特急北斗5号で新函館北斗駅から南千歳駅まで移動して来た続きです。
外国人観光客を含めて多くの人がこの駅で下車しました。大半は新千歳空港へ行くお客さんだと思われます。
私は空港ではなくこの後は特急おおぞら5号で釧路へ向かいます!運良く乗り継ぐ事が出来ましたが今振り返ると少し余裕が無さ過ぎました。定刻でも10分しか乗換時間が無いのですが特急北斗5号が数分遅れて到着したので結構ギリギリで乗り換える形となりました。北海道の冬と考えると野生動物や雪の影響を踏まえると5分の遅れで新函館北斗駅から南千歳駅まで来たのは運が良かったとしか思えません。乗車途中でそれに気が付いて南千歳駅に到着する最後の方ではヒヤヒヤしながらの乗車でした。
この特急おおぞら5号に南千歳駅から多くのお客さんが乗車しました。やはり外国人客も多かったですね。自由席は2両ありましたが間違いなく座れる訳がないと思ってたので事前にこの区間でも指定席を確保していました。以前にこの駅から新得駅まで乗車した事がありその時も指定席を確保してましたが混雑していて大正解だと思っていました。前回の経験を踏まえて今回も席を確保していた次第です。
南千歳駅を定刻で出発です。ここから釧路駅まで約3時間半の列車旅となります。乗り換えの間に本当は駅弁を購入して車内で食べようと思ってたのですが多くのお客さんで購入の列になっていて結局自販機で飲料水しか買えませんでした。ここから長く停車する駅はないので食事は釧路駅まで我慢するしかありません。それも踏まえて今回のダイヤでの南千歳駅乗り換えは良くなかったのでこのブログを見た方にはお勧めしません。
暫くすると今まで通って来た千歳線の線路と別れて石勝線を走行します。
特急北斗5号では内浦湾の景色を見ながらでしたが特急おおぞら5号では北海道の大地を見ながらの列車旅です。同じ北海道でもこの辺りから先は雪が多く残っていました。
追分駅を通過です。以前にこの区間を利用した時には帯広止まりの特急とかちでしたがその時はこの駅には停車してました。今回の特急おおぞらは釧路駅まで行く為か停車せず釧路駅を目指します。
これから日高山脈を越える難所の区間の為かポイントの場所にはスノーシェルターで雪の影響を受けないように対策されてました。特急北斗に乗車した際には気が付いた範囲ではスノーシェルターを見なかったので同じ北海道でも雪の積もる所とそうではない所で全然違います。
滝ノ上駅を通過した際には普通列車が停車しているのを見ました。この時はまだ駅でしたが2024年3月中旬のダイヤ改正からこの駅は廃止され信号場になりました。状況は常に変わって行くので映像に残しておいて良かったなと振り返って映像を見ると実感します。
暫くすると夕張川を見ながらの景色となります。少しずつ登って行きます。
新夕張駅付近を通過です。今は夕張市はどうなっているのでしょうかね?見える範囲では歩いている人は皆無で走っている車を見ただけでした。
新夕張駅を過ぎた辺りから特にトンネル区間が増えて来ます。日高山脈を越えて行く為に恐らくこの辺りから登り区間の為にエンジン音が大きくなり力走している様子が音から分かります。
「地方路線あるある」ですが大抵の場合には並走若しくは近い所に立派な道路が出来ています。人口も減り自動車で走り易いように整備されるとJR北海道は厳しいですよね。特にここから先は過酷な区間なので保線するにも時間や費用も掛かります。そんな事を色々と考えてしまうと何だかなぁ、、、と思いながら立派な道路を見ていました。
最初の停車駅・トマム駅に到着です。予想通り多くの外国人が下車して行きました。前回乗車時に外国人が降りていくのを見ていたので予想してましたが相変わらずの人気です。日本人観光客は降りたのかなと言う感じでした。周辺のホテルも殆ど外国人が宿泊しているんでしょうね。いつまでこの流れが続くのか逆に続かないとこの辺りのホテルは死活問題になりそうですがビジネスの継続性をどう考えているのかなと思います。この駅で降りるお客さんは多くいましたが乗車してくるお客さんは殆ど居なかったので少し混雑が緩和されました。
トマム駅を出発すると更にトンネル区間が多くなりました。この辺りでは日高山脈を貫いている区間だと思われます。トマム駅までは標高が上がっているのかエンジン音が凄くして文字通り「力走」している感じがありましたがこの辺りから先はエンジン音が余りせず下りの区間となって次の新得駅へ向かっているようです。
途中の広内信号場では貨物列車が停車していて特急おおぞらが先を行きました。ここまでの区間で思ったのは駅よりも信号場の方が多いのではと言うくらい多く信号場を見ました。駅間が長いのでこのような信号場で列車を行き違い若しくは通過させる事が出来る訳でこの前後で当然分岐する為のポイントがありそのポイントの保護にスノーシェルターが設置されていると言う構造です。線路の維持が大変だろうなと思いながら車窓から景色を見ていました。
