこの列車に乗車する高校生らしき人達から見るとこの列車を寝坊等で逃すと約2時間後の列車となるので毎日極寒の中で大変だなと思いました。柔な私なら通う事が出来るのかかなり不安です。

士別駅、多寄駅等では乗車するお客さんが居ました。先程と同じですがこの列車を逃すと約2時間後となるので大変だろうなと思います。しかも北海道の冬の朝は寒いですしね、、。

瑞穂駅に到着です。この駅は普通列車でも通過する時があるくらい非常に乗り降りが少ない駅のようです。正直この駅に限った話では無いですが周りに何もなく乗車するお客さんが居るとしたらどこからやって来るのかなと思うような駅が多かったです。きっと車での送迎になるとは思うのですが、、。

気分転換を兼ねて後ろの景色を見て見ました。一直線に続く線路はとても北海道らしくありきたりですが雄大だなと景色見ながら思いました。この辺りでは完全に明るくなって来ました。

風連駅に到着です。この辺りでも高校生らしきお客さんが乗車して来ました。毎朝こんなに早起きしてこの列車で通っているのかなと思うと北海道はとても厳しい感じもします。

名寄高校前駅に到着です。文字通り近くに高校があるようでして多くの学生さんが降りて行きました。毎日の通学は本当に大変だなと感じます。毎朝冬でとても寒くてもこの列車に乗車しないと約2時間後の列車となるので始業に間に合わないかも知れません。列車もそうですが後は寒さですね。毎日風邪を引かずに通い続けているのはとても立派だと思います。

そして主要駅の名寄駅に到着です。旭川駅からここまではそこそこ本数があるようですがこの先からが極端に本数が少なくなります。

名寄駅で少し停車し2両編成の後ろ1両が切り離されました。寒い中本当にJR北海道の職員さんはご苦労様ですと言う感じです。運転手さんもここで交代となったようです。

日が上がって来ていて底冷えする感じではありましたが朝の光景はとても綺麗な感じでした。既に旭川駅出発して2時間弱経過してますがまだまだ半分も来てません。体を伸ばして深呼吸して気分をリフレッシュして車内に戻ります。

車内に戻ると結果的に旭川出発と同じような感じになりました。1両編成でこの乗車率でしかも私のように観光目的での乗車がどう見ても半分以上いたので実際の地元客は少なかったと思われます。

名寄駅を出発して後ろの景色を見て見ました。名寄川を渡るまでは家々があり町の景色でしたが川を渡ってからは自然豊かな景色となりました。

名寄駅のお隣の日進駅です。周囲に家が無く乗客がいるのかなと言う駅でした。見える建物が待合室のようで中はどんな感じなのか気になります。

日進駅を出発です。最後尾に居たので気が付かなかっただけかと思いますがホームに人が居たので恐らく自家用車で来て撮影されている方だと思われます。どこから来たのかとても気になりました。

その後は人の気配が全くないエリアとなります。運行本数が少なくなって仕方ないかなと言う感じです。

智北駅も片面のホームで周りに何も無さそうな感じの駅でした。お客さんがいるとしたらどこから乗車するお客さんなのか想像が付かない駅の周りの景色になっています。

美深駅に到着です。

ここで少し停車するようなので気分転換兼ねて外に出て見ました。駅舎が立派で調べて見ると美深町が受託する簡易委託駅のようです。窓口があって道内の各種切符を等を扱っているようで特急も停車する駅となっていますのでこの辺りでは大きい駅と言えます。

稚内駅から名寄行きの普通列車が美深駅にやって来ました。数少ない普通列車がこの駅で行き違いとなりました。すれ違う時に車内を見ましたが見える範囲ではお客さんは更に少ないようでした。現実は厳しいなと思いますがやはり絶対的に沿線人口が少ないので更にそこから列車で移動する人となると少ないのは仕方ないような気がします。

上り列車が到着して暫くして稚内駅に向けて再び動き出しました。

美深駅を出発して初野駅、恩根内駅と停車して進みますがこの二つの駅は2024年3月に廃止になりました。もうこの辺りの駅はいつ廃止になってもおかしく無いなと感じます。この辺りでは人の動きは無く淡々と駅に停まっては進むと言う感じでした。

