イタリア・モデナからマラネッロ・フェラーリ博物館を見学して、モデナのホテルに宿泊した続きです。

翌朝起きて前夜に行ったスーパーでパンを朝食で購入しました。前夜に目をつけていました。営業時間も朝からオープンしていたので助かりました。地元客が多くいて人気があるようでした。イタリア(というかヨーロッパ)は物価が高いのですが、パン屋さんが多いせいか、とてもリーズナブルに感じました。イタリアに来てからパン系の食事が大半なので、飽きて来たのも正直あるのですが、郷にいれば郷に従えの精神で旅先では過ごすしかありません。

テイクアウトして部屋で食事しました。食べ飽きているものの、パンはとても美味しかったです。前夜に購入した飲み物やヨーグルトも一緒に食べて朝食としました。

身支度をしてホテルをチェックアウトしました。午後はモデナを去るのでそれまでは駅から徒歩圏内の場所を観光します。モデナ駅から比較的ホテルは近かったので、戻るのが面倒ではありましたが、荷物を預けて身軽な状態で出発です。遠くに塔がみえましたが、あの向こう側にこれから歩きます。
前日とは打って変わって快晴で暖かく散策日和となりました。

朝9時過ぎのモデナ駅です。モデナってどんな街なのかイメージが全然湧かなかったのですが、思ったより人が少なく閑散としているような印象でした。平日だったので通勤・通学の人が多いと言う感じでも無かったです。ネットで調べるとモデナ市は18万人の人口のようなので、決して大きい都市という訳でも無いようです。

街の様子を見ながら、Google Mapを頼りに最初の目的地に向けて歩きます。途中では趣のある塔がありましたが、説明等はなく観光スポットという感じでも無いようでした。歩いていても人が少なかったので、とても歩きやすかったです。

イタリアのフィアット(FIAT)が発売した超小型電気自動車(EV)の新型「トポリーノ(Topolino)」を見たのですが、街の雰囲気にぴったりでしたね。どんな乗り味なのか気になるところです。「トポリーノ」とはイタリア語で「ハツカネズミ」を意味し、かつて1936年に登場した初代フィアット500の愛称でした。その名車が、現代の都市型モビリティとして復活した姿です。
この可愛らしい一台について、主な特徴をまとめました。
1. デザインとコンセプト
レトロモダン: 初代トポリーノや往年の名車「500(チンクエチェント)」を彷彿とさせる、丸みのある愛らしいデザインが特徴です。
ミントグリーン: 「ヴェルデ・ヴィータ(Verde Vita)」と呼ばれる爽やかなミントグリーンで、トポリーノを象徴するカラーです。
2つのバリエーション: ドアのある「クローズド版(写真のモデル)」と、ドアがなくロープで仕切られた開放的な「ドルチェ・ヴィータ版」の2種類が展開されています。
2. 街乗りに特化したスペック
このクルマは、ヨーロッパでは「クアドリシクル(四輪自転車)」というカテゴリーに属しており、非常にコンパクトです。
サイズ: 全長はわずか2.53m。一般的な軽自動車よりもさらに1m近く短く、都市部の狭い道や駐車も楽々です。
航続距離: 1回のフル充電で最大75km走行可能です。
最高速度: 時速45kmに制限されています。
充電: 家庭用コンセント(欧州220V)で約4時間で満充電にできます。
エピソード:14歳から運転できる?
イタリアなどの欧州諸国では、このカテゴリーの車両は免許の区分が緩やかで、国によっては14歳から(原付免許などで)運転が可能です。若者の移動手段としても非常に人気があります。
他には知っている車でも、日本未導入のグレードとか、ディーゼルエンジン車とか、街歩きで車を見るだけでも車好きには楽しめました。

街の観光スポットに近くなると街の雰囲気が変わってきます。石碑があったりレトロな教会があったりと、日本人からすると街歩きだけでも異国情緒を十分感じることが出来ます。

