イタリアから列車を乗り継いで、ドイツ・ミュンヘンにやって来た続きです。

翌朝はまず最初に朝食を買いに出かけます。Google Mapを見るとすぐ横にスーパーがありそうなので、そこへ行ってみます。この日のミュンヘンは底冷えするような寒さで、道路は濡れていたので夜に雨が降ったようですが、朝の時点では雲が多いものの、雨が止んでいるという感じでした。

すぐ横と言って良いくらい、ホテルから近い所にスーパーはあり、朝食を購入しました。ドイツでもパンが多く売っていて、少し食べ飽きた感もあったのでサラダとヨーグルトを購入して、部屋でゆっくりこの日の予定を確認しながら食事しました。前日に余り食事出来なかった事もあり、とても美味しく感じました。食事を終えて身支度して出発の準備です。
スーパーですが、朝から多くのお客さんがいて、しかも一人一人が購入点数が多くてレジの進みがとても遅かったです。セルフレジを使おうかと思ったのですが、英語メニューがあるのか微妙だったのと、パンの会計が正しく出来るか自信が無かったので、確実を期す為にレジで並んで精算しました。私一人だけ凄く購入点数が少なかったです。イタリアでも感じたのですが、まとめ買いする人がこちらでは多いのでしょうか?

前日の長時間の移動の疲れから、予定よりはホテルを出発するのが遅れましたが、この日の観光開始です。事前に調べると、ミュンヘン市内の公共交通機関で利用する事が出来る、一日乗車券があるようなので、それを事前にネットで購入してから出発しました。
Google Mapで目的地を調べると、ホテルから直ぐのバス停でまずは移動するようです。バスは10分間隔で来るようでして、少し待ったら確かにバスが来ました。予想外に後ろに車両が付いているバスでした。バスの需要が多いようです。
日本だと乗車時に交通系カードでタッチするか、整理券を貰って降りる時に現金で精算になるのが大半だと思うのですが、ドイツで初めてのバス乗車だったので前の人の様子を見ながら乗車するようにしました。まずビックリしたのはバスの扉は全て開いて、お客さんはどこからでも乗車出来るようになっていました。そして日本のように何かにタッチする訳でも、整理券を貰う訳でもなく、席に座ってしまいました。後で調べると、どうやら抜き打ちでチェックをするらしいですが、通常は「切符購入している」前提のもと、自由に乗り降りが出来るようになっていました。この後の地下鉄もそのような感じでした。
確かに前日イタリアのヴェローナからミュンヘンに到着して、近郊路線に乗り換えた際に、私の代わりにネットで現地の方が切符を購入してくれましたが、皆さんそんな感じでここでは行われているようです。乗り降りする「改札」という概念が無くて、随分と所変わればという感じでした。私は一日乗車券を持っているので、やましい点は何もないのですが、最初は自由に乗り降りする事に違和感を感じたのも事実です。

暫くはミュンヘンの街並みを見ながらのバス旅です。思ったより乗り降りが短い区間でもあり、お客さんも結構いました。流石に後ろに車両がついているだけはあるなと感じました。

Google Map見ながら目的のバス停で降りました。降りる時も何もなく単にバスから下車するだけです。

バス停を降りて近くの地下鉄駅に移動して、今度は電車で移動します。前述のように改札は無かったのでホームへはそのまま入れました。一日乗車券を直ぐに表示出来るようには勿論ですが、ネット回線が良くない時に備えてスクショをして備えておくようにしました。日本のSuicaのように対応した改札機を用意する必要がないので、コストは凄く安いでしょうね。キセルする人はどの程度いるのか、いないのかは分かりませんが、乗り降りがとてもシンプルです。これで運用が成り立つのが凄いなと思いましたね。

オリンピアツェントルム駅で下車しました。ここまでの乗車中に切符確認しに来る人がいる訳でも無いし、ホームにも駅員さんがいる訳でもなく、とても不思議な感じです。この後もこのまま何もなく地上へ出ました。

駅から少し歩いて最初の目的地に到着となりました。やって来たのはBMWワールドです。
今回ミラノから入って、アルファロメオ博物館を見学。モデナに移動してフェラーリ博物館を見学しました。イタリアから電車でミュンヘンにやって来たのは、イタ車乗りではありますが、以前から知っていた施設だったので、来てみようかなと思い旅程に入れたのでした。こちらは無料で入れるのもあります。

