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【盛岡駅】冷麺の行列に挫折した先に待っていた!未知のソウルフード「キムチ納豆ラーメン」が衝撃のウマさだった

先日、盛岡駅を訪れた際に、思いがけず出会ってしまった「もう一つの盛岡名物」を体験してきました。今回はその時の様子を詳しくレビューします。

盛岡駅に到着後、新幹線で次の目的地へ移動するまでの短い時間で、名物の冷麺をサクッと食べようと考えていました。
しかし、その考えは甘かったようです。以前訪れたことのあるお店へ向かうと、そこには長蛇の列。とても新幹線に間に合う状況ではありません。

「地下街のお店なら…」と淡い期待を抱いて移動しましたが、状況は全く同じ。まるで宇都宮の餃子店のように、盛岡では冷麺を提供するお店はどこも行列必至、という現実を突きつけられました。

諦めて駅の待合室に戻ろうとした、その時。ふと、「盛岡名物 キムチ納豆ラーメン」という衝撃的な文字が目に飛び込んできました。お店は「柳家 フェザン店」。
今まで何度もこの地下街には来ていたのに、全くその存在に気づきませんでした。「盛岡名物」という言葉にも惹かれましたが、それ以上に、味が全く想像できない「キムチ納豆ラーメン」という未知の響きに心を奪われ、「これも何かの縁だ」と、吸い込まれるように入店しました。

幸いにも店内はすぐに座れ、メニューを見るとお目当ての「キムチ納豆」の文字が。辛さ増しや、まさかの「レアチーズ入り」など、気になるバリエーションもありましたが、まずは基本を知るべく、今回はベーシックな一杯を注文。店員さんのオーダーを聞いていると、周りのお客さんも次々と「キムチ納豆」を注文しており、その人気ぶりに驚きました。

店内には「年間販売10万杯」「岩手盛岡のソウルフード」という力強い広告が。今まで知らなかった自分が恥ずかしくなるほどの、堂々たるソウルフード宣言。日本全国、まだまだ知らない美味しいものがたくさんあるのだと、改めて実感させられます。

常連さんからのツッコミがあるのかないのか分かりませんが、このような案内を出す店舗を見たのは初めてかもです。ソウルフードって言い切っているだけに、相当の自信と、ファンからの「この味」という期待値があるのでしょうね。

そして運ばれてきたのが、こちらです。
まず、納豆の香りがふわっと立ち上ります。しかし、予想していたような「納豆の粒がゴロゴロ乗っている」ビジュアルとは少し違い、スープに納豆が溶け込んでいるようです。
スープを一口。「うわ、美味しい!」
確かに納豆の風味はありますが、味噌と絶妙に融合しており、全くクドさはありません。キムチも辛さで主張するのではなく、その酸味と旨味がスープの奥行きを深める名脇役に徹しています。中央の卵黄を溶かすと、全体が驚くほどマイルドな味わいに。見た目のインパクトからは想像もつかない、計算され尽くしたバランスの良さを感じます。
麺はモチモチとした食感の中太麺。納豆由来のとろみがついたスープがよく絡み、一体感が素晴らしいです。
食べる前の「キワモノかも?」という想像は完全に覆され、「これは間違いなくクセになる味だ」と確信しました。小さい頃から食べていたら、定期的に食べたくなるだろうな、と。盛岡のソウルフードと言われる理由が、分かった気がしました。
今まで何度も盛岡を訪れていたのに、なぜこの一杯に気づかなかったのか。
もしあなたが盛岡駅で、「冷麺を食べたいけど、行列に並ぶ時間はない…」と悩んだなら、ぜひこの「キムチ納豆ラーメン」を試してみてはいかがでしょうか。冷麺とは全く違うベクトルで、盛岡の食文化の奥深さを感じられる、素晴らしい体験が待っていますよ。

 

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