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(乗車記)弘南鉄道・弘南線 弘前駅 → 黒石駅 駅間の短い地元密着路線に乗車

奥羽本線で大館駅から弘前駅へ来た続きです。

弘前へは何度か来た事がありまして乗り換えで利用した事も駅を出て弘前城への観光をした事もあります。懐かしい気がしましたがSuicaが使えるようになっていたのを初めて見ました。弘前駅と青森駅間で使えるようになったようですがJRでの利用以外でも普段の買い物で現金は還元率が付きませんがSuicaなら1.5%はビューカードなら付くので普段の買い物利用で利用を増やしつつJRでも利用して欲しいなと感じます。

弘前駅に到着した後ですが弘南鉄道で黒石駅へ行く事にします。弘南鉄道は中央弘前駅から大鰐駅までの大鰐線は既に利用した事がありまして今度弘前へ行く事があれば弘南線の方も乗車して見たいと以前から思っていました。時刻表を見ると1時間に1本以上はあるようです。

運良く既に電車は入線していてそれ程待たずに出発するタイミングでした。行ったばかりなら喫茶店でも探して休憩しようと思ってましたがその必要は無く済みました。以前に乗車した大鰐線の方もそうですが弘南鉄道は電化されています。電車は2両編成で観光客っぽい方は殆どいなく地元の方ばかりでした。学生さんもいましたね。

ダイヤを確認すると約35分の乗車のようです。思ったより駅があるなと思いましたが地元密着路線だと思うので人が多いエリアに駅があるのだと思います。以前に大鰐線に乗車した時にもJRだと弘前駅と大鰐温泉駅の間には一駅しかありませんが並行している大鰐線の方は13もの駅があり地元密着路線となっていますので同じ感じなのかなと思います。

そして黒石駅へ向けて弘前駅を出発です。ワンマンでの運転でした。

暫くは乗車して来た奥羽本線と並走しますが暫くすると左に折れて東へ向かいます。

奥羽本線と別れたと思ったら直ぐに最初の弘前東高前駅に到着です。駅名の通り近くに高校があるのだと思いますがこの日はウィークエンドと言う事もあってか学生さんはいませんでしたが平日は違うのでしょうね。

弘前市内の住宅街の合間を縫うように電車は進みます。速度も早くはなくのんびりと言う言葉がぴったりな感じで進んで行きます。

次の停車駅は運動公園前駅です。駅名からして地元密着感があって良いなと思いました。地元の人なら「運動公園前」と聞くだけで何となく「あの辺」と分かるでしょうし逆に観光客だとなかなか分かりませんw。

田園地帯が広がって来ましたが家々は見えていて町中を走っている感はそのままゆっくり進んで行きます。非常に「ローカル線」って言う感じでのんびり走行しているせいか長閑な感じが非常にします。その一方で撮影の為にたまに立ってドア付近からカメラを構えていた際にやけに電車が揺れるなと言う印象を受けました。平坦な所を走行しているように見えますが電車の問題なのか線路なのか両方なのかその他なのか、、。

そして新里駅に到着です。この辺りもまだ弘前市のようです。駅はローカルな感じではありますが駅の周りは余り変わらなく田畑が広がって来ているものの家が途切れずあるのは変わっていません。

更に東へ進み平川を渡ります。恐らく弘前市はこの辺りまでなのかなと思われます。

次の館田駅に到着です。駅舎は古い昭和感と言う感じで映画のセットでありそうな感じにも見えます。昔は駅員さんがいたのか建物内はカーテンで締め切られていますが昭和のまま時間が止まっているようです。とても趣があって観光客目線では良いなと感じました。この駅は平川市になります。

この駅で列車の行き違いで少し停車との事でしたので車内の様子を少し見て見ました。HPを見ると東急電鉄から1988年に譲り受けた車両との事です。東急は1962年から66年にかけて製造され東急線内で運行されていた車両なので第二の余生を弘南鉄道で過ごしています。運転台を見ると歴史を感じますね。

館田駅の次の駅は平賀駅です。この駅は駅員さんがいました。弘前駅と黒石駅は駅員さんがいるだろうなと予想してましたが途中駅で駅員さんがいるのは少々意外でした。駅員さんがいると言う事は乗り降りするお客さんが多いと言う事なのでしょうね。駅舎も大きかったですが片面のホームでした。

平賀駅を出ると確かに住宅街があって人口が集まっていそうな雰囲気がありました。理由がないと駅員さんはいないですよね。明らかに今までとは駅周りの雰囲気は違っていました。

暫くして左側を見ると遠くに薄らと岩木山が見えました。東に進むので見えないと思っていましたが地図アプリを見ると一直線に東へ行っている訳では無いのでタイミングで西にある岩木山が見れるようです。この辺りの人々にとってはシンボルとなる山だと思います。

続いて柏農高校前駅です。学生が通勤する時間帯は満員になるのでしょうね。多くの学生が寒くないようにと言う事だと思いますが広めの待合室がしっかりありました。他の駅では広めの待合室は余り見ませんでしたが、このような気遣いと言うか配慮が日本的で良いなと思いながら駅を見ていました。

