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(乗車記)特急サロベツ4号 稚内駅 → 旭川駅 / 北海道の大自然を見ながらの列車旅を堪能!

宗谷本線を利用して旭川駅から普通列車で稚内駅までやって来た続きです。

稚内は今回で2度目です。以前はANAで稚内空港から来ていました。その時の様子はこちらに記載してますので合わせてご覧下さい。その時には飛行機で来たせいか「最北端の駅」と言うのは看板見て思ったものですが、今回は列車で稚内駅に到着して「最北端の駅」の看板を見たり線路が行き止まりになっていたりしているのを見ると感じ方が違い「最北に来たんだな」と強く実感しました。ここまで旭川から長く掛かったのもあるのかも知れません。それにしても前回も厳冬の時期で今回もそうなりましたw、、。

改札を出て改めて「最北端」の案内を見ると達成感を感じましたね。同じ場所に行くのでも行き方が違うだけで感じ方が違うのかなと思いましたがそう思うのは私だけでしょうか。

稚内駅は幾つかの商業施設が入っているビルになっていてとても近代的と言うか立派な建物になっています。駅前もロータリーになっていてバスが行き来出来るようになっています。

旭川駅前のイオンでの温度表示より稚内の方が気温が少し高かったのですが、駅を出ると吹雪いていて風も強かったので稚内の方が凄く寒く感じました。文字通り最北端に来ている感じです。

稚内駅に到着した時には昼時の時間です。お腹が空いていたので駅前ロータリー沿いにあるこちらの「ひとしの店」で食事する事にしました。極寒でしたので駅から直ぐの場所にお店があって本当に助かりました。

メニューを見て「本日の魚定食」を注文しました。「柳の舞」って何?!と言う感じでしたが北海道の一部地域で親しまれている魚の呼称との事です。具体的には、アカウオ(赤魚、アカガレイとも呼ばれる)を指すそうで写真を見てナルホドと思いましたね。

そして実際に出て来たのがこちらです。「日本の定食」って言う感じのセットで寒い中でお店に入って体が温まる定食を食べる事が出来てホッコリしましたね。「柳の舞」ですが骨は少々多いなと感じましたが、淡白な味わいの中に柔らかい身質が美味しかったです。

食事後は駅に戻りました。駅前で歩く時間が短くて本当に良かったです。流石に歩いている人は殆ど見えず雪のせいで車の騒音も静かだった事もありとても静かな駅前でした。雪国だと歩いて買い物と言うのは殆ど無いんだろうなと言うのを感じます。

普通列車で旭川駅から6時間掛けて稚内駅まで来ましたがこの後は特急サロベツ4号で旭川駅まで戻ります。旭川から稚内へタッチアンドゴーと言う感じでこの日は過ごす事に決めてました。宗谷本線は先々どうなるのか分からないと思っています。先々を踏まえると早めにこの区間は乗車して見たいと考えていて今回片道は普通列車、帰りは特急で宗谷本線をこの時に完乗しようと計画したのでした。

稚内駅を出発です。稚内駅の改札でお客さんが列を作って並んでいて恐らく自由席目当てのお客さんだと思われます。特急サロベツ4号は4両編成で先頭の4号車が自由席で他は指定席でした。私は万が一の事を考えて指定席を確保しておいたのでした。結果的には正解だったかなと思います。終点まで横は不在でしたし周りも人が少なかったので快適に過ごす事が出来ました。1両しか無い自由席なら横に座ってくる可能性も有るので長時間の快適性を考えると指定席をお勧めしたいですね。

お隣の南稚内駅に到着です。稚内市的にはこの駅近くが中心地なのでここからのお客さんは普通にいました。指定席車両にも入って来たので自由席にもお客さんが居たのではと予想します。

暫くしたら行きと同様に日本海を遠くに見る事が出来ました。行きに天候が悪く利尻富士が見えませんでしたが帰りも同じでしたw。そう短時間で天気が変わる訳では無いので仕方ないですね。人を寄せ付けないような大地なり日本海の景色でした。

抜海駅を通過しました。行きは普通列車でしたので降りる事は出来ませんでしたがユックリ見れました。特急だとアッと言う間に過ぎ去ってしまいました。

途中の兜沼駅を通過です。人の気配が全く無く周りには雪原が広がっていました。

その後も人の気配がない雪原の中を進みますがJR北海道ではお決まり見たいな途中で減速したり止まったりとなります。理由はエゾシカでして人の数より圧倒的にエゾシカが多いようなエリアです。

幌延駅に到着です。行きは長時間停車していたのでホームを見たり駅舎内にあるお店でコーヒーを購入したりとしてましたが特急だと当たり前ですが直ぐに出発です。

幌延駅を出て暫くすると天塩川を見ながらの列車旅となります。カメラで収める事は中々出来ませんでしたが川沿いに多くのエゾシカを見ました。この辺りは人の手付かずの場所が続きます。

途中の雄信内駅を通過です。この辺りの通過駅は北海道らしい風情があり車内から見ると雰囲気が良いのですが営業的には厳しい路線なので哀愁を感じたりもしてしまいます。

その後も暫くは天塩川沿いに進んで行きます。忘れた頃に踏切があって通過して行きますが車でさえ踏切を渡る車があるのかなと思うような所を特急は走って行きます。

次の停車駅・天塩中川駅に近くなると少しずつ家が出て来て駅近くになると町の景色になって来ました。

そして天塩中川駅に到着です。レトロ感のある駅舎に多くの雪が積もっていました。何だか映画のロケ場所のようにも見えました。無人駅のようですが駅舎から特急列車を見守っていた方々はどんな方なのかな、、。

