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(乗車記)津軽鉄道 津軽五所川原駅 → 津軽中里駅 / 日本の原風景を見ながら観光アテンダントさんの案内を聞いて癒された列車旅を堪能!

五能線で青森県の弘前駅から五所川原駅までリゾートしらかみで移動して来た続きです。

五能線は今まで何度か乗車経験がありましたが五所川原駅で降りたのは初めてです。かなり昔に車でこの駅周辺には来た事はあります。この駅までは降りる人は余りいませんでしたがこの駅ではそこそこ降りる人がいました。この駅で改札方面へ行った人もいましたが、、、

遠くに見えている津軽鉄道へ乗り換える人もいました。今回五所川原駅で降りた目的は津軽鉄道に乗車する為でして私もホームに向かいます。以前から乗車して見たいなと五能線でここを通る度に思っていましたがようやく今回実現する運びとなりました。

列車は一両でしたが座席に座る事が出来ました。座る事が出来たのは嬉しい反面、逆に言えばそれだけのお客さんと言う事なのでローカル線の厳しさを物語っています。

出発するまでホームで色々と見学しました。駅名はいつの時代か分かりませんが昔のフォントは趣があって良いですね。津軽鉄道のイメージにも合っていると思いました。細かい話ですがJR五能線の方は五所川原駅で津軽鉄道は津軽五所川原駅となります。

ホーム奥には待合室もありました。冬は極寒だと思うので本数が少ない列車を待つ為に待合室は必須でしょうね。中央にはストーブがあって寒さを凌げるようになっています。

津軽中里駅に向けてゆっくり出発しました。

暫くすると五能線と別れて津軽半島を北に向けて進みます。

お客さんは各ボックスシートに収まる程度のお客さんでした。観光アテンダントさんがいて終点まで車内で観光案内をしてくれましたがこのアテンダントさんによるとこれでも多い方と言う事で現実の厳しさを感じます。見た感じでの判断ではありますが、車内は地元のお客さんもいましたが観光客の方が圧倒的に多かった印象です。カメラを持っていたり持ち物が多かったりと言う人が多かったです。車内は風鈴列車と言う事で風鈴が飾り付けられておりずっと良い音をしていて風情がありました。風鈴を聞く事も少なくなりましたね。

暫くは五所川原の町中をゆっくり走行します。

最初の停車駅・十川駅に到着です。凄くローカルな駅で実際の乗降客はどれくらいいるのか不明ですが小さいとはいえしっかり待合室がありました。

十川駅を過ぎると五所川原の町並みから津軽平野の景色になりました。丁度この方向は日本海方面を見ているようで遮るものが無い為に冬は吹雪が凄くて何も見えない事があるようです。想像しただけで何となくそのようなシーンを思い浮かぶ事が出来そうです。きっとどこを歩けば良いのかも分からない感じになるのでしょうね。

次の停車駅は五農校前駅です。駅名の通り五所川原農林高等学校があるようですが駅近くには何もありません。観光アテンダントさんの放送によると駅から1キロ近く歩くとあるようでして学生さんはそこまで歩くようです。冬の吹雪の中を歩くのは大変だろうなと思いますし柔な私には通う事が全く想像出来ません。東北の人は寡黙で我慢強い人が多いと何かで以前に聞いた記憶があるのですがこのような環境で生活されているところから自然とそうなるのでしょうか。この日はウィークエンドと言う事もあり学生さんは居ませんでした。

広大な津軽平野の間を走行します。田んぼが広がりお米が取れるようで幾つか青森県産のお米もアテンダントさんは紹介されていました。

観光アテンダントさんが津軽鉄道やこの辺りの地域の話、太宰治の話など色々な話を乗車中にしてくれていました。訛りやゆっくりとした喋りが凄く列車の性格的にも合っていてとても良かったです。正直津軽鉄道の車窓からの景色はずっと津軽平野の景色が大半で単調な区間が多いのですがその間も乗客を飽きさせずに色々な話をしてくれるので飽きる事が無かったです。アテンダントさんがいる事で観光列車としての価値も上がっているのではと思います。動画ではアテンダントさんの話を入れているので是非旅情を感じて頂きたいですね。

観光アテンダントさんは金木駅から斜陽館へのお手製案内地図を配布していました。地元を盛り上げようとしている活動は素晴らしいですね。地元愛を案内からも感じます。

嘉瀬駅に到着する直前には以前に香取慎吾さんが書いた「落書き列車」が展示されていました。Wikiによると1997年に最初に書かれたようで暫くは旅客運用していて2000年に引退してここに展示されているようです。一度その後に再塗装されたとの事でしたが長年雨風にされされている影響からか郷愁が漂う感じになっていました。

落書き列車を見終えると嘉瀬駅に到着です。ここには見学の観光客がいました。そして駅舎がレトロ感満載でして停車時間があれば見学して見たかったです。時間が止まっているかのようでした。

