名古屋駅から普通電車で中津川駅まで行ってそこからバス移動で馬籠宿までやって来た続きです。
バスには外国人が多くそして現金のみでしたので事前に小銭を準備して早くバスから出る事が出来ました。外国人を見ていると少々可哀想な感じさえしました。私自身東南アジアでバスに乗車した事が何度かありますが現金支払いがあっても定額でしたし台湾でもSuicaと同じようなICカードで容易に支払う事が出来てました。ここに限らずですが観光客が多い路線だからこその対応が求められます。
行き先の案内を見るだけでも歴史ロマンを感じますね。昔は当たり前のように歩いて江戸や京へ行っていた訳でありその当時はどんな思いで中山道を歩いていたのかなと思ってしまいます。
石畳の道を道なりに歩いて左右の建物を見学しながら歩きます。風情のある建物が続き左に右にと見ながらの散策です。外国人は勿論ですが日本人も勿論多くいました。年配の人が多いのは予想してましたが若い人も思ったより居た印象です。
途中で振り返ると下の方まで見通せる感じになりかなり上って来たんだなと感じました。
馬籠上陣場と言う所まで来ました。展望台になっていて雄大な自然が眼下に広がっていました。恵那山は頂上付近で雲が掛かっていた状態でした。景色見ながら少しここで休憩です。
馬籠宿からここまでは大半の人が来ていました。そして馬籠宿に戻る人が大半でしたが今回私はここから中山道を歩いて妻籠宿まで行きます。かなり以前からこの区間を歩いて見たいなと思っていましたが中々実現する事が出来ず漸くこのタイミングで実現しました。事前にネットで調べると馬籠宿から歩く方が上る道が短くてオススメと言う感じのようでしたので前日に東京から名古屋まで移動して中津川駅を経てバスで初めに馬籠宿に来た訳でした。7.6キロと案内がありますが恐らく入口までの距離だと思われるので実際は8キロ強と言う感じでしょうか。
当日は今にも雨が降りそうな天候ではありましたが暑くはなく歩くには丁度良い気候でしたので運が良かったです。もし雨が降ったら中津川駅までバスで戻るしかないかなと思ってましたがそうならずに済みました。
道は整備されているので道なりに進めば迷う事は無いと思います。この辺りでも「熊注意」の案内がありましたが他に人がいるので気をつけて歩きますが過剰な心配はしないで歩いてました。歩いている人を見ると日本人が思ったより少なく比率的には外国人が多かったです。車でこの辺りまで来ている人が多いのでしょうね。車で来てしまうと中山道を歩いて妻籠宿まで行っても車の関係で戻る必要があるのでそれなら中山道を歩かず車でそのまま移動してしまいますよね。
馬籠宿から1.5km歩いて来ました。最初は上り一辺倒なのでマイペースで上って行きます。後半は下りなのでそれまでは体調に余裕を持って早めに休みながら進みます。ペットボトル飲料も持参して喉が乾かないようにして万全の状態です。中山道を歩いている途中に体調が悪くなって動けなくなったら色々な人に迷惑が掛かりますので無理をしない事が重要です。他の人の歩くペースに惑わされないようにマイペースが基本です。
馬籠峠が見える場所まで来ました。丁度ここまでが岐阜県の中津川市でこの先が長野県の南木曽町になります。所謂県境と言う場所です。
そして馬籠峠に到着です。馬籠宿にいた時には600メートル台でしたのでかなり標高が上がって来ました。
この辺りは長野県のようでして来た道を振り返って見ると岐阜県中津川市の看板が見えました。この場所に峠の茶屋がありましたがスタッフが少なくそれに対して外国人中心にお客さんが多くて回転率が悪く注文しても中々出てこないような感じでしたので持参したペットボトル飲料水を飲みながらしばしの休憩です。
まだ妻籠宿まで半分も来てませんが馬籠峠からは下りです。それをリサーチしていたので馬籠宿から妻籠宿への方向で歩いて見る事にした次第です。どちらから歩いた方が良いのかは前後の関係もあるかと思いますがこの2点間だけに関して言えば今回のルートは体には楽で良い選択だったかなと思いました。もっと言えばそれを踏まえて名古屋から中津川経由で馬籠宿へ行った次第です。
歩き続けていると古民家が出て来て何やら人が少し集まっていました。周りには何も無い中山道の途中で何かなと思ってましたが、、、
無料の休み処でした。茹でた栗を提供してくれてお茶もセルフで飲めるので少しここで他の人に混じって休憩しました。昔ながらの雰囲気でして江戸時代に中山道を歩いていた人はこんな感じで休んでいたのかなと思いましたね。
休み処まで来てもまだ半分も来てませんでしたがこの先も下りの道が予想されるので気がとても楽でしたね。体力的にも余裕があり油断はしませんが特に不安な点は無く妻籠宿に向けて再び歩き始めます。
途中では川沿いを歩く道もあり川の音を聞きながら良い気分転換にもなりました。同じような道ばかりではなくバラエティに富んだ道の方が歩いていて楽しいのは事実ですからね。
