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彰化から巡る鹿港老街と八卦山大仏の一日旅 ― ローカルバスで味わう台湾の素顔

台湾の高雄国際空港から彰化まで移動して来た続きです。

ホテルは朝食付きでしたので、ホテルで頂きました。おかゆは好きなだけ自分でとって食べるスタイル。プレートの方はお客さんが来たら調理して持って来てくれると言う形でした。飲み物も種類は限りがありますが、好きなだけ飲めます。バランスよく朝食を食べる事が出来ました。

食事中に顔ぶれを見ていたのですが、外国人と思える人は皆無で私だけのような感じでした。彰化のホテル選びの際に数が少なかったので、どこか別の場所を拠点に観光に来る事があっても、宿泊を彰化でする人は需要が少ないのかもしれないと思いました。まぁ、私は外国人が多かろうが少なかろうが気にはしません。敢えて言えば外国に来ているので、日本人が少ない方が良いかもとは思います。

ホテルを出ていよいよ観光開始です。天気が良かったのは嬉しいのですが、朝から暑い日で熱中症に気をつけてと言う気持ちでした。

ホテルから駅前のバスターミナルにやって来ました。目的の場所は鹿港で、旧市街(老街)を観光する為に行きます。鹿港へ向かうお目当てのバス乗り場はどこかなと思っていたのですが、大勢並んでいる列が目的地への乗り場でした。こんなにいるとは思わなかったのでビックリです。Google Mapで表示されるバスの時間に合わせて、ホテルを出たのですが、逆に言えば人が多いという事はバスはそれ程待たずに来るのかなと思っていました。

待っていて多くの時間を待つ事なくバスが来て、無事に乗車出来ました。元々始発ではないと言うのと、前にかなり並んでいたので座る事は出来ませんでした。更に言うとバスで使うイージーカードに何か問題があったようで、乗車時にエラーで引き落としされない事態となってしまいました。バス乗り場にある切符売り場の所へ行くようにドライバーに言われてしまいました。乗車するバスは間隔が長く、次のバスはかなり待つので、切符売り場へ慌てて行って機械で何かリセット?!のような事をして貰って、慌ててバスに戻ると、バスの運転手が私を待っていてくれました。とても親切で有り難かったですね。イージーカードは前日に個人商店のようなお店で飲み物を購入する際に使ったばかりだったので、結局何が悪かったのか分かりませんが、、。

台湾のバスは運転が日本と比べて荒いので、ちゃんと手すりや吊り革を持って乗車する必要があります。バス乗車中は目的地にちゃんと近づいているか、アプリで確認しながら乗車していました。以前にインドネシアで乗車するバスの番号は、Google Map表示していたのとあっていたのですが、なぜか全く違う方向へ行って困ったのでそれ以降は油断せず、確認するようにしています。

Google Mapで示されたバス停で無事に降りました。ずっと車内は混雑していて、約40分の乗車時間中はずっと立っている事になりました。そのような背景もありバス降りてこれからさぁ観光と言うにも関わらず、既に少し疲れてしまいました。

と言う事でバス停近くにあったセブンイレブンに入って、ガリガリ君を台湾で食べました。イートインスペースがあるのも助かりましたが、日本円で200円以上と高かったです、、。定番の味を台湾で食べて少し休んでいました。

体力回復して最初の目的地に向けて歩きます。この日は朝から30度を超えるくらいの暑さで熱中症にならないよう気をつけて歩きます。元々余裕を持った旅程を考えていたので予想通り行けば問題ないはずです。

最初にやって来たの鹿港天后宮です。こちらは海の守護神である 媽祖(マーズー/天上聖母)を祀る歴史あるお寺(媽祖廟)です。400年以上の歴史があるようです。1985年に“国定古跡”(国家級の歴史文化資産)に指定されています。ここに来るまではそんなに人が居なかったのですが、ここには多くの人が朝からいましたね。観光する人、お参りする人、様々ですが思ったより現地の方が多く、外国人は少なめの印象でした。

中に入って見学してみたのですが、建築・彫刻:木彫り、石彫、色彩装飾など台湾らしい雰囲気を感じていました。多くの現地人が入れ替わり立ち替わり参拝していて、信仰されているんだなと感じました。邪魔しないよう見学させて貰いました。台湾らしい良い所でしたね。

