北陸新幹線で新高岡駅までやって来た続きです。
初めて新高岡駅にやって来ました。この駅は城端線に乗り換えする事が出来、城端線で一駅お隣が高岡駅となっています。在来線の高岡駅に行った事がありますが、新高岡駅は新幹線の為に出来ているので、歴史も浅く駅周辺は高岡駅の方が人もお店も多そうな印象です。
そして今回新高岡駅から城端駅までJR城端線に乗車する目的でやって来ました。将来JR西日本から、あいの風とやま鉄道に移管されると言うのを聞いて、以前から乗車して見たいなと思っていたのですが、ようやく実現となりました。
城端線は非電化区間です。キハ47系の2両編成がやって来ました。お隣の高岡駅からやって来た列車ですが、新高岡駅で旅行客と思われるお客さんが思ったより多く降りて来ました。
そのおかげもあってか、新高岡駅から座る事が出来ました。最悪暫く立っている事も想定していたので運が良かったです。
最初の停車駅は二塚駅です。屋根がないローカル駅なので当たり前のようにホームに雪が多く積もっていました。この辺りでは雪が殆ど降ってなくて、なんとかこのままの天気を維持して欲しいところです。
この辺りは高岡市ですが、とてもひっそりとした雪景色が続いていました。今にも雪が降りそうなどんよりした天気です。
次の駅は林駅です。新高岡駅を過ぎると少しずつ降りるお客さんばかりで、乗車してくるお客さんは居ません。ここも高岡市ですがいつの間にか雪が舞っていました。
人の気配が全くない雪景色が続きます。遠くに立山連峰の山々が見えるところが途中であるのかなと少し期待していましたが、全然そんなチャンスは無さそうです。
続いて戸出駅に到着です。この駅までが高岡市です。駅間は雪で覆われた平地が続いていますが、駅のある所には住宅街となっている感じです。ずっと平地を走行していましたが更に雪が強くなって来ていました。少し進むだけで天気がコロコロと変わりますが、こんなものなのでしょうかね?
キハ47系の後方部分です。後方の景色を見てみようと思って来て見たのですが、先端まで行くことは出来ないようになっていました。
油田駅に到着です。この駅から砺波市になりました。雪が強く降っていて、ホームや家にも多くの雪が積もっていました。
本格的な雪景色となり、歩いている人は殆ど皆無となっていて、たまに車が通っているような感じになっています。この日は鯖江からスタートしていますが、その時は日差しも多少あったので、予想もしない方向に天気が変わって来ていました。
主要駅である砺波駅に到着です。私は2両編成の後方に座っていましたが、先頭車両では多くのお客さんがここで下車したようです。今までの駅周辺より明らかに街が大きい印象です。この駅で高岡行きの列車と行き違いとなりました。
続いての停車駅は東野尻駅です。小さい待合室があるだけの簡易的な駅ですが、その寂しさ故に逆に雪景色にマッチしたようなホームに見えました。
東野尻駅を過ぎて暫くすると南砺市に入りますが、更に天気が悪くなって来たように見えました。皆さん家にいるのだと思うのですが、家があるにも関わらず人の雰囲気を感じない景色が続きます。
高儀駅から南砺市に入り、福野駅と続きます。駅によっては2両目の車両はドアが開かないのですが、雪が人間の膝かそれ以上ホームに残った状態となっていました。終点の城端駅に到着後は食事兼ねて少し街を歩こうかと思っていたのですが、この雪の状況だと折り返しの列車に乗車して戻った方が良いのかもと考え始めていました。列車だっていつどういう形で雪の影響で止まるか予想出来ないですしね。
どんどん悪くなりもう外の景色が見えなくなるくらいになっていました。この列車が通常通り動いてくれているのは有難いのですが、これだけの雪景色だと帰りが少々心配になってくるレベルです。
東石黒駅に到着した時には、少し明るさが出て来ました。福野駅からお隣の駅に移動しただけですが、本当に目まぐるしく天気が変わります。どの駅も駅周辺は多かれ少なかれ家があり、「なんでここに駅があるの?」と思うようなところは無かったです。時間帯的に午前中の時間帯なので降りる人も砺波駅を過ぎてからは殆どいなくなりましたが、平日の学生が帰る時間帯や社会人が帰る時間帯は違うのかもしれません。
