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個人で巡る世界遺産の旅:タージ・マハルとアグラ城を自力で見学してみた

ガティマン・エクスプレスで、アグラ・カント駅までやって来た続きです。

アグラ・カント駅です。駅前は食事処やお店があると思いきや、意外にも全くない状態でした。ロータリーはあるのですが、客引きのタクシーやオートリキシャで隙間がないくらい埋まっていました。予想はしていましたが案の定、色々な人に声を掛けられまくって、一旦駅のホームまで逃げたのですが、酷い人はどこまでも追っかけてくる人がいて、これだけでインドの印象が悪くなります。結局怒って去ってくれたのですが、無駄な時間だけが経過してしまった感じです。

勧誘の人は全く信用してないし、してはいけないと思っているので、Uberで呼ぶと台数が多いせいか直ぐに捕まえる事が出来ました。少々面倒だったり割高でも安心を買った方が良いのかなと思っています。

と言う事でオートリキシャで最初の目的地へ移動します。歩いて行ける移動距離ではないのと、バスも無さそうで実質オートリキシャを頼るしか無さそうでした。デリーから列車で2時間弱移動して来ているので、エリア的に交通量が一杯と言うエリアでも無さそうで一安心です。日帰りなので時間が限られる事もあり、スムーズに移動出来るのは助かります。

最初の目的地は世界遺産のタージ・マハルです。入口のゲート前に到着して、オートリキシャから降りてその後は歩いて入口に向かいます。ここでも案内すると言う声掛けが多くて、本当にゲンナリと言う感じです。一部の人がインドの心象を悪くしているので、本当にやめて欲しいのですが、そんな事はお構いなしにしつこく来ますので、ひたすら無視して進みます。

入口に行ったら荷物を預けるようにと言われて、荷物を軽くしていたバックパックをこちらに預けます。信用してない訳では無いのですが、パスポートとかもあるので少々不安がありましたが、信用するしかありません。信じて預けるしかないので荷物を預けて、スマホやカメラだけを持って入口に行きます。

こちらが入口です。外国人用とインド人用に入口が分かれていて、意外にも圧倒的にインド人の方が多かったです。日本人っぽい集団はたまに見ましたが、どこにでも多くいそうな中国人や韓国人は殆ど見なかったです。欧米人もグループでいまして、外国人観光客が個人で観光しているのは意外と少ない印象です。私は高くて自力で来ましたが、デリーからツアーが多くあるので、その影響なのかもしれません。

ここで簡単なセキュリティチェックを行い中に入ります。因みに日帰りで時間が限られている事もあり、事前にネットで入場券を購入して無駄な時間を極力無くすようにしていました。

タージ・マハルの敷地内に入ると後は人の流れに沿って進みます。他の観光地と同様に有料エリアに入ると邪魔が入らないのでゆっくりみて回る事が出来ます。

敷地内は日差しを遮る場所がなく、ペットボトルを持ってくれば良かったかなと思いましたが、後の祭りです。熱中症に気をつけながら日陰で休んだりして無理のない範囲で散策します。因みに世界遺産ですので敷地内に入ると飲料水が買えるような店や場所がある訳ではありません。荷物を預けたロッカーに戻るまで頑張るしかありません。

人の流れに沿って進んでいくと、世界遺産・タージ・マハルが見えました。タージ・マハル(Taj Mahal)は、インドを代表する世界遺産のひとつであり、世界的にも有名なイスラム建築の傑作です。ムガル帝国第5代皇帝 シャー・ジャハーンが愛妻ムムターズ・マハルの霊廟(墓廟)として建設したもので、1648年に完成されたとされています。1983年に世界遺産登録され、年間数百万人の観光客が来るようです。

今回初めてインド・デリーに来て、ここは見ておきたいなと思って頑張って自力で来たのですが、想像よりも優雅で大きな白大理石の建物を見て、来て良かったと思いましたね。ここに来るまで色々ありましたが、なんだか報われた気がしました。それにしてもこのような場所はなかなか無いですね。日陰っぽくなっていたので、ここで少し休憩兼ねて見入ってしまいました。

建物を見学する為に前に進みます。近くに進むにつれて改めてスケール感を感じます。これを1600年代当時の技術でどうやって作ったのかなと言うくらい、とても精巧に出来ています。そして世界遺産なだけあって敷地内はとても綺麗に整備されています。

