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雨でも楽しめたパース&フリーマントル観光|造幣局と世界遺産、港町を歩く一日

オーストラリア・パース観光の続きです。

この日もホテル内にあるカフェでモーニングです。前日にホテル周辺を少しチェックしたのですが、パース駅に近いにも関わらず意外とお店が近くにない感じでした。あっても高いと思うので、この日は最初からこちらで食事です。

事前の予定ではロットネスト島へ行くつもりだったのですが、前日天気が悪く、この日の予報も悪かったのでパースとフリーマントル観光に切り替える事にしました。無理にロットネスト島へ行っても、天気が不安定なら楽しめないですし、そもそも島への往復も微妙になってくると思います。

と言う事でホテルから最初の目的地までパース市内を歩きます。朝の9時前なのですが思ったより歩いている人は少なかったです。車も少ない印象でした。前夜の印象だと夕方から順次お店も閉まるような感じだったので、自宅にいる時間が多いという事なのでしょうか?!

最初にやって来たのは、パース造幣局です。前夜にロットネスト島へのチケット確保を止めて、代わりに9時半からの見学ツアーを予約していました。9時半は朝一の開始時間でしたが、前日だったこともあり空いているのがその時間しかなく、やって来た次第です。

パース造幣局は、19世紀末の西オーストラリア・ゴールドラッシュに対応するため、イギリス王立造幣局の分局として設立されました。現在は独立した存在として、世界有数の精錬・鋳造能力を持っています。

受付を済ませてお土産屋さんを見学しました。高そうなジュエリー等があるコーナーもあり、造幣局というよりジュエリーショップに来ているような感じさえしました。値段は高いものばかりでしたね、、。

どの程度参加者がいるのかなと思っていたのですが、朝から結構いてビックリです。当日の飛び込みはダメな可能性もあるなと思って、ネット予約していたのですが正解だったようです。参加者の中には日本人っぽい方もいましたが、大半は現地の方のように見えました。

ツアー開始です。こちらの施設はツアーに参加しないと建物内に入れないようです。こちらは1トンもの金のコインとの事です。ガイドさんの案内を聞きながらの見学です。

施設は広い感じはなく、こじんまりしたスペースでしたが、その中に様々な展示がありました。ツアー客が多かったのでお互いに見ているところを分散して見学という感じです。それも踏まえ説明をした後に自由時間が結構設けられていました。

ツアー開始時にコインを貰っていたのですが、施設内の機械で記念メダルを精製して貰ってお土産が出来ました。

見学だけではなく、アクティビティもあります。こちらは金塊の重さを体験するコーナーで、金塊の重さにビックリという感じです。

体重を計測する機会があり、自分の体重が金で幾らになるのかというものでした。これだけの金額があれば仕事しないで過ごせそうなくらいの価格になりました。数値はプリントアウト出来るので、記念に持ち帰りました。それにしても金の価格は上がり続けていますが、どこまで行くのでしょうか。

ツアーの最後は金塊の溶解実演 (Gold Pour)を見学します。このような実演をツアー客に見せる施設ってどの程度あるのでしょうか?個人的にはあまり無いような気がしていて、貴重な経験をしたなと思いました。撮影はフラッシュしなければOKと事で、じっくり拝見しながら後から思い出で見れるよう撮影もさせて貰いました。

全体通して1時間弱のツアーですが、早朝からやってきて参加出来て良かったです。パースへ行った際には是非予約して見学しに行って欲しいですね。

その後はバスで移動します。パースでは無料のバスが市内を走っていて、前日も利用しましたが、観光中はとても助かりました。雨が降っていたようで路面が濡れていました。前日のように途中で雨が降られそうで戦々恐々という感じです。

バスでパース駅まで来たのですが、バスに乗車中に雨が降って来ました。前日に続いて天候が急変していて、パースって東南アジアのような天気なの?という感じでした。

パース駅から次の目的地に向けて電車で移動します。天気が良い方向に変わってくれれば良いなという感じです。

電車でやって来たのは、フリーマントル駅です。AIでパースから行けるお勧めの場所を聞いてこちらに来た次第です。パース駅から30分という距離感です。

ところがパースよりも天気が悪く、雨風がとても強い状態でした。空は明るくなって来ていたので少し待てば止みそうな感じです。他の人と同様に駅の待合室で暫く待つ事にしました。

少し長く時間がかかりましたが、雨が止んで観光開始です。フリーマントル(Fremantle)は、西オーストラリア州パース近郊にある港町で、歴史・文化・海の雰囲気が融合した個性的な街です。地元では親しみを込めて「フレオ(Freo)」と呼ばれているそうです。街を歩いていてもとても魅力的な光景が続いていて、目的地に到着してないのですが、街を歩くだけで充分観光になる街だなと思いました。

Google Mapを見ながらフリーマントル駅から歩いてやって来たのが、フリーマントル刑務所(Fremantle Prison)です。こちらは西オーストラリア州フリーマントルにある世界遺産で、オーストラリア植民地時代の歴史を今に伝える重要な遺産です。重厚で生々しい歴史が残る、非常に印象的な場所として知られています。

