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【韓国・清州旅行記】シャトルバス廃止で帰宅困難に!? 絶景の大統領別荘「青南台」で人の優しさに救われた波乱の1日

韓国・忠清北道の中核都市「清州(チョンジュ)」。その郊外に位置する大清湖(テチョンホ)のほとりには、かつて歴代大統領の公式別荘・静養地として使われ、現在は一般公開されている大人気スポット「青南台(チョンナムデ / 청남대)」があります。

今回は、清州市中心部のホテルを出発し、路線バスとタクシーを乗り継いで青南台を訪れた1日の旅行記をお届けします。ネットの古い情報に振り回されて現地で帰宅困難になりかけるハプニングもありましたが、現地の方々の温かい優しさに触れ、忘れられない素晴らしい旅となりました。個人で行かれる方向けの注意点も詳しくまとめましたので、ぜひ参考にしてください!

朝の腹ごしらえ!ホテル近くのコンビニで韓国朝食

宿泊していたホテルのすぐ近く(徒歩1分足らず)にコンビニ「GS25」があり、とても便利でした。まずはここで朝食を調達します。

ホテル近くのコンビニ「GS25」

ホテルから徒歩1分もかからない場所にある便利なコンビニ「GS25」

朝食に選んだのは、韓国定番の「全州ビビンバおにぎり」と、話題のネットフリックス番組『白と黒のスプーン』コラボの「チェ・ガンロク シェフのとびこ明太子卵焼きおにぎり」。さらにAIにおすすめされた定番の「バナナウユ(無糖バナナ牛乳)」と、サクサクのトッピングを混ぜて食べるヨーグルト「ビヨット(クッキー&クリーム)」です。

韓国コンビニで購入した朝食(おにぎり・ビヨット・バナナウユ)

おにぎり2種とビヨット、バナナウユ。日本の朝食スタイルにも通じる安心の組み合わせ

デザートの種類こそ韓国ならではですが、「おにぎり+デザート」の組み合わせは日本の朝食と親近感があり、美味しくエネルギーチャージができました。

ホテル出発!311番バスで青南台方面へ

朝食を済ませてホテルを出発。ホテルから徒歩5〜7分ほどの場所にある大通りのバス停へ向かいます。

清州市街地の交差点風景

晴天に恵まれた清州市街地の交差点を渡りバス停へ

青南台方面へ向かうには、市内路線バスの「311番バス」に乗車します(約20〜30分間隔で運行)。

清州市内のバス乗り場から311番バスに乗車

青と白のツートンカラーが目印の311番市内バスに乗車

事前に調べたネット情報では、「311番バスに乗って終点で下車し、そこから専用シャトルバス(またはタクシー)に乗り換えて青南台に入場する」と書かれていました。バスは清州市街地の中心部を進んでいきます。

車窓から見た道庁四差路周辺の街並み

車窓から眺める清州中心部「道庁四差路」の洗練された街並み

市街地を抜けると、車窓の外にはのどかな田園風景と山並みが広がってきました。

郊外ののどかな田園風景が広がる車窓

郊外へ進むにつれて広がる穏やかな田畑と山々の風景


【要注意】シャトルバスは廃止されていた!? 現地での予期せぬトラブル

バスに揺られること約40〜50分、終点の「文義(ムニ)」停留所に到着しました。

311番バスの終点・文義(ムニ)のバスターミナル広場

311番バスの終点、文義(ムニ)のバスターミナル広場

ところが、ここで大きな問題が発生しました。ネット情報にあった「青南台行きの専用シャトルバス」がどこにも見当たりません。

広場や停留所の周辺を歩き回って探してもそれらしい案内はなく、AIに尋ねても「近くにあるはず」との回答。シャトルバスがある前提で必死に探していましたが、近くにいた学生風の若者に声をかけてみると「知らない」と予想外の返答が返ってきました。

その学生さんたちが非常に親切で、近くにいた地元のお年寄りにわざわざ聞いてくれたところ、驚きの事実が判明しました。
「青南台に自家用車で直接乗り入れられるようになってから、シャトルバスはずいぶん昔に廃止された」とのことでした。

ネットの古い情報がそのまま残っていたようです。若い学生さんが知らないのも納得でした。ニュース等では時折日韓の摩擦が報じられますが、実際の現場では困っている外国人のために親身になって助けてくれる温かい方ばかりで、人の優しさに心から感謝しました。

Uberで決死の移動!大清湖沿いを走り青南台へ

シャトルバスがない以上、選択肢は「ここで諦めて引き返す」か「配車アプリ(Uber等)で向かう」の二者択一です。「無事に帰ってこられるか」という不安はありましたが、ここまで来て引き返すのはあまりにも惜しいと思い、意を決してUberを呼んで青南台へ突撃することにしました。

Uberの車窓から望む大清湖と湖畔遊歩道

車窓から美しい大清湖(テチョンホ)を眺めながら、湖沿いの道を10km以上走行

車は大清湖沿いの曲がりくねった山道を10km以上走り続けました。景色の美しさに感動する反面、「こんなに奥深くまで来て本当に帰れるのだろうか…」という不安も募ります。

そしてついに、青南台の入口ゲートに到着しました!

