今回は東京から東北新幹線を利用して、日帰りで世界遺産観光をして来た時の様子をブログで纏めたいと思います。
この日の旅の始まりは大宮駅から。東北新幹線はやぶさ号で北上します。
車内には週末ということもあり、大勢のお客さんがいました。車内放送でも全ての座席が販売済みという事でした。今回の日帰り旅行を数日前に決めてそこからチケットを取ったのですが、運よく窓側の座席を確保出来て良かったです。
この日の天気は晴れ。数日前に天気予報を確認してチケットを確保したので、当日も数日前の予報通り晴れて一安心という感じです。
写真は福島駅を通過した時の様子ですが、数秒で駅を通過して行くので、駅名表示を目で追うのも大変なくらいです。はやぶさ号なので大宮の次は仙台に停車となるので、次々とその間の駅を通過して北上します。北上中も天気が変わらず予報通り晴れていました。
仙台で下車しました。新幹線だと東京から遠いと思っていた仙台もあっという間ですね。特に今回は大宮から乗車して次の停車駅が仙台という事もあり、そのように感じたのかもしれません。
仙台が今回の最終目的地ではありません。仙台駅からは各駅に停車する、やまびこ号に乗り換えます。東京からやまびこ号に乗車して乗り換えなしで来る事も出来ますが、仙台までの所要時間にかなり差があり、時間的な余裕があればそうしていましたが、早朝出発で余り余裕が無かったので仙台までは、はやぶさ号で来て乗り換えた次第です。
仙台を過ぎても天気は晴れたままでした。ここまで来ると目的地も近くなって来るので、天気の心配はなく観光出来そうだなと思いながら、緑美しい景色を見ていました。
今回は一ノ関駅で下車しました。ここに来るのは約2年前の2023年10月に来た時以来です。その時はJR大船渡線で気仙沼に行っていました。宜しければトップページから検索してその時のブログもご覧下さい。
今回は東北本線でここから少し北上します。事前にどの程度新幹線駅で降りて、在来線に乗り換える人がいるのかなと思っていたのですが、思ったよりいてびっくりです。皆さん私と同じように観光客風の感じでしたので、目的地が同じなのかもしれないなと思いました。
約10分弱乗車して目的地の駅に降りました。やはり多くのお客さんが降りて行きましたね。
という事で今回やって来たのが平泉駅です。以前からこの辺りに来て見たいなと思っていたのですが、ようやく実現した感じです。
来た目的は勿論、世界遺産となっている中尊寺観光です。電車を降りた大半のお客さんが駅前からバスで中尊寺に向かうようでした。それもそのはずで駅から約1.5キロ離れているので、バスで行くのが王道だと思います。雨降っていれば私もバスでとなりますが、今回は中尊寺に行く前に寄り道してから行こうと思っていたので、駅から歩いて中尊寺を目指しました。
平泉駅から歩いて最初にやって来たのが、こちらの「泉橋庵 総本店」さんです。ちょうど昼時だったのでまずは腹ごしらえという感じです。平泉駅前の食事処はアクセスの良さからか、混雑していましたが、中尊寺との中間地点付近にあるこちらは、入って直ぐに席に座る事が出来ました。それでもお店を出る時には待っている人がいたので、タイミングが良かったのかもしれません。
「白金豚味噌漬焼きと蕎麦のセットを税込1518円で注文して、出て来たのがこちらです。
「白金豚」はこの辺りのブランド豚との事でして、興味本位で注文して見たのですが、味噌漬の白金豚は厚みがあるのにとても柔らかくて食べ易く美味しかったです。一枚一枚の大きさもあるので食べ応え抜群でしたね。とても良い昼食を頂いて大満足という感じです。
食事後は少し歩いて「平泉文化遺産センター」にやって来ました。中尊寺見学の前にここに来てみようと思って駅から歩いたのでした。
