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(乗車記)三陸鉄道 釜石駅 → 久慈駅 岩手県は広かった!目まぐるしく変わる天候の中で様々な景色を見た!

岩手県の釜石市で宿泊した続きです。

早朝にホテルをチェックアウトして釜石駅まで来ました。この日は週末だったとはいえ早朝ならお客さんがチラホラといるのかなと思ってましたが非常にひっそりとした駅前でした。予想外の展開です。

三陸鉄道駅側の改札を通過した際にも駅員さんは居ませんでした。そのままホームに来て今回は左側の三陸鉄道で釜石駅から久慈駅までこれから向かいます。右側の列車は前日に乗車した快速はまゆり号で盛岡行きです。

この列車は釜石駅始発ですが海側の座席に座れるのかなと考えていて少し早めにホテルをチェックアウトして釜石駅まで来たのですが、車内には誰も居なくて全くの杞憂に終わりました。平日だと違うのでしょうか?!横に停車していたJRの快速はまゆり号にはそこそこのお客さんが車内にいました。

先に快速はまゆり号が出発なのでお見送りを致しました。

お見送り後に列車に戻る時にラッピングしているメッセージを見ました。生活する為には前を向くしか無いとは思うのですが決して風化させてはいけませんし、亡くなった方を考えると教訓を生かして生きて行くしかありません。今は地元の方はどのような思いなのかは知る術はありませんが、三陸に来てこの後もそうですが町の様子を見ると私なりにも思うところは出て来ます。

時間になり三陸鉄道の久慈行きも出発しました。釜石には短い滞在でしたがお世話になりました。今回は三陸鉄道を完乗する事を目的にして来たのですが、また機会を作って今度は少し町を見て見たいなと言う気もあります。但しあんまり観光客気分の興味本位で町を見るのが常識的に良いのかと言う思いもあります。人によってはセンシティブな事だと思うのですが考え過ぎでしょうか?!

出発時間近くになるとお客さんが来るのかなと思ってたのですが私の貸切状態となりました。事前の予想とは全く違う結果となりました。

暫くすると前日利用したJR釜石線とお別れです。

前日の釜石・盛間でも感じましたが釜石から出発して早速トンネルを通過です。トンネルが多いのは全線に渡ってのようです。

トンネルを出ると目の前が海でした。リアス式海岸の雰囲気を感じる光景です。

最初の停車駅は両石駅です。駅も駅から暫く走行した先も新しい感じがしました。新しいと言う事は恐らくこの辺りは、、、察して下さい。

続けて鵜住居駅です。恥ずかしながらふりがな無ければ読めなかったですw。この辺りも新しい感じがしました。この駅の近くにはラグビー世界選手権の開催場所となった復興スタジアムもあります。釜石のラグビーチームと共に末永く復興のシンボルとして発展し続けて欲しいです。

その後は堤防を見ながらの眺めとなりました。昔のこの辺りはどんな感じだったのかな、、、と。

大槌駅に到着です。お客さんが待ってまして漸くここで貸切状態では無くなると思ってたら上り列車を待っていたようです。

上り列車と行き違いで暫く停車と言う事なのでホームに出て景色を見ながら深呼吸しました。これから先まだまだ三陸鉄道の列車旅は始まったばかりで久慈駅までは長いですからね。

暫くすると上り列車が入線して来ました。車内を見るとお客さんも乗車されてました。そろそろこちらの列車も出発なので車内に戻ります。

そして大槌駅を出発です。車両のメッセージが良いですね。

朝日を浴びながら海に近いところから徐々に内陸側に走行しました。

次の停車駅は吉里吉里駅です。変わった駅名だなと思って見ているとこの駅からお客さんが一人乗車して来ましたのでここで私の貸切列車は終わりとなりましたw。

暫くするとリアス式海岸の様子を見ながらの走行となりました。この後もそうですが海岸線が入り組んでいる様子を実際に肌で感じました。

そして浪板海岸駅に到着です。この駅も新しそうです。

暫くは海岸線を所々で見ながらの走行です。正に「三陸鉄道の車窓」って感じの景色です。

次の停車駅は岩手船越駅です。放送によるとこの駅が本州最東端の駅との事ですが、見える範囲でそれを示すようなものは無いように見受けられました。

この駅からもお客さんが乗車して来ました。ウィークエンドの日とは言え学生さんは居なかったです。部活動も無かったのかな?!

