世界遺産のタージ・マハルとアグラ城を観光して、アグラ・カント駅まで戻って来た続きです。
予定よりは少し早めではありましたが、アグラ・カント駅に無事に戻って来る事が出来ました。事前にネットで情報を見るとニューデリーへ行く殆どの列車は満席でチケットが買えないようでしたので、万が一予約した列車に遅れて乗車出来ないとなると、戻れない可能性があったので一安心という感じです。
チケット売り場を見るとお客さんが少しいましたが、チケットを購入出来るのかな?と言う感じです。並んでいる人も限られていたので、事前予約をしての乗車が当たり前なのかもしれません。来た列車に飛び乗ってと言う感じでは無いのでしょうね。
列車に乗車するまで少し時間があるので、駅構内のお店でチャーハンを食べました。日本円で200円少々の金額でして非常にお安く済みました。ホテルまでの行程がかなり時間掛かるのと、早朝から移動して、世界遺産を観光してと言う感じで過ごして来たので、殆ど食事らしい食事をしていませんでした。暑かったのでそれでも食欲があると言う感じでは無かったのですが、飲料水ばかり飲んでも仕方ないので、これからの行程に備え食事した次第です。色々なメニューがありましたが、途中でお腹痛くなっても困るので、無難そうなチャーハンにした次第です。
食事後は自分が乗車する列車がどこのホームに来るのかを調べます。行きの出発駅では電光掲示板のようなものを見つけられず、ホームも多くあり乗車する列車のホームがどこか探しましたが、帰りは掲示板を見つける事が出来たので、乗車する列車(列車番号:12645)のホームを確認すると、3番線のようでした。
3番線のホームに来ました。用意されている椅子では足らず、多くのお客さんが地べたに座って待っていました。日本だとホームで地べたに座って待つような事は常識的には無いですが、所変わればという感じでしょうか。
乗車する号車を探しながら長いホームを歩いていると猿が普通にいました。犬もいましたね。食べるものや飲み物を持っていませんので、襲われる事は無いとは思いつつ、あまり良い気はしません。
乗車するであろう号車付近にずっと立って待っていると、列車がやって来ました。切符を見ると「ミレニアムエクスプレス」となっていました。行きは最速のガティマン・エクスプレスで約1時間40分の列車旅でしたが、この列車で3時間15分程の列車旅となります。
車両編成がとても長くてビックリです。結局何両編成だったのかよく分かりませんでした。そしてどの号車でも多くのお客さんがいたので、これならチケットはそうは簡単に取れないのも納得の混雑具合です。車両を見て混雑したどこかに私の席があるんだろうなと思いながら、到着した車両を見ていました。
チケットに記載の号車に入ったら、全く予想外の寝台車となっていました。事前にネットで予約した際に最速のガティマン・エクスプレスが満席で予約出来ず、その他の多くの列車も同様の状況で、この列車の今回予約した席が空いていたので、どんな席でも乗車しないと帰れないので、座席は普通座席と思って予約したのでした。チケットをよく見ると「SIDE UPPER」と記載されて、何の意味なのかなと思っていたのですが、2段式の寝台の上が私の予約した場所のようです。
アグラ・カント駅を出発です。この駅を起点に日帰りで短時間の世界遺産巡りでしたが、何とか目的を果たせて良かったです。本当はもう少し遅い時間帯の列車をと思っていましたが、これ以外の列車の切符が取れなかったので、仕方ありません。
私の席は上段で窓が無い寝台でした。寝るには良いのですが、夕方なので寝てしまうと夜に寝れずに時差みたいになってしまいます。下段を見ると発車して暫くしてもお客さんがいなかったので、窓のある下段に座る事にしました。人が来たら間違ったと言って上に行けば良いのかなと思った次第です。車両が長いせいか、かなり後に車掌さんが切符確認で来たので、その際に聞いたところお客さんは来ない事が分かったので、結果的に終点まで下段で座る事が出来ました。
上段にもありましたが電源があるのが嬉しい誤算です。行きは最速の列車に乗車してそれでも電源は無かったので、帰りも電源は諦めていました。スマホを余り触らずに3時間以上過ごさないと行けないのかなと思っていたのですが、使いたい時にスマホを電源気にせず使えて本当に良かったです。
そして乗車前には想像もしなかった、足を伸ばせてプライベート感を確保出来た形で乗車出来たので、とても快適に過ごせました。エアコンの効きも冷え過ぎては無かったです。それにしてもこの長い列車はどこから来た列車なのか、非常に気になりました。
行きのガティマン・エクスプレスよりはかなり所要時間が掛かるので、最高速度はやはり行きとは違いますが、行きは普通座席で横に人がいるし、電源も無いので、快適さで言えば帰りの方が圧倒的にありましたね。おおよその場所で電波も繋がっていたので、流れて行く景色を見るのは勿論ですが、スマホで色々とこの列車の後の帰る方法を調べていたり、ニュースを見たり、コンテンツを見たり、電源があると気兼ねなく使えるので、本当に有り難かったです。
気が付いた範囲では、途中で一箇所停車する駅がありました。この駅にも多くの人がいて、列車が停車した後に、乗車している寝台車にも数名乗車して来ましたが、恐らく普通席車両は多くの人が乗車して、殆ど満席なのではと思われます。それを踏まえると足を伸ばして寝台車に座れた事が有り難く思いました。日本でネットから切符予約時に空いている席を選んで座席を確保したのですが、たまたま寝台車で運が良かったとしか言えないです。
ニューデリーに向かってその後も淡々と進んで行きますが、徐々に日が落ちて来て夕方らしい景色を見ながらの列車旅となりました。
畑が多い景色から街中の景色に移ると線路内に人が歩いているのを結構見ました。夜も人が歩くのでしょうかね?列車が遅れる可能性や事故の可能性もあるので、危険な行為は注意して止めるべきだと思うのですが、事故しても個人の判断の結果で済まされるのでしょうかね?!
