台湾の彰化駅から新竹駅まで自強号で移動して来た続きです。

新竹駅の駅舎です。1893年に清により建設され、今の駅舎は日本統治時代の1913年3月31日完成した、現存している台湾最古の駅舎との事です。台湾最古の駅舎の駅前ロータリーはとても近代的で、駅舎と対照的な感じでした。それにしても今見ても格好良いデザインだなと思います。いつまでもこの駅舎を維持して欲しいですね。

最初の目的地に向けて市内を歩きます。彰化市内では結構昔ながらの街と言う箇所が残っていたのですが、この街ではとても洗練されていると言う印象を受けました。とはいえ街を歩いていると、所々に古い建物があり何らかの形で再利用されているのをいくつも見ました。

こちらのレトロな建物は美術館でした。恐らく元々は何らかの形で使っていた施設だと思うのですが、それが今となっては美術館に再利用されているような感じです。入ってみようと思ったのですが、工事中で入れませんでした。

その美術館から少し歩いてやって来たのが、新竹州庁です。こちらもレトロで重厚な建物だなと思って調べてみると、台湾の国定古蹟の一つで、かつて新竹州庁舎として使われた現新竹市政府(中国語版)庁舎の建築物とのことです。この日はウィークエンドだったので、庁舎はお休みなのは容易に想像出来ますが、目の前で子供達が水遊びをしているのにはビックリしました。子供達にとっては新竹州庁前は遊び場のようです(笑)。この日はとても暑かったので、私も水遊びしたいくらいでした。

新竹州庁を後にして次の目的地に向けて歩いていると、またまたレトロな建物が見えて来ました。こちらはどうやら昔図書館だった建物のようです。バイクが多く停めてあって、若い人の出入りがやけにあるなと思って、入口まで行くと、中はスターバックスになっていました。こう言うところへのお店の展開は本当にスターバックスは上手いなと感じます。日本でも随分とオシャレなところにお店があったりしますしね。

続いてやって来たのが、「辛志平校長旧宅」です。こちらは新竹市東区の市指定古蹟で、元新竹州立新竹中学校(現在の国立新竹高級中学)の校長の宿舎との事です。1922年頃に建築され、1925年には現在の場所になったようです。1922年に建築されて以降、日本人の校長でしたが、戦後の1945年に辛志平は中国籍として初代新竹高中の校長に就任し、1985年に逝去するまで宿舎に住みこんでいました。 その後宿舎は放置されていたとのことですが、2002年で市指定古蹟に登録され、修復事業が行われて観光スポットとして今に至っています。

こちらが旧宅で向かいは喫茶店になっていました。

こちらは無料で見学出来ます。中に入ると私が日本人だと分かったようで、日本語の動画を映してくれました。見学する前に先にこの動画を見たので、とてもイメージが出来ました。動画の内容も分かりやすかったですし、日本語の翻訳も申し分ない映像だったと思います。


動画を見学後は旧宅内を見学しました。日本式の旧宅なので、国内の施設を観光しているような感じで、日本人的には分かりやすく見学出来るスポットです。新竹へ行った際には是非立ち寄って見て下さい。

「辛志平校長旧宅」を見学した後は、次の目的地に向けて移動します。Google Mapは時々細い道を案内することがあり、逆にそれが台湾らしさを感じる光景に出会う事もあり、正に旅の一期一会と言う感じです。車通りから一歩中に入ると、静かな路地裏になりまた違った街の様子を見る事が出来ます。夜で真っ暗になりそうな時には極力明るい道を選ぶようにしていますが、昼間の台湾であれば余程の事がない限りは怖さを感じません。

続いてやって来たのが、竹塹城迎曦門(東門)です。昔はこの辺りは城郭都市になっていて、城を取り囲むように、東西南北で4大城門があったようです。日本統治時代に交通網の整理の為に、城壁が取り壊されましたが、東門だけが貴重な歴史建築として、保存されて整備されて残っています。

門の周りはロータリーになっていて、門の中にも行く事が出来ます。中では市民が談笑していたり、遊んでいる様子がありました。


東門に出入りする場所は、親水公園になっていて川沿いが綺麗に整備されています。街の中心部にこのようなオアシスのような場所が有るのは良いですね。市民の方々が思い思いに過ごしていました。彰化ではこのような場所を見つけられなかったので、このような点でも彰化とは街の雰囲気が違って感じました。
ところで街の発展についてですが、勿論変化も必要だとは思います。その一方でこのような緑有る場所も人間には必要なんだなと思います。マンション建築で公園や緑を取り壊すような事もたまに聞きますが、長期的に見て緑を残す事が良い事も有るわけであり、街の開発にはバランスが必要なのだと感じます。
この親水公園を散策しながら、予約したホテルへ向かうことにしました。

