函館のホテルで過ごした続きです。この後は暫く北海道旅行をしましたがその様子を順次ブログしていこうと思います。
翌朝は雲が多かったのですが雨が降ってなかったので、取り敢えず一安心です。ホテルの部屋から函館駅が見えました。
早朝にホテルをチェックアウトして函館駅に向かいます。朝早かったので起きられるか前日は心配でしたが無事に起きて予定の時間に駅へ向かう事が出来たので、ある意味この日最大の「難所」を超えたと言って良いかも知れませんw。
函館駅に到着です。この日は函館山が見えませんでした。駅舎内に入ると朝から多くのお客さんで賑わっていました。恐らく6時過ぎに札幌行きの特急北斗が出発するのでその為かと思われます。
私はと言いますと、普通列車の森行きに乗車して森駅へ行きます!この列車はとてもユニークな列車でして、途中に藤城支線、砂原支線を通って森駅へ行きますが、ブログ執筆時点(2024年10月)でこの行程で森駅まで行くのは唯一の列車となります。函館本線を通る特急北斗号は利用した事がありましたが、森駅までの二つの支線をこの機会に完乗して見ようと思いまして早朝起床して来た次第です。
キハ40系の2両編成でしたが、後ろ一両は途中の大沼駅で切り離しとなり、森駅へ行くのは前の車両のみとなっています。森駅まで行くので勿論前の車両に乗車する必要がありますが、早めに来たせいか無事に座席を確保する事が出来ました。そしてキハ40系ですが徐々に廃止され乗る機会がなくなって来ます。次に北海道へ行くのがいつかも分からないので私にとっては貴重な機会になりそうですし、下手したら最後になるのかもとも思ってしまいました。
地元客っぽい佇まいの人もいれば明らかに観光客(鉄道マニア?!)の人もいて予想よりは多くのお客さんがいました。それでも各ボックスシートに一人から二人座る程度なので満員ではありませんし、前後に少しあるロングシートも空いていました。この日はウィークエンドでしたが平日だともう少し状況が違うのでしょうかね?!
函館駅を定刻で出発です。森駅まで近いようですが、ここから約2時間の列車旅となります。
朝の車両基地の様子を見ながらゆっくり速度を上げて行きました。繰り返し「新函館北斗駅と大沼公園駅には行かない」事を放送していました。何も考えず森行きの列車に乗車すると主要駅なので行くと思うでしょうし、そのようなお客さんは支線がある事すら知らない可能性もあります。
前日利用した五稜郭駅に到着です。思ったよりこの駅から乗車するお客さんがいました。森駅までの間でどこまで行くんだろうと思ってしまいました。
五稜郭駅を出発して暫くすると、道南いさりび鉄道の線路と分岐しました。以前に道南いさりび鉄道に乗車した様子はブログしてますので、宜しければトップページから検索してご覧下さい。
桔梗駅に到着です。この辺りもまだ函館市内でして、そのせいか駅周辺は住宅街になっていて人口も多そうなエリアに見受けられます。
前述のように次にいつキハ40系に乗車出来るか分からないので運転台の様子も途中では映像に残しておきました。いつか完全に無くなってしまいますが、時代の流れとはいえ寂しい気がします。
次の停車駅は大中山駅です。この駅から七飯町になりました。そのせいか少し駅周辺が寂しくなって来た印象がありました。
大中山駅を出発して更に家々が少なくなり自然豊かな土地が広がって来ました。遠くまで見通せるこのような光景は北海道らしいなと思いながら景色を見てました。
そして七飯駅に到着です。函館本線はこの後に、新函館北斗駅、仁山駅を経て大沼駅となります。今回乗車する列車はこの駅を出発すると藤城支線を通り、次の停車駅が大沼駅となります。これから通る藤城支線は下り専用となっています。これは大沼駅までの勾配が緩やかな為との事です。そのために下りの貨物列車は全て藤城支線を通るようです。旅客列車は基本的に本線を通りますが、今回乗車した列車のように一部の普通列車は藤城支線を通ります。