ガイド付きのツアーで入るのですが、何種類かツアーはあります。私は特にツアーに拘りが無かったので、待ち時間の少ないツアーを選択してチケット購入しました。

時間になりツアー開始です。外国人は私だけだったようです。地元の方がこんなに多いとは思いませんでした。むしろ地元の方が少なく、海外からの旅行者が多いのではと思っていたのでお客さんの構成に意外な感じがしました。

刑務所に入ると独特な雰囲気を感じます。こちらは1991年まで実際に使われていたそうです。刑務所といえば網走刑務所には以前に観光した事がありましたが、それとは全然違う雰囲気です。

中はこんな感じで、映画のセットの中にいるような感じさえしました。

1日のタイムテーブルもありました。映画で刑務所のシーンがある事がありますが、実際に見ると結構映画の中ではリアルに表現されているんだなと感じました。

囚人の部屋も色々なタイプがありました。当時の様子がそのまま残っています。

今回ツアー開始前に音声ガイドをお借りすることが出来ました。日本語に事前にセットして頂いたのを渡されましたので、施設毎にある番号を入力するとガイドが流れて理解することが出来ました。ガイドさんの説明は比較的分かりやすいので、補足で使った感じでした。

こちらは絞首台です。実際に死刑が執行された場所でその説明をされていました。独特な雰囲気で過去に執行されていた場所だと思うと、少し緊張しました。

1時間15分程のツアー見学を終えて施設を出ました。ツアーに参加して高い城壁、独房構造、絞首台などが当時のまま保存されている様子を見て、植民地発展の裏にある過酷な現実を実感しました。是非見学に来て欲しい場所です。

フリーマントル刑務所から少し歩いて、フリーマントルマーケットにやって来ました。こちらはフリーマントルの中心にある歴史ある屋内マーケットで、地元の暮らし・食・カルチャーを一度に味わえる名所です。何か食事出来ないかなと思い、来てみた次第です。

中に入ると多くのお客さんがいました。観光地ではありますが、ローカル感が強く地元の方が多い印象です。様々な食材や雑貨が売っていて、見ているだけでも楽しめます。

色々なお店がマーケット内にあり、席が空いていたお店でマレーシア風?!の焼そばを美味しく頂きました。美味しかったのですが、日本円で1600円以上したので、やっぱり高いなと言うのが率直な感想です。

食事を終えて次の目的地まで歩いての移動です。街並みがとてもよく歩いて移動するだけで楽しさも感じました。

やって来たのはラウンドハウス(The Round House)です。こちらは、フリーマントルにある西オーストラリア州最古の公共建築で、植民地時代初期の歴史を今に伝える重要な史跡です。小規模ながら、フリーマントルの成り立ちを知るうえで欠かせない場所です。移動効率を考えると後にしたかったのですが、営業時間が早く終わるので先に来ました。

中に入ると、12の独房が円形に配置されて、その中央に看守スペースがあります。先程見学したフリーマントル刑務所が出来るまでは、刑務所として使われていました。石灰岩を使用した簡素だが堅牢な構造で、規模は小さいが、近代刑務所建築の原型とも言える施設です。無料で入ることが出来ます。

建物の外側からはインド洋が見えました。晴れていれば遠くにロットネスト島も見えるそうですが、曇っていてよく分かりませんでした。この辺りでは風が強くて肌寒さを感じました。風邪をひかないよう薄手のパーカーを持参していたのですが、大正解でした。当初はパースからロットネスト島に行って見学後に、フリーマントルに戻って軽く街を見学してパースに戻る予定でした。風が強くて途中では雨も降っていたので、ロットネスト島に行けなかったのは残念でしたが、賢明な判断だったのかなとも思いました。

続いてやって来たのが海洋博物館です。こちらに来る移動中に突然雨が降ってきて参りました、、。こちらはフリーマントルの港沿いにある西オーストラリア州の海洋史を総合的に紹介する博物館です。航海・貿易・移民・軍事・海洋技術まで、「海とともに発展してきたWAの歴史」を深く学べる代表的施設です。

一番の見所はやはりオーストラリアⅡ号だと思います。1983年アメリカズカップ優勝ヨットで、オーストラリアが初めて防衛国を破った歴史的快挙として、国民的な象徴となっているヨットです。その他にも実物重視(大型船舶・ヨット・潜水艦)の展示になっていて、とても見応えがあります。

ここではインド洋と西オーストラリア、航海・探検・移民の歴史、海洋技術と軍事・スポーツ等様々な展示がされているのですが、その中で戦争に関する展示があり、見てみると日本軍についての説明がされていました。戦争開始当初はオーストラリア北部にまで来て戦争をしていたようです。オーストラリアと戦争していたとは余り認識して無かったので、今更ながら勉強になりました。

こちらもとても良い施設でした。東海岸中心になりがちなオーストラリア史の中で、「西オーストラリアは海から世界とつながっていた」という視点が強く打ち出されていました。

