特急とかち3号で南千歳駅から石勝線を利用して新得駅まで来た続きです。
乗車した261系の特急とかち3号を見送りました。この日は北海道各地でJRが運休や本数を少なくしていると言う情報があったので新得駅へ向かう際にはどうなるのかなと少し内心ではビクビクしてましたが天気が良くて一安心です。
私はテレビを全く見ないので分かりませんがドラマの舞台だったようです。「放送予定」で2019年4月〜になっているのでその前に作成した看板ですかねw。
改札を出てまずは駅の中を見学します。みどりの窓口もあり有人駅でした。自販機もえきねっとで予約したチケットも受け取れるタイプでしたので一つしか有りませんがこれで充分なのでしょうね。
駅舎内には小さな売店と奥には立ち食い蕎麦屋さんがありました。待っている人もいて失礼ながら思ったより充実していているなと感じました。改札は有人かもとは思いましたが列車本数を考えると駅舎内は何も無い事も有り得ると思ってたのでそれだけの需要があると言う事なのかなと思います。
お知らせを見ると普通列車の運休案内が出てました。雪は多く残ってましたが晴れていたので列車は動くだろうと勝手に思っていても自然相手ではそう簡単では有りません。この案内を見た高校生か中学生の数人が駅員さんに確認していたので乗車予定だったのかと思いますが、結局どうなったのかな、、。北海道だとこのような事は冬になると日常茶飯事なのかと思いますが自分がそれに遭遇したらちゃんと臨機応変に対応する事が出来るのかはその時にならないと分かりませんが、北海道の冬はいつ何時どんな事が有るのか分からないと思っていた方が良いのは間違い無いです。「時刻通りに到着すればラッキー」な感じの方が良さそうです。
根室本線の代行バスの案内がありました。台風の影響で不通になったのは2016年なんですね。流石にそれだけ長い時間不通の状態だともうこの区間も時間の問題なのかなとこの時は思ってましたが、その後の2023年3月31日にJR北海道からこの新得駅と富良野駅までの間が廃止になる事が正式に発表されました。これだけ時間が経過していて直さないで手付かずなら線路や駅も更に使えない状態になっていると思うので正式に発表されるのは時間の問題でしたね。
と言う事でこの後は13時57分に出発する代行バスに乗車する予定です。この時は遅かれ早かれ廃止になるだろうと見越して今回計画したのですが結果的には利用する事が出来るタイミングで利用出来て良かったのかもと今となっては思います。元々はおおぞら5号で新得駅まで来れば直ぐに乗り継げるのですが前述のように冬の北海道は何があるのか予測不能なので早めに来ようと考えてとかち3号で新得駅まで来た次第です。結果的には時刻表通りで来れましたがそれは結果論であり、その時は駅周辺で過ごせば良いと思ってました。
と言う事で代行バスの出発まで時間があるので駅舎内にある売店を見学しました。蕎麦が多く売っていて調べて見るとこの辺りは蕎麦の有数な産地のようです。一通り見てお土産をここで購入してしまうとこれからの行程で荷物になってしまうので、この後の食事後に飲み物とアイスクリームを購入させて頂き僅かながらお金を使わせて頂きました。飲み物はこの後の区間ではなかなか買えない事が容易に予想出来たので水分補給用でアイスクリームは食後のデザートって言う感じですねw。
そのお隣は立ち食い蕎麦屋さんでした。列車の本数が少ないのに駅舎内で店を営業しているとは全くの予想外でした。ここで食べようかと思ったのですが立ち食い蕎麦だと直ぐに食べ終わって代行バスの出発まで時間を持て余すかなと思いましてこちらは利用しませんでした。スイマセン、、。それでも営業していると言う事は需要が一定数有ると言う事かと思うので是非新得駅に行く事が有れば利用して見て下さい。
駅舎内を一通り見た後は外に出て外観を見て見ました。可愛らしい駅舎で駅前では職員さんが雪かきをされてました。本当にご苦労様です。
駅前のロータリーと駅前通りの様子です。歩いている人はいませんでしたが車は多く走ってました。どんな町なのか気になりますが町中を散策するまでの時間は無いので事前に調べていたお店に行って食事する事にします。地方は事前に店の目星を付けて置かないと都内のように少し適当に歩けば何か店があると言う訳では無いので重要です。
駅から数分歩いて「そば処・みなとや」さんに来ました。事前に営業日である事は確認してましたが実際に営業していて一安心です。閉まっていたら他の店を調べてなかったのでそれこそ駅舎内の立ち食い蕎麦屋さんで食事しようかなと思ってました。店内に入る前に入口の横にある駐車場を見たら車が一杯で驚きました。駅から歩いて来る際には全く人の様子は無かったのですが集まる所には人が集まると言う「地方あるある」がここでも見れました。そんな地方の人が集まるようなお店は基本的にハズレの経験が殆ど無いので期待出来そうです。