岩手船越駅の次は織笠駅です。一面のシンプルな駅でしたが駅前は家があってこの駅からもお客さんが乗車して来ました。

次の駅に停車する前にはマンションを見ました。正直この辺りでこれだけ高いマンションを見るとは予想外でしたが人口の多いエリアのようです。

そして陸中山田駅に到着です。ここでも上り列車と入れ違いがありましたが今度は待つ側ではなく待たせる側となりましたw。この駅からは今までで一番多くのお客さんが乗車して来ました。

陸中山田駅を出発して景色を見ていると家が多くあるエリアと空いているエリアがありました。

陸中山田駅の次の駅である豊間根駅を過ぎて暫くすると宮古市の表示が見えましたが宮古駅まではまだまだ先です。

払川駅の前では工事が行われていたようです。既にあれから10年以上経過してますが場所によりまだまだこれからと言うようなエリアがあるようにも見受けられました。

続いて津軽石駅に到着です。払川駅との間は少し内陸側を走行しているようです。

山が見えましたが恐らくあの向こうは太平洋です。リアス式海岸で入り組んでいる場所なので海から近くなったり遠くなったりと言う感じになってます。

続いて八木沢・宮古短大駅に到着です。この近くに短大があるようですが皆さんどこから通って通学されているのか気になりました。

次の駅は磯鶏駅です。宮古に近いせいなのかこの駅に到着する手前から家が多く見えるようになって来ましたし、お客さんもここから数人乗車して来ました。

宮古駅に近くなると更に町の雰囲気になって来ました。今までとは違う家の多さです。

そして主要駅・宮古駅に到着です。お隣にはJR山田線の列車も止まってました。

主要駅なだけあって多くのお客さんが降りて行きました。勿論この駅から乗車して来るお客さんもいましたが車内が空きました。この駅で降りて皆さんはどうするのか気になりました。三陸鉄道の駅から乗車して来て宮古駅で降りて用を済ませるのであれば車でサクッと行ってしまいそうな気がするので山田線に乗り換える人が主流なのかなと思いましたが実際は?!

この駅で暫く停車と言う事でしたので後ろからホームを見て見ました。宮古駅に到着する少し前から雪が残っている事に気が付きました。釜石の時には見なかったので天気が違うようです。岩手県は南北に広いですしここまで幾つものトンネルを抜けて来たので天気が違うのは不思議では無いのかもしれません。

ここまで既にかなり乗車してますが久慈駅まではまだ先です。時間的には半分も来て無いかと思います。

ここまで気が付かなかったのですが吊り革が可愛らしくデザインされてました。握ってみた感じも良かったです。地方だと吊り革を使って乗車するシーンが東京都内とは異なり余り無いと思うのでこのようなデザイン性がある吊り革は良いアイデアだなと思いました。

時間になり宮古駅を出発します。駅の様子を見て見たくて後ろ側にこの時は立ってました。どんな町なのか、盛岡まで行くJR山田線はどんな感じなのか色々と気になる所ですが今後の課題としたいと思います。余談ですが三陸鉄道の本社はこの後に左側に別のホームが動画では現れますがその横にあります。

暫くすると上の写真で言うと右側にあるJR山田線とお別れです。

JR山田線と別れて暫くするとまたトンネルとなりました。今回三陸鉄道を利用して一番事前の印象と違ってたのはトンネルの多さです。殆どの区間でトンネルがあった印象でした。

山口団地駅を経て一の渡駅に来ると宮古周辺の街並みから一変して山の中の景色となりました。トンネルが多くあったのでその間に山を抜けて山の向こう側に来たようなイメージでしょうか?