こちらは「世界遺産・平泉の公式ガイドブック」のような施設です。奥州藤原氏が約100年間にわたって築き上げた、仏国土(理想の平和な世界)の歴史的背景や、中尊寺や毛越寺といった各資産が持つ価値を、豊富な資料や映像で総合的に紹介しています。しかも嬉しいことに無料で見学できるので来ないわけにはいきません。
中は撮影不可なので映像はないですが、「なぜ平泉は栄えたのか?」「奥州藤原氏とは何者か?」「仏国土とは何か?」といったテーマに沿って、物語を追うように理解できる構成になって、無料で本当に良いのという感じの施設です。平泉の全体像を頭に入れてから中尊寺に向かう事が出来ました。
中尊寺の入口付近に弁慶の墓がありましたので、手を合わせて来ました。色々な逸話がありますが、どんな人だったのか墓を見ながら色々と想像してしまいました。歴史ロマンっていうやつでしょうか。
そして中尊寺の入口に到着です。初めて来ましたが入口はもっと広い(大きい)のかなと思っていたので、参道の狭さに少々意外な感じがしました。ここから坂を登って中に進みます。この日は新緑が綺麗で坂を歩きながら上を見たり左右を見たりしながら歩きました。
本堂への途中で弁慶堂があったので立ち寄って見ました。
こちらの弁慶堂は、源義経公と弁慶の木像を祀るために建てられたお堂です。多くの人が見学に来ていました。
見える範囲で建物の説明が無かったので、AIに聞いて理解を深めていました。やはり理解して建物を見るのと理解しないで見るのとでは建物に対する思いが変わってきます。その意味では今はAIで直ぐに調べて理解する事が出来る世の中になったので、便利な世の中になりましたね。
その直ぐ横が景観スポットになっていて、平泉の町並みは勿論、遠くの山々まで景色を見渡すことが出来ました。景色見ながらここで少し休憩をしていました。
休憩後に歩き始めて、その後にやって来たのが本堂です。現在の中尊寺における信仰と活動の中心地と言える場所です。創建当時(平安時代)の中心は「多宝塔」や「大長寿院」といった別の建物でしたが、それらが焼失したため、明治時代に再建されたこの本堂がその役割を引き継いでいます。建物の外観は勿論ですが、中に入って釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)を見学したりして過ごしていました。
続いてやって来たのが「金色堂」です。このお堂は、奥州藤原氏初代・清衡(きよひら)によって建立された、内外すべてが金箔で覆われた阿弥陀堂であり、中尊寺に現存する唯一の創建当初の建造物です。まさに、平泉の栄華を象徴する存在と言えます。
ここは有料で大人一人1000円かかりますが、ここまで来て見ない訳には行きません。中は撮影禁止で映像はないですが、金色堂の荘厳さに圧倒されるくらいの内容でした。なんだか心が洗われるような感じすらしました。撮影禁止だった事もあり、自分自身の目に焼き付けておくようにしました。
金色堂の見学後はそのままの流れで進んで、金色堂旧覆堂にやって来ました。この建物は、「かつて金色堂を風雨から守っていた、鎌倉時代に建てられた二代目のカバー(覆堂)」です。現在の金色堂は鉄筋コンクリート製の新しい覆堂の中にありますが、この旧覆堂は、その役目を終えた後、歴史的価値の高さから移築・保存されています。
現在の新覆堂で金色堂の輝きを堪能した後に、この古びた木造の旧覆堂を眺めると、金色堂が単独で存在してきたのではなく、時代時代の為政者や人々の手によって、何重にも守られながら大切に受け継がれてきたのだという、歴史の重層性を実感することができます。
最後にやって来たのが、白山神社と野外能楽堂です。
野外能楽堂派白山神社のすぐ隣に建つ、屋外の能舞台です。茅葺屋根の非常に趣のある建物で、こちらも重要文化財に指定されています。この能舞台は単なる展示物ではありません。毎年、春と秋の藤原まつりの期間中に、「中尊寺能」として古実式三番や能・狂言が実際にここで演じられるそうです。どんな感じなのか見て見たいですね。
