モンゴルの東横インに宿泊した続きです。

ウランバートルの東横インは、日本と変わらないサービスと宿泊体験をもたらして頂きました。日本の東横インから旅行に出発するのと余り変わらない感覚で、この日のウランバートルでの観光がスタートです。天気も前日とは異なり快晴で暑くなりそうでした。

ウランバートルの街並みを見ながら最初の目的地に向かいます。Google Mapは地元民しか通らないような道順を示してくれるので、時には静かな道も歩く事になりました。モンゴルに限った話では無いのですが、明るい時はともかく、夜の暗い時には状況を見て少し遠回りでも車通りを歩くようにする事もしています。

最初にやって来たのは両替所です。この辺りの通りには両替所が並ぶエリアで、予定では来るつもりは無かったのですが、帰りの空港までの足をホテルで確認したら、タクシー手配と説明されて、現金のみでの固定金額で支払いと言われました。その金額を持っていなかったので、帰国までまだ少し先とはいえ準備出来る時に準備しておこうと思った次第です。
行きに空港から市内まで利用した路線バスは、帰りが早朝の為に時間が読めない事も重なって、安全を期して帰りはタクシー利用とした次第です。パスポート見せずに日本円を直ぐに両替してくれました。これで帰りの足代が手に入ったので一安心です。

両替所からGoogle Map見て歩いてやって来たのが、「ガンダン寺」です。意味は「大いなる歓喜をもたらす寺院」との事です。モンゴル仏教(チベット仏教)を象徴する ウランバートル最大の寺院 で、1835年に設立された歴史ある寺院です。ここまで歩いて来る途中では人がいなかったのですが、寺院の前に来ると多くの人がいました。私が来た道が少し特殊だったようです。

観光地としても知られている寺院ですが、説明の殆どはモンゴル語での記載でした。全く分からないので、その部分をChatGPTに頼って理解しながらの観光となりました。自分で興味を持った部分をAIに聞いて理解する事が出来るので、便利な世の中になったなと実感します。

この寺院での見どころは、高さ26メートルにも及ぶ巨大な観音菩薩像「マイトレーヤ(未来仏)」です。全身が金色に輝く非常に大きな立像のオリジナルは1930年代に破壊されてしまったようですが、1990年代にモンゴル国民の寄付で再建されたとの事です。実際に見ると想像以上に高く大きくて首が痛くなるくらいでした。

次の目的地へはバスで移動します。バス停まではガンダン寺から迷わず来れたのですが、Google Mapアプリではバスは5分毎に来るとの事でした。確かに物理的にバスはそのくらいの間隔で来たのですが、目的の番号のバスがなかなか来ない状態でした。30分以上待っても来なかったので、歩ける範囲で別の観光場所を探している最中に目的のバスが来て乗車する事が出来ました。海外あるあるですが、バスの時刻表は書いてない事が多く、しかも時刻表があっても時間に来ない事がデフォルトです。この点は日本はとても優れているなと感じます。Google Mapもどこの情報を持ってきて表示させているのか定かではありませんが、国により大きく違うところもあれば、近い点もあり、精度もばらつきがありそうです。兎にも角にもバスに乗車出来たので、予定通り観光を続ける事が出来ました。

バス車内からウランバートル市内の景色をずっと見ていました。高層マンションが非常に多く、一軒家がほぼ無い感じでした。冬はとても寒いので、電気、水や下水等のインフラ周りを集中して提供する意味合いもありそうです。

次の目的地近くのバス停で降りて、歩いて行くとモールのような建物の前に来ました。このモールを利用してショートカットして目的地へ行けるようです。

モール内にあるエレベーターを利用して最上階まで行くと、お目当てのブリッジに辿り着きました。モールのエレベーターを使わない場合だと、階段をずっと登って行く事になりますが、エレベーターを使うことでモールの高さまではショートカット出来るような感じです。

モール内にあるブリッジを出ると、目的地へ行く階段の途中に出ました。つまりここまではショートカット出来ましたが、最後の区間は歩いて登る必要があります。

自分のペースで階段を登って行きます。上に行くに連れて風が強く感じましたが、暑かったので心地良ささえ感じるくらいでした。

やって来たのはザイサン・トルゴイの丘です。ウランバートル市の南側にある 展望台と戦勝記念碑 がある丘で、正式には 「ザイサン戦勝記念碑」 と呼ばれます。この場所は、第二次世界大戦でモンゴルと旧ソ連がナチスに勝利したことを記念して建てられた碑で、観光客的な見どころはウランバートル市街を一望できるパノラマビューです。

