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(旅行記)稚内空港からバスを乗り継いで日本最北端の地・宗谷岬に行って厳冬の中で観光して来ました!

ANAで羽田からフライトして稚内空港に到着した続きです。

空港の建物から外に出ると雪は少なくてもやはり半端なく寒かったです、、。私が柔なだけかも知れませんが厚着をしたつもりでも薄着で来たのかなと感じてしまうくらい寒さが身に染みました。

空港からは稚内駅行きのバスでまずは中心部へ移動します。このバスが電子マネーは使えなく、加えて多くのお客さんが小銭を持ってないようで両替も車内で小銭が無くなったようです。両替もままならない状態でしてバスの運転手さんも苦労してました。私はギリギリこのバスの時にはお釣りを必要とせず済みましたが次のバスで同じような感じならどうしようかと内心はヒヤヒヤしてました。

北海道の雪道を安全に運転する自信が無いので今回の旅程は全て公共交通機関を利用する工程で組んでます。普段スタッドレスタイヤすら履かずに東京で雪が降るようなら車の運転をしないくらいの人なので、完全な自信が無いと運転すべきでは無いのかなと思ってます。正直雪は想像以上に無かったのですが凍っていたりしている箇所もいつどこで有るかも分らないので何かあってからでは遅いかなと。

このバスですがどんどんと出発間際になってお客さんが来て通勤電車並みとは言いませんが車内は非常に混雑した状態で空港を出発となりました。

そして途中の潮見5丁目と言うバス停で降りましたが、同じ事を考えている人が多くいて驚きました。1月に訪問しましたがオフシーズンなので閑散としていると思ってたのですが、観光客っぽい多くの人がここで降りると言う事は私と同じ目的と言う事になります。

ここで降りて道路を隔てた反対側のバス停に信号を渡って向かいます。

私を含めて多くの人がここで降りるのは寒さを凌ぐ待合所があるからです。これがあるのと無いのでは段違いです。このバス停で降りて反対側のバス停に来た目的は宗谷岬に行く為です。宗谷岬へ行くバスは稚内駅から出てますが、時刻表的に空港からのバスが稚内駅に到着する時間と殆ど間が無いので乗り遅れてしまう可能性があります。従って空港からのバスで途中で降りて稚内駅から出発する宗谷岬へ行くバスに途中から乗車する為にここに来ました。勿論空港からこのバス停の手前でも同じ事が出来ますが、待合室は無く道路にバス停があるだけなので寒さを凌ぐ事が出来ません。それでも降りて行く人は数人いましたけどね。

そしてこの待合室内では有人で切符も売ってまして事前に往復乗車券を購入する事が出来ます。これが何気に大きなメリットです。宗谷岬に到着して帰りのバスまでそんなに多くの時間がある訳では無いのでバスから直ぐに降りて観光したいのですが、運賃精算で時間が掛かってしまうと時間をロスします。更に有難い事に小銭や1000円札が無かったので10000円札を利用するしか無いなと思ってたのですがPayPayが使えたのも助かりました。往復乗車券なので安くも買えましたので良い事尽くめです。

往復乗車券を購入して待合室で暫く待っていると宗谷岬へ行くバスが稚内駅から到着しました。このバスは宗谷岬が終点では無くその先の中頓別まで行きます。中頓別はどんなところなのかも気になりますが将来の課題としましょう。

座席には何とか座れました。ここから約40分前後は宗谷岬まであるはずなので一安心です。本当は進行方向左側が海を見る事が出来るので良かったのですが文句は言えません。事前に乗車したお客さんと潮見5丁目から乗車したお客さんで座席は殆ど埋まりました。事前の予想では1月の極寒シーズンに宗谷岬を行く人は数人程度で空いているだろうと侮ってましたが全然違ってました。私と同じような事を考えている人が多く居たんだなと思いましたね。暫くは空港バスで来た道を戻る感じになるのですが、更にこの後から空港バスを途中で降りた人が次々と乗車して来ました。

暫く走行していると稚内空港を遠くに見る事が出来ました。空港の周りは本当に何もなくポツンと空港の建物がある感じです。稚内の中心部から徐々に家が少なくなってきて家が完全に無くなって来たなと言う所で空港があるようなイメージに見えました。

