東京から寄り道しながら東北新幹線で古川駅までやって来た続きです。
宿泊したプラザホテル古川では朝食付きでしたので、朝起きてホテルで朝食を頂きました。ビュッフェ形式でして好きなものを選べますが、その中でも地元の名物と言う事で「はっと汁」やずんだ餅がありどちらも美味しく頂きました。「はっと汁」は初めて聞いて食べてみましたが、旨みがあり朝食に相応しい体に優しい美味しさでした。とても良かったです。
列車の時間に合わせてホテルをチェックアウトです。駅から近いと列車の時刻から逆算して無駄なく行動出来るので助かります。こちらのホテルは電源は少々困りましたが、それを除けばインターネットも快適で大浴場もあり、朝食も美味しかったのでとても良いホテルだと思いました。古川へ行った際には是非ご検討してみて下さい。
迷う事なく古川駅に到着です。この日はここから旅の始まりです。
現在陸羽東線は鳴子温泉から新庄駅間は代行バスとなっています。この時は2025年1月ですが、ブログ執筆している5月でも代行バスのままです。このままの状況が続くのでしょうかね。JRは民間会社なだけに、地元との協調が必要だと思いますし、人が少なければ無理に列車である必要はないのかなとも思います。
という事で、まず最初に陸羽東線に乗車して終点の鳴子温泉駅まで行きます。乗車した事がない区間だったので乗車してみようと思い今回計画した次第です。
古川駅は始発駅ではなく、陸羽東線は基本的には小牛田駅からやって来ます。車両は2両でどの程度のお客さんがいるのかと思っていたのですが、失礼ながら想像よりお客さんは乗車していました。
古川駅を出発です。車内にお客さんがいたので最後部から暫くは景色を見る事にしました。時間帯もあるのかも知れませんが、お客さんの多くは観光客と言うより地元客に見えました。
暫くは住宅街の中を走行します。今回乗車する古川駅から鳴子温泉駅間ですが、調べてみると全て宮城県大崎市内となっています。鳴子温泉が大崎市だとはこの時に知りました。
最初の停車駅は塚目駅です。ここで多くのお客さんが降りて行きましたが、この駅近くに学校もあるようなので、その関係かも知れません。車内も空いて来ました。基本的にこの後から鳴子温泉駅方面に乗車する人は凄く限られると思うので、お客さんが下車していく流れになると思われます。
暫く進むと住宅街の景色から田畑が広がる景色に変わって来ました。
続いての停車駅は西古川駅です。古川駅のお隣の駅が西古川駅と思いきや、一つ間に駅があっての西古川駅となっています。
続いて東大崎駅に到着です。駅間は田畑が広がる景色が続き、住宅が少し増えて来たなと思ったら駅と言う感じです。この駅からは終点の鳴子温泉駅を除いて、前の車両の一番前の扉でのみ降りる事が出来るようになりました。つまり降りる人がこの先から少なくなるのだと思います。
続いて西大崎駅です。この辺りは片面のホームの駅が続いていました。今は運行本数が少ないので全ての駅で入れ違いが出来るようにする必要性は皆無なのでしょうね。
続いて岩出山駅に到着です。この辺りも住宅街となっていましたが、古川駅を除けば結構大きめの住宅街が駅周辺にあるように見えました。この駅では行き違いが出来るようになっていますが、反対から列車は来ません。
続いて有備館駅です。この駅は日本最古の学問所『有備館』の施設のためにできた駅との事でして、1996年開業と比較的新しい駅となっています。2002年には東北の駅百選へと選定されたそうです。途中下車する訳に行きませんでしたが、どんな駅なのか降りて少しでも見たかったです。
江合川を途中で渡ります。自然が多くなって来ました。「江合川」は、宮城県北部を流れる川で、鳴子温泉郷や大崎市を通り、最終的に北上川に合流します。この川は、周辺地域の自然景観や農業にとって重要な川となっています。
続いて上野目駅、池月駅と進みます。この辺りになるとかなりローカルな雰囲気を感じますが、大崎市内となっています。
今までの駅で少しずつお客さんが降りていって、気がつくと2両目はお客さんが非常に少なくなっていました。
続いて川渡温泉駅に到着です。駅周辺を見渡しても温泉地の雰囲気がなく、調べてみると駅名にある川渡温泉は駅からかなり遠いようです。
川渡温泉駅を過ぎると山が近くになっている事に気がつきました。そして少し雲が多くなって来ていました。ここまでトンネルはなく山を超えているわけでもなく、大崎市内を進んでいるので、単純に雲が多くなって来たと言う感じです。
