イタリアのモデナからヴェローナにやって来た続きです。

ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅です。市の中心部までは少し歩くようでして、駅周辺はヨーロッパらしい中世の街並みというよりは、郊外の街並みが広がっていました。駅と駅前は予想より人が多かったです。

この駅から長時間の列車旅となります。出発まで少し時間があったので、駅舎内にあるお店で取り敢えずパンを食べて腹ごしらえをする事にしました。パンは食べ飽きていましたが、食べない訳には行かず、お菓子等のスナックも違うなと思い、消去法的にパンとなりました。

この後は日本でいうと特急に相当する列車で、ドイツのミュンヘン中央駅に行きます。少し早めにホームに来たつもりでしたが、列車がちょうどやってくるタイミングとなっていました。

指定された席を探して座ったのですが驚きました。向かいのボックスシートとなっていて、目の前には固定のテーブルがありました。席はリクライニングしませんし、私が乗車した時には既に横に人がいて、目の前の席の人も荷物があり、席を外しているだけで、直ぐに目の前に座る形になりました。
足を伸ばせるような状況ではないし、知らない人と向かい合いながらこれから過ごすのかと思うと、正直憂鬱になりました。1時間程度なら全然良いのですが、これからミュンヘンまでは、オーストリアを超えて5時間以上の列車旅なので、正直どこかで降りてくれないかなと思っていたのですが、結果的には人が入れ替わったものの、ずっと目の前と横にはお客さんがいる形になりました。

ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅を出発です。最初は進行方向と逆向きなのかと思ったのですが、スイッチバックして列車は動き、結局進行方向に景色を見る形になりました。これから長い長い列車旅の始まりです。日本で5時間半以上の列車旅の経験といえば、廃止になった「ムーンライトながら」か、「サンライズ」の乗車程度でしょうか。昼間の列車では初めてだと思います。

WiFiサービスを提供していたので、接続してみました。動画を見るわけではなければ、問題なく使えて助かりました。

ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅を出発して徐々に山に近い所を走行するようになりました。道路は右側通行でしたが、線路は左側通行のようでした。

途中の通過駅を見ていたのですが、とても趣があるように見えたのは、初めてのヨーロッパだからなのでしょうか。山間の小さな町にも駅があり、どんな人がどこへ行く時に利用するのかなと色々と想像しながら見ていました。
基本的に列車の揺れ等はなく、静かだった事もあり乗り心地は良かったと思いました。国を跨ぐ路線で色々な種別の列車も走行するようなので、保線もちゃんとされているのだと思われます。

その後も高い山を見ながらの走行でしたが、思ったよりトンネルは無かったです。山間を縫うようにして走行していると思われます。目の前は知らない人が対面で座っているので、目を逸らすためには外の景色を見るしか無いのですが、初めて見る景色だった事もあり飽きずに景色をこの後も見ていました。

時々Google Mapで今の位置をチェックしていました。暫くはイタリア国内で、オーストリアを通ってミュンヘンまでは、まだまだかなり先です。

所々で山間の集落を見るのですが、とても良い景色でした。このような場所で暮らせば、普段の時間を気にした慌ただしい都会の生活とは無縁の生活を送っているのかなと。

途中のRovereto駅に到着です。反対のホームにはどこ行きかは分かりませんが、長距離列車が停車していました。山間を走行していて、その中では比較的大きそうな町だなとこの駅到着前には思っていたのですが、ホームには予想を遥かに上回るお客さんが待っていて、この列車に乗車して来ました。周りは緑が多く、どこにそんなに多くの人がいるのかなと言う感じに見えたのですが、わからないものです。

速度が気になってアプリで見てみました。日本の在来線特急よりは速いのかなとは思っていたのですが、予想よりは出ていない感じでした。TGVを始めとして、勝手に「超高速」と言うようなイメージが強過ぎたのかもしれません。それでもこのような速度でも車内は快適で、ペットボトルを目の前のテーブルに置いていても気にならないくらいでした。

Trento駅に到着です。この駅も山間にある駅ですが、スーツケースを持ったお客さんがホームに大勢いて列車に乗り込んで来ました。これから出かけるのか、観光で来た帰りなのかは分かりませんが、予想よりどの途中駅でもお客さんがいました。
そしてTrento駅から別のローカル線も運行しているようで、この駅(町)もどんな所なのか、気になりました。

その後もヨーロッパらしい景色を見ながらの列車旅です。一日どんな時間の過ごし方をして生活しているのかとても気になります。忙しなく時間に追われるような事は皆無なのでしょうね。

Bolzano Bozen駅に到着です。大きな車両基地があったのでこの駅もターミナル駅と思われます。ここも山に囲まれた小さな町に見えるのですが、列車需要があるようです。乗車した特急列車が止まるような駅でも、山間の区間では人が少なく、こじんまりした駅やホームなのかなという事前の予想は全然違っていました。

その後も山間を縫うようにしての走行が続きます。トンネルもある所は勿論あるのですが、長いトンネル区間で山を突き抜けると言うようなトンネルは無いような感じでした。この辺りでは所々で自動車専用道路(高速道路?)を見ながらの列車旅です。

Bressanone-Brixen駅に到着です。失礼ながらこの駅周辺も車内から見る限り、小さな町で何も無さそうに見えたのですが、大きな鞄を持った旅行者風のお客さんが、とても多くホームにいました。


途中では高速道路に近い所を走行していました。車の交通量もとても多かったです。どこからどこへ行く需要があるのか気になりました。この辺りはまだイタリアですが、この列車と同じようにオーストリア、ドイツへ行く需要なのでしょうか。個人的には有り得ないですが、愛車を持ってきてヨーロッパ中をドライブするのもさぞかし楽しいんだろうなと思いながら見ていました。
今度ヨーロッパに来ることがあれば、レンタカー借りてドライブにも挑戦してみようかなと思うのですが、国境を越えるとどうなるのか、乗り捨ても可能なのか否か、色々考えなくてはいけないハードルもあり、躊躇してしまうのが現実です。