途中の信号場で停車し暫くすると特急の行き違いとなりました。この辺りのホームは単面のホームなのでこのような信号場での行き違いとなります。JR北海道の他の路線でも信号場での行き違いを今まで何度か見ています。

天塩川温泉駅に到着です。見える範囲では何も無く後で調べるとこの駅から10分程歩いて天塩川温泉があるようです。この駅から歩いて温泉に行ってその日にまた列車に乗って移動すると言う事はハードル高そうで実際には宿泊するか、この先の音威子府駅からバスが出ているようで組み合わせて利用する感じでしょうか。

音威子府駅に近くなると家々が見えて来ました。勿論多くは無いので集落と言う言い方の方が近いのかも知れません。

そして音威子府駅に到着です。ここで暫くの運転停車でしたのでホームに出て深呼吸してリフレッシュしました。車内は暖房で乾燥しているので外に出ると寒いのですが気分転換になりました。運転手さんもこういった所で休憩しないと大変だと思いますので少しでも休んで欲しいと思いましたね。昔は駅舎内に蕎麦屋さんがあって黒い蕎麦を食べられたと言う話は有名ですが今はもう駅舎内では営業してません。この駅も特急停車駅で沿線では大きい駅となります。ネットの情報だと駅員さんがいてみどりの窓口もあるようです。余談ですがこのようなローカル駅で勤めているJRの社員さんはこの近くに住んで生活しているのでしょうか?駅員さんも大変だなと思います。

旭川駅を出発してこの駅までで約3時間経過しました。今回の旭川・稚内間では大体ですがこの駅が丁度中間地点のような感じです。ここからが「後半戦スタート」って言う形になります。

音威子府駅を出発して次は筬島駅に到着です。再び簡素な駅となりました。

その後暫くは天塩川沿いを走行します。窓ガラスが曇っていて景色は見にくかったのですが雪景色の中の天塩川はとても綺麗でした。その一方で川沿いの険しい区間を走行していました。

続いて佐久駅に到着です。駅舎が大きくて驚きましたが勿論この駅での乗り降りが多いからと言う訳ではなく町の施設が入っているようです。地方はこのように町の施設と駅を一緒にして効率良く維持管理しないと無くなりそうなので良いアイデアだと思います。建物を作ると維持管理にお金が掛かるので人口が少なくなればコンパクトに町をして行くように考える必要があるのかなと思いました。

この辺りの駅間では天塩川と少し離れて雪原と言う感じの景色が続いていました。恐らく雪景色の少し先に天塩川が流れていると思われます。

問寒別駅に到着です。駅の前は小さな集落となっていましたがお客さんは居ませんでした。お客さんが少なくても雪かきされていて日々のメンテナンスご苦労様と言う感じです。東京に住んでいて本格的な雪かきは経験が無いですが体力を使うと思います。頭が下がりますね、、。

この辺りでは天気も良く気温が少し上がったのか窓の曇りが取れて景色がクッキリ見れるようになりました。遠くまで人が居そうな雰囲気は全くなく大自然の景色が広がります。

続いて糠南駅に到着です。この駅も凄い駅でした。物置のような建物が恐らく待合室?!でしてホームも雪で見えにくいですが板張りのようです。そしてそのホームも短く先頭車両の前側の扉がホームに掛かるような感じで停車しました。当然のようにこの駅でも乗り降りはありません。周辺にも家がある様子が無くなぜこの駅があるのかと言う感じすらしました。この駅も後になって「映像に残しておいて良かった」となるかも知れません。

この辺りでも天塩川沿いを走行してましたがこの辺りでは凍っていました。同じ川でも場所によって凍っている箇所とそうではない箇所があるようでした。この辺りの反対側は山の斜面で凄い所に線路を通しているなと言う印象です。

続いて雄信内駅に到着です。JR北海道の社員さんがいました。寒い中ご苦労様です。趣のある駅舎と駅名表示は歴史を感じます。

続いての駅は南幌延駅です。この駅のホームも板張りのようでした。少し先に小さい建物がありそこが待合室のようです。あの待合室で列車を待って利用する人がいるのかここでも想像付かない周りの風景です。