こちらが南側を見た一枚です。もうウランバートルの南端と言って良さそうです。山の麓ギリギリまでマンションが建てられています。

こちらは中心部を見た北側の景色です。先程利用したブリッジやモールも見えています。川が少し見えてますがトーラ川と言います。風がありましたが、天気が良かったので景観が凄く良かったです。ウランバートルは周りが山に囲まれているのが分かり、そこに人が密集して住んでいるというのが実際に分かり、来て良かったと思いました。雨や曇りなら魅力も激減していたと思うので運が良かったです。
景色を見ていると、余計なお世話なのかもしれませんが、ウランバートルの閉塞感も少し感じました。空港まで50キロ以上も離れていて、空港も小さく、首都の空港とは思えないコンパクトさです。飛行機も少ないので、恐らく気軽に若者が海外へという感じでも無さそうな雰囲気がします。第二の都市は人口わずか8万人の工業都市との事で、日本とは比較にならないくらい一極集中となっています。そのウランバートルから、国内の他の都市へ日本のように遊びに行くような都市もなさそうで、数時間運転して車で行ける範囲での大自然となる感じがします。日本だとどこに住んでいても国内観光は出来ると思いますが、ここはそのような事がなさそうな雰囲気です。全体を見渡せるだけに、特に若者はどこでどう遊んでいるのかとか、色々と気になりました。

景色見た後はモール内にあるフードコートのお店でお好み焼きを食べました。なぜか日本語のメニューもあり、日本人が多く来るのでしょうか?このお店は日本食を提供しているお店でした。お好み焼き自体は正直日本で食べるのと比べると微妙な感じはしました。それよりも気になったのは混雑している雰囲気でも無いのに、提供まで凄く時間がかかっていた事です。少し状況を確認しようかと思った矢先に出来た感じです。よく言えばのんびりしているという事でしょうか、、。お値段は三ツ矢サイダー合わせて、27000MNTでした。

その後は市内中心部方面に歩いて次の目的地を目指します。途中でトーラ川を見ましたがとても綺麗な川でした。700キロ以上あるこの川は、モンゴルでは “聖なる川” とされています。チンギス・ハーンがこの川の周辺を居住地にしていたと言われることや、川の水は儀式、祝福に使われる事がその背景にあるようです。

そのまま川を渡って歩いてやって来たのが、ボグドハーン宮殿博物館です。モンゴル最後の活仏(転生した宗教王)であり、初代国家元首でもあるボグド・ハーン(第8代ジェブツンダンバ・ホトクト) が暮らしていた宮殿と寺院の複合博物館です。

入口が分からず、右往左往していたのですが、このテントのような建物が入口でした。一度通り過ぎていてまさかこれが入口だとは全く思わなかったです。

宮殿の敷地には、仏教寺院の建造物がいくつも配置されて、王室の家具、豪華な衣装と儀式用装飾品等が展示されていました。とても豪華で装飾的、ヨーロッパとアジアの文化が混じった独特の雰囲気です。中は撮影禁止で外観のみの映像しか残して無いですが、じっくりと拝見させて頂きました。入館料は20000MNTでした。

見学後はバスで市内中心部に戻りたいのですが、バスカードの残高が恐らく無いのでチャージしたかったのですが、どこでチャージ可能なのかがよく分かりませんでした。最初は購入したコンビニがあったのでそこでチャージをお願いしたのですが、出来ないと言われてしまいバス停近くの店に行くように言われました。取り敢えずGoogle Map見てバス停まで辿り着いて、目の前の商店のようなところで聞くと直ぐにチャージしてくれました。観光客のような一見さんではなかなか分からない感じでしたが、なんとかチャージ出来たのでバスを待ちます。