鹿港天后宮の周辺は老街(旧市街)のエリアになっていて観光スポットとなっています。鹿港天后宮の見学後は、次の目的地方向へ歩きながら、細い路地を歩き色々な店を見て回っていました。この辺りの雰囲気は、台北にも高雄にも無い街の雰囲気で、このような一面を台湾で初めて見た気がします。本当に旧市街という感じで色々なお店を見て歩いているだけでも旅情を感じるエリアです。

途中では昔のままの状態で残っている建物を見る事が多くありました。こちらは昔公民館だったようですが、今は展示スペースになっていて、この時は書道展が行われていました。

細い路地は結構長く続いていて、取り敢えず行ける所まで行こうという感じで左右にあるお店を見ながらゆっくり歩いていました。路地を散策する人が午前中から多かったです。

途中では路地沿いの甘味処で休憩もしました。台湾でいつも思うのは、この手のアイスが本当に美味しいですよね。午前中から汗だくになっていたので、余計に美味しく感じていたのかもしれません。

再び歩き続けていると、レトロなゲームが出来る場所がありました。台湾にもこのような場所が残っているんですね。大人が昔を思い出して遊んでいると思いきや、子供が夢中になって遊んでいました。私も昔このようなゲームをしたなと思いながら見ていました。

細い路地を歩き通して、目的地方面に進むと、多くの列をなしているお店がありました。地元民が多く並んでいるというお店は、どの国でも大抵美味しいものです。回転も悪くなさそうだったので、私も並んで食べてみる事にしました。

食べたのは肉圓(バワン)です。台湾の代表的な料理で、豚肉や筍をでんぷんの生地で包んで蒸したり揚げたりしたものです。ぷるぷるした独特の食感が特徴で、甘辛いタレをかけて出されたのがこちらです。注文したら目の前で揚げてくれて、出来立てを食べる事が出来ます。英語のメニューがなく、写真を撮ってそれを見せて注文しましたが、店員さんでいた女性の方が日本語を喋れるようで、とても助かりました。女性はカタコトの日本語ではなく非常に上手くてびっくりしました。肝心の肉圓は確かに美味しかった。値段も手頃で量的にもサクッと食べる事ができて、食べ歩きにもピッタリな感じでした。たまたまですが良いお店に出会えました。

その後も別の路地裏の道があり、目的地に行く前に寄り道していました。この辺りは時間が止まったかのような場所が至る所にありました。時間に余裕をこの日は持たせていたのですが、実際に鹿港へ行ってみると色々と立ち寄ってみたくなる場所が多くあり、その点でもキツキツな日程で来なくて良かったです。

色々と寄り道してしまいましたが、次の目的地としてやって来たのが、鹿港龍山寺です。こちらも長い歴史がある建物で、今の場所に移設されたのが1786年とされていて、1983年に国定古跡(国家級文化遺産)として登録されているお寺です。最初に行った鹿港天后宮と比べて人が少なくゆっくり見れそうです。

人が少なかったので境内をゆっくり見て回りました。この場所に移設された後も何度も修復されたそうですが、そのようには見えない建築、彫刻、庭園でした。日本もそうですが職人さんがいるんでしょうね。見応えがある場所だったと思います。このような場所はいつまでも維持されて欲しいものです。

その後は、鹿港エリアの最後に鹿港文武廟に来ましたが、工事中で見学する事が出来ませんでした。こちらは「文祠(ぶんし/学問・文教を司る祠)」と「武廟(ぶびょう/武・信仰・商業を司る廟)」が並んで建てられており、さらに隣接して「文開書院(ぶんかいしょいん)」がある建築群。これが一体となって「文武廟」と呼ばれています。1800年代に建てられて何度も修復されて来たようですが、その一環ですかね。旅をしていればタイミングが合わない時もあります。最後は締まらない感じになりましたが、鹿港エリアの観光はこれで終わりとなりました。

鹿港エリアから彰化駅方面へ戻りたいのですが、鹿港エリアに来た時に降りた場所とは既に全然違う場所にいます。Google Mapで検索してアプリ指示のバス停に到着です。後はバスがちゃんと来るまで待つだけです。