中に入ると広大な空間が広がっていました。位置付けとしては広大なショールームみたいな感じでしょうか。イタ車乗りとしては勝手にアウェー感を感じていましたが、最新のBMWが多く展示されているので、一台ずつゆっくり見ていきます。

最新のBMWが所狭しと展示されていました。ここではセールスマンがいないので、自由に見学をする事が出来ます。最新のBMWのフロントマスクは正直好きではないのですが、評判はどうなのでしょう。

シートに座ってみる事も車種によっては可能です。「コックピット」というようなイメージでカッコいいですね。私が先々BMWを所有する事はないと思うのですが、そのような人でもここでは気兼ねなく座ってみる事が出来ます。

購入検討の為に現地の方は来るのでしょうか。細かくチェックしている人もいれば、子供をドライバーズシートに乗せて、半ば遊ばせているような人もいて、楽しむ目的は様々と言った感じです。それも含めて「BMWを好きになってもらいましょう」的な施設なのでしょうね。

中央付近にはBMWの傘下になっているミニの展示も有りました。

ローバーミニも展示されていました。個人的にはこちらの方が好きです。買収後も暫くは5ナンバーでしたが、今ではすっかり「ミニ」ではなくなりましたね。私のようにノスタルジーになっている人も少なくなり、今のミニを受け入れている人が大半だとは思うので、私が昔のままのイメージでいるのかもしれません。

その横ではBMWのグッズを扱っているショップも有りました。ファンには堪らないでしょうね。

一部古い車も展示してありました。BMW 2000tii(ノイエ・クラッセ/Neue Klasse)というモデルです。は TIIは(Touring International Injection) の略で、当時としては画期的だった機械式燃料噴射装置(クーゲルフィッシャー製)を搭載していることを示しているようです。

奥まった所にはロールスロイスの展示も有りました。ロールス・ロイスの乗用車部門は、1998年にBMWが権利を獲得し、2003年から正式にBMWグループとして車両の製造・販売を開始しています。この車は流石にシートに座ってと言う事は出来ない状態でした。これがシートに座れるような感じで解放されたら、多くの人が並んで体験したくなるでしょうね。

1階を一通り見終えたので、次に2階に行きます。2階も無料で見に行く事が出来ます。

2階はバイクの展示がありました。私は2輪の免許が無いので運転せず、どんなモデルが有名なのか等は全然分からないのですが、、生産している事は勿論知っています。バイクも有名ですよね。

車と同様にバイクも車種によってはシートに座る事が出来ます。近所のちょっとした移動でバイクは欲しいなとは思うものの、なかなか踏み切れていません。台湾とか東南アジアで多くのバイクを見ると、楽に移動出来るんだろうなと見ていて思うのですが、日本だとバイクの止める所に苦労するような気がするのですが、実際はどうなのでしょう?

2階には最新モデルの展示がされていました。向こうのスペースには行く事が出来ないようですが、遠くから見るだけでも見栄えがありカッコいいなと思いました。

BMWワールドの見学を一通り終えて、横の施設に向かいます。

外に出るとBMWの本社ビルと次に行くBMW博物館が目の前にありました。本社ビルは昔からネットや雑誌媒体等で見ていて、そのユニークなビルをいつか見てみたいなと思っていたのですが、これが本社か、、、と思いながら暫くみてしまいました。

そしてBMW博物館に到着です。外観は思ったより地味な印象を受けたのですが、私が勝手に凄い外観を想像していたのかもしれません。こちらは有料の施設なので中に入ってチケット購入しました。

チケット購入後は中に入ります。外観からどの程度の広さなのか全く想像つかなかったのですが、結果的には想像以上に多くの展示がされていました。

このバイクは、BMW R 32 です。 こちらは「BMWが自社開発した最初の二輪(オートバイ)」です。

最初はバイクが続いていました。こちらはレースの世界において「伝説」と呼ぶにふさわしい、BMW RS 255(通称「コンプレッサー」)です。黄色いゼッケン「1」がチャンピオンの証で、とても誇らしげです。1939年、世界で最も過酷と言われる公道レース「マン島TT」のシニアクラスで、ドイツ人のゲオルグ・マイヤーがこのRS 255を駆って優勝しました。これは「イギリス車以外のバイクがマン島で初めて勝った」という、当時としては信じられないほど衝撃的な出来事で伝説になったバイクです。