今回はそれ程待たずに目的のバスが来て、無事に市内中心部へ戻る事が出来ました。歩くと暑い中、30分以上は歩く必要があったのでバス利用出来てとても良かったです。

一旦は分かりやすいようにスフバートル広場まで戻って来ました。この広場まで戻ってくると一安心という感じです。

前日に来た時には大勢人がいたのですが、この時はとても人が少なかったので、改めてチンギス・ハーン像や国会議事堂を見て撮影し直して見ました。

広場から少し歩いて、モダン・ノマズ2というチェーン店のようなお店にやって来ました。モンゴル料理はどのようなものかを少しでも経験してみたくて検索してやって来ました。

店内に入ってメニューを見ると、写真があって助かるのですが、モンゴル語のみの表記でした。英語メニューがあるのか尋ねると、あったのですが今度は文字だけでイメージが全く掴めません。困ってモンゴル語表記のメニュー写真をChatGPTに聞いて、どれを注文するかを決めました。
店内はクーラーが効いてなくて暑かったです。加えて店内は空いているように見えて、ここでも注文した料理が出てくるまで凄く時間がかかっていました。

これが注文して出て来た料理です。韓国のチヂミのようなものはサワーか醤油?!のようなものをつけて食べるようです。醤油みたいなのも独特な感じだった。生地が冷えていて正直う~んと言う感じでした。真ん中の筒のようなものは、そのまま食べれるのかと思いきや、筒になっていて、少ししか入ってなく、しかもそのまま食べて良いのかどうか、食べ方がよく分かりませんでした。右の小さい肉はレバーみたいな匂いと食間で全部食べるのは厳しかったです。全体的に良い経験にはなったが、私の口には正直合わない感じでした。とは言え、それを踏まえてモンゴル料理を経験してみたかったので、とても良い機会にはなりました。

食事後はこの日最後の目的地に向けて再びバス移動しました。今までと違うバスのルートだったので、見える景色も新鮮に映りました。

やって来たのが、ウランバートル駅です。ザイサン・トルゴイの丘へ行く時に、バス車内で線路を見たので、駅に行ってみようかなと言う気になり来てみた次第です。ホテルと方角的にも一緒だったのもあります。駅前は人がいなくてとても閑散としていました。まだ明るいですが既に夜の7時を過ぎていました。

駅の待合室に行くと列車を待っていると思われるお客さんが数組いましたが、基本的には閑散としていましたね。

案内を見ると20時22分に国際列車(ウランバートル ⇄ 中国・二連浩特(Erlian / Erenhot))があるようで、その運行案内が表示されていました。恐らく待合室にいる人はその列車を待っているものと思われます。どんな列車旅なのか気にはなりましたが、観光客が乗車するには、前後の行程も踏まえて色々ハードルが高そうな感じが容易にします。中国まで線路が繋がっているのはロマンがある気がしますが、逆に言えば、列車はその一本のみのように見えました。

その後はホームに出てみました。端から端まで何両編成の列車が来るのか想像出来ないくらい、長いホームでした。ホームには数人いましたが、列車を待っていると言うより、静かな場所でゆっくり休んでいると言う人に見えました。中国方面に行く事が出来るのは分かりましたが、逆方面はどこへ行くことが出来るのか少し気になりました。

ホームの端にはSL機関車が展示してありました。過去に活躍していた機関車なのでしょうね。今はどんな機関車でどんな客車なのか気になりましたが、ずっといるわけにはいかないので、一通りホームを見学してホテルに戻る事にしました。

ホテルに戻る途中で検索してスーパーに立ち寄ってみると、日本のダイソーも中に入っていました。ここまで日本のお店を見ていなかったので、無いのかなと思っていたのですが、ここにも進出しているのかとびっくりしましたね。日本のチェーン店では、この後のモンゴル旅行中にユニクロを見た程度でした。他はバーガーキングを見かけましたが、マクドナルドやスターバックスは見なかったです。
スーパーは当然ですが、モンゴル語での表記ばかりでしたが、外見から判断して、部屋で飲食するデザートや飲み物を軽く購入しました。ここは内陸で海は遥か彼方になるので、魚は当然のように売って無かったです。

まだ日が明るいですが、夜の8時過ぎにホテルに戻ってこの日の観光を無事に終えました。だいたい想定通りに観光出来て充実した1日でした。色々とこの日でモンゴルの雰囲気も分かりましたしね。
この日の様子は動画にもしていますので、合わせてご覧下さい。