天塩中川駅を出発して雪の状況は少し落ち着いた感じに見えました。時々見える家ではこのような自然の中で衣食住についてどのような生活を営んでいるのかなと思いながら見てました。

佐久駅を通過。行きは反対のホームに入線していたので離れて見ると駅舎は思ったより大きく見えました。普通列車しか止まらない駅なので駅を兼ねてはいますが「佐久ふるさと伝承館」には車で行く観光客の方が多いのでしょうかね。

再び天塩川と並行するような形での走行です。この辺りの川沿いもエゾシカが肉眼で結構見ました。

音威子府駅に到着です。この駅も行きは少し停車していたのでホームに降りて駅を見て見ましたが特急だと直ぐの発車です。加えてここまででエゾシカの影響で10分以上遅れが発生していたので尚更直ぐの発車に見えました。この駅では時間帯によって駅員さんがいてみどりの窓口も営業しているようです。

とは言え駅周辺は少し離れた所にセイコーマートはあるようですが他には無さそうです。病院も無さそうに見えましたが買い物含めて普段はどこまで移動してそのような要件を済ませているのか気になりました。町はとても小さいようです。

北海道の冬は日が落ちるのが早いです。まだ午後の3時過ぎですが今にも真っ暗になりそうな雰囲気でした。

途中の信号場で今回も行き違いとなりました。先程の音威子府駅ではホームが複数あるのでそこでも大丈夫そうですが駅間が長いので時間が合わずこの信号場になったのでしょうか。

音威子府駅を過ぎてからはエゾシカによる減速は殆どなかった感じでいつまで続くのかと思うような雪原の中を特急サロベツは力走して行きます。

途中では2024年3月に廃止になった初野駅を通過しました。簡易的な小さいホームにはカメラを構えている人がいました。地元の方と言うよりは鉄道好きな方かなと思われます。行き帰りで僅かな瞬間ではありましたがカメラに初野駅を収める事が出来て良かったです。

名寄川を過ぎると久しぶりの街の景色となりました。川を挟んで景色が一変しました。

そして名寄駅に到着です。今朝ここで2両編成の後ろ一両を切り離して稚内へ向けて出発したのが遠い昔のように感じました。稚内から名寄までが特に人口が少なくJR北海道の運行本数が少ない区間となります。ここまで来ると普通列車も増えるので旭川駅が近くなって来たんだなと実感します。

今まで天塩川を見ながらの列車旅が続きましたが士別駅に到着する前に天塩川を渡りこれ以降は天塩川を見る事が無くなりました。天塩川は随分長いなと思ってこの後に調べて見ると全長256キロと日本で4番目に長い川となっていました。東京から浜松まで新幹線で行くと営業距離が257キロとの事なので殆ど同じと考えると凄さが分かります。

士別駅に到着です。普通列車・名寄駅と行き違いとなりました。行き違いの列車は新型のディーゼルハイブリッド型の車両でした。名寄駅までは使われているようです。但し名寄から先は設備的に難しいのでしょうね。

士別駅を過ぎても山深い区間を通ります。エンジン音が大きくなり上り坂を進んでいるのかなと感じさせられます。

最後の停車駅・和寒駅に到着です。行きに学生さんが多く乗車して来ましたがもう既に自宅に戻ったのかなとか考えてしまいました。

和寒駅を出発してエンジン音が高くなり山深い景色になって行くと登っていく様子が感じ取れます。その登り切った所に塩狩峠がありその峠の近くにある塩狩駅を通過します。塩狩駅を過ぎて暫くするとエンジン音が小さくなり下っていく様子が分かります。この辺りが旭川へ行く最後の難所区間と言う感じでしょうか。

それ以降は日が落ちて景色が見えなくなりましたが旭川駅に近くなるにつれて家々が増えて、更に商業施設が増えて、更に高層ビルも見えてと言う感じで北海道の2番目の大都市なだけあって都会的な雰囲気になって来ます。

そして旭川駅に到着です。最大10分以上の遅れとなってしまいましたが結局は5分程度の遅れで済みました。運転手さんがここまで良くリカバリーしてくれて感謝です。札幌への乗り継ぎの特急も一時は間に合うかどうかと言う感じでしたがその問題もなく乗り継ぎされたお客さんも居たようです。

と言う感じでこの日は早朝から出発して宗谷本線を行きは普通列車、帰りは特急と言う形で完乗しました。「旅する」観点ではやはり普通列車に軍配でしょうか。色々な駅を見る事が出来ましたし途中の駅では行き違いの為の運転停車もあってホームに出てリフレッシュする事も出来ました。しかし特急は特急で座席観点でも時間が早いと言う観点でも快適なのは間違いない訳であり一般的には旭川駅と稚内駅間を利用するなら特急でしょうね。

宗谷本線ですが名寄以北はやはり人口が少なくJR北海道の収益が上がるような感じはしませんでした。この様子だと末長い永続的な維持運用は出来るのかなと心配になります。沿線自治体がしっかりお金を出し合って維持出来る仕組みが必要なのかなと思います。それが出来ないとこの先いつまでこう乗車する事が出来るのか分かりません。そう言った意味では気になった方は早めに宗谷本線を利用して車窓からの景色を楽しんで頂きたいですね。

この時の様子は動画にしてますので合わせてご覧下さい。

 

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