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(乗車記)根室本線・代行バス区間 新得駅 → 東鹿越駅 狩勝峠越えの険しい区間を走行!

僅かな時間でしたが新得駅にて昼食休憩した続きです。この後はいよいよ本日の本題と言うべき区間を進みます。

いよいよ代行バス区間(新得駅・東鹿越駅間)を利用します。新得駅から以前は根室本線として滝川駅まで線路が繋がってましたが災害の影響で新得駅から東鹿越駅間は不通に2016年からなっていてそこからは代行バス区間となってます。この時には廃止はまだ発表されてませんでしたがいずれ廃止になるだろうなと思って計画してました。実際に2023年の3月末で一年後の2024年3月末で新得駅から富良野駅までの根室本線区間が廃止となる事が正式に発表されました。正直JR北海道は民間会社で尚且つ赤字なのでもっと早く決められなかったのかなと思うのですが、、。

バスはどんなバスなのかなと見る前は思ってましたがとても大きな観光用のバスでした。今までこのバスが満席になった事が有るのかどうかは分かりませんが、少なくても廃止が正式に決まったので利用しに来る人がこれから増えるのかなと思います。

代行バスは1日に4本運行されてまして今回は2番の13時57分発のバスに乗車します。先にリゾートホテルを経由するようですがこれはホテルの無料送迎バスも兼ねている為のようです。このバスでホテルへ行ったりホテルから帰ったりする人が実際にいるのかは分かりませんが、少なくても今回乗車する時間帯はチェックインまで早そうなので居ないと思われます。

バスが動き出し短時間でしたが新得駅からお別れです。今度来る事があるのかな、、、とこの時は思いながら駅の様子を目に焼き付けておきました。

バス利用は5人でした。皆さん一名の乗車でして恐らく全員がバスから列車に乗り継いで富良野方面を目指す人だと思われますが実際は、、。

駅前の通りを少し進むと食事した「みなとや」さんの前を通過しました。この時には午後の2時過ぎでしたが駐車場には多くの車が停まっていて驚きます。美味しかったので新得駅へ行った際には食事して見て下さい。

国道38号線に出ました。「北海道ガーデン街道」とも愛称で言われるそうですがこの国道38号は西は滝川市が起点のようなので根室本線と同じだなと思いました。険しい区間を通るので途中途中で線路と近い所を通る事もあれば、これから通る狩勝峠の付近は全く別の所を通りますが目的地は同じと言う感じになります。

新得駅から少し国道を進むだけで人の気配が無いエリアになります。

そして徐々に狩勝峠に向けて登って行きます。冬はともかく夏場は愛車で運転するのは楽しいのかなと厳しい景色を見ながら思いました。

狩勝峠を登って行く途中で右折しました。ホテルへ向かう為です。こんな場所にホテルがあるのかなと言うような大自然の中を少しローカルな道を進むとリゾートホテルが見えて来ました。

予想はしてましたがこのホテルで降りる人は居ませんでした。どんなホテル体験が出来るのか気になるくらいチラッと建物を見ると立派なホテルでした。このホテルへ来る人はやはりスキーしに来るのでしょうかね?視点を変えると従業員の方は新得に住んでいるのか分かりませんが通うのも結構大変だなとも思いました。まさか帯広から通っている事は無いと思いますが、、。

再び国道に戻って来ました。5合目と案内がありましたが何合目まであるのかなと思って看板を見てました。

この辺りからチラチラと十勝平野の雄大な景色が見えるようになりました。月並みですが本当に北海道は広いです。

十勝平野の景色が見えたのでそろそろ峠越えかなと思ってたら全然違っていてバスはひたすら登ってました。

更に山の上の方まで来て先程よりかなり上から十勝平野の景色が見れるようになりましたがまだ下って行く気配が一向に有りません。その内に洞門を通過するようにもなりました。当たり前ですが山の上に来ると積もっている雪の量も全然違って来てます。