この駅で上り列車と行き違いの為に暫く停車と言う事なのでホームに出て見ました。体を動かさなくてもずっと座っていると色々と疲れるので外の空気を吸いつつ体を伸ばすのは気分転換になります。外に出たのは私だけですが私のみ始発の釜石駅から乗車しているので許して下さいw。

上り列車が到着してそれと入れ替わりで出発します。駅の周りには家が見える範囲では無かった気がしましたがここから上り列車に乗車するお客さんがいました。地元客が利用しているのを見るとホッとします。

次の停車駅は佐羽根駅です。山に囲まれた狭い平地のスペースに集落がありました。この辺りは雪が残ってまして岩手県内でも数多くのトンネルを抜けて来ているので天気が地域によって違うようです。そもそも岩手県は大きいですからね。

田老駅を経て新田老駅に到着です。駅前にはマンションもあって家が多いなと思ってたらお客さんが乗車して来ました。

曇って来たなと思ってたらトンネルを抜けるといきなり雪が降っていた状況もありました。短い距離で時間もそれ程経過してないのですがトンネルの前後での景色の変化はかなり今回の列車旅でありました。

新田老駅の次は摂待駅です。いつの間にか早朝の釜石駅では日が差してましたが全く違う天気となってました。住んでいる方はいらっしゃると思いますがその気配はなくヒッソリとしてました。この辺りは少し海から中に入ったエリアのようです。

そこから暫くはある意味冬の東北らしい景色を見ながらの列車旅となりました。人を寄せ付けないような景色にすら見えました。

次の岩泉小本駅に到着する頃には日がさしてました。駅の間にはトンネルがここでもありましたがそれにしても天気が目まぐるしく変化します。この駅から町民バスで龍泉洞に行く事が出来るようで接続するバスの時刻案内を放送でしてました。降りる人はいなかったですがかなり昔に車で龍泉洞に行って見学した事がありました。その時は車が多くて駐車場に車を停めるまで時間が掛かったのですがとても素晴らしい鍾乳洞を見させて頂き今でも印象に残ってます。三陸鉄道でも車でもご興味ある方は是非龍泉洞に足を運んでみて頂きたいですね。

この辺りは駅と駅の間に必ずと言って良い程トンネルがありました。線路を通す場所が無い為と思われます。トンネルとトンネルの間に駅や絶景があるようなイメージと言っても過言ではありません。

続けて島越駅に到着です。この辺りでは雪は降ってないどころか晴れてました。普段からこんなに駅間で天気が変わるエリアなのでしょうか?!これだけトンネルの前後で天気が違うと、この辺りの方は出かける際に天気予報はどこのエリアを見れば実態として良いのか悩みそうです。

続けて田野畑駅に到着です。ここから景勝地・北山崎に行けるようですが歩いて行けると言う事ではなく乗合タクシーで行く形のようです。龍泉洞とセットで私は以前に車で北山崎にも行った事があります。やはり複数の観光地を回って行くには残念ながら車が便利と言うしかありません。駅からの二次交通をセットで観光客を呼び込めないものなのでしょうかね?

田野畑駅から暫くしてトンネルを抜けると今度は高速道路が横に見えました。色々なローカル線を利用して気が付くのは線路と並行して立派な道路がある事です。これだと鉄道利用者が増える要素は無いだろうなと言う気がします。ある意味、国や県、そして地元の人からソッポを向かれているような気がして三陸鉄道も可哀想だなと思うのですが違っているのかな、、。ここに限らずですが地方のローカル線は根本的に地元客が定常的に利用して貰えるような施策を考えないとダメだと思いますし、それを人ごとのように考えているのであれば大量輸送の鉄道である必要は無いわけで赤字を垂れ流しにするのはどうなのかなと言う気がします。

色々と高速道路を見ながら思っていると次の普代駅に到着です。写真とは反対側には家が多くあってこの駅でもお客さんの乗り降りがありました。補足ですが一両編成で皆さん余裕を持って席に座れるくらいの乗車なのでバスでも全然賄えそうに少なくても乗車している時には思いました。

暫くは立派な高速道路を見ながら並行して走行します。スピードは車の方が速そうでした。

続いて白井海岸駅に到着です。駅の前後にはトンネルがあり背後には大きな岩壁があってある意味秘境駅っぽくも見えました。見える範囲には家も無かったので乗車しようとするお客さんはどこにいるのか想像が付かなかったです。