多くの観光客がいるので、タージ・マハルに入るのにも並びますが仕方ないですね。待てばいつかは入れるのでじっと進むのを待ちます。

タージ・マハルから見た広場です。向こう側に見える建物から歩いてやって来たという感じになります。水路と庭園の配置・レイアウトが周到でとても美しいです。最初はアグラ・カント周辺で一泊して早朝か夕方に来ることも考えたのですが、確かに朝日や夕日の景色だと見え方も綺麗なんだろうなと容易に予想出来ます。昼間見ても十分綺麗ですけどね。

中は撮影禁止ですが見学は出来ます。白大理石でできた壮大なドームの下に霊廟があります。実際の遺体はその地下にあり、見学者が目にするのは装飾された象徴的な墓となります。建物の外観から想像すると大きいと思いがちですが、思ったよりコンパクトに感じました。

タージ・マハルの両横にはモスクがありました。礼拝の日にはこの広場に信者が一杯になるくらい信者が集まるようです。

その後ろに行くとガンジス川の主要な支流である、ヤムナー川をみる事が出来ます。そして左を見るとこの後に行く、アグラフォート(アグラ城)を遠くに見る事が出来ました。ここで景色を見ながら少し休んで、次にアグラ城を目指す事にします。

無事にロッカーでバックパックを受け取って、オートリキシャでアグラ城を目指します。バックパックの中は当たり前ですが無事でした。やはり受け取った直後は直ぐにその場で中を確認して、正直一安心と言う感じです。

そのまま出口を出て、Uberで移動したのですが、タージ・マハルの出口付近に地下鉄駅がありました。結果的にこの後に行くアグラ城の入口近くにも地下鉄駅があったので、この区間は地下鉄でも移動出来るのかもしれませんが、運行本数も行って見ないとわからないのと、時間が限られるのでこの時は地下鉄駅には行かずにオートリキシャで移動となりました。

デリーからアグラ・カント駅にやって来た際に見える範囲では地下鉄駅が無かったので、地下鉄はどこからどこを走っているのかと言う感じです。そして殆ど地下鉄を利用している人が居なかったので、出来たばかりなのでしょうか?色々と疑問が残りました。

タージ・マハルからアグラ城も地下鉄を除けば、自力で行くにはオートリキシャしなかく、3キロ弱あるので歩いて行けなくはないですが、時間がかかりますし暑いので現実的ではありません。ツアーだと移動手段が用意されていますが、今回の私のような個人が自力でとなるとこれしか無い状況です。

アグラ城の入口に到着です。先程のタージ・マハルとセットで事前にチケットを購入したので、直ぐに入る事が出来ました。

このアグラ城もタージ・マハルと同様に1983年に世界遺産登録されました。単なる城ではなく、要塞、王宮、政治の中枢としての多機能施設で、ムガル帝国の数代にわたり、ここで政務が行われました。そして城壁は赤砂岩で作られており、全長約2.5km、高さ約20mの巨大な防壁で囲まれています。内部には多くの建築物や宮殿があり、王族の生活空間、謁見の場、礼拝所、牢獄などが含まれているとのことです。色々と敷地内を歩き回ってみます。

高い防壁は目の前で見ると本当に高く感じます。築城開始が1565年頃とされていますが、その当時の技術でよくここまで作ったなと思います。

中に入るとこちらも世界遺産なだけあって綺麗に維持管理されていました。ここに来るところまでは事前に調べていましたが、敷地内については特に下調べをしていませんでしたので、思うがままに歩いて見てみる事にします。

こちらは皇帝が使っていたとされるバスタブです。随分大きくて深い感じがします。バスタブとなると湯船に座って寛ぐイメージですが、高さがあるので座ると周りが壁になります。どうやってバスタブに入って、浸かっていたのか気になりました。

