台湾東部・花蓮市内を自転車で観光した続きです。
レンタルした自転車を返却して、預けていたバックパックをホテルで受け取って、花蓮駅にやって来ました。帰りの列車に合わせて行動していましたが、当初の想定通りに駅に戻る事が出来ました。もうこの後は日本に帰国するだけです。
花蓮駅ではどの程度のお客さんがいるものなのかなと思っていたのですが、想像以上に混雑していました。台湾に来る前に日本からインターネットで事前に帰りの切符を確保しようとした際に、行きで利用した最速(と思われる)の新自強号のチケットが取れずに、30分以上余計に掛かる自強号の切符を何とか予約していました。これだけの混雑を駅で実際に見ると花蓮駅からの列車需要は多いんだなと思った次第です。もし当日に切符を取ろうとしたら買えなくて帰れなかったかもしれません。その意味では海外の列車とはいえ事前にインターネットで予約をするのは重要だと思います。
ホームに行くと既に乗車する列車は入線していました。始発なのか早めに入線して来たのかも良く分かってないですが、指定された号車に行き乗車します。
行きの新自強号とは異なる車両で、端的に言うと少し古い車両でした。座席周りに電源はないのは少々残念でしたが、足元が広いのは良かったです。
花蓮駅を出発です。既にこの時点で大半の座席にお客さんがいました。勿論私の横にもお客さんはいました。この自強号で台北駅までまずは行きますが、約3時間の行程です。行きに利用した新自強号は約2時間半でしたので、約30分乗車時間が長い列車旅の始まりです。
事前のインターネット予約で「窓側」と言う指定しか出来ないようでして、それで割り当てられた席は行きと同じ山側の窓側となりました。
今回は花蓮市内に宿泊してお世話になりました。台北とは全く異なるのんびりとした雰囲気でしてとても良い所でした。またなんらかの形で来れればと思います。
自強号で速達性のある列車なのですが、途中で停車した駅では車両を見る限り新自強号と思われる列車に抜かされました。まさか抜かされる事になるとは思わなかったのですが、通過して行った列車が私が切符を確保出来なかった新自強号かもと思いながら通過する様子を見ていました。
行きにも感じましたが、台湾人の方は車内でも静かに過ごしている方が多くて、車内で不快になる要素は無かったです。
暫くは台湾東部の大自然を見ながらの列車旅となりました。この辺りをもしドライブしたらどんな感じになるのでしょうね。台湾の列車もそこそこ乗車経験が出来たので、今度は車やバイクが少ない地域をレンタカーで観光してみたい気もします。
反対を見ると海が見える区間もありました。以前に高雄から台北までこの区間を乗車してその際には海側の座席に座っていたので、雰囲気はわかっていました。台湾東部は海側、山側どちらも見所のある景色といえます。
そして日が落ちてきて景色が見えなくなってからは、少し寝て過ごしていました。景色が見える時にはしっかり目に焼き付けておきたいですが、休む時にはしっかり休んでおいて、この先の移動に少しでも備えたいものです。
気がつくと地下区間となっていて暫くすると台北駅の手前・松山駅に到着となりました。気がつく範囲では大半のお客さんが花蓮からそのまま乗車していたように見えました。と言う事は花蓮・台北間の需要って結構あるんだなと思いましたね。
そしてこの駅の名前を聞いていつも思うのが、いつか松山空港を利用してみたいと言う事です。利用しなくても今回の旅で花蓮空港に行ったように観光として行って見ようかなぁ、、。
そして台北駅に到着して自強号を降りました。この列車で桃園方面まで行って途中で乗り換える事で空港に行く事は出来そうな予感はしましたが、紛らわしい事はやめて、自分にとって分かりやすい方法で台湾桃園国際空港を目指す事にしました。
台北駅は大きい地下街がありますが、空港へ行くMRTの案内に沿って歩けばそれ程難しい事はありません。もっとも何度もこの駅からMRTを利用しているので、慣れているというのもあるかとは思います。
MRT駅に入ってホームが見えると後は来た列車に乗車して空港に行くだけです。
MRTで空港の第1ターミナル駅に到着です。花蓮駅から順調に来る事が出来ました。花蓮駅からの自強号で多少遅れる事もあるのかなと思って、念のため少し早めの列車を予約したのですが、そんな時に限ってMRTも含めて順調に来れるものです。
