ベトナム・ホーチミン観光初日を終えた続きです。
次の日の朝も快晴です。朝からとても暑そうな感じですが、雨降っているよりは良いですね。
朝食付きでしたので、ホテル内で頂きました。ビュッフェスタイルで色々な種類を少しずつ取って、自分に合うものを見つけたら好きなだけ食べるような感じにしました。好みに合う料理が多くてとても良かったです。
食事後は身支度をしてチェックアウトです。
安くて便利そうな場所というだけで、今回予約をしたのですが、こちらのホテルは当たりだと思いました。特に気になる点はなく、快適に宿泊する事が出来ました。
観光開始です。まずは最初の目的地に向けてバスで移動します。Google Mapで示されたバス停で待っていると、ちゃんとバスがやって来てくれました。
ホーチミン市内の様子を見ながらの路線バス旅です。台湾の台北と同様にバイクが本当に多いです。ホーチミンで車やバイクをレンタルして自分で運転しようとは間違っても思いません。カオス過ぎます。観光客はGrabかバス移動をするべきだと思います。
アプリで示されたバス停は終点のバスターミナルのような場所でした。途中で降りるとばかり思っていたので、Google Mapを開いてずっと見ていたのですが、結果的にはその必要は無かったようです。
バスターミナルを出ると朝市のような通りが続いていました。ベトナムの朝市のような様子を見た事が無かったので、目的地に向かいながら見学していましたが、細い道でもバイクがひっきりなしに通ってくるので、日本の感覚だとあり得ない感じです。ぶつかったりしないよう注意しながら歩いていました。この辺りは野菜、果物、魚など色々なものが所狭しと売っていて、多くの地元客のお客さんがいました。東南アジアの風景っていう感じがして良かったです。
最初の目的地はビンタイ市場です。中心部から少し離れた場所にあります。私は知らない場所でしたが、AIに勧められたのでやって来たという感じです。
観光客で有名なベンタイン市場では、多くの観光客が見学して、お店の人が煩いくらい声掛けをされるイメージしかないですが、ここは地元民向けと言う事もあってか、観光客が殆どいなくて現地人ばかりです。必然的に私のような外国人が歩いていても、声をかけられる事が一切無かったのが良かったです。ベトナムの雰囲気を感じながら、市場の様子を見て回っていました。
ビンタイ市場を見学後は、近くのバス停から再びバス移動です。Google Mapの言う通り今回もバスがやって来てくれました。アプリに記載されているバスの番号を確認してから乗車します。因みにベトナムのバスの場合には、乗りたいバスが来た際に手を挙げて意思表示をしないと止まってくれないので注意が必要です。
バス車内には運賃を回収する人がいるので、その人に現金で運賃を支払うだけです。バス乗車に慣れるとホーチミン市内観光も幅が広がってくるので、是非乗車してみて欲しいですね。感覚でしかないですが、結構Google Mapの情報の通りにバスが来ます。但し時間に関しては道路が常に渋滞しているので遅れる事は頻繁にありますが、アプリで示されたバスを待っていればちゃんと来る印象です。
続いてやって来たのが、ティエンハウ寺です。地元の人が行き交う、地元密着のお寺です。先程のビンタイ市場とセットでAIにお勧めされて来た次第です。
寺の前は乗車してきたバスも走る交通量の多い通りでしたが、中に入ると喧騒感が消えて静かに見学や参拝が出来ました。地元の人しか来ないのか、展示物は全てベトナム語のみで説明されていたので、AIを使って説明して貰って理解しながら見ていました。全く想定外だったのは、見学途中で日本語が聞こえてきて、現地ガイドに連れられた日本人夫妻が見学に来ていました。現地のガイドに頼んでホーチミン中心部の観光なんて考えた事が無かったけど、いくらくらいが相場なのか気になりました。
ティエンハウ寺を見学後は、再びバスに乗車するのでバス停まで歩きましたが、ベトナムの歩道はバイクが止まっていたり、飲食店の机や椅子が並んでいたり、凸凹があったりと歩き難いです。歩道のギリギリを歩くと今度はギリギリの所をバイクが通って来るので、油断も隙もありません。注意しながら歩きました。勿論いつどんな形でひったくりがあるのかも知れないので、持ち物もきちんと油断せず持ち歩く方が良いと思います。
次もGoogle Mapアプリで表示されたバス停で待っていると、お目当ての番号のバスが来たので乗車します。
バス車内は涼しいので、クールダウンしながら街の景色を見てと言う感じです。バスの運賃が安いので積極的にバス利用して体力温存&効率よくホーチミン観光したいものです。
そしてアプリで示されたバス停で降りました。このバス停で降りたのはこの時私だけでしたが、問題なく降りれて良かったです(笑)。
バス停から歩いてやって来たのが、南部女性博物館です。予定では前日に行く予定でしたが雨で遅れて行けなくなってしまいました。こちらは行った事が無かったのでどんな所なのかなと言う感じで来てみました。無料だったと言うのも大きいです。
入口前の女性は、ベトナム戦争において南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)の女性副司令官を務めた、ベトナム近代史における最も有名な女性指導者の一人との事です。こちらの南部女性博物館は、まさにこの指導者のような、国の独立と発展のために戦い、貢献した南ベトナムの女性たちの功績を称えるための施設です。
無料と言う事もあり正直余り期待してなかったのですが、実際は素晴らしい博物館でした。独立運動や社会活動に参加した女性たちの肖像や功績が展示されていました。国の重要な場面で、女性たちがリーダーシップを発揮してきた歴史を知ることができます。