敷地内を見学します。歩いて進むと色々な建築物を見る事が出来ます。ここも外国人観光客より圧倒的にインド人が多かったです。

アグラ城から先程までいた、タージ・マハルをみる事が出来ました。

「シャー・ジャハーン(Shah Jahan)」は、ムガル帝国の第5代皇帝であり、インド史において非常に重要な人物の一人です。その名は特に先程見学した「タージ・マハルの建設者」として広く知られています。絶大な権力を持っていましたが晩年に息子のアウラングゼーブとの権力争いに敗れ、1658年に皇位を奪われます。その後、今見学しているアグラ城のムスンマン・ブルジュという八角形の塔に幽閉されました。ここからタージ・マハルが見えるとされ、彼は愛する妻の墓を眺めながら余生を過ごしたと言われています。ちょうど写真のような感じで眺めていたとされていて、歴史ロマンを感じると共に、どんな思いで余生を過ごしていたのかと思いながら、タージ・マハルを見ていました。因みに「シャー・ジャハーン(Shah Jahan)」は1666年に亡くなり、彼の死後は愛する妻と一緒に、タージ・マハルの地下に埋葬されたそうです。そう言った歴史の話を知りつつ、タージ・マハルとセットでアグラ城を見ると、とても興味深く見ることが出来ます。

他にも中庭型庭園のような場所もありました。ここも綺麗に維持管理されています。中央の場所はどのような目的で一段高くなっていたのでしょうか?!

所々では説明があるので、ChatGPTで教えて貰いながら見学する事で、理解が深まりました。従来は翻訳アプリで翻訳出来るかどうかと言う感じでしたが、今はAIに情報を渡せば、内容を解釈して、その背景も踏まえて分かりやすく説明してくれるので、便利な世の中になりました。歩き回って休憩兼ねてAIでチェックして見学して、歩いて、と言う感じで繰り返して散策していました。

こちらがChatGPTによると、先程記載した、「シャー・ジャハーン(Shah Jahan)」が晩年を過ごしたとされる場所でして、ここから外に出て、タージ・マハルを見たとされているようです。ChatGPTのおかげで、重要な場所と分かり、それを知った上で見学するのと知らないのでは、大きな違いで、歴史ロマンを感じたのもChatGPTのおかげといえます。

ここは一般市民が皇帝に要望や訴えを公式に言う場だったようです。とても広い場所ですが、一度に何人くらいの一般市民から話を聞いていたのでしょうかね?

色々と敷地内をこのような感じで歩いて見学していたのですが、ここも世界遺産なだけあってとても見応えがある場所でした。そのように感じたのもChatGPTで内容や歴史背景を理解出来たのが大きいと思います。こちらも自力で来るのは結構大変ではありますが、本当に来て良かったです。

アグラ城の見学を終えて出口に出ると、ここでも地下鉄駅がありました。誰もこの駅から出入りする人が居なくて、摩訶不思議と言う感じです。少なくてもこのような地下鉄駅は、アグラ・カント駅近くでは無かったので、この地下鉄を利用しても帰れない可能性が高そうです。

と言う事でオートリキシャでアグラ・カント駅を目指します。この区間も歩いて行ける距離ではないのと、バスもなさそうなので、個人で自力で行くにはこれしかない感じです。駅までは比較的空いていて思ったよりスムーズに進みました。時間帯も午後だったので朝夕だと違うのかも知れませんが、一先ずは駅に戻れそうです。

そして無事にアグラ・カント駅に戻って来ました。前日に列車の予約状況を見ると殆ど全ての列車で満席でして、事前に私が予約した列車に乗り遅れるとデリーに戻れない可能性が高い状態でした。結果的にはスムーズに進んだので少し早めに駅に到着したのですが、確実に予約した列車に乗車する為には良かったです。恐らく行きと同様に乗る場所や車両を探す必要があり、時間に余裕を持っていたいですし、お腹も空いていたので軽くでも食事したいと思ったりもしたので、早めに戻れで良かったです。

今回自力で、世界遺産のタージ・マハルとアグラ城を見学したのですが、チケットを事前に準備したり、実際にUberを予約して乗車するまでは、記載しなかったのですが、呼び込みのインド人が多くて苦労もしたのですが、今となっては良い思い出だと思います。そのような苦労をしたくはなければ、デリー発でツアーが多くあるようなので、それを利用すると何も準備や心配をする必要はありませんが、逆にその分非常に高額になります。私は列車にも乗車して見たかったので、個人で移動して観光しましたが、色々と苦労はした分、経験も出来てかつ、費用面では格安に回れて良かったのかなと思います。行き方はそれぞれですが、デリーへ行った際には足を伸ばして是非今回ご紹介した世界遺産を見に行って下さい。

この後はデリーに予約した列車で戻りますが、その様子は次回で。ここまでの様子を動画にしてますので合わせてご覧下さい。

 

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