途中では道路に出てバス停もありました。運行半数は少ないですが歩いている途中で万が一足が痛くなってもバスに助けて貰えるかも知れません。
そのまま道路沿いを歩く区間を進むと滝の案内がありました。50メートル程ここから下に行くと見れるようでして体力的にも余裕があったので寄り道して見てみる事にしました。
まず最初に女滝が見えました。近くまで行けるようですが直ぐ近くに男滝があるのでそちらに行きます。
こちらが男滝でして規模はこちらが大きかったです。誰も近くにいなかったので独占して滝を見ながらしばしの休憩です。体力的に余裕があってもまだ歩く距離があるので早め早めの休憩を意識して心掛けてました。
中山道に戻って再び進みます。途中では先程まで歩いていた車道を下に景色の良い場所もありました。自家用車が走っているのを見ましたが車での移動も良いですが個人的には歩いて移動して今回は良かったかなと思いました。天候や体調その他を含め中々状況が揃わないと歩けませんしね。
更に途中では水車も見ました。実際に動いている水車を見るのも少なくなりましたね。近くで見ると風情があるのでいつまでも動き続けて欲しいなと感じます。
そして妻籠宿に入る手前の駐車場に差し掛かった所では馬籠宿に行くバスを見ました。満員電車並みの混雑ぶりで驚きましたね。バスの移動は楽ですが私は今回の距離を移動するに辺り、歩くのが不安になってからで良いかなと思っていて今回はバス移動については全く考えませんでした。
妻籠宿に入ると最初にレトロな発電所がありました。中には入れず実際に現役なのかどうかは分かりませんがこの場所の雰囲気にあった佇まいです。
妻籠宿の案内図がありました。大まかな距離感が分かったので一通りの見学をして見ます。
川に掛かる橋も雰囲気を出していました。用も無いのに渡ってしまいましたw。
この辺りから左右に色々と見所があるので気の赴くまま歩き進みます。雨が降り始めたのが気になりますが馬籠宿から雨が降らなくて良かったと前向きに考えてました。
左右のあちこちに歴史的な建物がさりげなくあります。この辺りの雰囲気に溶け込んでいるので特別感がなく自然にあるのも妻籠宿ならではです。色々と見て回るだけでも大袈裟に言えば昔の人になった感じさえしました。
歩き続けて途中で振り返ると雰囲気の良い景色が見れました。道の細さも昔のままなのでしょうか。馬籠宿もですが良くこのような場所が残っているなと思いましたし多くの外国人はどんな感想なのか気にもなりました。案外日本らしさを感じているのは日本人より上かも知れませんねw。
更に先に進んで見学しましたが昔ながらの町並みが同じように続いてました。途中の郵便史料館はお休みで入れませんでしたが雰囲気があり中の様子を見て見たかったのですが仕方ないですね。
そして本陣の建物を利用した南木曽町博物館がありましたので入館料をお支払いして中へ入って見学してみる事にしました。パンフレットの「通行手形」と言うのが良いですねw。
中がとても広い本陣の様子をじっくり見学しました。勿論復元されているものですがそれでも部屋毎の役割や様子を見ると昔の生活の様子を垣間見れるような気がします。とても良い施設でしたので是非お金を払って見学して欲しいですね。維持費用としての意味合いもあると思うので一人一人が少額でもそれが積み重なると歴史や文化を末長く残し続ける事が出来ます。
一通りの見学を終えて小腹が空いたので五平餅をお店で食べる事にしました。昔の人もこれを食べて次の宿へと中山道を歩いて行ったのでしょうかね?!素朴な郷土料理を美味しく頂き気持ちがホッとしました。とても美味しかったです。
妻籠宿からはバスに乗車してお別れです。妻籠宿での見学は全てバスの出発時間を頭に入れていました。このバスにも外国人が多く並んで待っていてむしろ外国人の方が多いくらいでした。
バスに乗車する頃には雨足が少し強くなってました。何とかギリギリですが雨が降る前に歩いて移動出来て良かったと思いました。たまたまですが運が良かったですね。
バスで到着したのは南木曽駅です。中津川駅からバスで馬籠宿に行ってそこから妻籠宿まで歩いて進み南木曽駅までバス移動と言う事でJRの駅で言うと4駅程北へ移動したと言う事になります。
今回念願だった中山道を歩いて移動して来ましたがとても良い経験になりました。真夏だったら大変だろうなと思ってその時期をずらしたのですが余裕を持って歩けたので正解でした。江戸時代の人はこれを宿から宿へ歩き続けて移動したと思うので大変だったんだろうなと思うのと同時にその一端を味わう事が出来ました。妻籠宿も馬籠宿もいつまでも維持し続けて日本人のみならず外国人にも愛され続けて欲しいなと思います。
南木曽駅からの様子は次回で。中山道を歩いた様子は動画にしてますので合わせてご覧下さい。