その後も道を淡々と進んで行きます。道的には一本道でして所々では集落があってまた原野があって集落があって、、、の繰り返しのようです。温度差で窓ガラスも終始曇ってました。

バス車内は空港の手前からずっとこんな感じです。人によってはスーツケースを持ったまま乗車している人もいました。私は極力身軽にして来たのですが人によって色々と考え方が違うようです。それにしても繰り返しますがこんなにお客さんが多いとは本当に想定外でした。帰りは座れないかもと覚悟もしてました。

そして遂に宗谷岬に到着です。事前に購入した乗車券でサクッとバスから降りれて良かったです。全員が降りるのを見届けてませんが恐らく車内のお客さん全員がここで下車したと思われます。

宗谷岬からの帰りのバスが約40分後でしかもそれが最終なので乗り遅れは厳禁です。その限られた時間内で色々と効率を考えながら見て回ります。因みに自家用車(レンタカー含む)で観光に来ている人もいました。

バスから降りた殆どのお客さんが海近くにある宗谷岬の記念碑に向かって行くので私は逆に宗谷岬公園へ行く事にしました。

ただでさえ寒かったのですがそれに加えて海からの風が強くて本当に寒かったです。防寒して来たつもりでも想像を超えてたので思ったより防寒出来て無かったです。そうなると体を動かして暖かくするしか無いので少し登る道は良かったかもと前向きに考えるようにしました。階段を登って途中で振り返ると私の後ろに来る人は居なかったので公園内ではマイペースで見れそうです。

階段を登り切って振り返って見た景色です。気が付くと観光バスも来ていて記念碑付近には多くの人が居ました。私が向かう頃には多少でも空いていると良いなと思いながら公園内を散策する事にします。

階段を登って直ぐの所にあるのがこちらの「大岬旧海軍望楼」です。国境の備えで監視する為に立てられた施設で中に入る事は出来ませんが上に行く事は出来そうなので行って景色を見る事にしました。

そこからの景色です。風が凄くて寒く冬の自然の厳しさを非常に感じましたがとても良い景色を見る事が出来ました。右の方を見るとガソリンスタンドもあってこの地域の人々の足(車)を支えているようです。右奥には家が多くあって集落を形成しているようにも見えました。この辺りに住んでいらっしゃる方々は買い物なり病院なりはどうしているのか気になってしまいます。稚内中心まで行くのもかなり時間は掛かります。どんな生活なのでしょうかね。

公園内には様々な慰霊碑、記念碑が有りました。この辺りも戦争で犠牲になった方々が多くいて困難な時代があった事を色々な説明を見て知りました。

各都市までの距離が表示されてましてサハリンまでは43キロとの事でした。マラソンと同じような距離しか離れてなく、このような場所に来ると国防をもっと真剣に考える必要が有るのではと思ってしまいます。以前に納沙布岬に行った時はもっと近い距離でしたがその時も同じような事を思いました。政治ってもっとテキパキと必要な事をわかりやすくシンプルに決めて国を良くして行けないものかなといつも思います。くだらない議論で時間を潰しているのを見ていると課題が山積しているはずなのに何をしているのだろうかと言う失望感しか得られません。

こちらは公園の横にある宗谷岬灯台です。勿論日本最北端の灯台です。中へ行く事は出来ません。北海道では3番目の歴史の長さがあるようです。一通り宗谷岬公園の散策を終えたので海沿いの方へ行って見る事にします。

こちらが観光案内で良く出て来る宗谷岬の記念碑です。予想通り人が殆ど居なくてゆっくり撮影したり見たりする事が出来ました。実際に目の当たりにするとこのような場所に来ると「最北端に来た」と言う達成感を感じますね。先人達はここまで来るのも大変だったと思いますが今や飛行機とバスで気軽にと言う言い方は正しいのかどうかは分かりませんが、チケット購入すれば来れてしまうので有難い時代になったものです。少しここで記念碑を目に焼き付けておきました。

改めてこの付近からカメラをズームして見るとやはり陸地っぽい景色を遠くに見る事が出来ました。今となっては文字通り近くて遠い国と言う感じでしょうか。

海に出る事が出来たので少しだけ海面に手を入れて見たのですが冷たいと言うより痛みを感じました。余計な事をするもんじゃ無いですねw。

そのままの流れでお土産屋さんに来ました。1月でも営業してくれてます。お店の人はこの近くに住んでいる方なのかな?!