そして新得駅に到着です。貨物列車が入線していてホームが全く見えませんでした。以前特急とかちで乗車した際にはここで下車して今となっては廃止になった代行バスで東鹿越駅まで行って富良野・滝川駅へ根室本線を経験しました。宜しければブログのトップページから検索してご覧下さい。今回はこのまま乗車して釧路駅まで向かいますが今回が初めての利用となる区間です。
新得駅を出発して暫くぶりに町の景色を見ました。それと同時に山から降りて平地に戻って来ました。山が遠くそして高く見えます。この先は山を越えるような区間はなく平坦な所を通ります。
新得の町も大きくはないので直ぐに人を寄せ付けないような大自然の景色になります。北海道らしい景色ですね。
途中の芽室駅を通過です。この辺りになると少しずつ家が増えて駅も立派になって来ました。帯広への通勤・通学で利用もありそうな雰囲気になって来ます。
帯広駅に近くなると高架になり今までとは比較にならないくらいの大規模な町が見えるようになりました。
そして帯広駅に到着です。ここでは外国人観光客は余り見ませんでしたが多くの地元客と思われるお客さんが降りて行きましたが思ったよりこのまま釧路まで引き続き乗車するお客さんも車内に残っていました。帯広へは以前に帯広空港からレンタカーで旅行した事がありますが列車で来たのは初めてです。以前行ってから時間がかなり経過しているのでまた足を運んで見たいですね。
帯広市内の都会的な景色を見ながら出発しましたが札内川を渡ってからは景色が元に戻りました。
それでも次の停車駅・池田駅までは人口が多いエリアのようで家々を見ながらの列車旅となります。
そして池田駅に到着です。地元客と思われる方々が数名降りて行きましたが乗車して来るお客さんは居ないようでした。この辺りの方々からすると遠い釧路へ行く必要は余りなく近くに帯広があるので乗車するお客さんが居ないのは仕方ないですね。
池田駅を過ぎると家が無くなり再び北海道らしい大自然の景色になりました。車内から見るには雄大な景色ですが厳しい自然でもあります。
途中の新吉野駅では特急の行き違いがありました。この列車が折り返す一本前の特急おおぞら号と思われます。
厚内駅を通過。開業してから120年と言う事でかなり昔から列車は通っているようです。駅の周りには家々があったので地元の方には利用して貰って末長くこの路線と駅が残って欲しいです。
厚内駅を過ぎて暫くすると太平洋が見えて来ました。日高山脈を突き抜けて来たと思ったら今度は海沿いを走行と幅広い景色の振り幅に驚きます。あれだけ標高が高い所を走行していたのが遂に標高が殆ど0メートルの所を走行なのでかなり高低差です。
途中では廃止された駅跡でしょうか、普通列車が特急おおぞらが通過するのを待っていました。駅間が長いと貨物列車のみならず乗客が利用するような列車でも途中で行き違いがあるようです。
途中の川では殆ど凍っているような状態になっているのが見えました。太平洋側なので同じ北海道でも雪は比較的積もらないエリアではないかと思うのですが寒さは厳しいようです。
そして最後の停車駅・白糠駅に到着です。どんな町なのか想像付きませんが駅員さんがいて駅周辺も多くの家があり人口が多いのは直ぐに分かりました。帯広駅から白糠駅まで約100キロの距離があり北海道の距離感が本州とは比較になりません。
白糠駅を出発して暫くは遠くに太平洋が見える所を通っていました。それと同時に道路を走る車もあり車で移動するにもかなり過酷だろうなと思います。この日は晴れていましたが吹雪く事だって当然あると思いますし、休憩やトイレも中々無いと思うので長い集中力も求められそうです。この辺りでは直線区間が多いのか速度も上がり釧路駅までラストスパートって言う感じになります。
釧路駅に近くなって来ると少しずつ家々が出てくるようになりました。それと同時に陽が落ちて来ました。北海道は陽が落ちるのが早いですからね。
新釧路川を渡るといよいよ釧路駅となり長い特急おおぞらでの列車旅がいよいよ終わりです。
そして釧路駅に到着です。景色がバラエティに富んでいたので3時間半の時間もそれ程長くは感じませんでした。単調で同じような景色なら長く感じると思いますがこの区間はそのような事は皆無でしたね。この日は盛岡駅から新函館北斗駅、そして新函館北斗駅から南千歳駅を経て釧路駅まで移動して来ましてこの日の最終目的地が釧路となります。北海道内の新函館北斗駅から釧路駅まででも営業距離的には東京と新大阪駅と同じような距離感なので如何に北海道が広いのかが良く分かります。
この列車は車内清掃して直ぐに折り返し札幌へ向かいます。お客さんも自由席付近では並んで待っていました。列車も大変ですね。雪の中での運転だと列車の下回り等でメンテナンスが必要になりそうで色々な意味でJR北海道は大変だなと感じました。
この日は釧路で宿泊しますがこの後の様子は次回で。ここまでの様子は動画にしてますので合わせてご覧下さい。