と言う事で七飯駅を出発すると本線を見下ろしながら藤城支線を走行します。
暫くすると本線と交差して東側に高架を通って進みます。
暫くは高架を通るので、この日は曇っていて少し残念でしたが景色が遠くまで見る事が出来ます。この様子を見るとこちらの方が勾配がキツイ感じもしなくは無いですが、新函館北斗駅から先が厳しいのでしょうね。
高架区間を過ぎると左右は木々で覆われて景色的には見所は無くなって来ます。加えて幾つものトンネルを通るのでこちらも勾配はありそうですが、距離がある分緩やかに登っているのでしょうね。貨物列車は長くなるので少しでも勾配が緩やかな方が良いと言うのは容易に想像する事が出来ます。
大沼駅に近くなると小沼が見えて来ました。ガスがかかっているのが残念でしたが、逆に少し幻想的な感じも少ししました。
それと同時に右に目を移すと線路が見えて来ました。本線と合流したようなので間も無く大沼駅となります。
そして大沼駅に到着です。後ろ一両を切り離すのと特急の通過待ちで暫く停車となるのでホームに出てみました。この駅で地元客の方々が多く降りて行きました。余計なお世話ですが駅から降りてどこへ行くんだろうと思ってしまいました。
車両が切り離されました。作業員の方と言うよりは運転手さんがされているようにも見受けられました。JR北海道は色々経営が厳しいと思いますが、社員さんは頑張っているなといつもながら思います。
暫くすると上りの函館行き普通列車が入線して来ました。こちらもキハ40系でした。やはり北海道にはキハ40系が似合いますねw。平日だと学生さんがきっと多く乗車するのでしょうね。
次に特急北斗号の通過がありました。一瞬ですがホーム3つに列車が埋まった形になりました。ざっとみた限り朝イチの特急列車には多くのお客さんが乗車していました。
停車時間が長かったので駅前の様子も見て見ました。セブンイレブンが見えましたが、やはりここで下車したお客さんはどこへ行ったのかなと思ってしまいました。車でお迎えとかがあったのでしょうか、、、謎ですw。
長い停車時間を経て大沼駅を出発です。ここから再び本線から離れて砂原支線に入ります。砂原支線は逆に上りの貨物列車が通るようです。下りの貨物列車や旅客列車は基本的に本線を通りますが、この列車のように一部の普通列車は砂原支線での運行となります。
大沼駅を出発して暫くすると再び本線と分岐して右に進みます。「本線」とは言っても自然豊かで運行本数も凄く多い訳では無いので見る限り、余り「本線」感はしませんね、、。
一両編成になったので最後部から流れる景色を見て見ました。この区間もやはり左右に木々が覆われていて景色的な見所は無さそうに見えました。
途中では廃止となった駅跡と思われる所もありました。
途中の銚子口信号場で運転停車しました。上り列車と行き違う為ですが、砂原支線で見られるとは思ってなかったので少々意外でしたが良い瞬間を見れて良かったです。
そして鹿部駅に到着です。大きい駅舎で昔はどのように活用されていたのか気になりました。今となっては利用者数から立て直す事も無いと思うので現状維持して出来るだけ長く持たせてと言う感じでしょうか。見学して見たいのは山々ですが、この後の森行きの普通列車は8時間以上先なので無理ですw。
ここまで函館駅から乗車し続けていると言う事は私と同じように終点の森駅まで皆さん行くのかと思われます。皆さん思い思いに車内で過ごしていて列車の走行音のみ聞こえる空間となっていました。
次の停車駅である渡島沼尻駅に到着です。駅周辺に家があるのか分かりませんが、見える範囲では木々に覆われていました。
この辺りもずっと左右に木々で取り囲まれる区間、若しくはトンネル区間が大半で景色的な見所は殆ど無いように見えました。お客さんの乗り降りも無さそうな雰囲気で淡々と列車が森駅に向けて進んで行きます。