そして次の駅へ向けて走行中にトンネルを抜けて暫くすると列車が安家川橋梁の所で止まり景色をゆっくり見させてくれました。景色を左右で真剣に見ているのは私だけだったかも知れませんがとても有り難かったです。地元客は毎日見ているから飽きているのかも知れませんが、中々の景色なので列車利用の際には目に焼き付けて欲しいなと思いました。景色って天候や時間、そして海の状況で毎日違うと思いますしね。ある意味一期一会の景色と言えると思います。道路は国道45号との事ですがあの場所から見るとさぞかし景色が良いんだろうなと思いましたね。

そして次の堀内駅に到着です。この駅は片面のシンプルな駅ですが、駅の目の前は太平洋の景色が見える素晴らしい景観の駅です。

堀内駅を出発して暫くは景色の良い所を走行します。トンネルを抜けると絶景、そして再びトンネルに入って抜けるとまた絶景と言う感じでした。改めて振り返ると堀内駅前後の景色が一番の見所だったかも知れません。

そのまま野田玉川駅に到着です。この辺りはずっと海岸線沿いを走行してました。

続いて十府ヶ浦海岸駅に到着です。堤防があり恐らくその向こうは海だと思います。この辺りは海抜的には高くは無いので堤防がずっと続いてました。

その後も暫くは堤防に守られるような形で北に進みます。堤防も新しい感じに見えるので震災後に出来たのかな、、。

そして陸中野田駅に到着です。駅から家も多く見えましたし乗車してくるお客さんもいました。

上り列車と行き違いと言う事で少し停車後に反対側から列車がホームに入線して来ました。乗車するお客さんはいませんでしたが降りるお客さんはいました。上り列車視点で言うと久慈駅からの乗車するお客さんが降りるのは考えられますが、次の主要駅・宮古駅までは遠いのでこの駅から乗車するのであれば久慈駅へ向かうこちらの下り列車の需要の方が有ると言う事だと思います。

久慈駅まで徐々に近くなって来ましたがずっと座っていると体が痛くなって来たので後ろへ行って後方からの景色を見てました。陸中野田駅からは内陸を走行するので海の景色は見えないのもそうですが両側を木々で壁のように囲まれていたので景色的には余り良くないタイミングで後ろに来てしまったようです、、。

そして陸中宇部駅を経ていよいよ終点の久慈駅となりました。やっとここまで来たのかと言う思いとこれで三陸鉄道とお別れかと言う相反する思いがありました。改めて料金表を見ると長かったなとw、、。

久慈駅近くになると流石に今までとは一回りも二回りも大きい街に見えました。この辺りでは雪は少し残ってましたが晴れてました。釜石駅から既に3時間は経過してましたがクタクタと言う感じではありませんでした。色々と景色を見る事が出来たのがその理由だと思います。単調な景色が続くと眠くなったりしがちですがそのような事も感じませんでした。

三陸鉄道の北側の起点駅となるので他の車両も停まってましたが、その中にはゴルゴ13もありました。ところで今の若い人はこの漫画を知っているのかな?!とも思いましたw。

と言う事で久慈駅に到着です!前日に盛駅と釜石駅間を乗車したので二日に分けて三陸鉄道を完乗となりました!とても長かったけど貴重な経験になったかなと感じます。震災の影響を受けたと思われる場所、以前から見れたと思われる景観スポット、トンネルを抜ける毎に変化する天候等を車窓から見て体感させて頂きました。海側のボックス席を確保して終点まで他のお客さんが来るような混雑では無かったのでそのような変化する様々な様子をカメラだけではなく自分の目にも焼き付ける事が出来ました。三陸鉄道は他の地方ローカル線と同様に厳しい状況とは思いますが地元の人々に利用され続ける路線であって欲しいなと思います。勿論観光視点でも素晴らしい景観を持つ路線なのでご興味ある方は是非利用して見て下さい。

この後はJR八戸線と連絡しているので引き続き北上しますがその様子はまた次回で。

ここまでの様子は動画にもしてますので是非乗車した気になって見て頂きたいと思います。

 

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