その直ぐ横にあるのが白山神社です。こちらは中尊寺の鎮守(ちんじゅ)であり、奥州藤原氏が篤く信仰した神社」です。
鎮守とは、その土地や寺院を守る神様のこと。仏教寺院である中尊寺の境内に神社があるのは、古来の日本における神仏習合(神道と仏教が融合し、一体のものとして信仰されること)の考え方を色濃く反映しています。
どちらも神聖で趣のある場所でした。奥の位置にあるので人も少なかったのも良かったです。
一通りの見学を終えて中尊寺を後にする前に、お土産屋さんがありそこで弁慶餅を売っていたので休憩兼ねて食べて見ました。1本300円です。とても素朴な味で美味しかったです。
中尊寺の見学を終えて次の目的地に向かいますが、その途中にあるのが平泉の毛越寺(もうつうじ)の浄土庭園内にある「伝普賢堂跡(でんふげんどうあと)」です。毛越寺の美しい大泉が池のほとりにある、かつてお堂が建っていたとされる場所です。現在では建物の礎石(そせき)がいくつか残るのみですが、ここに美しいお堂が建っていたことを想像しながら、目の前に広がる浄土庭園の景色を眺めると、平安時代の雅な雰囲気に思いを馳せることができます。
その後にやって来たのが毛越寺です。こちらは奥州藤原氏が地上に再現しようとした、仏の世界(浄土)の庭園がほぼ完全な姿で残る寺院です。
入場料を払って最初にやって来たのが本堂です。この本堂は、平安様式で再建された建物で、ご本尊として薬師如来(やくしにょらい)を祀っています。しっかりお参りして来ました。
その横には大泉が池を中心とする浄土庭園があり、こちらが最大の見所と言えます。平安時代の作庭様式を今に伝える、国指定の「特別史跡」であり「特別名勝」という、二重の最高ランクの指定を受けています。この池の周囲を左回りで歩いて散策して見ました。
あやめ園があり、綺麗なあやめが咲いているのを見学出来ました。このような形で纏まったあやめを見るのは久しぶりです。とても綺麗でしたね。
そのままの流れで常行堂にやって来ました。こちらのお堂の中央には、ご本尊である宝冠阿弥陀如来坐像が安置されています。こちらも重要文化財です。毛越寺の常行堂は、「江戸時代に再建された、常行三昧という念仏修行のための専門道場」です。庭園の美しさが際立つ毛越寺の中で、この常行堂は、今もなお厳しい修行や重要な法要が行われる「生きた信仰の場」としての役割を担っています。
毛越寺の見学後は日帰り温泉に行ってみる事にしました。案内に沿って歩いて行きます。
やって来たのが、悠久の湯と言う天然温泉です。露天風呂はなく内湯のみでしたが、掛け流しの温泉で歩き疲れた体を充分癒す事が出来ました。帰りの平泉駅出発時刻を事前に確認して、ギリギリまでこちらでゆっくりしていました。
日帰り温泉の後は平泉駅に戻って東京に帰るだけです。駅までの時間を踏まえて温泉施設を出たので、余り待つ事もなく東北本線の電車に乗車する事が出来ました。
一ノ関駅で東北新幹線に乗り換えますが、折角来たのでエキタグでスタンプをゲットしておきました。今年になってから行った先々でスタンプを集めるようにしているのですが、それでも忘れる事が多々あります、、。これからも記念にスタンプを集めて行きたいと思っています。
その後は東北新幹線で東京に戻ります。運よくはやぶさ号が来たので、仙台までの各駅には停車となりましたが、仙台の次は大宮駅でしたので、行きとは異なり仙台で乗り換える事なく東京まで乗車して日帰り旅を終えました。
今回東北新幹線を利用して日帰りで岩手県平泉町まで来て、世界遺産の見学をしたのですが、新幹線を利用すると無理なく日帰りで観光出来てしまうんだなと感じました。今まで中尊寺や毛越寺には行った事がなかったのですが、良い1日を過ごせて良かったです。この手の観光をまたして見たいなと思いましたね。
今回の様子は動画にしていますので、合わせてご覧下さい。