お土産屋さんの入り口横にあった自販機です。この辺にあるものは全て「日本最北端」の称号が付きますねw。季節によって入れ替えをしないのか冷たい飲み物が圧倒的に多かったです。温かい飲み物を購入して飲もうかとも思ったのですが急にお腹が痛くなったり帰りのバス内でトイレに行きたくなっても困るので温かい飲み物を飲むのは控えました。東京からペットボトルの飲料水はカバンに入れてましたが喉を潤す程度で飲むようにしてました。

お店に入る前に気温を見ると-5.5度でした。マイナスの経験は余り東京では無いので肌感覚は分かりませんが風が強かったのでもっと寒く感じたのも事実です。

こちらのお土産屋さんでは200円で「日本最北端到達証明」を発行してくれます。宗谷岬に来たら忘れずにゲットしようと思ってたので無事に入手する事が出来て良かったです。この時は手で持ってますが指先の感覚が殆ど無かったです。スマホやカメラを操作する為に指先を開けてますが選択を誤ってしまったと後悔しましたw。

お土産屋さんの奥には流氷館と言う施設があったのでサクッと見学しました。そう言えばバスに乗車してここに来るまでに鹿やキタキツネは見なかったと言う事に気が付きました。たまたまでしょうね。

宗谷岬公園から見えましたがこの先には集落があるようですが帰りのバスの時間の関係でこの先を散策するのは断念しました。右手にあるのは民宿のようでしたが営業しているのかいないのか良く分からない状態でした。今回この付近での宿泊も一瞬考えましたが何もする事が無く部屋に居るだけになるだろうなと思いまして宿泊は稚内駅近くにする事にしました。

時計を見るとそろそろ帰りのバスの時間に近くなって来ました。慌ただしく見てまわりましたが一通りの目的は達成する事が出来たのかなと言う感じです。それにしても1月の日本最北端の宗谷岬で雪がこれ程少ないとは全くの予想外です。年間の降雪量は案外北海道の中央エリアの方が多いのでしょうかね?!

帰りは最終の14時55分のバスで稚内駅方面へ向かいます。これを逃すとタクシー呼んで戻るしか手段はありません。そもそもタクシーを呼んでここまで来てくれるのかと言うのも不安です。

潮見5丁目のバス停と同様に待合室は有るのでバスを待っている間は寒さを凌ぐ事は出来ます。しかし多くの人が居たので皆さんバス停で待って並んでました。ここで並んで帰りの車内で座れないのかもと心配するような事態になるとは夢にも思わなかったです。

私の前に10人以上は軽く並んでましたし、私の後ろにも多くの人が並んでました。冬でこれだと夏の観光シーズンだとどんな感じになるのでしょうか。その時はレンタカーで来る人も増えそうですがそもそもここへ来る観光客の絶対数(分母)も多いと思うのでバス車内が凄い事になる予感しかないです。

そしてバスが殆ど定刻で来ました。事前に一人乗車していたようです。

多くのお客さんがいて座れないだろうなと思いながらバス車内に入ります。

窓側では無いですが何とか座席を確保して座る事が出来ました。稚内中心部に行くまでこの後、途中から乗車して来るお客さんは居なかったのである意味宗谷岬観光バスと化してます。この後は通路側に座っていた事もあり撮影等はせず、車内で指先の感覚を少しでも回復すべく使い捨てカイロを手で揉みながら休んでました。

と言う事で宗谷岬ですがやはり行って良かったです。なかなかこのような最北端の地に行く事は無いと思うので達成感を強く感じられましたし冬に行ったと言う事で寒かったけど北海道らしさを感じた事も良かったと振り返ると感じます。季節はともかく皆さんもご興味あれば是非日本最北端の地に行って何かを感じて見て下さい。

一連の様子は動画にもしてますので合わせてご覧下さい。

 

 

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