そしてこの辺りが狩勝峠のてっぺんのようです。バスの運航中でしたので僅かな時間では有りましたが今までで一番見晴らしの良い十勝平野の景色を見る事が出来ました。

その直ぐ横には展望台と思われる施設もチラッと見る事が出来ました。観光バスでは無いので勿論止まりませんが、あの場所からの景色を見たかったなぁ、、、って正直思いましたねw。

狩勝峠を越えると今度は下りが続きます。たまにですがすれ違う車も走行していて険しい区間でも北海道の方は逞しく運転しているんだなと思いました。私は雪道の運転経験が殆ど無いのでこのような区間は安全の為に運転は避けるべきだろうと自分自身思ってます。

手付かずの原生林を見ながら徐々に下って行きます。根室本線はこの峠を回避するかのように違う所に線路があるので「代行バス」と言う感じはここまではしません。

更に国道を進むと少しずつ家が見えて来ました。このような厳しい環境でも住んでいる人が居るんだなと思いましたね。

そして国道を右折して一旦離れて狭い道をバスは通るようになりました。家も増えてますので最初の駅が近そうです。

そして落合駅にバスは到着しました。当然のようにこの駅で乗り降りするお客さんは居ません。少し出発まで時間があるようなのでバスから降りて見ました。

改めての落合駅です。非常に哀愁を漂わせていて文字通り時間が止まっている雰囲気でした。

駅のホームには流石に入る事は出来ませんでした。見る感じではホーム上は雪が残っていて手付かずの状態です。

バス代行運転があるので待合室部分は普通に入る事が出来ました。中は綺麗に掃除されていて全く不快な感じは無い空間です。殆ど利用するお客さんが無くても綺麗にしているのは立派だなと思います。次の幾寅駅までは290円と言うのは地方だと珍しくも無いですが反対のお隣駅である新得駅までが640円と言うのは凄いですねw、、。東京駅から640円の乗車券でどこまで行けるのだろうかと考えてしまいました。

ズームしてホームの様子を見ました。石勝線が無い時には主力の根室本線としてここを特急列車や普通列車が通ってたと思いますが既に実質的には廃線跡のような感じになってます。正式にバス代行も無くなって完全に廃止になった後はこれらの駅名看板が撤去されるのか否かは分かりませんが、今は国道38号があって車社会となっているので完全に鉄道の役目が終わった感が有ります。車が一人一台の時代の前はこのエリアの人達は鉄道が頼りだったと思います。

バスと駅前の様子です。駅の周りには民家はありますがお店は見える範囲では無さそうでした。国道沿いに郵便局はありましてこのような場所でも有るんだなと思いました。従業員の方はどっから通っているのでしょうかね?!色々と駅前の様子を見ながら想像していると時間になってしまったのでバスに戻りました。

落合駅から出発です。家があるので人が住んでいると思いますがひっそりとしていてその様子を伺い知る事は出来ませんでした。

再び国道に戻ると「滝川まで108キロ」と言う看板を見ました。東は釧路の方まで伸びているようで根室本線と同じような感じですね。

落合駅周辺は集落と言う感じで少し国道を進むと直ぐに家が無くなりました。まだ午後の2時台ですが夕方見たいな雰囲気になってました。

途中では人を見る事がここまで殆ど有りませんでしたがエゾシカは結構な確率で見ました。

狩勝峠から標高はかなり下がってますがそれでもここは北海道です。積もっている雪の量は半端ないです。

幾寅駅に近くなると再び家が見えて来て、このエリアにはお店やスタンドもあって明らかに落合駅周辺とは雰囲気が異なるエリアです。近くには道の駅もあるようでして町の規模はこの辺りでは大きそうです。