再び江合川を渡りました。今までは江合川から少し離れていたので川の様子を車内から見る事が出来ませんでしたが、ここから終点の鳴子温泉駅までは、少し川に近い所を走行するようになります。
川を超えて暫くすると最後の停車駅・鳴子御殿湯駅に到着です。この辺りまで来るともう鳴子温泉の範囲と言っても良いのかもしれません。
鳴子御殿湯駅を過ぎると小高い場所を走行するようになり、江合川を見ながら終点の鳴子温泉駅に向かいます。
そして鳴子温泉駅に到着となりました。時間にすると約45分の列車旅です。陸羽東線は「奥の細道湯けむりライン」と言う愛称が付けられていますが、それは恐らくこの先の運休区間の景色をイメージして付けられているのではと思われます。と言うのも今回乗車した区間は、景色の魅力が凄くあると言うようには感じなかった為です。
この駅まで乗車した人は多くはなかったですが、殆ど観光客と思われるお客さんが降りて行きました。まだ10時過ぎなので旅館へのチェックインも出来ない時間帯なので観光客が少ないのも仕方ないと思われます。
駅舎内を見学すると待合室というか、ミニホールのような場所がありました。イベントスペースでしょうか?その他には温泉地らしく観光案内所もありお客さんの対応をされていました。鳴子温泉に来る人は列車か車のどちらで来るのが多いのでしょうかね?
駅の外に出ると足湯がありました。温泉地あるあるですね。私はこの後に日帰り温泉に入るつもりでしたので、足湯には入りませんでしたが列車の待ち時間にはぴったりですね。
駅舎はこんな感じです。かなり年季は入っているように見えますが、いつの時代の建物なのでしょうかね。駅舎内に110周年の案内があったので駅自体はかなりの歴史ある駅です。昔はさぞかし温泉へ行く人で駅も賑わっていたのかなと思われます。この駅が110周年という事は乗車した陸羽東線も同じかそれ以上という事かと思います。昔より乗車人員は減っていると思うのですが、鳴子温泉駅から新庄駅間のバス代行含めて、今後の展開が気になります。
少し温泉街を歩いてみましたが、朝の10時台という事もありまだ営業前のお店も多く、閑散としていました。午後にお客さんがチェックインしてからの時間帯以降だと様子も異なるとは思いますが、温泉街自体はこじんまりした印象です。
朝の10時過ぎから営業している日帰り温泉施設を調べた結果、今回はこちらの「鳴子・早稲田桟敷湯」さんで温泉に入る事にしました。戦後に早稲田大学の学生たちが掘削した温泉という事でその名前が付いたそうです。建物もユニークというか独特な形状をしていて、外から見るとこれが日帰り温泉施設とは思えない気がしますが、写真に写ってない建物の横に湯気が出ていて、ここが温泉なんだなと言うのがわかります。
入口も凄いシンプルというか、事務所に入るかのような入口です。一瞬入るのを躊躇ってしまいそうな気がしますが、中に入ると下に降りる階段があるので、降りて靴を脱いで券売機で入浴料を支払ってと言う流れになります。
靴を入れる下駄箱の横に温泉の入口があります。建物の構造もユニークですが、中もユニークです。
温泉は私にとって少し熱めかなと言う印象ですが、慣れてくるとそれも気にならなくなります。露天風呂はありませんが、天井が高いのでとても開放感を感じる温泉です。数名のお客さんがいましたが、スペースも広いのでゆっくり温泉に浸かって寛ぐ事が出来ました。
温泉から出た後は休憩スペースもあるので、そこでクールダウンしながら次の行程の時間までゆっくり休む事が出来ました。一眠りしたいところでしたが、そうも行かないのが辛いところです(笑)。
温泉から出た後は鳴子温泉で何か食事してから出発しようと思い、日帰り温泉に入る前に温泉街を歩いて見つけた、「ゑがほ食堂」さんにやって来ました。
お店入る前に大きな文字で広告していた「山菜きのこそば」を注文しました。そばのボリュームそうですが山菜やきのこが色々多く入っていて、とても美味しかったです。他のお客さんの多くもこれを食べていたので、人気があるメニューだと思います。とても良いランチをすることが出来ました。こちらの店で食事出来て良かったです。
この後は鳴子温泉駅に戻って次の目的地を目指しますが、その様子は次回で。ここまでの様子を動画に纏めていますので合わせてご覧下さい。