カンボジア・プノンペンのホテルに到着した続きです。
次の日は午後からスタートです。ホテルから最初の目的地まで歩いて向かいます。信号が少ないと言うか余程大きい交差点以外には無いので前後左右キョロキョロしながら歩きます。勿論キョロキョロするのはひったくり等の防犯的な意味合いもあります。無いとは思いますがすぐ近くをトゥクトゥクやバイクが通る事もあり油断はしないように心がけて歩いていました。
最初にやって来たのは国立博物館です。カンボジアの各地から集められた王朝時代の石像、陶器、彫刻等が展示されている博物館と言う事で来て見ました。入館料は5ドルでした。因みにカンボジアではUSドルを一般的に使う事が出来ます。1ドル以下のお釣りを貰う際に現地のリエルが渡されるような感じです。意外にも若い人が多く並んでいました。
入館料を支払ってこちらから中に入ります。思ったより多くのお客さんが居ました。
中庭での一枚です。この中庭を取り囲むように多くの展示物を見る事が出来ます。展示内容は撮影不可でしたので映像は無いですが多くの石像や陶器等を見ながら昔の生活等をイメージすると楽しく見学する事が出来ます。その手助けになったのが日本語のオーディオガイドを借りる事が出来るのでそれを聞きながらの見学がお勧めです。
国立の博物館だけあって展示物の数も多くあり見応え充分です。途中途中で中庭に出て休憩しながら一通りの見学を終えました。とても良い所でしたね。
Grabでトゥクトゥクを手配して次の目的地に向けて移動です。歩くと30分以上は軽く掛かるのはまだ良いのですが当日は暑かったので熱中症になってもなぁ、、、と思い安全を優先しました。歩き易い気候であれば街の様子を見ながら歩いても良かったのですが海外では無理は禁物ですね。トゥクトゥクですがとてもリーズナブルな価格で気軽に利用する事が出来るのが嬉しいですね。
そして次にやって来たのが「トゥールスレン大虐殺博物館」です。1970年代のポルポト政権下で罪も無い知識人や富裕層等が「反乱分子」とされ多くの方がここに収容されました。収容された後は厳しい尋問や拷問、虐殺等がありその舞台となった場所です。プノンペンに旅行する事になった時にまず最初にここは来たいなと思っていたのでした。
入館料は5ドルだったと思います。中に入ってまずは展示物を見て見ます。正直動画や写真に収めるのは回避したくなるようなものもあり悲惨な現実を目の当たりにすると人間のやる事とはとても思えず悲しくなります。
その後は有刺鉄線で囲われている建物内を入ります。外観から見ただけで既に異常な感じです。
拷問されたと思われる写真と当時のベッドがありました。このような跡が至る所にあり悲惨な写真を見ると映像に残すような気分にはなりませんが自分の眼でしっかり見て歴史を学ぶように心がけていました。このような事は決して繰り返されてはいけないと。
収容された方が入れられていた簡素な部屋もありました。狭い幅で何もする事が出来ないような劣悪な環境でこんな場所に人が収容されていたのかと思うと人のやる事では無いと感じます。
施設内にはこのような当時の跡が多く残っていて見るべき箇所が多くあります。今のカンボジアは平和に見えて経済も発展していっていますが約半世紀前にはとんでもない事が行われていた事を地元の方も忘れてはいないと思います。これからも平和で民主的に発展して行って欲しいと強く願うばかりです。是非プノンペンに行った際には見学して頂きたい場所です。
トゥールスレン大虐殺博物館での見学を終えて次の場所まで再びトゥクトゥクを利用して移動しました。前回と同様に熱中症対策です。トゥクトゥクだと車とは異なり左右に窓がないので街の様子を見る事も出来ます。
駐車場に入って漸く次の目的地に到着となりました。駐車場に車だけではなくトゥクトゥクも入って行くのがカンボジアです。
やって来たのはプノンペンにもあるイオンモールです。こちらで食事やトイレも済ませられそうですし何よりとても暑かったので涼みに来ました。それにしても少し前にベトナムのハノイに行った時にもイオンモールには立ち寄って見ましたが色々な国に進出しているんだなと思います。そして海外でもイオンモールの雰囲気は日本と同じ感じでそのままの形で海外に展開しています。
