北海道の新得駅から根室本線の代行バスを利用して東鹿越駅に到着した続きです。この後は引き続き根室本線を利用して滝川駅まで向かいますがその様子をブログして行こうと思います。
と言う事で東鹿越駅に佇むキハ40系です。勝手な見方なのかも知れませんがこのような寂しいローカル駅と雪の景色にとてもマッチしているなと思いながら見てしまいました。懐かしいと言うかノスタルジーな雰囲気がそう思わせるのでしょうか。
この列車で滝川駅まで根室本線区間を走破する訳ですが、東鹿越から富良野までの区間が2024年3月末で廃止になる区間です。勿論代行バスでここまで来た新得と東鹿越間も廃止です。代行バスと列車を分けなければ、シンプルに富良野駅と新得駅間が廃止となります。それまではキハ40系でこの区間を頑張るのでしょうかね?!
この先が2016年に災害で不通区間になったのですが線路が見えているとまだ先に進めそうな気がしますが、今まで代行バスで見て来たように既に手付かずの状態になっていて廃止が決まる前からそのようになる運命の区間だったのかなと思います。JR北海道も民間企業なのです。それでも石勝線が出来る前は帯広や釧路へはこの路線を通っていた訳なのでその当時はどんな感じだったのかなと線路を見ながら考えてましたが、出発時間までそれ程の余裕は無いので景色を目に焼き付けて列車に乗り込みます。
東鹿越駅を出発です。駅前に数台の自家用車が停車していたのですがどんな用途で止まっていたのか良く分かりませんでした。まさかこの駅まで来てこの区間をJRで利用するとは考えにくいですし、、。
車内は代行バスからのお客さんです。当然のように東鹿越駅から乗車するお客さんは居ません。
東鹿越駅を出発して暫くは凍っているかなやま湖を見ながらの列車旅です。途中では車が多く止まっていてテントもあったので恐らくワカサギ釣りをしているのかなと思うような光景を見ました。このような山奥の場所でも車で多くの人が来る逞しさは、柔な私には真似出来ません。
かなやま湖を過ぎると人が住めそうも無い険しい区間を列車は進みます。途中ではトンネルも幾つかあったので山を抜けながら西へ進んでいると思われます。
そして最初の金山駅に到着です。この区間は廃止になるくらいなので殆どお客さんの乗り降りは無いのですがホームは雪かきがされていて素晴らしいなと思います。本当はしなくても殆どお客さんには影響はないくらいの利用状況だと思いますが、JR北海道はそこを切り離して駅を維持しているので頭が下がるばかりです。駅名も雪で見えなくならないように青いビニールシートで覆われてました。初めて見る光景ですw。
金山駅を出発して淡々とキハ40系は北海道の大自然の中を進みます。車内も静かで正に北海道のローカル線らしい感じで進んでます。
次の駅が近くなる頃には家が見えて来ました。それまでは全く人が住めそうな雰囲気は無かったので意外でしたが、このような険しい地域でも人が住んでいる事に驚きます。
そして下金山駅に到着です。この駅は駅舎とホームがやけに離れてました。雪で何も見えないのですが昔はホームがあったのかなとも思いながら見てましたが理由は分かりません。
下金山駅を出て暫くはポツリポツリと家がありました。このような場所に住むのは体が丈夫なうちは可能なのかも知れませんが、体調が悪くなったり将来車が運転出来なくなるような年齢になると大変そうだなとお節介ながら思ってしまいました。
この後混雑するのか分からなかったので空いているうちに車内の全景を写して見ました。車内はとても暖かくコートは脱いで手袋も外して快適に過ごせます。しかし暖かいので乾燥もし易い為、新得駅で購入したペットボトルの飲料水を喉が渇いたら少しずつ飲んでお腹痛くならないように気を付けてました。
