旅行

福島から米沢へ—大沢駅が消える前に訪れた記録

福島県福島市にある飯坂温泉に行って福島駅前で宿泊した続きです。

早朝に駅前のホテルをチェックアウトして福島駅にやって来ました。寝坊してしまうと予定が狂ってしまうので一安心と言う感じです。勿論食事する時間等は全くありません。福島駅では傘を持つ程では無いものの、パラパラと雨が落ちているような天気でした。

改札に入る前に山形線の案内が目につきました。落ち葉による車両増結運転をしているのを全く知りませんでした。車両を増結することで、列車全体の重量が増加し、車輪とレールの接触面での摩擦力が向上するため、空転を防ぐ効果が期待出来るのと、電動車の数が増えることで牽引力が分散され、制御しやすくなるメリットもあるそうです。

奥羽線(山形線)に乗車して米沢駅に向かいます。改札前にあった説明の通り、後ろに2両連結されていました。知らないところで他にも色々と安全を考えてくれているのでしょうね。安全を確保してくれている事に当たり前と思わず感謝の気持ちを持って鉄道を利用したいものです。

定刻で福島駅を出発です。お客さんが乗車出来る2両の車内にはやはり結構なお客さんが乗車していました。明らかに私と同じ目的なんだろうなと思わせる雰囲気が漂っていました(笑)。少し早めにホームに来ていたので窓側席に座れましたが、そうじゃなければボックス席の中側に座る感じになっていたと思います。

東北本線や東北新幹線と別れて左に進み山形新幹線の線路と合流して米沢へ向かいます。

最初の停車駅は笹木野駅です。流石にここから米沢へ向かうお客さんは居ませんでしたが、地元客が降りる姿がありました。この辺りは住宅街となっています。

次の停車駅は庭坂駅です。この辺りまでは3〜4キロ程度の駅間でローカル線にしては長くは無いと思います。この駅も住宅街が広がっていましたが、遠くに山が見えるようになって来ました。時刻表を見ると福島駅とこの駅までの電車運行があるようですが、この先からは本数が少なくなります。この駅は福島県福島市にあります。

庭坂駅を過ぎると徐々に山に向けて登って行き景色が良くなってきます。以前に米沢駅から普通電車で福島駅に行った事があり、その時の様子はブログしているので宜しければ見て頂きたいのですが、夕方の景色が凄く綺麗だったのを覚えています。それが分かっていたので進行方向右側に座ったのですが、この時も良い景色が見れましたし、新幹線のような長い編成なら後方に乗車すれば良い感じで電車が進む様子を見れると思います。

さらに進んでいくと一気に山間部の景色になりました。この辺りではトンネルが多くありトンネルを抜けると急に景色が変わると言う感じです。標高もどんどん上がって行っています。そしてこの辺りで福島県福島市から山形県米沢市に入って行きます。

山形県内に入り最初の停車駅が板谷駅です。ここからスノーシェルターで雪から守られた駅が続きます。そしてこの駅に近くなって来た時には雪が舞うようになって来ました。福島駅出発時とは天気が変わって来ました。

板谷駅を出発すると長い板谷峠トンネルを通ります。

トンネルを抜けて直ぐに峠駅に到着です。峠駅もスノーシェルターで雪から守られています。

早朝から峠の力餅をホームで売っていて、出発までに購入するお客さんが何人かいました。車掌も分かっているので購入が終わるまでドアを閉めるのを待っていました。大きな遅れがない範囲で柔軟に対応している感じです。

峠駅のスノーシェルターを抜けると吹雪になっていました。福島駅から数駅進んでいるだけですが、福島駅出発時には想像もしてない展開になりました。

峠駅の次は今回の旅の最大の目的地である大沢駅です。この旅行は2024年11月に行ったのですが、2024年12月から通年で大沢駅を全ての電車が通過すると言うニュースを見て来た次第です。同じような目的の人が多くいて、かなりのお客さんがこの駅で降りました。

多くの人と一緒に乗車してきた米沢行きを見送ります。ある程度のお客さんがいるとは思ってましたが予想以上にお客さんがいました。皆さん同じ事を考えているんだなと(笑)。