フードコートが中にあったので涼しい館内で遅めのランチと水分補給をしました。道路脇にある露店程の格安感は無いですがそれでも十分リーズナブルな価格で食事しながら休憩出来たのはとても良かったです。暑い中で市場に行って食事しようかなと最初は迷ったのですが恐らく暑さで食事どころでは無さそうな感じがしたのでイオンにしましたがこの時の状態からすると正解でした。涼しかったので食事しながら食欲も出て来て食べる事が出来た感じです。
その後は広いモール内をぶらぶらと散策しました。若い人を中心にお客さんが多く購買力がありそうな方々がショッピングしているのを見るとこれから益々発展するんだろうなと言う予感がしました。涼しい中で体もリフレッシュされて綺麗なトイレで用も済ませる事が出来たので立ち寄って良かったです。
イオンモールを出る頃は夕方になっていました。遅めの観光開始だったので仕方がありません。イオンモールからホテルまで再びトゥクトゥクで戻る事にしました。夕方の時間帯でも暑く交通量が多かったので他の車やトゥクトゥクが出すガスや熱でトゥクトゥクに乗車中、暑さを感じましたがリフレッシュした後でしたので耐える事が出来ました。それにしても混雑していると左右ギリギリまで他の車やトゥクトゥクが近寄って来てぶつからないかと言う怖さを感じたり、いきなりひったくられないかと言うような不安もあったので油断せず必要最低限の持ち物を入れたカバンをしっかり持っている事にしました。
そしてホテルに到着し一旦日が暮れるまで部屋で休む事にしました。
夜になり前日下見していたトンレ・サップ川の観光船に乗船して見る事にしました。どの船がいつ出発するのか良く分かりませんでしたが人が乗船している船に行って無事に乗船する事が出来ました。予約等はなく空いている船に行ってお金を支払って乗船するようです。費用は前日聞いていた通り5ドルでした。恐らくどの船も同じ価格なのではと思われます。
少し待ちながらいつ出発するのかなと思ってましたが何の前触れもなく船が動き出しました。
中は乗船した順番に空いている席に座る感じでして食事や飲み物を提供していました。何も注文しない人もいましたし食事している人もいましたが私は船で体調を崩したりお腹が痛くなったら面倒なのでソフトドリンクを購入して飲み物を飲みながら景色を見る事にしました。
トンレ・サップ川の両側はライトアップされている箇所が多く綺麗な景色が広がっていました。夜にこれだけのライトアップされている場所だとは思って無かったのでこれから経済が発展して行くんだろうなと思いながら景色を見てました。
他の観光船や前日に見た対向の島へ車やバイクをピストン輸送する船も見ました。ギリギリの所をすれ違ったり横切ったりしていて交通量がとても多かったです。
そのまま船が進みライトアップされた橋を潜って暫くすると折り返すルートになっていました。カンボジアの国旗が彩られたライトアップとなっていてカッコ良く決まっていました。
戻りながらライトアップされている様子やそこを多くの人が歩いているのを見ると街の活気が伝わって来ます。勿論昼間は暑過ぎるので夜になって歩き易いと言うのも有るとは思います。前日にライトアップされた箇所を歩いてましたが観光客もそうですが現地の方が多く歩いていたのが印象的でした。
5ドルの内容とは思えないくらい良い景色を船上から見る事が出来て参加して見て良かったです。1時間は掛からないくらいのクルーズでしたが格安なのでご興味あれば是非参加して見て下さい。
下船後は近くを散策して食事処を探しました。その途中で後ろからトラックが来たのは察知しましたが観音様が輸送されている様子を見てその異様な光景に少々笑ってしまいました。重さとかはどれくらいで簡単に車に載せられるものなのかとか色々気になりました。
そして適当な露店のお店でチャーハンを頂きました。お値段は2ドルでしてとても格安です。量は私には多過ぎるくらいでしたが味は日本人でも食べ易く美味しかったです。むしろスープが少々酸味がありましたがパラっとしたチャーハンだったのでスープとの相性は良かったと思います。現地でこのような路上で食べる雰囲気は観光に来ている感じがしてとても良い経験だと思っています。何より手頃な価格感ですしね。昼間は暑過ぎるのでこのような店で食事する気はしませんでしたが夜も更けて来ると昼間よりはかなり過ごし易くなるので美味しく食事する事が出来ます。時間帯・天候等でその時の状況に合わせて柔軟に対応したいものです。
と言う事でこの後はコンビニに寄って飲み物やデザート等を購入して部屋に戻りゆっくりしてこの日が終了しました。次の日の様子はまた次回で。
ここまでの様子は動画にしてますので合わせてご覧下さい。