嘉瀬駅の次は主要駅である金木駅です。津軽平野の景色から家が徐々に増えて駅に到着する直前にはすっかり町の景色になりました。

そして金木駅に到着です。この駅には駅員さんがいました。途中駅で駅員さんがいるのはこの駅のみのようです。

車内は太宰治の小説の中のメッセージが飾り付けされていました。そして斜陽館への観光目的だと思いますが多くの人がここで下車して行きました。私もこの列車を乗ろうとした時にはここで降りて斜陽館を見学して金木駅に戻ってこの列車が折り返してくるのを見計らって五所川原駅に戻ろうかとも思っていましたが、津軽鉄道の乗車が初めてで完乗を目指すべく今回は終点の津軽中里駅まで行く事にしました。斜陽館へ行くと言う目標が出来たと捉えるようにしたいと思います。

この駅で列車の行き違いで数分停車するとの事でしたのでホームに出て見ました。駅名のフォントがここでも味わいがあるなと思いました。何を見てもレトロ感を感じずにはいられません。

行き違いの列車が金木駅に来ましたので車内に戻ります。

金木駅を出発して次の駅は芦野公園です。駅手前では春になると桜のトンネルになる事が有名なスポットで丁度その箇所を通ると観光アテンダントさんがその紹介をしていました。暖冬の影響で以前は5月のGW頃が見頃だったようですが今は4月中旬から後半と早まっているようでGWの観光シーズンの時には散ってしまっているようで残念と言う事でした。

芦野公園駅を出発です。確かに桜の時期は綺麗なんだろうなと景色を見ただけで容易に想像出来る雰囲気の駅です。駅舎は以前は奥にあったようで今は喫茶店として再利用されているとの事です。今回は完乗する事を目的で津軽鉄道を利用してますが途中下車して見たい場所が幾つもありました。

芦野公園駅を出発して桜のトンネル部分を過ぎると再び津軽平野の中を走行します。車内は金木駅で降りるお客さんが多くて少なくなりましたがそれでもまだ10人前後は居ました。

途中で川倉駅を通過して大沢内駅に到着です。この辺りではもう乗車してくるお客さんも居ないですし降りるお客さんもいません。皆さん終点の津軽中里駅までの乗車のようです。

そして津軽平野の景色を見ながら終点の津軽中里駅を目指します。

津軽中里駅に近くにあると町の景色となり右側にはお洒落な町営住宅群も見えました。

そして津軽中里駅に到着です。昔はもっと駅が大きかったのでしょうか?無駄にスペースがありましたので昔はホームなり線路があったのかなと言う印象を受けます。と言う事は昔はお客さんも多くて賑わっていたのでしょうね。終点の駅まで観光アテンダントさんの案内がとても良い味を出していて飽きる事なくここまで来る事が出来ました。

日本最北の私鉄・津軽鉄道の北限である津軽中里駅に到着です。私鉄と言う括りだと北海道には確かに言われると無いですね。

この先は線路が終わっていて来る所まで来たんだなと感じます。日本最北の私鉄が正にここなんですね。

駅の改札口です。この駅は有人駅でして結局駅員さんがいるのは金木駅と津軽五所川原駅の3駅のようです。手作り感がある改札でとても雰囲気が良かったです。

駅舎はこんな感じで思ったよりローカル駅感がなくてコンクリートの立派な駅舎でした。

駅前はやはり閑散としていました。どこもそうですが駅が決して町の中心では無い事を物語っています。

駅ナカでは食堂がありました。全くの予想外で本当は食事して少しお金を落とせればと思ったのですが折り返しの列車に乗車する為に時間的に厳しく利用するのは断念しました。本当に申し訳ない事をしたと思いました。乗客としては列車待ちで食事する事が出来る選択肢があるのは有り難いでしょうね。駅の周りに食べる所が多くは無いと思われるので列車利用以外の地元客も来ている可能性があります。

食堂の奥には展示スペースがありましてサクッと一通りの見学をしました。

駅から数分歩いた所にねぶたの展示場があると観光アテンダントさんが津軽中里駅到着直前に言ってたので来て見ました。ドアを開けて近くで見れればと思いましたがドアには鍵が掛かっていて外から見るだけになりましたw、、。青森県には各所にねぶたがあってそれぞれ地域の特色を出してお祭りをしているようです。個人的には「中泊町ねぶた」と言う言葉を初めて聞きました。

駅前の通りの様子です。見える範囲にはお店は無さそうですが少し歩けば町役場やその近くにはお店もあるようです。駅が町の中心では必ずしもない事が分かります。

と言う事で一通りの見学後は津軽中里駅に戻って来ました。この後は折り返しの列車で津軽五所川原駅に戻りますがその様子は次回で。

ここまでの様子は動画にしてますので観光アテンダントさんの語りと共に津軽鉄道に乗車した気になって頂けたらと思います。

 

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