心地よい緊張感のある午前中の仕事を終え、私はその足で東京駅へと向かいました。 日常から少しだけ距離を置き、美味しいものを食べて、温泉に浸かる。そんな贅沢な時間を過ごすため、今回は東北新幹線へと乗り込みます。

新幹線の静かな車内。ここから旅が始まります
東京から新幹線を利用すれば、午後からの出発であっても驚くほどスマートに福島・郡山へと足を伸ばすことができます。愛車でのドライブも魅力的ですが、時間を有効に使い、車内でゆったりと寛げる新幹線旅には、また格別の良さがあります。
車窓を流れる景色が、宇都宮を過ぎるあたりから徐々にのどかな田園風景へと移り変わっていきます。遠くに見える山々にはうっすらと雪が残り、旅情をそそられます。


宇都宮を過ぎ、那須塩原を通過する頃には、美しい山々の稜線が見えてきました
東京を出発して約1時間20分。最高時速で駆け抜ける新幹線の旅はあっという間で、気がつけば目的地である郡山駅に到着していました。


久しぶりに降り立った郡山駅。ホームを吹き抜ける風が心地よく感じられます
改札を出ると、郡山のマスコットキャラクター「がくとくん」が温かく迎えてくれました。せっかくなので、忘れずにデジタル駅スタンプ(エキタグ)をスマートフォンでゲット。旅の小さなコレクションが増えるのは嬉しいものです。そのまま西口へ出ました。

1軒目:見た目とは裏腹の優しい深み『駅前らーめん 角麺』
駅の西口を出て、まずは最初のお目当てである「郡山ブラック」を求めて歩きます。駅から目と鼻の先、アーケード沿いにあるのが『郡山駅前らーめん 角麺』さんです。

趣のある佇まいの『角麺』さん。期待が高まります
お昼を抜いて移動してきたため、お腹はペコペコ。迷わず「郡山ブラックラーメン(850円)」を注文しました。
運ばれてきた一杯は、その名の通り深みのある濃い醤油色のスープ。しかし、いざ口に運んでみると、見た目のインパクトからは想像もつかないほどマイルドで、すっきりとした味わいです。

美しく澄んだ黒いスープ。カドがなく、出汁の旨味がじんわりと広がります
醤油のコクと上品な旨味が細めの麺によく絡み、箸が止まりません。全くしつこさがないため、最後の一滴まで美味しくいただくことができました。大満足で店を後にし、駅前のドトールコーヒーで温かいカフェラテを飲みながら、少しだけ時間を調整します。

食後のひととき。駅前の景色を眺めながら一息つきます
至福の腹ごなし。駅チカの贅沢温泉『磐梯の湯』へ
お腹を満たした後は、少し歩いて今回のもう一つの目的地であるホテル『ドーミーイン』へと向かいました。今回は宿泊ではなく、館内にある日帰りスパ『磐梯の湯』を利用させていただきます。


街中に佇むドーミーイン。日帰り温泉の案内板に誘われて2階の受付へ
平日の午後、開始直後の時間帯ということもあり、大浴場は人が少なく、驚くほど静かで快適な空間が広がっていました。

暖簾をくぐり、いざ温泉へ
とろみのある豊かな湯に身を委ねること約2時間。じんわりと身体の芯から温まり、日頃の疲れが解きほぐされていくのを感じます。湯上がりには広々とした休憩スペースで、静かにクールダウン。至福のひとときを過ごしました。
温泉から出ると、外はすっかり美しい夜の帳が下りており、郡山駅前は色鮮やかなイルミネーションで彩られていました。


昼間とは一変し、幻想的な光に包まれた夜の郡山駅前
2軒目:洗練された極上の一杯『NOODLE CAFE SAMURAI』
旅の締めくくりに訪れたのは、こちらも郡山ブラックの名店として名高い『NOODLE CAFE SAMURAI』さん。スタイリッシュな外観が目を引くお店です。

店舗外観看板
カウンターに座り、「常に最高の状態で提供するために、一度に3杯までしか調理しない」という店主のこだわりが書かれた案内を読みながら、静かに着丼を待ちます。
運ばれてきたラーメンは、白い器に映える、見事な漆黒のスープ。

美しく盛り付けられた『SAMURAI』さんの郡山ブラック
器の白さも手伝って、1軒目よりもさらに深く黒く感じられます。しかし、こちらもスープを一口飲むと、非常にすっきりとした口当たり。鶏の旨味と醤油の芳醇な香りが絶妙なバランスで、もちもちとした食感のストレート麺との相性も抜群です。
せっかくの弾丸旅ですから、小ぶりで香ばしく焼き上げられた餃子も一緒にいただきました。

パリッとした焼き目が美しい餃子
2軒目にもかかわらず、その洗練された味わいに、あっという間に完食してしまいました。
旅の終わりに
心もお腹もこれ以上ないほどに満たされ、私は再び夜の新幹線ホームへと戻ってきました。


東京行きの新幹線が滑り込んできます。帰路も運よく窓側の席に座ることができました
通り過ぎる新幹線の圧倒的なスピードに驚かされつつ、乗車すれば静かで快適な東京までの直線ルート。車内でゆっくりと今日一日の出来事を振り返りながら、心地よい眠気に包まれる時間もまた、新幹線旅の醍醐味です。

仕事を終えてからの半日という短い時間でしたが、日常を忘れてこれほどまでに充実した時間を過ごせるのは、新幹線ならではのスピードと、郡山という街の深い魅力のおかげ。
「今度は、ぜひゆっくり宿泊でも訪れたいな」
そんな再訪を心に誓いながら、帰京の途につきました。
この様子を動画にしているので、合わせてご覧ください。