モンゴル・ウランバートル観光の続きです。

次の日の朝も東横インの無料朝食からスタートです。食事内容は違いますが、日本語が多く聞こえていて日本の東横インにいるかのような雰囲気でした。ウランバートルでも同じように朝食を無料で付けてくれるのは、とても有難いですね。

この日は終日事前に申し込んだ現地ツアーに参加して観光します。ガイド兼ドライバーさんに宿泊先の東横インまで迎えに来て頂きました。参加者はもう一人いて、その方も日本人で宿泊先も東横インでした(笑)。考える事は同じなのでしょうね。と言う事で東横インから3人でツアー開始となりました。

ガイドさんは色々とドライブ中でも説明をしてくれていました。目の前の建物は大統領のサマーハウスとの事でした。その他にも朝青龍が携わった建物説明もあったりして、モンゴル力士は現地の方にも有名なようです。

暫くは前日見たトール川沿いを進んで中心部から離れていきます。少し走ると大自然が広がるような景色になるので、中心部に高層マンション含めて人が密集しているのが分かります。バラバラに至る所にポツポツと人が住むと、電気や水をどうするのかなと言うようなインフラの問題もあります。夏は暑く冬は厳しい寒さの中で暮らす上で現実的な対応を国家的にしているように感じます。

自動車専用道路を走るようになりました。ガイドさんの車もそうですが日本車が多く走っていました。ナビが日本語で日本の地図で使えないままと行っていたので、中古車を業者が輸入してそれを購入して利用しているように思えました。右側通行ですが、右ハンドル車が多かったです。その一方で新そうな左ハンドル車の車があり、色々なタイプの車が混在してモンゴルでは走っていました。

自動車専用道路を降りて、どこまでも続く一般道を走行します。大草原が広がるエリアで、冬や真っ暗な時にはちゃんと道路の上を走行出来るのかなと心配になるくらい、何もないところをひたすら走行します。

所々で集落や集合住宅を見る事が出来ました。周りには何も無さそうなので、買い物とか病院とか学校とかどうしているのかと色々と気になってしまうことばかりでした。

中心部から1時間以上は走行していたと思います。最初の目的地が唐突に見えて来ました。遠くから見ても一際非常に大きい像です。

やって来たのはチンギス・ハーン騎馬像です。2006年は チンギス・ハーン生誕800周年(とされる年) の記念行事が多く行われた時期です。それに合わせて、モンゴルの「国家的象徴」としてこの巨大像の建設が進められ2008年に完成したとの事です。その後は順次博物館や周りの施設が拡張されました。
騎馬像はとても大きくて、台座含めると50メートルの高さはあるようです。世界最大級の騎馬像でステンレス製で太陽光を受けて銀色に輝いていました。チンギス・ハーンが馬に乗り遠征へ向かう姿を象徴しているとの事です。伝説によるとチンギス・ハーンがこの地で黄金の鞭を拾ったと言われる地とされています。「ここからモンゴル統一へと進んだ」という象徴の場所としてここに作られたそうです。

中は博物館になっていて、モンゴル騎馬文化の歴史展示、チンギス・ハーンゆかりの資料、黄金の鞭や武具のレプリカなど様々な展示が所狭しとされていました。日本人観光客も多かったですね。至る所で日本語が聞こえて来ました。

建物の上に行くと、馬の頭部に出る事が出来、間近で顔を見る事が出来ます。この日は快晴でしたので、手すりとかが持てないくらい暑かったので、観光客が多い中で見学には注意が必要でしたが、なんとか見る事が出来ました。

そこからの景色です。とても爽快な眺めでゆっくり見たかったのですが、観光客が入れ替わり立ち替わりくるので、私も一通り見た後は他の方に譲るようにしました。「モンゴルの景色」と言われてイメージするような景色が実際に広がっていました。

チンギス・ハーン騎馬像の観光後は更に先へ進みます。いつまでも続きそうな大草原を走行して次はどんな場所なんだろうなと言う感じで景色を見ていました。

途中では牛を結構見ました。何も囲いがなく放牧されていて行こうと思えば、飼い主の意思に反して遠くに行けそうな気がしなくもないですが、そのような事はなくのんびりした景色です。

