しなの鉄道で小諸駅まで移動し名物のくるみそばを食べた後の続きです。
小諸駅前に戻って来ました。相変わらず天候が良くない状況ですがこの日は青春18きっぷで列車に乗り続けるので雨の中を歩くような事がないのが不幸中の幸いと言う感じでしょうか。勿論車窓からの景色は良くないので晴れているに越した事はありません。
小諸駅からはJR小海線で運行している「HIGH RAIL 2号」に乗車して小淵沢駅まで向かいます。この列車は快速列車なので別途指定席券だけ購入すれば乗車券は青春18きっぷで利用する事が出来ます。事前にえきねっとで指定席が確保出来たので今回これをメインに行程を組んでいたのでした。
改札からホームに入る前に待合室で説明を見てまして実際の場所と思われる箇所を見て見ました。恐らくこの辺りの事を指しているのかなと思って見てましたがホーム上にも具体的な場所の案内があれば更にわかり易いのではと感じました。それにしても歴史がある駅なんですね。
小海線のホームに移動して入線していた列車を見て見ました。初めて見た観光列車でして今回小海線のダイヤを確認している時に偶然この観光列車の事を知り急遽乗車となりました。指定席が確保出来なければ乗車出来ないのでこの後の普通列車で小淵沢駅に移動するつもりでした。そう言った意味では偶然でもこの列車の存在を知れて良かったです。
列車名の「1375」については野辺山駅と清里駅間にあるJR線最高標高地点が1375メートルである事から名前をつけたとの事です。
列車は2両編成で私が乗車した車両は左右で窓側に座席が向いてまして正に観光列車と言う感じのレイアウトです。
私はこちらの席で進行方向右斜め前を見るような角度に座席がなってました。私は行く前日にたまたまこの列車の存在を知ってえきねっとで確認するとここだけ空いていたので運よく予約する事が出来ました。
もう一両の車両へ行って見るとこちらは普通の2列・2列のボックス席になってました。観光列車っぽいのは私が乗車している方の車両ですがこの辺りは好みでしょうね。
指定席なのでどのタイプの席も早いもの勝ちでお好きな席を指定する事が出来ます。どの席でも指定席料金は840円です。青春18きっぷを持っていてプラス840円で2時間以上の列車旅を楽しめるのはお得です。
定刻になり小諸駅を出発です。この日の天候は雨でしたので景色は余り期待出来ない感じでもありましたが折角の乗車機会なので楽しみたいなと思いました。車内を見るとお弁当を購入して食べている人もいましたが確かに良い感じでもありました。私は車内で食べながら観光と言うのが頭に全くなく、小諸駅近くのお蕎麦屋さんで食事を済ませてしまいました。お蕎麦はとても美味しくて良かったのですが車内から流れる景色見ながらお弁当やお菓子を食べて、、、と言うのも良いなと思いました。
快速列車なので主要駅まで通過して進みます。
通過駅で行き違いの列車とすれ違う事もありました。
小諸駅から暫くは町中を走行します。失礼ながら意外と家が続いてあるんだなと感じながら景色を見てました。
最初の停車駅である佐久平駅に到着すると想像以上に発展していて驚きました。新幹線と交わる駅なので駅周辺は多少でも発展しているんだろうなとは思ってましたが多少どころではなくかなり発展してました。小諸駅前を見てたのでそれ以下かなと思ってましたが今は小諸駅周辺より佐久平駅周辺なんですね。小海線の方が新幹線駅よりも上にあるのも驚きましたし近くにイオンモールがあるのも意外でした。ここから新幹線通勤して都内に通っている人も居るのかな、、。
佐久平駅を出発しても町並みは続いていて暫くはこのような感じの景色です。今まで小海線は小淵沢駅と野辺山駅間を乗車した事があったのですがその時の印象は高原地帯の中を緑の景色を見ながらの車窓でしたので小海線と言うとそのようなイメージしか無かったのですがこの辺りの車窓は私が事前に想像していた小海線の車窓とは思えないような印象です。区間によって全然景色が違うんだなと思いました。