続いて幌延駅に到着です。ここでも行き違いはありませんが暫くの停車で外に出て見ました。

外に出て駅舎を見て見ました。この駅周辺は幌延町の中心になっていて町役場も少し歩いた先にあるようです。この駅は特急停車駅で駅員さんも居ましたしみどりの窓口もありました。待合室にはストーブもあり反対の上り列車を待っていると思われるお客さんも居ました。

駅舎内では幌延町が移住情報PR支援センター「ホロカル」を営業していてグッズやコーヒーを販売していました。折角なのでコーヒーを注文してテイクアウトして車内で頂きました。注文してからコーヒーを挽いてくれて本格的なコーヒーでした。景色見ながら車内でほっこりしましたね。購入して良かったですし機会があれば是非購入して見て下さい。

幌延駅の次は下沼駅です。北海道でよく見るコンテナの駅舎となってました。この辺りも家がなくいつまで維持するのかなと言う感じにも見えました。

豊富駅に到着です。久しぶりに乗車して来るお客さんを見ました。この駅で暫くの停車です。名寄駅と稚内駅間の無人駅としては一番利用があり有人駅の音威子府駅や幌延駅を上回るようです。駅周辺は豊富町の中心となります。

ここでも上りの名寄行き普通列車と行き違いとなりました。一直線に伸びる線路の遠くから徐々に大きく見えて列車が豊富駅にやって来ました。この列車も車内は空いていましたが全く乗車がない訳では無かったです。

豊富駅の次は兜沼駅に到着です。駅名にある「兜沼」がこの近くにあるようです。恐らく凍っているのでしょうね。

ずっと座っていても腰やお尻が痛くなるので気分転換も兼ねて先頭からの景色を見て見ました。天気が良いと線路も見えそうですが吹雪いていると線路が見えるのかなと言う感じに思います。それくらい自然が厳しいエリアを走行してました。

勇知駅に到着です。この駅から稚内市内に入ったようです。いよいよゴールが近いんだなと実感します。

稚内市内に入ったので町の景色になるのかと思ったら山の木々の中を走行します。

そして有名な抜海駅に到着です。旅行者と思われる人が乗車して来ました。もしかして先程行き違った列車で来てこの列車で稚内へ戻るのかなと思いました。今は稚内市が維持管理しているようですがいつまで市から助成金が出て維持されるのか先行きが不透明です。その意味では下車して駅舎内を見る事は出来ませんでしたが列車から駅舎を見ただけでも良い経験となりました。因みに日本最北端の木造駅であり無人駅でもあります。

抜海駅を出発して遠くに海が見えるようになりました。北海道北部でも日本海と言う呼称で良いのでしょうか。人を寄せ付けないような寒々とした景色は北海道らしいです。天気が良ければ利尻富士が見えるような情報を見ましたがご覧の通りの天気で見れませんでした。それにしても旭川駅から今振り返ると目まぐるしく天気が変わるなと言う印象です。

そして南稚内駅に到着です。地元客と思われる方の多くはここで下車して行きました。町の中心はむしろこちらのようです。そしてこの後が終点の稚内駅ですが運転手さんの交代がありました。ここで交代して南稚内までの回送を担うような感じなのでしょうか。

そして稚内駅に到着です。この駅には以前に来てましてその時は稚内空港からバスで来て入場券を購入してホームを見学しました。その時と比べて今回は列車で来ているので「最北端駅」に来ていると言う実感は今回の方が湧きました。

約6時間の列車旅ですが途中の停車でホームに出て気分転換出来たのと色々な駅や景色を見れたので思ったより長くは感じませんでした。観光客としてはとても良い列車旅でしたがその一方で路線の維持と言う観点では厳しいだろうなと言うのが率直な感想です。駅の周りが何もない所が多くてJR北海道の企業努力云々ではなく根本的に鉄道の役目をこれから先末長く果たせるのかなと考えると難しいなと感じます。そんな点から言うと経験出来る時に今回普通列車で乗り通す事が出来て本当に良かったなと思いました。冬の寒い時期でしたがそれもある意味北海道らしい光景を随所に見れたので今思うとある意味良い時期でした。

約6時間列車に乗り続けて稚内駅に到着しましたがこの後の様子は次回で。ここまでの様子は動画にしてますので合わせてご覧下さい。記録的な側面から撮影したデータは極力入れるようにして長くなりましたがご了承下さい。

 

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