2023年の春ですが青春18きっぷを購入して関東近辺を小旅行して来ました。ここから暫くはその時の様子を順次ブログして行こうと思います。
青春18きっぷの初回は東京から下館駅に来ました。下館駅はJR水戸線にありまして以前に18きっぷで水戸線を小山から友部まで完乗した事は何度かあってその際に下館駅を通ってはいたのですが降りたのは初めてです。
この時はまだ乗った事がない真岡線に乗車して見ようかなと思いまして下館駅まで来たのでした。
週末には「SLもおか」が走っており今回は片道だけこれに乗車してみる事にします。
「SLもおか」号は週末に下館駅と茂木駅間を一往復します。乗車するには乗車券の他にSL整理券を購入する必要があります。事前にネットで予約する事が出来ますが見ていると慌てて事前に買わなくても空席が有りそうでしたので現地で購入する事にしました。万が一寝過ごして時間に間に合わなくなってしまったら元も子もないと思った為です。従って念の為当日は早めに下館駅に行ったのですが余裕でSL整理券を購入する事が出来ました。どこで売るのかなと思ってたら駅員さんが徐に来てホームにある簡易的な場所で売ってました。停車しているのはその前に出発する普通列車です。
SL整理券は500円で現地だと現金のみの購入でした。これはあくまでも整理券なので座席指定では有りません。従って出発ギリギリだと座れない事もあるかもと思いまして早めに下館駅に来た次第です。駅員さんに聞くと並ぶ必要はないと言う事でしたのでそれを信じて一旦駅の外に出る事にしました。
下館駅舎です。食事しないでここまで来たのでパンかおにぎりを購入しようと思ったのですが横にあるコンビニは営業してませんでした、、。週末なのに営業してないとは、、、恐るべしです。そんなに週末だと需要が無いのかなぁ、、、と言う感じです。
駅前のロータリーはこんな感じです。ぱっと見で見える範囲にはコンビニは無いようです。このくらいの駅でも商売としては成り立たないと言う事でしょうか、、。
検索すると駅前の大きなビル内にコンビニがあるようでして行って見ると市役所でした。筑西市役所です。こんなに駅近の市役所は初めて見たかもです。この辺りは車社会だと思いますがJR水戸線の稼働を上げる意味でも市役所と駅が近いのは良い事ではと思います。地方路線で廃止議論が出ると地元の人は自分たちでの利用を考えず観光でと意味不明な事を言うのをニュースで見ますが観光客は二の次です。地元の人が使ってこそ生活インフラに欠かせないと言えると思います。
筑西市の人口は約10万人を少し下回るようです。下館市と3つの町が2005年に合併して出来たようです。この建物の一階にコンビニがありましたのでパンを食べて簡単な朝食としました。
少し早めにホームに戻ったつもりでしたが既にSLもおか号は入線してました。入線する様子を見たかったけど後の祭りです。駅の構造上SLが客車の前後を入れ替える場所が無いので客車が先頭でSLが後ろから押して来るような形でホームに来たと思われます。座れなかったらどうしようと思い早めに車両へ向かいました。
ホームに入線していたとは言え早めに来たので無事に座席を確保する事が出来ました。まだ空いている場所が多くあったので慌てる必要は無かったですがそれは結果論です。取り敢えず座席を確保出来たのでSLを見に行って見ます。
先頭に行って久しぶりにSLを見ました。SLを見たのは恐らくSLやまぐち号を2022年に見た時以来です。乗車となるといつまで遡るのか全く記憶にないくらい本当に久しぶりです。
機関士さんの様子を少し見てましたが大変そうです。この時は春先ですがそれでも定期的に水分補給をしてました。とても暑いんでしょうね。操作も複雑そうでまさに職人芸と言う感じです。
そして定刻になり汽笛を鳴らしてゆっくり動き出しました。汽笛の音や煙が良い感じです。ホームには多くの見送り客がいました。
出発して直ぐに関東鉄道の車両と並走しました。下館駅はこの真岡鐵道とJR水戸線、そして関東鉄道が交わる駅です。関東鉄道には乗車した事が無いので一度経験して見たいとは思ってます。
出発直後の車内の様子です。発車近くになると殆どのボックスシートが埋まってました。これだけ多くのお客さんがSLに乗車して真岡鐵道を利用するのであれば確かに宣伝効果もあるでしょうね。そして沿線へ行ったお客さんが更にお金をどこかで落としてくれれば経済的にも多かれ少なかれ潤う訳であり、そういった意味でもSLは観光の重要な目玉と言えます。
関東平野をゆっくりとしたペースで進みます。SLに乗車するのもいつ以来か覚えてないですがよくよく考えて見ると客車も同様です。景色的には特段凄いと言う訳では有りませんが時々聞こえる汽笛の音、客車の音、そして機関車から出る煙と色々な要素が重なり、中々近頃では得ることが出来ない旅情を感じる事が出来ます。
SLもおか号は各駅には停車しませんのでゆったりとしたペースで駅を通過して行きます。
最初の停車駅は折本駅です。SLもおか号は観光列車だと思うので主要な駅のみ停車させる事も出来るとは思うのですが地元客の利用も見込んでいるのでしょうか?観光客がとても降りそうもないローカルな駅にも停車します。案の定この駅では乗り降りはありませんでした。HP見ても分かりますが意外と停車駅が多いのがSLもおか号です。
次の停車駅は久下田駅です。駅舎は多目的施設が併設されているようで立派な形をしてました。地元客の乗り降りが多くありそうな駅ですが地元客が下館駅から15分前後で到着するこの駅までSL整理券を購入して乗車しようとは余り思わないような気がします。勿論観光客もここでは降りませんのでもっと停車する駅を絞っても良いような印象を受けました。
次の停車駅は寺内駅です。この辺りは各駅停車状態でした。ここでも見える範囲では乗り降りは無さそうでしたが多くのギャラリーがいました。或いは反対の列車を待っているとかでしょうかね?!