そして最初の目的地・モデナ大聖堂に到着です。ミラノのドゥオーモ大聖堂と比べて規模はコンパクトですが、人も少ないのである意味こちらの方がゆっくり見れるという点では良かったです。

中も入れるので来て見ました。人が少なく静かで厳かな空間が広がっていました。この大聖堂は世界遺産になっています。

大聖堂の横にあるのが、グランデ広場です。朝なので閑散としていましたが、夕方から夜にかけてはもっと賑やかな広場になるのでしょうね。広場も当然のように石畳となっています。

こちらはギルランディーナの塔です。大聖堂のすぐ横にそびえ立つ高さ約86メートルの鐘楼は、「ギルランディーナ」という愛称で親しまれています。モデナの街のシンボルであり、ロマネスク様式とゴシック様式が融合した美しい塔です。かつては、街の防衛や市民への合図を送るための重要な役割を担っていました。
この塔は少し傾いているのですが、それはモデナの街はもともと湿地帯で地盤が柔らかく、この塔を建設している最中から地盤沈下によって傾き始めてしまいました。これはピサの斜塔と同じ原因です。現在は南東方向に約1.4度傾いていると言われており、これはピサの斜塔の約3分の1程度の傾きにあたります。
大聖堂、グランデ広場、ギルランディーナの塔がセットで世界遺産として登録されています。


グランデ広場から少し歩いて、メルカート・アルビネッリ市場を見学しました。イタリアだなぁと思ったのはワイン売り場があったりチーズ売り場が市場にあることでしょうか。他にも惣菜が売っていて、市場というよりスーパー見たいな品揃えに感じました。とても雰囲気のある市場で、毎日ここに来て買い物をするとさぞかし楽しいだろうなと思ってしまいました。

市場を後にして、次の目的地に行く時に広場を通ったのですが、映画のロケが行われていました。この広場と古いレトロな車がとても印象よく感じます。ロケを見続ける訳にはいかないので、次の目的地に向けて歩きます。

目的地への途中は、どこを見ても絵になる光景ばかりで、キョロキョロしながら歩いていました。

大聖堂から10分前後歩いてやって来たのが、エステンセギャラリーです。かつてこの地を治めた名門貴族エステ家(Este)の膨大なコレクションを展示している、イタリアでも有数の重要な美術館です。

中に入ってゆっくり見学したかったのですが、とてもその時間はなく、建物の中庭にある彫刻をサクッと見て回りました。

エステンセギャラリーを後にして違う道を歩いてホテルに戻ります。街全体がアートしているように見えました。外でコーヒーを飲んで談笑している様子を見るだけでも絵になるような気がしていました。

最後の最後に立ち寄ったのが、ドゥカーレ宮殿です。かつてこの地を治めたエステ家の公邸であり、現在は世界的に有名なイタリア陸軍の軍事アカデミー(陸軍士官学校)の本部として使用されている壮麗な建物です。
週末は予約すれば中を見学出来るようです。時間的に無理だったのもありますが、そもそもこの日は平日だったので外観を見るだけになりましたが、それでも圧倒されてしまいました。目の前が広場になっていて、ここもとても良い雰囲気でしたね。

急ぎ気味でホテルに戻って荷物を受け取り、モデナ駅に向かいます。この後はモデナから別の場所へ移動となりますが、その様子は次回で。
モデナ中心部の観光ですが、予想はしていましたが時間が少な過ぎました。観光エリアはコンパクトに纏まっていて、人も程々で天気が良かったので、歩き回っていてとても楽しかったです。モデナに来た目的はフェラーリ博物館に行く為で、この日の午前中は午後にモデナから移動するまでの「繋ぎ」的な感じでいたのですが、静かで街の雰囲気が良かったのでもう少し長くいたかったくらいでした。
今回の様子は動画にもしていますので、合わせてモデナの街の雰囲気を感じて頂ければと思います。