予約したホテルに到着です。予約をAgodaでしたのですが、アプリ内で示されていた住所が違っていたようで、最初はホテルが無くて焦りました。Google Mapで調べ直して無事にこれてひと安心と言う感じです。
ホテルは休憩の費用も案内されていて、少し怪しい系のホテルなのかなと思ったのですが、フロントに行くと家族連れの先客がいて、普通のホテルのような感じでした。

部屋は角部屋を割り当てられて、斜めに間取りがなっていましたが、相対的な広さは申し分ない感じでした。但しパソコンをするテーブルがとても狭くて個人的にはそこが困りました。そのような想定をしてないのかもしれません。

トイレ、洗面、風呂はこんな感じです。海外あるあるですが、洗面と風呂の間に仕切りが無いと慣れないせいか、とても不便に感じます。シャワー浴びると水の飛び跳ねがあると思うのですが、気にならないのがとても不思議な感じです。トイレは勿論ウォシュレットではなく、注意書きにトイレットペーパーを流さないようにと書かれていました。海外だとトイレットペーパーを流してはダメなところが結構あるので、注意が必要です。

インターネットの速度は申し分ない結果でした。実際の使用感も全く問題なくて良かったです。個人的にはテレビを持ってなく、ネット人間なので、これだけでもホテルの好感度が上がります(笑)。

部屋からの眺めです。線路に近い所にありますが、そんなに騒音等は気になりませんでした。新竹駅方面を見るような景色で、良い感じでした。
部屋の状態を一通り確認したあとは、夜になるまで暫くは部屋で休んでいました。

夜になり食事しに出掛けます。部屋で休んでいる時に、AIにオススメのお店を聞いていたので、そこへ行ってみる事にしました。そんなに食事に拘っている方では無いのですが、どうせなら試してみようかなと言う感じです。

廟口鴨香飯と言うお店の前にやってきました。お店にはイートインやテイクアウト含めて地元の人が多くいたので、これは直感的に期待出来そうだなと感じました。英語メニューがあるかを聞いてみたら日本語も記載された多言語のメニューが出てきて助かりました。鴨肉のご飯(小)と鴨肉のスープを注文する事が出来ました。店内は二階もあるようで、大にぎわいでした。観光客風は私以外には居なさそうで、地元に人気のお店と言えそうです。

こちらが鴨肉のご飯とスープです。どんなのが出て来るのかなと思っていたのですが、日本人でもとても美味しく食べられるご飯とスープで、地元民が集まるのも分かる気がしました。変な癖もなく食べやすいので、日本で売っても人気が出ると思いました。台湾で食べる料理は今までちょっと合わないな、、、と思うような事が余り記憶になく味覚が日本人と近いのかなと感じます。AIにオススメされて来たのですが、これは当たりのお店でした。

食事後は今度はデザート(おやつ)を食べに近くのお店へ向かいました。この辺りは多くのお店が集まるエリアで、拘りが無ければどこでも良さそうなお店ばかりでした。

続いてAIお薦めのお店に来ました。西大發(珍珠奶茶包)という、タピオカミルクティーまんを提供するお店で食後のデザート代わりにピッタリと言う事で来たのでした。
ここはテイクアウト専門のようですが、多くの地元民がいましたね。店の入口にあるメニューに赤いペンでチェックして注文するスタイルです。熱々の直ぐに食べれるものも注文出来るし、後で蒸かして食べられるように、蒸かす前の状態を注文する事も出来ます。地元民がバイクで来て、大量に購入してお店から去ると言う光景を結構みました。

実際に注文して近くの場所で熱々のタピオカミルクティーまんを食べてみました。中には予想以上にタピオカとミルクティーが入っていて、最初の一口を無造作に食べたら、手にこぼれて大変な事になってしまいました(笑)。それくらい中にギッシリとタピオカミルクティーが入っていて、こちらもとても美味しかったです。これも日本で売れば人気出そうだと感じました。AIでオススメのお店を梯子しましたが、どちらも良かったのでAIに助けられました。たまに実在しない店や、全然違う場所の店を返す事があるので、AIを使いつつ、実際の店があるかどうかのファクトチェックをしておくのが良いのかなと思っています。

食事後は街を散策しながらホテルに戻ります。上の写真は衣類や雑貨が集まる夜市のような場所で、若い人を中心に多くの人がいました。台湾はこのような場所が街にあると、大抵地元民が集まって買い物する感じです。そのような文化なり昔からの習慣なのでしょうね。日本だと露天のようなところで雑貨や服を買うような習慣は無いと思うので、その辺りが日本人からみると面白いところです。

そしてホテルに到着して、午前中の彰化観光からの長い1日が終わりました。
全体を通して予定通りに旅行が出来て良かったです。新竹の街は彰化にはない魅力が多くあり、台湾の都市でも随分と様子が違っているので、良い観光となりました。
今回の様子を動画にもしていますので、合わせてご覧下さい。