景色的には関東平野の中を淡々と進んでいてところどころでギャラリーのお客さんがいるような景色が続いてました。子供にSLを見せている家族連れもいましたが昔も今もやはりSLを見るのは子供にとって魅力的なのでしょう。
次の停車駅は主要な真岡駅です。駅に近くなって来ると家が増えてこの辺りでは大きい町の雰囲気になって来ました。
そして真岡駅に到着です。流石にここでは多くのお客さんが降りて行きました。私も計画段階でここで降りて「SLキューロク館」を見学して下館駅に戻る事も考えたのですが真岡線を今回完乗しようと思いまして終点までの切符を下館駅で購入しました。
真岡駅で少し停車と言う事でホームに出て見ました。駅舎がSLのデザインになっていてユニークですねw!
こちらが「SLキューロク館」です。無料で見れる施設で多くの展示車両を見る事が出来ます。また別の機会に来て見ようと思います。
駅周辺はどんな場所なのかも気になりましたが前述のように今回はここでは下車しません。
先頭に行って反対側のホームを見ると多くのギャラリーがいました。中には列車を待っている人も居るとは思いますが明らかにSLを見に来ている感じの人がいるのも事実です。殆どの週末に運行しているのですが毎週こんな感じなのでしょうか。注目度の高さを感じます。
停車中も機関士さんは忙しそうでした。本当にご苦労様です。
そして時間になり多くのお客さんに見送られながら真岡駅を出発です。
真岡駅を過ぎても景色の雰囲気は変わらない感じです。山が見える訳でもなく関東平野を汽笛鳴らしながら淡々とゆっくり進みます。
そして西田井駅に到着です。とても駅舎の雰囲気がSLとマッチしていてレトロ感ある印象の駅です。
その後もずっと同じような景色を進みます。進行方向左側に座りましたが右側だと景色の印象が違ってたのかな?!
そして益子駅を経て七井駅に来ました。この駅も観光客が降りるような駅には見えませんでしたが、かといって地元客が降りるような感じでもありませんでした。
そして続けて多田羅駅に到着です。この辺りは各駅に停まってました。ここでは降りるお客さんがいたようです。
続けて市塙駅に到着です。駅にはSLを見に来ている方々がいてお見送りをして頂きました。なんだかんだでやはりSLが運行されるとこの駅に限らず沿線もですが見送って頂いている人が結構いました。地元の人にとってはシンボル的な要素もあるのでしょうね。
市塙駅の次は終点の茂木駅です。結局最後まで同じような景色が続いてました。
茂木駅まで乗車しているお客さんも結構いました。私と同様にSLを完乗しようと言う人達です。乗車した皆さんはどんな事を感じたのかな!
そして終点の茂木駅に到着です!
SLの転車台も見えました。後でSLが反転する様子が見れると思われます。
レトロ感ある客車を久しぶりに経験出来て良かったです。窓が開いていたので外の空気やSLがもたらす煙を感じながらのSL体験は非常に貴重な経験となりました。経験出来る時に経験して本当に良かったです。それに季節的な要素があったのかも知れませんが激混みと言う状況では無かったのも良かったです。ゆったりとした気分でSL乗車を楽しむことが出来ました。
長くなったのでこの後の様子は次回で。ここまでのSLもおか号を利用して乗車した様子は動画にしてますので合わせてご覧頂きSLの旅を楽しんで下さい。