群馬県安中市にある信越本線横川駅に到着して釜めしを食べた続きです。
横川駅に来たのは「アプトの道」を歩いて見ようと思い来て見ました。この「アプトの道」ですが信越本線のアプト式鉄道時代の廃線敷を利用して、横川駅~旧熊ノ平駅の約6キロを遊歩道として整備された道です。そしてここが起点となります。
歩き始めると観光案内所が直ぐにあります。ここに自販機とトイレが有りますがこの時点ではペットボトルも持ってましたしトイレも行きたいと言う訳では無いのでそのまま進みます。
碓氷峠鉄道文化むらを横に見ながらこのような感じで廃線跡を歩いて進みます。この日は午前中は雨でしたが昼過ぎから雨が上がって曇ってましたので夏の暑さが緩和されて歩き易く助かりました。日が遮る感じは無いので真夏日のような天気なら大変だなと思ってたのですがこの感じなら安心です。
歩き進めると上に上信越自動車道が見えて来ました。凄い所に道路を通しているんだなと思います。
歩き進めて行くと旧丸山変電所が見えました。明治時代に電化された際に出来た変電所で今は国の重要文化財です。
その目の前にあるのが観光用のトロッコ列車の駅・まるやま駅が有ります。碓氷峠鉄道文化むらからトロッコ列車が出ていて乗車すると最初の駅がこちらです。
数年前に一度アプトの道は下調べもせず来た事が有りましてその時は時間的な都合でこの辺りで先に進めず元に戻りましたが、この日は最後まで歩き通します。
その後も淡々と歩き進みます。左に行く線路がトロッコ列車の線路です。
こちらがトロッコ列車の終点・とうげのゆ駅です。この駅の名前の通り峠の湯と言う温泉施設があります。
横川駅から約3キロ歩いて来ましたので一休みです。まだ先が長いですからね。
これから先はトイレも無いし自販機も無いので念の為トイレに行って冷たいペットボトルを購入しました。これから先は飲み物を買う所が無いので念の為ですね。飲み物あれば何とかなるような気がして安心感があります。
この後からはトンネルが続きます。10のトンネルをここから通ります。最初のトンネルは結構長いトンネルでした。歴史も感じましたね。
トンネルを越えるとこんな案内を見ました。この辺りを昔の人は歩いてたんですね。どんな感じで碓氷峠を歩いていたのかを考えると歴史ロマンを感じます。人が歩いていた所からアプトの列車が碓氷峠を走り出してその後は機関車の重連運転で碓氷峠を越えて今は新幹線ですからね。
トンネルをまた通過します。トンネルによって中の様子が全然異なるのでトンネル毎に見応えがあります。
淡々と歩き進めると碓氷湖へ行く道と分岐しました。曇っていたせいか体力的にまだ余裕が有りましたので折角の機会と言う事で一旦アプトの道を離れて碓氷湖へ行って見ます。とは言っても歩いて数分で到着しますけどねw。
碓氷湖の様子です。こじんまりとした感じですがとても雰囲気の良い湖です。この湖を一周する散策路が有りますが流石にこれから先も歩き続けるので少し休憩しながらここから見ているだけにしました。車で来れるようでして釣りをしている人もいれば湖を見に来ている人もいまして思ったより観光客がいました。
碓氷湖を見学した後はアプトの道に戻って先へ進みます。今更ですが横川駅から終点の旧熊ノ平駅までは緩やかな上りばかりです。従って完全に疲れる前に早めに休憩をしたり飲み物を飲んだりして体調と相談しながら進みました。
この辺りからはトンネルが続くようになります。曇っていたのでトンネル内は暑さで空気がどんよりしている感じが全くなく快適に歩く事が出来ました。この点はラッキーでしたね。
そして遂に「めがね橋」が見えて来ました!
かなり以前から一度は行って見たいなと思ってたのでようやく実現しました。とても重厚感や歴史を感じましたね。
橋の中央付近まで来て右側を見ると信越本線の線路が見えました。あんな場所に線路を通して運転していたのかと今更ながら改めて見ると凄い事をしていたんだなと感じます。可能ならあの場所に立って見たいなと思いましたね。
逆側を見ると国道があって観光客が多くいました。歩いている人は殆どいなかったので近くに車を停めてめがね橋を見に来ているようです。従って私は非主流派と言う感じでしょうかw。
めがね橋を下から見て見たいと思いましたので橋を越えた先に階段が有りましたので降りて見ます。
橋を下から見た様子です。色々な観光写真で見た光景が当たり前ですが見る事が出来ましたが、実際に見るとここにアプトの列車が走っていたのかと思うとどんな感じだったのか歴史ロマンを感じずにはいられません。いつまでも維持して欲しいなと思いましたね。橋を下から見ながらここでも少し呼吸を整えて休憩してました。
再びアプトの道に戻り旧熊ノ平駅まで歩きます。この辺りからはトンネルとトンネルとの間隔が短く険しい所を進んでいるのかなと感じましたね。アプトの道ですが急な登り坂と言う感じではなく徐々にと言う感じなので歩きにくさは感じなかったです。めがね橋付近は多くの観光客がいましたがそこから歩く人は殆どいないようで静かな雰囲気の中、自分だけの空間を感じながらの散策です。
そして遂に旧熊ノ平駅が見えて来ました。
少し歩いて振り返るとトンネルが4つ有りました。見難いのですが歩いて来たトンネルの右側に木で隠れてますがトンネルが有ります。勿論他の3つのトンネルは歩く事は出来ません。
旧熊ノ平駅に入って来ました。この左右に線路がありホーム跡があるようです。
ホーム跡?!から見た様子です。どんな感じで実際には走ってたのでしょうかね。このような廃線跡を見ると当時の様子を勝手に色々と想像してしまいます。
行ける所まで進んで見ました。この先は軽井沢方面に進む線路とトンネルが見えまして行く事は出来ずここでアプトの道は終わりです。ここから横に国道に出る道が有るのでそこに行くか戻るかの選択になりますが私はここで休憩してから来た道を元に戻りました。
戻りは緩やかな下りなので行きよりもかなり楽でした。一気にめがね橋まで戻って来てこのまま歩き続けようとさえ思いましたが油断せず一旦ここで休憩して改めて橋を見て見ました。なかなか次に直ぐ来るのかと言われると難しいので目に焼き付けておこうと思いました。今度はドライブ兼ねて車で来るのも良さそうな気はしましたが、来てパッと橋を見るだけだと少し味気ない気もしてアプトの道を頑張って歩いて来たからこそ色々と当時の様子を想像しながら見る事が出来たのかなとも思うので可能なら一度は車で来る前に是非歩いて来て見て頂きたいなと感じます。
歩き続けてとうげのゆ駅まで来ました。帰りは体力的に余裕を感じながら戻って来る事が出来ました。この後は一気に横川駅まで歩くつもりでここで最後の休憩をしました。
その途中ではトロッコ列車を見ました。動いているのを見たのは初めてです。
淡々とその後は歩き続けて旧丸山変電所も通過してゴールが近くなって来ました。
そして起点となる入口まで無事に戻りました。12時30分前後で歩き始めてここに戻った時には夕方4時でした。休憩しながらとはいえやはり結構時間が掛かりましたが体力的にも問題なく戻って来れて良かったです。一度アプトの道を歩いて見たかったので今回実行したのですがとても良い経験が出来ました。ある意味天候に恵まれてタイミング的にも良かったです。ご興味有れば是非散策して見て頂きたいですね。本当にお勧めです!
一連の様子は動画にもしましたのでご参考下さい。時間はあくまでご参考程度でお願いします。