青南台(チョンナムデ)の石積みウェルカムサイン

伝統的な瓦をあしらった青南台(CheongNamDae)の重厚な看板

車を降りた瞬間、入口の交通整理スタッフから「ここは帰りの公共交通機関が一切ないよ」と告げられドキッとしましたが、せっかく辿り着いた以上は見学しないわけにはいきません。帰りの心配は一旦置いて、まずは大統領別荘の観光をスタートしました(入場料は大人6,000ウォン)。

旧大統領別荘「青南台」の見どころを巡る

青南台は「温かい南の青瓦台(大統領府)」という意味を持つ、かつての大統領専用別荘地です。半島状の広大な敷地には、本館や記念館、遊歩道など見どころが点在しています。

青南台の全体マップ・観覧コース案内板

敷地内の見どころと散策路が詳しく描かれた全体案内板

大統領記念館(別館)と執務室体験

まずは「大統領記念館(別館)」へ。ここでは青南台の警備を担当していた第338警備大隊の装備品や、大統領が敷地内で利用していたゴルフカート、青南台で撮影された歴代韓国ドラマの紹介パネルなどが展示されています。

大統領記念館(別館)の展示室

警備部隊の記録や専用カート、ロケ地紹介が並ぶ洗練された展示空間

記念館内には大統領執務室を再現したフォトゾーンもあり、大統領用の椅子に座って記念撮影を楽しむことができます。

大統領執務室を模した記念撮影フォトゾーン

鳳凰の紋章と太極旗が掲げられた大統領執務室のフォトスポット

大統領別荘「本館」の内部を見学

続いて、美しい松並木のアプローチを通り、青南台のメイン施設である「本館」へ向かいます。

青南台本館へと続く松並木の正門ゲート

美しく手入れされた松並木が続く本館へのアプローチ

青瓦屋根が重厚な青南台本館の建物正面

韓国伝統の青い瓦屋根を葺いた重厚な2階建ての洋風別荘「本館」

本館の内部には、歴代大統領が実際に使用していた家具や調度品が当時のまま大切に保存されています。見所があるものばかりです。団体客がいたので少しその後を行くような感じで静かに見学することができました。

要人を迎えた気品漂う本館1階の応接室(接見室)

滞在中に公務や決裁が行われていた本館の大統領執務室

大統領家族がプライベートを過ごした家族居間

家族団らんの温かみと高級感が共存する「家族居間」

本館の表には、見事に整備された広大な芝生庭園が広がっていました。

本館裏手の広大な芝生庭園と建物外観

美しい芝生と木々に囲まれた本館の庭

五角亭と展望タワーからの大パノラマ

続いて、大統領たちが散策を楽しんだ遊歩道「五角亭の道」へ進みます。

五角亭へと続く散策路の入口アーチ

鳳凰の彫刻が施されたアーチをくぐり、五角亭の散策路へ

松林の中の階段を登っていくと、木製の展望タワーが見えてきました。

松林の階段と木製展望タワー

松林を抜けて山頂の展望タワーへと登る階段道

見上げる木製展望タワー

青空に向かってそびえ立つ円筒形の木製展望タワー

展望タワーの最上階デッキに立つと、目の前には大清湖の圧倒的なパノラマ絶景が広がっていました!

展望タワーから見下ろす大清湖の大パノラマ

青く輝く大清湖と重なる山々を一望する大パノラマ

湖畔のウッドデッキと臨時政府記念館

タワーを降りた後は、大清湖の水辺に沿って整備された心地よいウッドデッキの散策路を歩きました。

大清湖沿いに続く木製デッキ遊歩道

湖面を間近に感じながら歩ける快適な水辺のウッドデッキロード

敷地内にはさらに「大統領記念館」の本館建物や、「大韓民国臨時政府記念館」も建てられています。

青南台「大統領記念館」の正面外観

白御影石と青瓦のコントラストが美しい大統領記念館

大韓民国臨時政府記念館のエントランス

重厚なレンガタイルの大韓民国臨時政府記念館

大韓民国臨時政府記念館の内部展示

臨時政府の歴代指導者8名を紹介する館内展示

湖沿いを歩いていると、湖と敷地の境界には厳重な有刺鉄線が張り巡らされており、ここが国家最高機密の警備エリアであった歴史を実感させられます。湖畔のテラスにはブランコ付きの休憩所もあり、のんびり湖を眺めて過ごしました。

大清湖を望むブランコ付きの展望テラス

静かな湖面を眺めながら一息つける湖畔のウッドデッキテラス

ツアー客や車で訪れる韓国人観光客はいましたが、外国人観光客は私以外に居ない感じでした。ここまでの公共交通機関がないので容易にくる事が出来ないのも理由の一つなのかもしれません。

【絶体絶命】帰りのUberが繋がらない!救ってくれた親切なスタッフ

観光を存分に満喫したところで、いよいよ最大の難関「帰り道」です。配車アプリ(Uber)を開いてタクシーを呼び出そうと試みますが、周囲に車がおらず全くマッチしません。10キロ以上湖沿いの道路を進んでここまで来ているので無理のような感じでした。

配車アプリでタクシーを呼ぶも繋がらない画面

配車アプリで何度も呼ぶも車が捕まらず、時間だけが過ぎていく

時間を空けながら30分以上試しても状況は変わらず……。このままでは山奥に取り残されてしまうため、意を決してチケット売り場のスタッフに「タクシーを呼んでいただけないでしょうか」と翻訳アプリで韓国語を表示させて相談してみました。

すると、スタッフの中に日本語を話せる親切な若い男性スタッフがいらっしゃり、快くタクシー会社へ電話して手配してくれました!