特に用は無かったのですが、利用するタイガーエアーのカウンターに行くとまだ羽田行きのカウンターはオープンしてませんでした。しかし事前にオンラインチェックインを済ませていて、預け入れ荷物も無いのでそのまま保安検査&出国に向かいます。
時間に余裕がある時に限って保安検査もガラガラで出国もすんなり進みました。世の中こんなものですかね(笑)。
早めに制限エリア内に入ったのはラウンジで休憩する為です。帰りもタイガーエアーを利用しますが、LCCなので食事はありません。加えて深夜便なので仮に食事があっても食べるより機内では寝ていたいものです。従って機内に入る前にラウンジで食事してお腹を満たしておくようにしました。個人的には深夜便はサービスが無いLCCの方が良くて、更にLCCを利用する際にはラウンジで事前に食事を済ませておくのがベストなのかなと、いつも思っています。
搭乗開始時間までラウンジでゆっくりする事が出来ました。オンラインチェックインをして早めに制限エリア内に来て良かったです。チェックインカウンターで並ぶ必要も無いですしね。
改めて深夜12時10分発のタイガーエア・IT216便の羽田空港行きを利用します。深夜便ですが搭乗口付近には多くのお客さんが搭乗開始を待っていました。
今まで何度もこの空港を利用していますが、バスで飛行機前まで移動してタラップで機内に入ったのは初めてかもしれません。飛行機内に入るのはこの方が気分が高揚するのは私だけでしょうか?
使用機材は行きと同じA320ceoとなっています。A320は今回利用するceoとneoがあり、それぞれ「Current Engine Option」と「New Engine Option」の略となっていて、ceoは古くから使われているモデルで、今後燃費が良く、排出ガスや騒音が削減されているneoに置き換わって行くものと思われます。
機内は見える範囲で満席でした。日本人も多くいましたがどちらかと言うと台湾人の方が多いような気がしました。ヘッドレストのカバーに台湾の野球球団楽天モンキーズの絵柄があり、機内に入る前に機体に「楽天」の文字も見えました。タイガーエアーは日本路線が多いですが、日本企業とコラボしている事も分かります。
LCCなので座席指定は有料です。国際線にしては時間が短いのと、深夜便なので景色も殆ど見えない事なども踏まえて座席指定を事前にしませんでしたが、割り当てられたのは通路側の席となっていました。
離陸直前には機内照明が落とされて離陸となりました。深夜便と言う事もあり皆さん静かに機内で過ごされていました。
安定飛行に入り、機内が明るくなりました。LCCなので機内サービスは基本的にはありません。アイマスクをしていて寝る気マンマンでいました。そのうち機内照明が落とされるであろうと思っていました。しかし気がつく範囲ではずっと明るいままでして、勿論それだけの理由ではないとは言え、殆ど寝る事が出来ませんでした。機内サービスはないはずなので、CAさんは何度も機内を行き来するような必要性は無いとは思うのですが、結構な勢いで歩くので通路側と言う事もあり、明るさと共に眠りの妨げとなりました。他の航空会社では機内を暗くしている事もあり、タイガーエアーに関しても機内を明るくし続けておく理由は無いと思うので、ちょっと色々な意味で残念な感じでした。
離陸と同じように着陸直前に機内照明が落とされて、羽田空港に着陸となりました。結果的に殆ど寝れないで早朝に到着です。安定飛行中は機内照明を落としてくれればと思いながら、身体的にはグッタリとした感じになりました。
早朝と言う時間帯もあるとは思いますが、やはり台湾とは気温が違っていてとてもヒンヤリしていました。やはり台湾と日本は気候が全然違うんだなと感じました。
明け方4時過ぎに羽田空港第3ターミナルに到着したのでまだ始発電車まで時間があります。帰国した後は預けていたコートを受け取って始発電車まで空港内で待ってから始発電車で自宅に帰り、今回の台湾旅行を終えました。
台北を全く観光しない台湾旅行は久しぶりでしたが、何度も台湾に行っていても知らなかった台湾東部の雰囲気を少しでも今回の旅行で知る事が出来たのは良かったです。まだ行った事がない台湾の地域へ観光してみたいなと思った今回の台湾旅行でした。
今回の様子は動画にもしてますので合わせてご覧下さい。