店内に入ると多くの人がいましたが待たずに席に座る事が出来ました。注文を見て迷ったので店員さんに温かい蕎麦でお薦めを聞くと「天そば」がよく出ると言う事でしたのでそれを注文する事にしました。本当はシンプルにもりかざるを食べて見たかったのですが寒くて冷たいのは無理せず諦めました。無理してこの後の険しい区間の行程で体調悪くしても困りますしね。蕎麦を待っている間にもお客さんがどんどんと入って来て数人が店内で待っている状態にまでなりました。全くの予想外の展開です。失礼ながら余裕で入って食べられると思ってましたのでもし少し遅れていれば下手すると代行バスに間に合わないと言う事もあったのかも知れないと思った程でした。店内の客層見ても明らかに地元の人ばかりと言う印象でしてこれだけ人が多くいるのを見ると期待感しか有りません。
そしてこちらが出て来た「天そば」です。実際に食べて見ると蕎麦の太さから分かるように「蕎麦を食べている」と言うのを凄く実感する蕎麦です。蕎麦の食感も良かったですし出汁も出ていてとても美味しかったです。海老天は身がしっかりして食べ応えがありこちらも良かったと思いました。1000円は少々高いかもと思いましたが地方だとお店の維持や材料の調達にも費用が掛かるのではと思うので仕方がないかなと思いますし、美味しかったので妥当なのかなと。実際に待ち人が出るくらいのお店なので多くのお客さんも支持しているのではと思います。兎にも角にもご馳走様でした!
支払いはQRコードも対応していて良かったです。不覚にもこの時点で現金を余り持ってない事に気が付きましたが順調に行程が進めば現金を使う事は無いのでそうなるように祈るのみです。近くにコンビニがあれば寄ろうかと思いましたが無さそうなので現金の調達は諦めました。
食事後は駅に戻りますが駅前の地図を見ていると新得は蕎麦の有数な生産地で今回訪問した「みなとや」さんの案内も出てました。時間があれば新得がどんな町なのか、なかなか来る機会が無いので気になりますが都合上仕方ありません。町を実際に観光となるとやはりレンタカーなのかなと思われますのでいつか何らかの機会を作りたいなと思いました。
駅に戻る際に気が付いたのですが駅前に温泉があるようです。時間があればどんな感じなのか利用して見たいなと思いましたし、新得駅で多少の待ち時間があっても食事したり温泉に入ったり、なんなら駅近くにはスーパーもあるので、待ち時間を過ごす手段は有るのかなと言う印象です。
代行バスの時間まで余裕を持って駅に戻る事が出来ました。
寒いので中に入っているとお知らせの内容が変わっていて今回利用する代行バスが明日終日運休と言う情報になってました。天気予報で荒天が予想される為と言う事でして前日なのに早めの決断です。案内を見ていると私が観光客風と思ったのかJR職員の方から「代行バス利用ですか?」と声を掛けられて明日はここに代行バスで戻れないけど大丈夫かと確認されましたので戻る予定にはしてないので「大丈夫です」と回答しました。現実的なところでは、天候が悪いと無理をしてまで需要の観点から代行バスを運転するのは、、、と言う感じなのでしょうね。代行バスの区間は峠越えの区間でもあるのでとても険しい事が予想される事もあり賢明な判断だと思います。
待っている間に時刻表も見ました。「富良野・滝川方面」と記載されている時刻表を見れるのは2024年の3月一杯です。それにしても4本で間に合うような路線で廃止まで随分と時間が掛かるものだなと思います。JR北海道は今となっては民間の会社ですし何より大幅な赤字の会社です。例えて言うとコンビニで一日数名の利用で赤字続きなら直ぐに撤退しますが、JRは町との調整をしたり廃止にするのにあたり沿線の自治体にお金を出したりと個人的には解せない内容ばかりです。コンビニで地域の「生活インフラの為」と言う事で店を無くした際に同じ話になるのでしょうか?
代行バスまで少し時間があったので売店で飲み物を調達してついでに食後のデザート代わりにアイスクリームを購入して待合室で休憩してました。暫くすると代行バスが来たと言う放送が流れたのでトイレを済ませてバスに向かいます。
このバスはリゾートホテルの送迎バスも兼ねているようです。
バス乗車の前に時刻表もチェックしました。今回は2番の13時57分発に乗車します。
と言う事で定刻で代行バスは新得駅を出発しました。新得駅での滞在時間は僅かでしたが食事したり見学したりで意外と持て余す事なく過ごせました。またいつか来れたらなと駅から離れる際には思いましたね。
と言う事でこの後は東鹿越までまずは代行バスで向かいますが長くなるのでこれ以降の様子はまた次回で。
ここまでの一連の様子は動画にもしてますので合わせてご参考下さい。