アプリで示されていた時間よりは遅れていましたが、バスがちゃんと来て一安心です。歩いて彰化駅まで行ける距離では無いので、これで戻る事が出来ます。

バスは観光バスのような形状で、お客さんが少なく帰りはゆっくり座って戻る事が出来ました。帰りも40分近く掛かるので歩き疲れた体で立ち続けるのは辛いと思っていました。

帰りは彰化駅までは行かず少し手前で降りて、八卦山大仏(八卦山風景区)まで行ってみる事にしました。山の上にあるようなので坂を登っていく必要がありますが、大仏以外にも市内の景色を一望出来る場所でもあるようです。

バス停を降りてから、八卦山大仏に向かって緩やかな坂を登っていきます。すれ違う人が結構いたので、歩いて八卦山大仏まで見学する人が多く居そうです。

途中からは公園に入り、公園内を登っていきます。公園内になるとGPSの精度なのか、このような道だからなのか実際とアプリの表示が正確では無かったので、取り敢えず上に行く道を選んで登っていきます。

そして彰化市内を一望出来る八卦山大仏(八卦山風景区)に到着です。彰化市は台北のように高層ビルは無いですが、ぎっしりと街並みがずっと続いていて、大きい街なんだなと実感しました。結構上まで来たせいか、風が少しあって爽やかな感じもしました。景色見ながら暫くここで佇んでいました。晴れていて良かったです。

そこから振り返ると大仏が見えましたので、歩いて行ってみます。

近くまで行くと大仏は本当に大きかったです。高さ20メートル以上あるようで、八卦山大仏は、1956年に建設の呼びかけがなされ、1961年に完成しました。全身鉄筋コンクリート製で、かつて「東南アジア最大級の大仏」と言われたこともあります。そしてこの場所には、清朝末期~日本統治期にかけて軍事的な要衝としての歴史もあり、戦跡・記念碑なども点在してありました。

大仏の中は見学施設にもなっていて無料で見る事が出来ます。建物自体は6階構造になっていて2階までは色々な展示があり仏陀の生涯などを紹介するコーナーなんかもありました。

大仏見学後は近くにあった自販機で飲み物を購入して休憩です。台湾で自販機で飲み物を購入したのは初めてかもしれません。日本の自販機を改造したような感じで、現金のみでしたが入れたらちゃんと購入する事が出来ました(当たり前ですねw)。大仏見て自販機で飲み物を購入して休んでと日本と変わらない観光だなと思って少し苦笑いという感じです。

八卦山大仏見学後はホテルに戻りますが、その途中に彰化孔子廟という場所があったので立ち寄ってみました。この辺りになると駅に近くなり街のど真ん中なのですが、中に入ると静かな空間が広がっていました。ポツポツと地元の人が入れ替わり立ち替わり参拝に来ていました。ここも昔からあり地元民に慕われている様子が見て取れました。

大体予定通りの観光を終えて、ホテルに戻って一旦休憩しました。歩き疲れていたのか少し寝て過ごしていました。

夜になって食事しに外出しました。色々なお店があり食事するところには全く困らないエリアですが、ホテル出る前にGoogle Mapで事前に目的地を決めてお目当てのお店まで少し歩きました。

昼に肉圓を美味しく食べたので、徒歩圏内でお店を探して「彰化老担阿璋肉圓」というネットでの評価が高いお店にやって来ました。ここでも並んでいる人がいてビックリです。集まるところには人が集まるんだなと思いましたね。地元の方はテイクアウトする人が結構多かったです。バイクで購入して立ち去るというパターンです。イートインも確認したら出来るようだったので、熱々のまま食べたい私はイートインする事にしました。

こちらではスープも付けて、肉圓を食べました。合計で105台湾ドルと格安にローカルフードを堪能する事が出来ました。同じ「肉圓」と言っても味付けが違うんだなと思いました。とても美味しく現地の方が並ぶのが分かるような気がしました。

肉圓を食べた後はホテル近くのスイーツのお店で豆花を食べました。台湾旅行中に一度は食べてみたいスイーツです。台湾ってこの手のスイーツが手頃な価格で本当に美味しいなと思いながら食べていました。彰化旅行で良い締めが出来ました。

全体的に鹿港エリアも彰化市内も一日ではありましたが、今まで行った台湾の都市とは違った魅力を感じました。良い所だったので是非この辺りのエリアの観光もしてみて下さい。この時の様子を動画にもしていますので、合わせてご覧下さい。

 

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