駅ホームで色々と動画を撮っていると暫くして構内踏切が鳴って山形新幹線が通過して行きました。大沢駅を通過する様子を見る事が出来て良かったです。

待合室の様子も見学しながら映像に収めました。時刻表を見ると一日6本上下線で運行していましたが、これらが今現在全て通過となっています。びっくりしたのはタクシーを呼ぶ事が可能だった事です。乗車し損ねてもタクシーで脱出出来る感じではありますが、本当にここまでタクシーが来るのかなとは思いました。

上りホームと下りホームを行き来する為の構内踏切からの様子です。上りと下りを切り替えるポイントがありますが、昔のスイッチバックの名残なのでしょうか?!

シェルターの出口に向かって進み、旧ホームを見に外に向けて歩きます。

シェルターから出ました。ここが入口となっていて、簡易トイレがありました。そして外に出るとパラパラと雨が降っていましたが、吹雪いていた雪がどこへ行ったのかと言う感じの天気になっていました。

こちらが旧ホームです。上下線でホームが左側にもあったのでしょうか。ホームの土台と思われる部分は見えました。旧ホームがこのようになり、シェルターのホームは実質廃止となる今後はどうなるのかなと思いました。

シェルターに戻ってホームに着くと構内踏切がなって暫くすると今度は下りの山形新幹線が通過する様子を見る事が出来ました。上下線で新幹線が通過する様子を見れて良かったです。

小さく2024年12月から全ての列車を通過する案内がありました。ここでも廃駅とは記載がされてなく、全ての列車が通過と言う事なので駅の維持管理はすると言う事なのでしょうか。

上りホームの先頭付近から見た大沢駅です。乗車するお客さんが少ないにも関わらず綺麗に維持管理されているなと感心しました。米沢駅管理のようです。

福島駅行きの上り電車がやって来ました。こちらの電車に乗車します。大沢駅の一通りの様子を見る事が出来て本当に良かったと思いながら、大沢駅とお別れしました。

そしてお隣の峠駅で下車しました。この駅も来て見たかった駅です。

駅全体の様子です。この駅もスノーシェルターで雪から守られていて、ホームは大沢駅と同様にとても綺麗に維持管理されていました。

シェルターから出ると左奥に峠の力餅が営業中でした。あそこからホームまで来て売りに来ているんですね。車で購入しに来る人はいるんでしょうかね。随分と凄い場所でお店をしているんだなと感じました。次の電車まで時間が無いので行って見たかったのですが、ホームに戻りました。

下りの米沢行きの電車が来ました。10分前後の駆け足の滞在&見学となりましたが、なかなか来れない峠駅の雰囲気を知る事が出来て良かったです。こちらの駅はいつまでも残って欲しいものです。

乗車する前に無事に峠の力餅を購入する事が出来ました。以前から購入して見たいと思っていたのでこの機会にゲット出来て良かったです。峠駅に来て良い思い出になりました。

再び大沢駅に到着です。今度は車内から駅の様子を見ていました。このタイミングが私にとって本当に最後の大沢駅となりました。

大沢駅の次は関根駅です。深い山間の場所から山から離れて駅周辺は家々がある景色となりました。再びこのタイミングでは雨となっていました。この日は変わり易い天気となっていましたが、元々山間部なので天気が変わり易いのかもしれません。

そして米沢駅到着時には雨が止んで空を見ると少し明るさが出て来ました。今回は大沢駅と峠駅をどうすれば行く事が出来るかを考えて早朝に出発したのですが、予定通りに乗り換える事が出来て良かったです。何より実質廃止になった大沢駅と有名な峠駅を見る事が出来て良かったです。新幹線でもこの区間を通過する事は何度かあり、スノーシェルター駅に興味津々でしたが良い経験となりました。

米沢駅の待合室で購入した峠の力餅を朝食として美味しく頂きながら、次に予定する電車を待っていました。

と言う事でこの後の様子は次回で。ここまでの様子を動画にしてますので合わせてご覧下さい。

 

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