先日、初めて宮城県石巻市を訪れた際に、素晴らしい「食の拠点」に出会いました。今回はその時の様子を詳しくご紹介します。
この日、私は仙台から快速電車に乗り、初めて石巻駅に降り立ちました。
駅舎には「サイボーグ009」のキャラクターが飾られており、驚くと同時にワクワクさせられます。これは、石巻市が「萬画(まんが)の国」を宣言し、街の至る所で石ノ森章太郎先生の作品世界に出会える「萬画による街づくり」を進めているからなのだそうです。
駅から石ノ森作品のキャラクターが並ぶ「マンガロード」を歩くこと約15分。観光のシンボル「石ノ森萬画館」の手前にあるのが、今回の目的地「いしのまき元気いちば」です。
ここは、石巻の食と観光の中心地であり、絶対に外せないスポットと言えるでしょう。
1階が新鮮な魚介類や特産品を販売する市場、そして2階がフードコートになっているので、2階へ向かいました。
フードコートに入る手前で、私の心を鷲掴みにする大きな看板を発見。そこに書かれていたのは「石巻元気御膳(税込1,700円)」の文字。
「何を食べようか」と迷っていた私にとって、まさに渡りに船。これに決め、フードコート内へ進みました。
まずは券売機で食券を購入します。各種電子マネーが使えるのは嬉しいポイントですね。食券をカウンターに渡し、席を探します。お昼時で混雑を心配しましたが、広々とした空間で無事に席を確保できました。「少し待つのかな?」と思っていたら、驚くほどのスピードで番号が呼ばれました。まるでファーストフードのような速さです。
そして、運ばれてきたのがこちら。
ミニマグロ丼、ミニ穴子丼、2種類の魚のフライ、お刺身、そしてあら汁という、石巻の旬を一度に堪能できる、なんとも贅沢で欲張りな御膳です。
色々なものを少しずつ食べられるのは嬉しいですが、正直「マグロ丼はもっと食べたかった!」と思ってしまうほど、マグロ丼は鮮度抜群で本当に美味しいです。
魚のフライは2種類あり、どちらも身がぎっしり。ただ、提供スピードが速い分、少し冷めていたのは正直、少し残念なポイントでした。
最後は、魚の旨味が凝縮されたあら汁で、美味しく締めくくりました。骨から身をほぐしながらいただくのもまた一興です。
「いしのまき元気いちば」は、他にも魅力的なメニューがたくさんあり、「また来て別のものも食べたい!」と心から思える場所でした。
この地が東日本大震災で大きな被害を受けたことは知っています。その心の傷が簡単に癒えることはないでしょう。それでも、市場で働く皆さんが前を向いて活き活きと業務されている姿に、胸が熱くなりました。
東京からそう簡単には来れませんが、仙台まで行けば電車で気軽に訪れることができます。またタイミングを見つけて、今度は別のメニューを味わいに来たいと思います。
皆さんも石巻を訪れた際には、ぜひこの街の元気の源に足を運んでみてください。