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観光地化されすぎない台湾・彰化を巡る:地元の人に混ざって過ごす心地よい時間

終日台湾の彰化・鹿港エリアを観光した続きです。

翌朝もホテルの朝食からスタートです。この日も美味しく頂きました。日本人なら日本と同じような感覚で食べれるようなメニューでした。味覚的に近いところがあるんだろうなと、台湾に行くといつも感じます。この日も客層を見ていましたが、英語を話す人はいなくて、私以外は現地の方のようでしたが、居心地が悪いと感じる場面は全くなく、ゆっくり自分のペースで食事する事が出来ました。

ホテルをチェックアウトして、最初に歩いてやって来たのが、彰化扇形車庫です。元々はここの見学をしてみようかなと思って、今回の台湾旅行で最初の観光場所として彰化を選んだのですが、昨晩に長期休業中と言う事を知りました。色々とメンテナンスするものがありそうなので、仕方ないのですが昨晩に知った時には来るのをやめようかと思ったのですが、外からでも見える範囲で見てみようかなと思い、やって来た次第です。

結果的には余り見れなかったのですが、建物の外観は外からでも見れました。同じような人が数組来ていたので、彰化の観光スポットとして有名なのかなと思いました。一期一会だと思うので、この時は少しいて退散しましたが、彰化駅からのアクセスも分かったので、またいつか台湾鉄道に乗車する事があれば、彰化駅で途中下車して寄って見たいなと思います。

扇形車庫から次の目的地に向かいます。この日も朝から蒸し暑い日でした。

移動途中に彰化市役所の建物の前を通りました。昔の建物をそのまま使っているのか、レトロ感満載の建物です。この近くに警察署もあって同様にレトロ感のある建物を使っていたので、上手く昔からの建物を維持しながら公共施設に使っているような感じに思えました。

引き続き街中を歩いていると、元清観と言う古い寺院の前に差し掛かりました。調べてみると「国定古蹟(National Monument of Taiwan)」=台湾の国家級古跡 に指定されているそうです。清朝時代に建立された非常に古い道観(道教寺院)で、主に 道教の神々や道士の修行を支える場所 との事です。折角なので寄り道して中へ入って軽く見学させて貰いました。台湾では数少ない、伝統的な道教建築を比較的良い形で残す建物の様子を見ることが出来ました。街中にこのような施設が残っているのが彰化市と言えます。

その後は前日に行った八卦山方面へ歩いて、次の目的地である「南天宮十八層地獄」に到着です。寺院自体は1970年代に建てられたそうです。「十八層地獄」というのは、中国・台湾の道教/民間信仰において「死後、罪を犯した者が罰を受ける地獄が十八層に分かれている」という伝承に基づいたものです。このスポットでは、二階(および四階)にその「十八層地獄」の演出スペースがあり、地獄の各シーンを立体的・動的に体験できる点が見どころのようです。入場料は50台湾ドルでした。

実際に見学して見ましたが、色々な仕掛けが施されており、分かり易く言えば、お化け屋敷のような雰囲気を感じました。「十八層地獄」の伝承に基づいた「怖いけど学びにもなる」体験型の展示になっていて、目的としては「悪い行いを慎み、善い行いを積もう」という教化的な要素があるそうですが、少し後ろにいた子供の楽しそうな声も聞こえていたので、やはり遊園地感覚で来ていたのかなと思います。とてもユニークな施設で、こんな施設もあるんだなと思いながら見学をしていました。夜に行ったら本当に肝試しのような感じになるかもしれませんねw。

南天宮十八層地獄を見学した後は、次の目的地に行く前にコンビニ休憩です。朝からとても蒸し暑くて汗だくだくの中での見学だったので、早めに余裕があるうちにクールダウンしました。台湾は日本と同様にコンビニが多くあるので、ちょっとした休憩が出来て助かります。コンビニで休憩して観光するのは日本ともう同じです。

コンビニで休憩した後にやって来たのが、彰化市美術館です。正直何か見たい展示があると言うよりは、暑さ凌ぎと時間調整的な感じでやって来ました。帰りのルート上にあったのと無料だったのでちょうど良かったです。このような市立美術館で無料で展示しているのも日本と同じような感覚です。最初の扇形車庫も日本にあるので、ブログ記載しながら振り返ると日本で観光をしているようですね。

時間調整してから、美術館を出てやって来たのは、「阿泉爌肉飯」と言うお店です。爌肉飯(ルーローファン)の評価が高く、前夜にここでランチしようと思って来たのですが、営業してそんなに時間が経過してないのに、地元客が多く並んでいてビックリです。でもこれだけ並んでいる人がいると言うことは味的には保証されたようなものです。

並んでいる人を見るとオーダーを持っていました。オーダーのある場所を確認して持って私も並びます。英語表記がなく、何となく分かるような気がしましたが、Google Lens等で翻訳して貰って内容を確認して赤い鉛筆で数量を記載します。並んでいる列で時間があったのでゆっくり考える事が出来ました。列はイートインとテイクアウトで分かれていました。テイクアウト用の容器とか違いがあるのでしょうね。どちらも同じくらい並んでいました。記載したメニューを渡して注文してお会計を済ませると、指定された席に座って待ちます。ここでも外国人らしき人は私しかいない感じでした。

注文したのはルーローハンとスープです。スープは魚のスープを選択したのですが、売り切れとの事で、牡蠣のスープになりました。早速食べようと思ったのですが、箸がテーブルになく、店員さんが忘れたのかなと思って店員さんのところへ聞こうと思ったら、横のテーブルに座っていた人が、箸の場所を教えてくれました。親切な人が多くてとても有り難かったです。

ルーローハンは細かくそぼろ風にカットされて出てくるようなイメージだったのですが、角煮で出て来ました。甘辛いタレによく染み込んだ豚角煮はとても柔らかくて味もよくご飯がとても進みました。これだけの厚さなのに、とても柔らかいので、相当時間をかけて準備しているんだろうなと言うのを感じます。周りのゼラチン質の脂身も良かったです。

スープは中に小粒の牡蠣がゴロゴロとあって、出汁も出ていてこちらも美味しかったです。小鉢も食べ易くて日本人的にもこれは好まれる味だなと感じます。地元民が並ぶお店にハズレはないと改めて実感しました。食事中も次から次へとお客さんが来ているのを見ましたし、食後に店を出ると列が長くなっていました。

彰化駅周辺での観光と食事が終わって、彰化駅に戻って来ました。彰化駅周辺はレトロな街並みで、車やバイクが台北程混雑してなくて、過ごし易い街だったと感じます。昔ながらの建物を残したり、新たな形で利用したりしていて、街を歩いていて見応えのある街でした。余り観光地として知られている訳ではないと思いますし、実際に私も来る前はどんな感じの場所なのかなという感じでしたが、観光を終わってみると近代化され過ぎず、台湾らしい景観が多く残っている街で、食事処も色々とあり名物を食べる事が出来て良かったです。台北や高雄に何度も行っていて、別の側面を台湾で見たいなとなった時には、是非彰化への観光をして見て下さい。

この後は彰化駅から列車に乗って次の街へと移動しますが、その様子は次回で。ここまでの様子を動画にしていますので合わせてご覧下さい。

 

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