横に見える空知川は水面が凍っているようにも見えました。とても厳しい冬の寒さです。途中途中では人を見る事は当然のようにありませんでしたが、エゾシカをかなり見る事が出来ました。
この時点ではまだ15時過ぎですが、日が落ちているせいなのかこれから雪が降ろうとしているのか良く分かりませんが薄暗い曇天の天気になって来ました。
そして次の駅に近くなって来ると下金山駅付近よりも多くの家々が見えて来ました。
そして山部駅に到着です。この駅周辺は家が結構有るんだなと思いながら駅の様子を見ていると、、、
お客さんが乗車して来ました。富良野までは乗車するお客さんがいないだろうと高を括ってましたが失礼しました。
山部駅周辺は家が結構ありましたがそれも束の間でしたが全く家が見なくなったと言うよりは本当にポツリポツリと言う感じであります。日常生活ってどんな感じなのか、仕事や衣食住の買い物や病気になった際の病院やガソリンスタンドは近くにあるのかとか、お金をどこで引き出しているのかとかネット環境はあるのかとか気になる事だらけです。
そんな事を景色見ながら頭の中で考えていると次の布部駅に到着となりました。この駅も駅舎とホームが離れているので前は反対側にホームがあったのでしょうね。この駅では乗車するお客さんはいませんでした。
布部駅の次は富良野駅です。家が少ないながらも途切れる事なくあってそれが徐々に富良野駅に近くなってくると多くなってきます。やはり富良野は大きい町です。
そしてポイントをゆっくり通過しながら富良野駅に到着です。新得駅から代行バスに乗車して東鹿越駅からキハ40系で来たここまでの区間が2024年3月末で廃止になる区間です。乗車した時点ではまだ廃止が正式に発表されてはいませんでしたが良い経験が出来たなと思いました。石勝線が出来る前は特急が走行するような区間だったと思いますが勿論今はその様子は全く無いものの各駅の駅舎や今となっては長いホームも見る事が出来たのは貴重な経験です。
富良野駅では思ったより多くのお客さんがホームに待ってました。そしてその中には外国人のお客さんもいました。この時点ではまだ1月末でしたがここまで外国人が来ているのかと驚きます。明らかに観光客っぽいのですが新千歳空港には国際線が来てない時期なので羽田か成田から日本に入国しないとダメだと思うのでそこからここまで来るのはバイタリティが凄いなと思います。新得駅から一緒に来たお客さんも何人かはここで降りて行きました。お客さんの乗り降りがあって乗車するお客さんの方が多かったので車内のお客さんが増えましたがそれでも余裕で座れるようなお客さんの数です。
富良野駅を出発して暫くは富良野線と並行しますが暫くすると左にこちらが折れてお別れとなります。私自身は以前に滝川駅から富良野駅、富良野駅から旭川駅と言う感じで乗車した事があり、これからの区間は以前とは逆方向ですが経験はした区間となります。その時の様子は以前にブログや動画で上げてますので宜しければそちらもご覧下さい。
富良野駅を過ぎると引き続き空知川を見ながらの車窓に最初はなりますが暫くするとトンネルを越えながら別れて雪深い景色となります。この辺りから雪煙を多く舞うような感じになって来て富良野駅までの様子とは少し異なるような天候になって来ました。
線路脇を注視するとかなり雪が積もっているのが分かります。そんな中を運転しているのでJR北海道の社員さんの苦労が容易に伺えます。
途中では信号場?!と言うような場所も通過しましたが石勝線のようにポイント個所にスノーシェルターがある訳ではなく良くこれでポイントを通過する事が出来るなと思いながら反対の線路を見てました。もしかして片方の線路を固定して使っているのかな?!