続いて津軽尾上駅に到着です。この駅から歩ける範囲で名勝の盛美園があるようです。かなり昔に車で行った事がありましてとても良い所でした。ホームの案内を見てこの駅は初めて来ましたが何だか懐かしく感じましたね。

黒石駅へ向けて淡々とゆっくりとしたペースで進みます。進みますが必ずしも東へ進んでいる訳ではなく途中では違う方角へ進んでいて需要の多いエリアを経由して黒石まで進んでいるのかなと言う感じに見えます。

そして尾上高校前駅に到着です。ここでも高校生向けに広めの待合室が用意されていて配慮が伺えます。冬だと雪や風が強いと待合室一つあるだけで全然違うと思うので有難いでしょうね。

次の駅に近くなると「弥生の里展望所」の建物が見えて来ました。あの場所から田んぼアートを見る事ができます。かなり昔に行った事があって綺麗な田んぼアートを見た記憶があります。その時の様子を思い浮かべながら展望所を見ていました。

と言う事で田んぼアート駅に到着です。ホームは片面のホームでお客さんが何人か待っていました。この電車に乗車しなかったので弘前行きを待っているのだと思いますがこの駅の性格上、待たれているお客さんは観光客なのかなと思われます。田んぼアートのシーズンだと混雑するのだと思いますがこの時はまだシーズンではなく閑散としていました。シーズンならここで降りていたかも知れません。この駅で平川市から田舎館村に入りました。

続いて田舎館駅に到着です。ここで弘前駅行きの電車と入れ違いがありました。反対側の電車にも結構お客さんが乗車していました。この辺りまで来ると既に後半です。

田舎館村を走行している時には流石に家は少なくなって来たのかなと思いながら見ていました。市から村になっているので仕方ないですね。この辺りに来ると乗り降りするお客さんが殆どなくなって来ました。ここまで来ると皆さん降りる様子はなく黒石駅までと言う雰囲気になって来ています。

最後の途中駅は境松駅です。この駅は黒石市です。駅周辺は家が多くあって流石に市だなと思いながら駅の周りを見ていました。この次がいよいよ終点の黒石駅です。

景色的には平川市付近を走っているのと変わらない印象でした。黒石駅に近くなると家が増えて来ているのが明確に分かります。

お客さんも大半は弘前駅から乗り通している人が主流派だったような印象です。弘前駅から途中駅で降りる人はいても乗車して黒石駅へ向かう人は少なかったです。昔の東急電鉄の車両なのでロングシートになっています。観光路線ではなく地元密着路線なのでロングシートの方が多く座れるので路線の性格とあっていると思います。どうでも良いですが久しぶりに網棚を見ました。今は網になってないと思いますが昔はこんな感じだったなと思いながら見ていました。

と言う事で黒石駅に到着です。どんな路線でも行き止まりまで来ると達成感を感じますw。遂にここまでやって来たかと思いましたね。他の車両も停車していましたが何編成あるのでしょうかね?!加えていつまでこの車両が使える見込みなのか、その次の車両はどうするのかとか色々と気になる点はありますが地元と共にいつまでも発展して行って欲しいなと弘南鉄道には思います。いつまでも車で運転出来る訳がなく遅かれ早かれ免許を返納する時期が来る訳で個人的には駅を中心に町をコンパクトかした方が良いのではと思ってしまいますが少数派なのかな、、。

改札の様子です。駅員さんは勿論いました。改札の様子を見ましたが昔ながらのレトロな感じでした。こんな時でないと現金で切符を購入する事がなくなりましたね。因みに弘前駅から黒石駅までは470円でした。地方へ行って現金で切符購入する際にたまにその時に現金を余り持ってない事に気が付く事があります。普段は旅行に行く前は現金をちゃんと用意しないといけないなと思うのですがキャッシュレス生活なので忘れてこのようなタイミングで思い出すのでたまに旅行中に焦る事があります。

駅舎はこんな感じです。黒石市には車で来た事がありますがこの駅に来たのは初めてです。

駅前ロータリーの様子はこんな感じでしてとても広かったですね。バスもあってバスでも弘前へ行けるようです。バスの運転手問題はこのエリアにあるのかは分かりませんが、弘南鉄道と競合するのはナンセンスだなと率直に感じます。民間企業なので需要のある所でビジネスするのでそうなるのだと思いますが、県や市で補助をしてちゃんと分けて営業してお互いに利益を得てずっと共存共栄で営業し続けられるような形にするべきではと思います。

色々と思う事はありましたが折角黒石に来たので直ぐに折り返しで帰るのは勿体無いと思い、次の約1時間後の電車を利用する前提で少し駅周辺を散策して見る事にしましたがその様子は次回で。

弘南鉄道に乗車した様子は動画にしてますので弘南鉄道の電車旅を感じて頂ければと思います。

 

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