1. 快速しもきたで下北駅へ!本州最北端の鉄路から旅がスタート
八戸駅から「快速しもきた」に揺られて下北駅に到着しました。本州最北端の駅として知られる下北駅の改札を出ると、抜けるような青空が広がっていました。

本州最北端の駅・JR下北駅の駅舎外観
下北駅で下車した多くのお客さんは、駅前から発着する日本三大霊場・恐山へ向かうバスへ次々と乗り込んでいきました。今回は脇野沢を目指すルートですが、恐山へのアクセス拠点としても賑わう下北駅の熱気を感じつつ、今後の旅の参考にしたいと思いました。
2. 駅前食堂で味わう下北の郷土料理「みそ貝焼き定食」
バスの出発まで時間があったため、まずは下北駅前にある「駅前食堂」へ。少し早めのランチをいただくことにしました。

下北駅前にある人気店「駅前食堂」
以前訪れた際はむつ市名物の「大湊海自カレー(護衛艦ちくまカレー)」をいただいたので、今回は下北の伝統的な文化伝承料理「みそ貝焼き定食(1,100円)」を注文しました。

大きなホタテ貝殻で煮込むアツアツのみそ貝焼き定食
ホタテの貝殻を鍋代わりにして、味噌仕立ての出汁、豆腐、海藻、魚介をグツグツと煮込みます。お店の方から「生卵を割って、卵とじのように絡めて食べてね」とアドバイスをいただき、熱々の具材に溶き卵を回しかけていただきました。ホタテの身自体はやや小ぶりに感じたものの、出汁に溶け出した濃厚な旨みと味噌のコクが絶品で、ご飯がどんどん進む美味しさでした。
3. 図書館前バス停へ移動!脇野沢行きJRバスへ乗車
食後は脇野沢行きの路線バスに乗るため、バス停を探しました。駅前の観光案内所で乗り場をお尋ねしたところ、「ここから徒歩5分ほどの『図書館前』バス停ですよ」と親切に教えていただきました。

図書館前バス停へ向かう橋の上から望む釜臥山と青空
田名部川にかかる橋を渡りながら、下北半島のシンボル・釜臥山(かまふせやま)を遠望します。ガストの向かい側にある「図書館前」バス停に到着し、定刻通りやってきた脇野沢行きのJRバス東北に乗車しました。

図書館前バス停に到着した脇野沢行きのJRバス東北
4. 国道338号をひたすら西へ!陸奥湾を望む1時間15分のバス旅
バスはむつ市街地を走りながら、まずは大湊駅へ立ち寄ります。

むつ市街地を走る路線バス車内の様子

経由地であるJR大湊線の終着駅・大湊駅のバスのりば
大湊駅を出発すると、バスは国道338号を進みます。道中には「海上自衛隊大湊航空基地」の広大な敷地と誘導看板が見え、軍港の街・大湊ならではの景色が広がります。

車窓から見える海上自衛隊大湊航空基地の案内看板
市街地を離れると、バスの左手車窓には穏やかな陸奥湾が広がってきました。キラキラと輝く青い海沿いをひたすら走り抜けていきます。

車窓左手に広がる穏やかな陸奥湾のシーサイドビュー

青空と白い雲、陸奥湾の水平線が続く美しい景色
途中の旧川内町エリアに入ると、地元ホームセンター「DCM ニコット(NICOT)」などが見え、地元の方々の乗降がポツポツとありました。

川内町エリアの生活を支えるホームセンター「ニコット」周辺の車窓

川内川河口にかかる橋と三輪自転車で走る地元の方
大湊駅から先で乗車し、途中の集落で降りていく地元の方々を見かけ、本数は非常に少ないながらもしっかりと住民の足として機能していることが実感できました。終点の脇野沢まで行くバスは1日に数本と極めて限られているため、「途中で降りた人や、今乗っている人は普段どのような移動手段を使っているのだろう?」「脇野沢まで行って帰りはどうするのだろう?」と、過疎地域の交通事情に思いを巡らせていました。

陸奥湾沿いをのんびりと進む国道338号の風景
約1時間15分のゆったりとしたバス旅を終え、フェリー連絡口となる「フェリー前」バス停に到着しました。最後まで私を含めて3名の乗客が乗車していました。

フェリー前バス停に到着したJRバス東北の後ろ姿
5. 脇野沢八幡宮への参拝と、ひっそりとした港町の散策
フェリーの出航時間(15:30発のむつ湾フェリー4便)まではまだかなり時間があったため、まずはバス停近くの高台に鎮座する「脇野沢八幡宮」へ参拝に訪れました。

緑豊かな木々に囲まれた脇野沢八幡宮の厳かな社殿
緑の屋根が印象的な社殿で旅の安全を祈願した後は、脇野沢の中心街と思われる通りを歩いてみることにしました。

脇野沢郵便局が建つ中心通り。人通りはなく静寂に包まれる
脇野沢郵便局の前に出ましたが、商店は見当たらず、たまに車が通り過ぎる程度で歩いている人の姿は全く見かけませんでした。普段の買い物は先ほどバスで通過した川内町のスーパーへ行くか、むつ市街地(下北駅周辺)まで出ているとすれば、冬の厳しい豪雪期は生活が本当に大変だろうと想像します。車を運転できないお年寄りの暮らしを思うと、地方交通の維持の難しさを改めて痛感しました。

青い海に漁船が浮かぶ静かな脇野沢漁港の佇まい
近くの漁港にも立ち寄ってみましたが、潮風が吹き抜ける港内はとても静かで、のどかな時間が流れていました。
6. 脇野沢港フェリー乗り場へ!絶品「ヒラメ漬け丼」を堪能
散策を終えて、いよいよ脇野沢港のフェリーターミナルへ向かいました。

むつ湾フェリー乗船券発売所とお土産店・食堂が並ぶ脇野沢港のフェリーターミナル
ターミナル内の窓口で、津軽半島の蟹田港へ渡るむつ湾フェリーの乗船券を先に購入しました。料金は大人片道2,300円で、支払いは現金のみとなっています。

むつ湾フェリー(蟹田⇔脇野沢)の片道乗船券(2,300円)
乗船前に腹ごしらえとして、ターミナル併設の食堂「シーグルメドーム」へ。名物の「ヒラメ漬け丼(1,200円)」を注文しました。

シーグルメドームでいただいた贅沢なヒラメ漬け丼
丼いっぱいに敷き詰められた新鮮なヒラメの漬けは、身がプリプリとしていて甘みのあるタレが絶妙に染み込んでいます。口の中で広がる上品な白身の脂と旨みが素晴らしく、大満足の美味しさでした!
7. むつ湾フェリー「かもしか」へ!津軽半島への船旅へ出発
お腹を満たして港へ出ると、蟹田行きのむつ湾フェリー「かもしか」がすでに接岸していました。

脇野沢港に接岸するむつ湾フェリー「かもしか」と乗船待ちの車列
岸壁には観光バスや自家用車が乗船を待っており、いよいよ下北半島から津軽海峡・むつ湾を渡る60分間の船旅が始まります。陸路では大回りが必要な下北半島と津軽半島を一直線に結ぶショートカット航路としても貴重な存在です。
【旅の動画はこちら】下北駅から脇野沢までのバス旅の様子を動画でチェック!
今回の下北駅から脇野沢までの路線バス移動、下北郷土料理の貝焼き定食、静かな脇野沢の街並み散策、そして絶品ヒラメ漬け丼までの臨場感あふれる旅の模様は、動画も合わせてご覧ください!実際の車窓風景や地域の空気感を収録しています。
▼ 動画の視聴はこちらから(YouTubeリンク)