新潟から新津経由で新発田駅に到着した続きです。

新潟駅を出発した時には雪は降っていませんでしたが、新発田駅到着時には雪が降っていました。傘をささなくても良さそうな感じでしたが、これ以上強くならないで欲しいなと思っていました。新発田駅は通った事は何度かありますが、駅を降りたのは初めてです。しっかりエキタグもゲットしました。
次の予定まで少し時間があるので、駅近くで観光することにします。

駅から5分も歩かず到着したのが蔵春閣です。
明治から大正期にかけて政財界で活躍した実業家・大倉喜八郎が明治45年(1912年)に東京の向島(隅田川沿い)に建てた、木造2階建ての絢爛豪華な迎賓館です。かつては渋沢栄一や歴代首相、さらには海外からの国賓をもてなす場として使われ、100年以上の歳月と数々の移転を経て、喜八郎の生誕地である新発田市に寄贈され、2023年4月に移築・公開された施設です。
名前は勿論知っていましたが、新発田の出身だとは知りませんでした。入館料500円払って中に入ります。

外観は落ち着いた純和風の日本建築ですが、一歩中に足を踏み入れると、大理石の暖炉や美しいシャンデリア、アール・ヌーヴォー風の装飾などが施された洋風の空間が広がっています。当時の最先端技術が集結した「明治宮殿」(現在の皇居)の影響を色濃く受けており、当時の華やかな近代日本の文化を肌で感じることができます。

続いて少し歩いてやって来たのが清水園です。
江戸時代に旧新発田藩の3代藩主・溝口宣直によって着工され、元禄6年(1693年)に完成した藩主の下屋敷(清水谷御殿)跡に広がる格式高い大名庭園です。国の名勝に指定されており、先ほどご紹介した蔵春閣からは徒歩5分ほど(約350m)と目と鼻の先にあります。近江八景を取り入れた純京都風の池泉回遊式庭園となっており、都会の喧騒から離れた深い静寂と、季節ごとに移り変わる絵画のような自然美が訪れる人を魅了しています。
入場料700円を支払って中に入って見学しました。

簡素ながら気品に満ちた数寄屋造りの書院(清水谷御殿)が残されており、歴代藩主が参勤交代の際に休息した当時の面影がそこにはありました。行った当日は誰も見学者がいなかったので、独占状態でした。

庭園の中央には、草書体の「水」の字をかたどった大きな池が配されていてその周りを歩きます。池の周囲には「桐庵」や、池にせり出すように造られた「夕佳亭」など、風情ある5つの茶室が絶妙なバランスで点在しており、庭園を歩きながら角度によって異なる美しさを堪能できます。この時は誰も人がいないのと凄く静かだったこともあり、水墨画のような幻想的な景色のように見えました。とても寒かったのですが、寒さを忘れるくらいの美しい光景です。

それ以外にも、かつての巨大な米蔵を利用した郷土資料館が併設されており、新発田藩の歴史資料のほか、新発田ゆかりの赤穂浪士・堀部安兵衛に関する伝承資料も展示されています。見学するには靴を脱いで見学しますが、極寒の時期と暖房がないので足がとても冷たくなりました。せめてスリッパがあればという感じでしたが、数多くある郷土資料を一つ一つ見学しました。

清水園での見学を終えて道路を挟んで横にある足軽長屋を見学します。こちらも有料の施設ですが清水園のチケットに含まれています。こちらの施設は国の重要文化財です。
木造茅葺き造りの貴重な八軒長屋となっており、一番手前のみ中に入って見学出来るようになっています。大名庭園の優雅さとは対照的な、当時の足軽たちの素朴でリアルな暮らしぶりを垣間見ることができます。

清水園での見学を終えた後は、駅に戻りながら最初に見学した蔵春閣の向かいにある諏訪神社に来ました。
この神社は大化4年(648年)創建と伝えられ、信濃国(現在の長野県)の諏訪大社から御分霊を勧請したのが始まりとされています。江戸時代には新発田藩主・溝口家から深い崇敬を受け、宝暦6年(1756年)に7代藩主・溝口直温によって現在の場所に社殿が建立されました。随分と新しめだなと思っていたのですが、2001年に不慮の火災により歴史ある社殿が焼失するという悲しい出来事があり、市民や全国の崇敬者からの温かい支援と寄付により、2004年に江戸時代の荘厳な佇まいを忠実に再現した現在の美しい社殿が見事に再建されたとのことです。
こちらも見学しながらしっかり参拝をしました。

一通りの予定していた見学を終えて駅に戻って来ました。次の予定まで少し時間があったのと、小腹が空いたので商品名的に気になった「チーズドーム」を購入しながら待っていました。
新発田駅近くの観光施設を探してサクッと歩いて見学したのですが、どこも予想以上に見どころがありとても良かったです。誰もいなかったのと雪景色が綺麗だったので清水園は特に印象が残りました。是非新発田駅にお越しの際には立ち寄ってみて下さい。どこもオススメです。
この後はこの日の宿泊場所に向かいますが、その様子は次回で。動画にはブログで伝えられないその様子が記録してあるので、合わせて是非ご覧下さい。