佐久平駅のお隣の岩村田駅に到着です。この区間はとても短い区間でしたがこれだけ町が発展していると駅間を短くしてお客さんに利用し易くとなるのも当然です。
岩村田駅を出発しても暫くは家が密集する区間を走行します。佐久平周辺はこのような町になっているとは思いませんでした。
続いての停車駅は中込駅です。この駅までの車窓でもずっと家々があって小海線のイメージとは違っていて何だか別の路線に乗車しているような印象すらありました。一言で「小海線」と言っても区間によって全然違う景色を見せてくれるようでこの後も更にそれを実感する事になります。
中込駅では数分停車しますがホームには駅員さんによるお迎えがありました。沿線の駅で盛り上げて頂けるのは嬉しいですよね。
出発時にも手を振って見送って頂きました。こんなに多くの駅員さんが居ると言うのにも驚きました。
中込駅を過ぎても住宅街の間を走行します。どこでこの流れが変わるのかなと思いながら景色を見てました。
中込駅を過ぎて暫くすると私が座っているすぐ横の物販エリアで営業開始となりました。グッズやスナック、飲み物といったものが売られていました。
小淵沢駅に向けて走行してますがまだまだ家が途切れる雰囲気が無く進んでました。
続いての停車駅は臼田駅です。この駅では乗り降りもなく直ぐに出発しました。
臼田駅を過ぎた辺りから少しずつ家が少なくなって来ている印象を受けました。山が少しずつ大きく見えて来ている印象です。
続いての停車駅は八千穂駅です。この駅も直ぐに出発しました。
天気のせいもあるかも知れまんが八千穂駅を過ぎてから更に山が近くに見えるようになって来ました。それでも家は途切れる事なく見えてました。この辺りから千曲川沿いを走行するようになり列車から見て右に左にと千曲川を交差しながら進みます。景色はどちらかの方が特別に良いと言う訳ではなくそれぞれ一長一短あるような印象なのでシンプルに座りたい座席で選んで良いのかなと思いました。
車内では星空映像を投影して見れるギャラリースペースがあるのですがそれが機械故障で見れずにお詫びと言う事で乗客にクリアファイルを配布してました。どうもありがとうございます!
千曲川と小海町の中心部です。この後到着する小海駅とは少し離れているようです。山間の町らしい雰囲気があります。雨模様の天気の方が景色見るには良いのかも?!
そして小海駅に到着です。小海線の小海駅なので勿論主要駅の一つです。なので駅舎は大きかったです。この駅ではお客さんの乗り降りがありました。
小海駅から沿線の雰囲気が一変しました。千曲川を左に右にと見ながら進みますが山深い所を走行するようになり、ある意味小海線らしい車窓となって来ました。川沿い直ぐの場所を通るところが多くあり景色は見応えがあります。
続いて信濃川上駅に到着です。既に行き違いの列車はホームに止まっていつでも出発出来る状態のようでしたが、時間調整なのかこの駅で9分間の停車があるとの事です。
ホームに出て小諸行きの列車を見送りました。
駅舎からホームに止まっているHIGH RAILの様子です。これぞ「山間の駅」って言う感じでしてとても雰囲気が良かったです。
駅前の様子です。山の方では霧も出ていてとてもひっそりとしていました。小諸駅の時と比べてヒンヤリとしてましたが後で調べるとJRの中では4番目の標高の高い駅のようです。それだけ小諸駅から徐々に登りながら最高地点の野辺山に向けて進んでいると言う事になります。
駅の様子を一通り見たので列車に戻ります。この駅に限らずですが放送でも案内があり発車ベルが鳴らないので駅で停車中に外に出て見学しようとする人は出発時間に注意が必要です。
車内は大きな声で会話する人がいないので静かに走行音を聞きながら景色を見る事が出来ました。こちらの車両は複数人で来ている人が殆ど居なかった為と思われます。