この辺りから雪が降って来るようになりました。最初は雪煙がずっとあってそれが強くなっているのかなと思いましたが雪煙以外でも雪が降るような嫌な天候になって来ました。北海道の自然は本当に油断大敵でこの辺りでは今後どうなるのだろうと少々不安になりながら景色を見てました。明らかに富良野駅の前後で天候が違ってます。
そして野花南駅に到着です。富良野駅から一駅来ただけですがこの区間は約20キロ離れていて景色も一変しました。この間にトンネルも抜けましたがそれにしてもこうも変わるのかと驚きます。
野花南駅を出発すると更に雪煙が凄くなって外の景色を肉眼でも見辛くなりました。その理由は雪煙と実際に雪が降っているのに加えて日が落ちているのもあり複合要因です。それでも次の駅に近くなると降りる地元客の人がいてこんな中でも駅から歩くのかと思ってましたがこの後に駅で迎えに来ていると思われる人も見たので家まで送って貰うのかと思います。流石にこの天候の中を歩くのは地元の人でも容易では無いでしょうしね。
私自身は天候を見ながら大丈夫なのかなと心配してましたが、富良野から乗車した外国人はお喋りに夢中って言う感じで気楽なもんでした。自分も見習ってなるようになるとそんな大らかな気持ちで居ないとと感じましたね。
そして上芦別駅に到着です。遠くの駅舎に迎えに来たと思われる人も心配そうに見てました。駅のホームはドラマのセットに出て来そうなノスタルジー感が満載の雰囲気のあるホームでしたがやっぱり雪の量が気になりました。
恐らく通常の速度より遅いのではと言うスピードで列車は進みますがそれも仕方ないと思いました。このような悪天候の中で列車を安全に動かして頂けるだけでも有難いし運転手さんは大変だろうなと感じます。どんどんと天候がこの辺りでは悪化する一方でした。
たまたまなのかは分かりませんが駅が近くなって家が見えて来ると少し天候がマシになります。外の景色が見えるようになって少しずつでも天候が改善して欲しいなと思いながら太陽が落ちる様子を見てました。
そして次の芦別駅に到着です。この駅舎・ホームもレトロ感満載で趣がありました。雪景色だったと言うのも更にそう思わせたのかも知れません。北海道のローカル駅と厳しい寒さを感じる雪景色が勝手な思い込みかも知れませんが私の勝手なイメージにマッチするんですよね。その中をキハ40系がホームに入線しているのでその様子を映像に収める事が出来ればとても風情があるのかもと思いながら駅の様子を見てました。
芦別駅を過ぎてからは家が多く密集しているエリアとなりました。この辺りでは車も多く見かけたので人口が多いエリアなのかなと思います。
そして平岸駅に到着です。この辺りではスピードはそれ程早くは無かったですが進んではいました。それでもホームにこれだけ積もると言う事は線路上も同じなのでどうなることやら、、、って言う気でした。
日が完全に落ちて景色が見えなくなりました。淡々と進んでましたが他のお客さんはどんな事を感じてたのかなと思いました。
そして茂尻駅に到着です。この駅も昔ながらのローカル駅でした。車内だと寒さは分かりませんが見るからに凄く寒そうな景色です。
茂尻駅の次は赤平駅です。この駅のホームに入線する時には今にも止まりそうな感じの速度で赤平駅に到着となりました。運転手さんも安全を最優先で運転し続けてくれているのでこの先もスピードは早くなくて良いので何とか滝川駅まで辿り着いてくれないかなと思ってたのですが何故かこの駅からなかなか出発しません。
暫くすると運転手さんから衝撃的なアナウンスがありました。「反対の下り列車がこの先の東滝川駅で雪の為に立ち往生して止まっている」と言う事です。列車が進めなくなる事はあるのなかとは思ってましたが実際にそうなってしまいました、、。
「運転再開まで暫くお待ち下さい」との事で「暫く」で本当に済むのかどうか不安でしか無いですが、どうする事も私には出来ず待つしかありません。ホームを見るとやはり雪が多く積もっていてこれは仕方ないなと言う感じでもありました。
と言う事で長くなってしまったのでこの後の様子は次回で。
ここまでの様子は動画にもしてますので冬の北海道ローカル線の過酷さをご覧下さい。