次の停車駅は渡島砂原駅です。この駅では降りる人や見学者がいましたので駅周辺には家があるのでしょうか。駅舎は鹿部駅と雰囲気が似ていました。歴史を感じますね。
次の掛澗駅では貨物列車が行き違う為に待っていました。編成の長い貨物列車が待機出来るようポイントの切り替えが駅から遠くに設置されていました。この駅も周りには家が見えなかったです。多少の乗り降りはこの駅に関わらず砂原支線内の駅であるとは思うのですが、実質的なメインは上り貨物用途なのでしょうね。
掛澗駅を過ぎて暫くすると家々が見えるようになって来ました。
尾白内駅、東森駅と続けて進みます。森駅に近くなってくると駅近辺に家々が見えてくるようになりました。この辺りの駅は簡易的な待合室がある程度になっています。
森駅到着間近になると内浦湾の景色が見えて来ました。この辺りになると本線と合流するので、結果的には砂原支線では景色的な見所は殆どなく、駒ヶ岳の東側の麓を木々に囲まれながらの路線と言う感じでした。通って来た駅を見ても旅客的には少なそうで支線としてそれぞれの駅がいつまで残るのか不安になってしまう感じすらしました。その意味では今のうちに乗車して良かったのかなと思います。
そんな事を感じながら、この列車の終点・森駅に到着です。函館駅から森駅まで近いようで約2時間は結構乗車したなと言う感想です。途中で切り離しや行き違いでの待ち時間もありましたので、ある意味ローカル線旅らしい、ゆっくりした贅沢な時間の過ごし方だったのかもしれません。このようなユニークな経路を通る列車はこの列車しか無いので今回経験出来てとても良かったです。ご興味があれば是非乗車してみて下さい。
到着した森駅は目の前に内浦湾の景色が見えるのでとても旅情を感じる駅です。今まで特急北斗号で通った事はありますが、この駅で下車したのはこの時が初めてでした。
改札口の様子です。この駅は特急の停車駅となっている有人駅でみどりの窓口もありました。
次に森駅へ来る事はそう無いだろうなと思ったので、広告見て入場券を記念に購入しました。高額な値段では無いので一期一会と言う気持ちで、買える時に買わないとなと思いました。思い出になりますしね。
森駅の駅舎です。こじんまりした平屋の駅舎でした。奥の二階建ての建物はJR北海道さんの建物でしょうかね?!この駅を拠点に周りの無人駅を管理する必要があると思うので、その為の拠点となるオフィスかなと思いました。
森駅と言えばなんと言っても「いかめし」です。駅前も駅舎内でも売ってなくてガッカリと言う感じですが、正直予想の範囲でもありました。今となっては良いのか悪いのか分かりませんが、東京でも購入出来たり、通販でも買えますね。手軽に食べられる反面、そこに行かないと食べられないと言う価値観もあると思うのでなんとも言えない気分です。
駅ロータリーからセブンイレブンが見えたので、行ってみる事にしました。この日は早朝にチェックアウトして何も食べて無かったので、おにぎりかパンを購入して簡単に朝食としようかなと思った為です。
駅ロータリーからセブンイレブンに行くと予想外に「いかめし」の文字を発見!
まさかまさかのセブンイレブンに置いてありましたので飲み物と一緒に迷わず購入しました。これはラッキーと言う感じです。
店員さんは慣れていて、購入した後は袋から開けてくれてレジでチンしてくれました。そして別容器に入れて箸をつけて渡してくれて直ぐに食べられるようにしてくれました。これは嬉しいですね。森駅まで来て普段のセブンイレブン利用時と同様にパンやおにぎり購入して朝食より全然こちらの方が良いです。
いかめしを購入後は森駅に戻って旅を続けますがその様子は次回で。
ここまでの様子は動画にしてますので合わせてご覧下さい。