信濃川上駅を出発すると事前にイメージしていた小海線の景色になりました。この次は最高標高地点の駅である野辺山駅なので徐々に登って進んでます。
そして野辺山駅に到着です。この駅でも12分程の停車時間があるので列車から降りてホームの様子を見て見る事にしました。
野辺山駅の上り下りのホームの様子です。手前の信濃川上駅で入れ違いしたばかりなのでこの駅では入れ違いの列車は来ませんでした。以前来た事があり全然変わってないなと思いながら見てました。
1345メートルの位置にある野辺山駅です。出発した小諸駅は約660メートルとの事なので倍以上の高さを登って来た事になります。
駅舎も全然変わってなかったです。以前は夏の時期に来たので駅前のお店も開いていましたしお客さんも多くいましたが春先のこの時は駅前のお店は閉まっていてヒッソリとしてました。
小海駅に到着する前にアテンダントさんから「野辺山駅改札で上を見ていると星空が見えるのでフラッシュ付けて撮影してみて下さい」と言う事で列車に戻る前に試して見たら確かに綺麗な星空を見る事が出来ました。このようなセンスってとても良いですね。以前来た時には普通列車で来たので知る術もなかったですが、今回はアテンダントさんに説明頂いてたので良かったです。
そして野辺山駅を出発します。もうこの辺りでは後半戦です。
そしてアテンダントさんからも説明がありましたがJRで最も高い最高地点を通ります。昔に野辺山駅から暑い中歩いた記憶が蘇って来ました。以前に行った時にはハイシーズンだった事もありこの辺りに多くの人や車がいましたがこの時はヒッソリとしてました。それでもこの辺りの雰囲気も全く変わってなく懐かしい感じがしました。
そこから暫くすると長野県から山梨県に橋を通過して移ります。
そして清里駅に到着です。とても有名な観光地で私自身もこの駅で降りて観光した事がありますが春先はまだ寒いので誰もいませんでした。
清里駅を出発して暫くすると名所の「吐竜(どりゅう)の滝」が見える部分でもアテンダントさんの説明の後に速度も落として滝を見れるようにしてくれました。昔に普通列車で来た時には全く気が付かなかったのでこの辺りも観光列車の魅力だと思います。
後半で気が付いたのですがHIGH RAIL 1375の車内WI-Fiに繋ぐと自分のスマホでオリジナルコンテンツを見る事も出来ますし全面展望をスマホを通して見る事も出来ます。観光列車として飽きないようなサービスを提供してくれてます。
小海線=高原列車と言うイメージがあって小海線から見える景色のイメージってこんな感じです。従って前半の家が多くあるようなエリアを走行している時には驚いたのですがその後には千曲川沿いを通ったりと小海線は色々な景色を見せてくれる路線だと言うのが今回分かりました。
そして小淵沢駅に到着する前には左に大きく曲がる区間があり信濃の山々を見ることが出来るはずですがあいにくの天気でしたのでそこまでは見通せませんでした。しかしながら偶然にも松本へ行く特急あずさが走り去って行くのを見る事が出来ました。
そして中央本線と合流すると終点の小淵沢駅はもう直ぐです。
そして終点の小淵沢駅に到着して小海線を完乗となりました。2時間30分弱の列車旅でしたが乗車券と指定席券の840円でここまでの観光列車に乗車する事が出来るのはお得感が高いです。景色はそれ以上の価値があり見所満載でしたし車内の居心地も良かったです。気になった方は是非乗車して小海線沿線の景色を楽しんで頂きたいですね。
この後は東京へ戻るだけですが少し時間があったのと小腹が空いてたので小淵沢駅のお土産店でお菓子を購入して待合室で少し休憩してました。
この後は小淵沢駅始発の高尾行き普通電車が来たので余裕で座席に座る事が出来、のんびりと帰り今回の青春18きっぷの旅を終えました。充実した1日を過ごせてとても良かったです。
今回のHIGH RAIL 1375の様子は動画にもしてますので合わせてご覧頂き乗車した気に少しでもなって頂ければなと思います。