「タクシーが来るまで40分ほどかかります」とのことでしたが、実際には約1時間近く待つことに。しかしその男性スタッフは、仕事の合間に青南台の入口近くでずっと一緒に待っていてくれました。

待っている間、いろいろなお話をしました。

  • 大学の第二外国語で日本語を勉強したこと
  • 福岡へ旅行したことや、日本のアニメが好きで東京のコミックマーケット(コミケ)にも行ったこと
  • ごく稀に自分のように帰れなくなってタクシーの手配を頼む人がいること(個人で公共交通だけで来るのはかなり珍しい・無謀とのこと)
  • スタッフ自身も車で片道約50分かけて通勤しているほど奥地であること

などを笑顔で話してくれました。そしてタクシーが到着した際、別れ際に「良い旅を!」と温かく見送ってくださいました。見ず知らずの外国人旅行者に対するその優しさに、本当に胸が熱くなりました。

タクシーで奇跡の生還!311番バスで清州市街へ

手配してもらったタクシーに乗り込み、311番バスが発着するバス停へと向かいます。

タクシーに乗車して山道を移動中

タクシーで約13kmの山道を駆け抜け、バス停へ向かう

地図アプリで見ると青南台からバス停までは約13km。もしタクシーが来ず歩くことになっていたら数時間コースの山道だったので、本当に命拾いしました。

バス停に到着して待っていると、なんと5分もしないうちに行きと同じ311番バスがやって来ました! 運の良さに感謝です。

バス停に到着した311番市内バス

タイミングよくすぐにやって来た帰りの311番市内バス

この時点ですでに夕方5時過ぎ。夕暮れに染まる車窓を眺めながら、ホッと胸を撫でおろしました。

夕暮れ時のバス車内と車窓

清州市街へ向けて走るバス車内。安心感でどっと疲れが出ました


清州の繁華街で絶品ビビンバ&無事ホテル帰着

清州市街地(城安街・道庁近く)で無事にバスを降車。昼食を食べ損ねてお腹がペコペコだったので、韓国の軽食チェーン店「サダキンパ(싸다김밥 清州城安街店)」で夕食を食べる事にしました。

軽食チェーン店「サダキンパ」清州城安街店

清州の繁華街にある「サダキンパ(싸다김밥)」で夕食

注文したのは具だくさんの「ビビンバ」。色鮮やかなナムルと半熟目玉焼きにコチュジャンをたっぷり混ぜて口いっぱいに頬張ると、1日の緊張と疲れが一気にほぐれていきました。

サダキンパで食べた具だくさんのビビンバ

空腹にしみる絶品ビビンバ。スープとキムチ付きで最高の晩ごはん

食後は徒歩でホテルへ戻り、朝立ち寄ったコンビニで夜食を買い足して無事に部屋へ戻りました。

宿泊先のHOTEL SMART外観

無事に帰着した宿泊先「HOTEL SMART」


青南台観光のまとめ&個人で行く際のアドバイス

項目 詳細・実用情報
入場料 大人 6,000ウォン(筆者入場時)
今回のアクセス(行き) 清州市街地から311番バスで「文義(ムニ)」下車(約45分)→ タクシーまたは配車アプリで青南台へ(約15分・約13km)
重要な注意点 文義〜青南台間のシャトルバスは廃止されています。また、青南台発の公共交通機関はなく、現地で配車アプリが捕まらない可能性が高いため、レンタカーの利用や往復タクシーのチャーター、ツアー参加を強く推奨します。今回の行き方は非推奨です。
観光所要時間 主要スポット(本館・記念館・展望台)を巡る場合、最低2〜3時間は必要です。

予期せぬトラブル続きの「薄氷の観光」でしたが、歴史ある大統領別荘の素晴らしい景色と、それ以上にピンチを救ってくれた現地の方々の温かさに触れることができ、一生の思い出に残る最高の1日となりました。

【動画で見る】清州〜青南台の旅の全貌をYouTubeで公開中!

今回の波乱に満ちた青南台観光の様子は、臨場感たっぷりの動画でもご覧いただけます!
バスの車窓風景や青南台の広大な自然、大清湖のパノラマ絶景、そして緊迫の帰路の様子など、写真だけでは伝えきれない現地の空気感をぜひ動画でチェックしてみてください!

▼ YouTube動画はこちらからご覧いただけます ▼

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