国道38号を左折しました。幾寅駅に近いようです。

そして幾寅駅に到着です。この駅は映画のロケ地にもなっていて駅舎や駅の横には列車も展示されていて観光でも来て良さそうな雰囲気です。そして驚いた事にバスを待っているお客さんが居ましたし、ここで降りる人も居ました。ここからバスに乗車する人は仕事終わって戻る人なのか、或いは地元の人がこれから出かける為に利用するのかは分かりませんがどんな利用用途なのか本当に気になりました。観光客であれば相当長い時間をこの辺りで過ごす必要があるので冬の極寒の中ではそれも厳しそうです。

逆に降りる人は地元の人のようでした。新得駅から乗車した人の全員が観光客ばかりだと決め付けてしまってましたが失礼しました。それでもこれだけの本数で1名の利用だとやはり列車を復旧させる選択肢は無いでしょうし、バスだって赤字になるのではと思います。

そしてこの幾寅駅では残念な事に直ぐに発車で降りて見学する時間が有りませんでした。色々と見たかったので残念ですがあくまでも代行バスで観光バスでは無いので仕方ないですね。

お客さんが入れ替わる形で5人のまま幾寅駅を出発です。

幾寅駅を出発して一旦は国道に戻りますが直ぐに国道から離れて東鹿越駅へ行くローカルな道を進みます。その途中で根室本線の踏切を見る事が出来ました。線路があったと思われる所も手付かずなので踏切が無ければ線路があるとは思えない感じになってました。

途中ではここが根室本線の線路かなと思われる箇所の上を横切りました。

恐らくあの上の辺りに線路が有るのかなと思いながら見ていると東鹿越駅に間も無く到着と言う運転手さんからの放送がありました。落合駅、幾寅駅に近くなると家が見えて来ましたが家がある様子が全くなく本当にもう少しで駅があるの?!と言う印象です。

家が見えないまま唐突に列車と駅舎が見えて来て東鹿越駅に到着となりました。

バスから降りました。運転手さんご苦労様でした。雪道を安全にこれだけのバスを運転するのは高い技術が必要ではと思います。安全に運んで頂いて有難う御座いました。因みに逆の行程でこの駅まで列車で来てこれからバスに乗車するお客さんは1名いました。

バスの停留所はとてもノスタルジーを感じる状態になってました。通りを隔てた先は凍ってますが湖のようです。この辺りの自然の厳しさが伺えます。湖なので周りに家らしい家がないのですがなぜか駅近くには数台の車が止まっていて理由が分かりませんでした。

と言う事でこちらが東鹿越駅です。列車の向こう側の少し小高い場所に家があるようで周辺に全く家が無い訳では無さそうですが一番この駅周辺が寂しそうな感じがしました。列車の出発までそれ程の時間がある訳では無いのでそそくさと駅舎内やホームの様子を見るようにしました。

駅舎内は実質待合室で落合駅と雰囲気は似てました。ここでも綺麗に維持されていて凄いなと思いました。運賃表を見ると富良野駅と新得駅が同じ970円区間なので2024年3月一杯で廃止になる新得駅・富良野駅間の丁度中間地点のような場所なのかもしれません。

待合室を出てホーム側に来ました。平仮名で書かれている駅名表示がノスタルジーな雰囲気で良いですね。

そこから振り返ってホームを見た一枚です。1両編成のキハ40系が待ってくれてました。

冬の雪景色の中でローカル駅に佇むようにして止まっているキハ40系はノスタルジーな感じで雰囲気があるなと思いましたがそんな事を感じるのは私だけかなw、、。

列車に乗り込む前に行き先表示と駅名を見ました。この駅名を見る事が出来るのも残り僅かです。余り時間が無い中で色々と目に焼き付けておくようにしました。

この列車は滝川駅行きです。定刻になり東鹿越駅を出発しました。まだ午後の3時過ぎですが日が落ちているのか雪が降りそうなのかどんよりした雲行きが気になりましたが、この後の様子は次回で。

ここまでのバス代行区間の様子は動画にもしてますので合わせてご覧下さい。

 

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