所々で放牧民の集落も見ました。放牧された牛の様子は他の国でも見れますが、これはモンゴルでしか見る事が出来ない光景です。

途中では舗装されていない道もかなりありました。乗用車タイプの車はスピードを落として安全にどの車も進んでいました。所々で住宅が広がる街並みの景色を見る事が出来ました。ウランバートルまで通うには遠そうな気がするものの、どのようにして生計を立てているのかなと余計なお世話かもしれませんが、考えてしまっていました。冬場もさぞかし厳しい寒さだと思うので、外出もままならないのでしょうね。

遊牧民の家に行くとは行っていましたが、かなり長い時間の走行中に、幾つもの遊牧民の家を通過していました。そして当たり前ですが遊牧民の家に対して、看板等の案内がある訳では無いので、ガイドさんも何度も行っているとはいえ、よく次へ行く場所を把握しているんだなと思いました。それくらい同じような遊牧民の家を見ながら過ぎて進んでいました。

途中では色々な岩場の景色も見ました。どうしたらこのような岩になるのかなと思いました。日本では見れないような色々な景色を見る事が出来るので、長時間ドライブしているのですが飽きずに外の景色をずっと見て楽しんでいました。

途中から細い分岐の道に入って砂利道を進んで次の目的地に到着しました。こちらの遊牧民の家を見学&食事するようです。この辺りは既に国立公園エリアのようです。何度も来ているとは思いますが、それでも良くこの家まで辿り着いたなと思うくらい、砂利道を進んでいました。

初めて遊牧民の家の中に入りました。この家は観光用で少し整理はされているようですが、実際もこのような感じだそうです。水は川や雨を利用したり、スーパーまで行って買い物をして過ごしているとの事でした。確かに近くに車が停まっていました。もし子供がいれば街まで学校に行く必要があるが、ウィークデーは学校近くに宿泊して週末に戻ってくるような生活をしているようです。このご家庭は今回のような観光ツアーでの収入や、牛、馬、羊が合わせて70頭いるそうですが、この家庭は特に多く飼っていて、馬乗り体験や肉を売ったり、羊の皮を売ったりと色々な形で生計を建てていると言う事でした。
トイレは少し離れた場所に設けていて、シャワーは夏は入らないとのことでした。歯ブラシは家の中にあり歯磨きを中でしているようです。夏と冬で住む場所を変えていると言うのも聞きました。家を作る際には先に家(外側)を作ると中にあるベッドやタンス、暖炉等が入口が狭く入らないので、先に中に入れるものを配置してから周りを囲んでいくようです。色々と興味深く聞きました。

こちらで食事という事で実際に遊牧民の方が食べている食事を出して頂き、それを食べました。もっと癖があるようなものかなと思っていましたが、普通に美味しく食べる事が出来ました。容易に予想していましたが、やはり保存しやすいような食べ物が多いようです。

料理は実際にこんな感じでしているそうです。興味津々ですが不自然に見過ぎないようにしました。その後も周辺を見ながら観光していたのですが、10人以上の団体さんが来て、なんと日本人ツアーでした。まさかまさかの日本人だらけになりましたが、彼らはこうしてお金を得て生計しているんだなと言うのが分かりました。勿論ツアーでお金を得ているのは一部かもしれませんが、途中では牛も多く見たので、話を聞く限り色々な形でお金を得て生活しているようです。迎えてくれた家庭が特殊かどうかは分かりませんが、車を持っている事にも驚きました。

こんな砂利道を途中からはずっと走行してここに来ました。遠くには牛がここでもいて放牧されていました。ポツンポツンと遊牧民の家があり、どんな生活なのかなと思っていましたが、色々と知ったり見たりしてとても良い経験になりました。
ツアーはまだまだ続きますが、一旦はここまで。
今回の様子は動画にもしていますので、合わせてご覧下さい。