F1カーも当然のように展示されていました。ドイツ人の方だと色々な思い入れを抱きながらマシンを見ている人が多かったです。近くにはエンジンも展示がされていました。

下から3シリーズ、5シリーズ、6シリーズ、7シリーズと空間を使った展示がされていました。このような展示方法を余り見た事がなく、下の車はどう見るんだろうと思っていたのですが、順番に見学して行くと下に行く事になり、下からも見ることが出来るようになっています。

途中では5シリーズの歴代モデルを展示しているコーナーもありました。最初の方は初めて見る車ばかりでしたが、途中のモデルから見たことがあったり、知人が持っているモデルがあったりと、イタ車乗りですがとても見応えがありました。順番に各モデルを見てみたのですが、少しずつ大きくなっていて初代と今のモデルでは全然違う大きさになっていました。時代の流れでどう変わっていったのかと言うのを感じることが出来るので、5シリーズを乗った事がある、思い入れがあると言う人には、刺さる展示だと思います。現地の人も多く見学していて、色々と思い出を重ねて各モデルを見ていたのだと思います。

コンセプトカーのコーナーもありました。今後車はどうなって行くのでしょうかね。電気自動車もバッテリーの問題で普及も順調に進んでいるのかとなると、そうでもないと思います。プラットフォームも統一されて来ていて、売らなければいけないのは分かるのですが、個人的にはメーカーの個性を感じる車が出続けて欲しいなと思っています。

こちらはBMW 328 Mille Miglia Roadster(328 ミッレ・ミリア・ロードスター)です。1940年のミッレ・ミリアでは、BMW 328勢が圧倒的な速さを見せつけ、このロードスターモデルも上位を独占しました。当時のBMWが世界のスポーツカー界の頂点にいたことを証明する一台です。

BMWといえばエンジンと言う人も多いと思います。個人的にもBMWと言えば直列6気筒エンジンと言うイメージが強く、展示がされていたのでじっくりみてしまいました。実際に所有していた知人もそのエンジンのモデルが好きで乗っていました。今の最新モデルは時代の流れとはいえ、昔と比べると寂しくなっている気がするのが正直な所です。

1990年代のE30BMWはカッコ良かったですよね。一時期憧れていた時期があり、久しぶりのご対面で見入ってしまいました。

BMWM1も展示してありました。これも雑誌か何かで見た記憶があり、これが実車なのかと思いながら見てしまいました。この車もカッコいいですね。昔の車とは思えないくらい、今でも十分通じるデザインです。

最後の方にはMシリーズのコーナーもありました。そう言えばずっと見て来た中で、Mシリーズの展示が無かったなとここで気がつきました。それくらい今まででも多種多様な展示がありました。

個人的にはここでもE30系のM3が一番印象に残っています。レースでも見た事がありますが、走っている車を見ると目で追って見てしまうくらいです。このくらいのサイズ感はやっぱり良いなと改めて感じます。

最後にはエルビスの車が展示されていました。私は現役で芸能活動をしていたのを知りませんが、ここでも多くの人が足を止めて見ていました。アメリカの歌手ですが、ドイツでも知名度抜群なんだなと人の多さを見て感じました。

と言う感じで博物館の見学を終えました。外観から想像する以上に多くの展示がありました。
今まで見学してきた、フェラーリやアルファロメオの博物館とは違って展示内容の多さにびっくりしました。そして理路整然と色々な視点から展示されていたのが印象的です。フェラーリやアルファロメオの博物館は、展示の仕方も美しさを考えているような感じがしましたが、どちらが良い悪いではなく、ドイツとイタリアのお国柄の違いのように感じました。
思い入れのある車がBMWに多いと言う訳では個人的にないのですが、90年代や2000年代初めの3シリーズや5シリーズが、直6エンジンの全盛だった事もあり印象に残っていたので、それをよく見る事が出来て良かったです。全体的にボリュームのあるミュージアムで、イタ車乗りでも見応えは凄くあったので、BMWのオーナーは勿論、BMWが好きな人も是非見学して欲しい場所です。
BMW博物館を出た後は、残念ながら強い雨になっていました。この後も観光を続けますが、その様子は次回で。ここまでの様子を動画にしていますので、合わせてご覧下さい。