美しいアオザイのコレクションもありました。こちらはこの博物館の大きな魅力の一つと言えそうです。時代や地域によるデザインの変遷を見ることができ、非常に華やかです。他にもベトナムの様々な少数民族の女性たちの、色鮮やかで美しい伝統衣装も多数展示されており、文化の多様性を感じることができます。
この辺りではベトナム戦争中に、兵士として、あるいは後方支援部隊として戦った女性たちの英雄的な活動を紹介しています。彼女たちが使用した手製の武器、隠した秘密の文書、そして勇敢な行動を称える勲章などが数多く展示されています。特に、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)の女性兵士たちのゲリラ戦術や、劣勢な装備で大国と渡り合った工夫と勇気には胸を打たれます。
その他にも女性たちの日常生活で使われた道具、織物、陶器なども展示されていました。
博物館内は冷房が無かったので、正直汗だくになりながら見学しましたが、それでもじっくり見てしまいたくなるくらい、とても見どころ満載な博物館でした。正直こちらが無料とは信じられないくらいの内容・ボリュームでしたので、是非足を運んでみて欲しいですね。空いていたのでその分ゆっくり見学する事が出来ます。ある意味穴場的な場所と言えるかもしれません。
南部女性博物館を見学した後は、少し歩いて最後の目的地に向かいます。途中で横断歩道を渡る箇所が幾つもあるのですが、信号が無いし、バイクや車の交通量が多くて渡るタイミングが観光客にはとても難しく感じます。車やバイクが上手い具合に途切れる瞬間があればその時を狙うしかないのですが、そうじゃない時は地元の人が渡るのを待って同じタイミングで進むなど、自分なりに無理しないで行動するようにしました。前回行った時に分かっていたので、それを踏まえて今回も無理な行程を組んでおらず、時間に余裕を持たせて行動しました。
最後にやって来たのが、戦争証跡博物館です。こちらは前回ホーチミンに来た時にも来たのですが、今回も自分の目で戦争の悲惨さを見ておきたいなと思って来ました。チケットは直ぐに購入する事が出来て、こちらの建物の入口から入りますが、敷地内は戦車や爆撃機等が展示されており、建物に入る前から見どころ満載な施設です。
南部女性博物館は「女性」という視点から、戦争への抵抗、国への貢献、そして文化の継承といった側面を力強く描き出しているのが特徴なのに対し、こちらは戦争の悲惨さや残酷さをストレートに伝えるようなイメージで、インパクトと言う観点で言えばこちらがあると思います。
ベトナム戦争の写真や展示、そして時には動画を見ると凄くリアリティを感じながら展示内容を見ることが出来ます。
戦争の被害を受けた一般人の写真も数多くあり、悲惨な様子を見る度に、戦争はダメだなと心底思います。人間はどのような形でそれぞれの人生が終わるのかは分かりませんが、大変な思いを背負わされた被害者が多くいるのを目の当たりにすると、普段の平和な生活の中で、例えば人付き合いや会社での嫌なことで悩んでいるのが、恥ずかしくなります。じっくり見て自分なりに戦争の悲惨さを考えさせられてしまいます。当然博物館で展示されているのはごく一部でしょうしね。
日本の報道写真家・沢田教一さんの写真が飾られていました。この他にも同じく報道写真家の石川文洋さんの写真も飾られていて、前回も見入ってしまいましたが、今回もじっくり見てしまいました。
その他にもベトナム戦争時の写真が多数展示されていて、老若男女、色々な国々の人々がじっくり見ているのを見ていると、私と同じような気持ちでいるんだろうなと思います。どのような人が来ても、戦争について考えさせられる施設なので、時間を長めにとって是非見学しに来て欲しい博物館です。
戦争証跡博物館の見学が終わり、この日のホーチミン観光が終わりました。博物館を出て少し歩いた場所から、152番のバスに乗車してタンソンニャット国際空港に向かいます。中心部は渋滞していて、Google Mapが示す時間にはバスがなかなか来ませんが、バス停にしっかり「152」と記載されていたので、待っていれば来るだろう的な心構えでいると良いかもしれません。勿論その為には時間に余裕を持って行動するべきだと思います。
バスに乗車しました。空港に行く人で混雑しているかと思いきや、地元の人しか乗車してなく席も空いていました。観光客の皆さんはどうやって空港に向かっているのかなと思いましたが、人は人という事で、格安に行けるので私的にはこれで良かったのかなと思っています。
中心部を走行中は渋滞で車の進みが悪かったのですが、空港に向かうにつれて普通に走行するようになりました。路線バスなので地元の人が乗り降りを途中でしていますが、時間的には予定より早く到着しそうな感じです。
そしてそのままバスは行きに空港から乗車した場所に到着しました。結局最後まで乗車していたのは数名で、空港到着の最後の方より、途中の方が地元客の乗り降りで混雑しているような感じでした。
今回バスが来ない、乗れない、という時にはバックアップとしてGrabを利用しようと思っていたのですが、Google Map使いながら意外とサクッとバス移動して格安、かつ効率よく観光する事が出来ました。ホーチミンはとてもコンパクトに見るところが纏まっているので、今回のような弾丸観光にはピッタリな場所だと思います。少し遠いところへ行くにも今回のような感じでバスを利用する事が出来るので、とても旅行しやすい街です。是非ホーチミン観光を楽しんで欲しいですね。
この後は帰国となりますが、その様子は次回で。ここまでの様子を動画にしていますので合わせてご覧下さい。