Brennero-Brenner駅に到着です。この駅も山間の駅ですが、乗り降りするお客さんは多くは無かったのですがいました。そしてこの駅である意味この列車のハイライト的な瞬間となります。

この駅はもう直ぐでオーストリアと言う国境の駅でして、Google Mapで見たら正に線上に近い所を現在地で指していました。

暫くするとスマホの通知が来て、見てみるとローミング先が変わった連絡でした。遂に国境を越える瞬間なのかと思ったのですが、車内放送で(聞き漏らして無ければ)何かそれについて言う訳ではなく、まるで日本で言うと県境を超えても何も起きないのと同じような感じでした。
唯一これから国境を越えるんだなと感じられたのは、この駅到着の少し前にパスポートチェックの係員が来た事です。係員が来たので私はパスポートを提示する準備をしたのですが、私の目の前の女性がパスポートチェックを受けていたものの、それが終わると次のボックス席へ行ってしまいました。目の前の人に聞いてみたところ、ランダムに選ばれて検査するとの事でした。そう言うものなんだなと思いましたね。確かに車内全員をチェックしようとすると、お客さんが多過ぎて現実的ではないですよね。

Brennero-Brenner駅を出発した時に、遠くの壁に国名が書いてある事に気がつきました。逆にいえばそれしか無いくらいで、普通に駅を出発して進んでいました。奥に見える道路も同じようで、パスポートコントロールのような場所は皆無でした。
写真は明るく写っているのですが、実際はかなりこの時点で暗くなっていました。この後オーストリアでも幾つかの駅に停車し、お客さんの乗り降りをしていきながら北上してミュンヘンに進みました。オーストリア国内の駅で列車から降りてはいないので、この場合はオーストリアに「足を踏み入れた」と言って良いのかどうか、迷う所ですが一応は行った事にはなったかなと言う感じです。オーストリア国内では真っ暗だったので、今までのように景色が見えなかったのが残念ですが、仕方ありません。

時間近くになっても終着駅であるミュンヘン中央駅に到着する気配がなく、アプリでチェックすると大幅に遅れての運行となっていました。結果的には6時間超えとなりました、、。

夜の9時過ぎにミュンヘン中央駅に到着です。この駅もミラノ中央駅と同じように、線路が行き止まりとなっていました。そして何よりイタリアでの服装で当然来ていますが、底冷えするような寒さで震えが止まらないくらいでした。

当初はミュンヘン中央駅舎内で食事出来るお店を探してから、ホテルへ移動しようと思ったのですが、お腹ペコペコだったものの、とにかく寒くて早くホテルに行きたくなり、ミュンヘン中央駅の端にある36番ホームから出発する、S7列車に乗車してホテルを目指す事にしました。
Google Mapでホテルの行き方を調べて乗車する列車は分かったのですが、改札もないし切符売り場がどこにも近くにありません。駅員さんも近くにいなくて、車両に乗車して出発を待っている人に声をかけて、切符売り場を聞いてみると、改札の外にあると言われました。仕方なくこの列車から出て券売機を探しに行こうとしたら、ネットで切符購入する事ができるので、代わりにネットで購入してくれると言われて、とても助かりました。ネットで購入して頂いた後に、その代金を手持ちのEuroでお支払いしました。もし切符確認に来たら、証明してくれると言ってくれて列車に乗車する事が出来ました。今でも助けてくれたビジネスマンの方には感謝の気持ちで一杯です。それと同時に近郊路線でも切符はネットで購入すると言うのを初めて知りました。イタリアの地下鉄ではクレジットカードのタッチ決済で行けたので、ドイツの近距離路線も同じなのかとばかり勝手に思っていました。

特に検札が来る事なく、ホテル最寄駅に来る事が出来ました。因みに駅は基本的に無人駅で、切符確認はランダムに行われるようです。
駅から降りて、Google Map頼りにホテルに向かいます。お腹も空いていたし、底冷えする寒さでもあり、加えてこの日は朝からモデナ中心部の観光から始まり、長い時間列車移動で疲れていました。ホテルまでの歩きは色々な意味でギリギリな感じでした。

やっとの思いで、予約したホリデーインに到着です。駅からホテルまで結構歩いたのですが、食事出来そうなお店や買い物出来そうなスーパーが無さそうで、チェックイン時にスタッフに聞いたら、大抵のお店はドイツでは夜8時に閉まるとの事でした、、。

チェックインして部屋に入りようやく安堵しました。部屋は広くてスーツケースを広げる事が出来て、使い易い部屋でした。

パソコン出来そうな机と椅子もありました。無料の水が置いてありましたが、そのまま飲むか、インスタントコーヒーに使う為のものです。唯一残念だったのが冷蔵庫が無かった点です。

洗面、トイレ、シャワーのスペースは問題なく使い易かったです。海外ホテルあるあるですが、アメニティー類は一切ありません。

インターネットはアップロードしなければ、全く問題なく使う事が出来ました。
お腹ペコペコだったのですが、買い物に行けるお店が開いてないので、部屋に備え付けの水を使って、インスタントコーヒーを飲んでお腹を少しでも紛らわすような感じにしました。この日の振り返りと、明日の確認を最低限の範囲で行い、少しでも早く就寝するようにしました。起きていてもお腹が空いて集中出来るような環境でも無かったので、寝るしか無かったと言う感じです。
今回の長い長い移動の様子は動画にもしていますので、合わせてご覧下さい。