海洋博物館の見学後は、ラウンドハウスを通り抜けて次の目的地に向かいます。海に近い事もあり風が強かったのですが、雨が降ってなくてまだマシだったと言う感じでした。

次にやって来たのが、西オーストラリア難破船博物館です。こちらは、フリーマントルにある世界的にも評価の高い海難史専門博物館で、17〜19世紀に西オーストラリア沖で起きた数多くの難破事件を、実物資料を通して紹介しています。この前に訪問した海洋博物館が「海と人の総合史」だとすると、こちらは 「難破船と海の悲劇・教訓」に特化した博物館です。こちらは無料で入る事が出来ます。

インド洋沿いの危険な海流と暗礁と正確な海図がなく、17世紀以降で多くの船が座礁・沈没したそうです。以前は西オーストラリア沿岸は世界有数の「難破船の墓場」と呼ばれていたとの事です。沈没した商船の遺物、海底考古学、難破船の発掘方法、海中保存技術、修復・展示までのプロセス紹介など多岐に渡って展示されています。

こちらの博物館での最大の見所は、バタヴィア号(Batavia)です。この船はオランダ船で、1629年に西オーストラリア沖で座礁、その後、生存者による大量殺戮事件が発生し、オーストラリア史上最悪の海難事件の一つとして知られています。展示内容としては、実物の船体部材、大砲・錨・航海器具、犠牲者の遺品があり、事件の経緯を追う詳細な解説もされていました。AIでも教えて貰いながら見学することで理解も深まりました。便利な世の中になりましたね。

西オーストラリア難破船博物館の見学後は、この辺りの名物とされる、フィッシュ&チップスを食べに有名店に行ってみたのですが、並んでいる人が多くいて断念しました。この辺りでは再び雨も降っていて、風も強かったし、夕方前の時間帯だった事も重なり、絶対に空いているに違いないと思って来たのですが、考えが甘かったです。このお店の近くにもう一軒、ガイドで出てくるような有名店があるので、そこも行ってみたのですが同じ状態で食べることが出来ませんでした。

結局有名店では決してないですが、西オーストラリア難破船博物館近くのお店で、フィッシュ&チップスを注文して美味しく食事しました。空いているお店でゆっくり食べる事が出来たので、結果的にはよかったです。美味しかったのですが、海外あるあるで量が多かったです。値段が20ドル以上したので、この半分で半額で提供してくれる方が有難いのですが、文化の違いなので仕方ないですね。それでもマイペースでゆっくり食べ続けて完食する事が出来ました。

名物のフィッシュ&チップスを食べ終えたら、フリーマントルでのアクティビティは終了です。海沿いの道を歩いて駅に戻ります。風が強くて肌寒い感じはずっとしていましたが、夕方の景色も綺麗でした。

フリーマントル駅に戻って来ました。帰りのチケットを購入してパース駅に戻ります。まだ明るいように見えて夕方6時になっていました。

港町らしい景色を見ながらフリーマントルからお別れです。約半日の観光でしたが、歩ける範囲に観光スポットが集まっていたので、充実した時間を過ごす事が出来ました。とても良い街だと思いました。

このままパース駅まで乗車予定でしたが、電車乗車中に調べ物をして、前日に来たスビアコ駅で途中下車する事にしました。

やって来たのは、オーストラリア国内でチェーン展開している「DOME」と言うカフェです。帰りの電車内でオーストラリアのコーヒーを飲んでみたくなり、調べた結果スビアコ駅から歩いて来た次第です。パース駅からも歩いていける範囲にお店がありましたが、営業時間が終わっていてこちらに来ました。それにしても営業時間が早く終わるお店が本当に多かったです。

AIにオススメを聞いたところ、「フラットホワイト」との事でしたので、実際にそれを注文してみました。

実際に出て来たのがこちらです。AIの言うようにラテっぽい見た目でしたが、しっかり「エスプレッソ」していました。こちらのカフェは電源やWiFiがあったので、この後はホテルに戻るだけと言う事もあり、ゆっくりスマホ見ながら過ごしていました。美味しいコーヒーを味わう事が出来たので、立ち寄って来て良かったです。

その後はスビアコ駅に戻ってパース駅に向かいます。この路線は本数もあったので途中下車も気兼ねなく出来ましたし、帰りの電車もそれ程待たずに来ました。

パース駅には8時前に到着したのですが、お店の大半は閉まっていました。コロナ禍前にゴールドコーストとブリスベンに行った時には、お店がこんなに早く閉まるような印象は無かったのですが、気のせいだったのでしょうか。

と言うことで寄り道せず、宿泊ホテルに戻って来ました。

パース市内の造幣局観光から、フリーマントル市内の観光を予定通りに行うことが出来て良かったです。途中途中で前日と同様に雨風が強くなった時にはどうなるかと思ってましたが、なんとか観光出来ました。パースもフリーマントルもとても良いところなので、是非観光してみて下さい。

ここまでの様子を動画にしていますので、合わせてご覧下さい。

 

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