最終盤になって、この列車もドアが空いているまま走行しているのか気になり、ドア付近に行ってみると、普通に全開で外に出ようと思えば出れるような形になっていました。私は速度の低い時に全開になっているドアから外の景色を見たのですが、高速走行時なら絶対に空いているドア付近にはいないと思いますが、インド人がいたので高速走行時にも普通にいるんでしょうね。横の線に行き違いの列車が来ても危ないと思うのですが、色々と安全性は日本と比較すると気になります。気にはなりますが、気にし過ぎると何も出来なくなるので、インドはインドと思うしかないのでしょうね。
そして終点のハズラト・ニザームッディーン駅に戻って来ました。ビックリしたのは15分強の早着でして、そろそろ片付けしようかなと思ったら、ホームにゆっくり入線して、最初は少し手前の駅に停車なのかなと思って、Google Mapをみると終点の駅に到着していました。焦る必要はないと思いつつ、忘れ物はないかも含めて、少し焦り気味に確認して車両から出ました。
早着となったので、結局約3時間の列車旅となりましたが、足を伸ばしてプライベートな空間で過ごしていたので凄く楽でしたね。スマホやカメラの充電も満タンで車両から出れたのも良かったです。この駅からホテルまでの戻る方法も確認出来たので、この後はそれを実践します。
とても長いホームですが、跨線橋へ行く階段やエスカレーターは限られています。従って跨線橋へ行くエスカレーターでは人が一杯で進みがとても悪かったです。それでも夜遅くに到着している訳では無いので、焦る事なくゆっくり自分の順番になるまで少しずつ進んで行きます。
駅を出て、行きに利用した出入口とは逆の方向に進んで、駅を出て少し歩きます。どうやら地下鉄駅があるようなのでそこを目指します。人が多く道が狭いのに、オートリキシャや車から、歩いている人に向けてフォーンを鳴らしているのが、信じられない感じです。歩行者は空いている場所を歩くという感じで、なぜか歩行者が追いやられているような感じでした。
帰りの車内で調べた通り、何とか地下鉄駅に来る事が出来ました。ここまで来ればホテル最寄の駅まで乗り継いで何とか行けそうです。
それでも地下鉄に乗車するまで、切符購入に長い列に並んだり、セキュリティを通る際に多くの人がなだれ込んで大変だったりと、地下鉄に乗るまでもかなり苦労しました。改札もSuicaのようにお客さんが、スムーズに流れて行くような事はなく、QRコードを使うので大渋滞でした。海外に来ると日本のSuicaの優秀さを改めて気付かされます。
列車に乗車した後は、途中の乗り換え駅でも無事に乗りたい電車に乗り換える事が出来て、ホテル最寄のラーマクリシュナ・アーシュラム・マールグ駅に戻って来る事が出来ました。
最寄駅まで来て安心したのと、夜になって過ごし易くなったのでお腹も空いて来ました。どこかお店を探して食事してからホテルに戻る事にします。
入りやすそうなお店がありましたので、こちらで食事する事にしました。「ファミリーレストラン」と記載されているので、好みのメニューが何かしらあるだろうと言う思惑もありました。
この日はインドでの最後の夜。前日はカレーでして、最後に何を食べようか迷ったのですが、やはりインドに来てカレーを食べておくべきだろうと思い、前日に続いてのカレーとなりました。
こちらのカレーも前日同様に、全く違和感なく美味しく食べる事が出来ました。現地のカレーは日本人的にもっと違和感を感じるのかなと思っていたので意外な感じです。参考までにお伝えすると、次の日の最終日含めて、今回インド滞在中に体調やお腹を壊すような事は全くありませんでしたので、体も普通に受け入れていたようでした。インドに来る前は少し警戒して薬を持って来ていたのですが、結果的には全くの無用でした。
食事後は飲み物を購入してホテルに戻り、早朝出発からの長い1日が終わりました。往復で予約した長距離列車にちゃんと乗れて乗車経験出来ましたし、目的の世界遺産(タージ・マハル、アグラ城)を見れて、自力で行った事もあり、格安で済んだのでとても充実した良い1日でした。
ツアーだと楽に行けるとは思いますが、色々と苦労した分、今振り返ると色々な経験が出来て良かったです。
今回の様子は動画にもしていますので、合わせてご覧下さい。