次の停車駅は福光駅です。更に日が出て来たような印象で、先程まで降っていた雪も殆ど止まっていました。
2両目の車両はこの辺りではお客さんが少なくなり、車内も殆ど動きがなく、雰囲気的には皆さん、終点の城端駅まで行くような雰囲気でした。
足跡の一つもない雪景色が続きます。歩いている人は勿論、車ですらたまに見る程度となっていました。
越中山田駅に到着です。お客さんがいるなと思っていたら、この列車ではなく高岡行きの列車を待っているお客さんでした。寒いから待合室で待っていれば良いのではと、外から来た私は思うのですが、寒さや雪に慣れているのでしょうね。私が単に柔なだけかもしれません、、。
そして終点の城端駅に到着となりました。反対にもキハ47系が止まっていて、行き違うような形で高岡へ向けて出発して行きました。こうしてキハ47系がこの駅まで来るのはいつまでなのかは関係者でないと分かりませんが、将来的には記録観点で貴重な映像になるのではと思って、動画を撮っていました。
昔ながらの歴史を感じる駅ホームとなっていました。この駅が終点なので、行き止まりまで雪がそのまま残っていました。
駅の待合室にはストーブがありました。こう言うのはとても有難いですよね。待合室の横には観光案内所もありました。人がいるのでストーブも用意出来るんですね。
城端線の時刻表です。9時台を除けば1時間に一本以上はあるようです。将来移管された際にダイヤがどうなるのか分かりませんが、記録目的で動画に収めて見ました。
こちらがロータリーから見た駅舎です。駅名表示が雪で殆ど見えなくなっていますね。列車を降りたお客さんが駅前で待っていましたが、お迎えを待っているようでした。地方あるあるですね。横にはバスターミナルもあり、市内を循環する市営バス以外にも、世界遺産である白川郷や五箇山方面へ行くバスもあるようです。その他には高速バスとして富山へのバスもあるようでした。
雪は舞っていましたが、日差しが少し出て来ている状況でした。天気が急変するのは城端線に乗車していて分かっているので、この後に悪い方へ行くのか、良い方へ行くのか予想がつきませんでしたが、城端駅までそう簡単に来れない事もあり、予定通り駅周辺を歩いて軽くの観光と食事をする事にしました。
と言う事で最初の目的地までGoogle Map見ながら歩きます。綺麗に雪かきされている道もあれば、途中では雪が残ったままの道もあり、靴の中に雪が入って足が冷たくなり結構大変でした。
やって来たのは、城端別院善徳寺です。食事してみたいお店が近くにあってこちらに立ち寄って見たのですが、雪に覆われていたのとそもそも建物の周りが工事用のフェンスに覆われていて、改装中のような雰囲気でした。見れないのは残念でしたが、オフシーズンなのでこのタイミングで改装等をするのは合理的で仕方ないですね。これだけ雪が境内に残っていると言う事は来る人を想定していないのでしょう。参拝もままならずと言う感じだったので、サクッと見て後にしました。
そこから直ぐ近くの「うなぎや南幸」さんに食事しに来ました。城端駅付近で検索して見つけて来ました。この辺りでうなぎなのかと正直思ったのですが、評価も高く期待も高まります。
店内に入ると、レトロな雰囲気の内装がうなぎ屋さんっぽくてとても良い感じです。広い店内に見えたのですが、よく見ると3つのテーブルがあるだけでした。つまり3人(3組)が座れる感じです。私はたまたま3つ目のテーブルに座りましたが、先客も二人組と一人客でして、効率的に大丈夫なのかと言う感じでした。そこの一つを一人で占有して申し訳ない気がしましたが、座れるところがそれしかないので仕方ありません。しかもうなぎ料理の性質上、注文してから出てくるまで結構な時間がかかります。1組ほどその間に店内に入って来ていましたが、ずっと店内で待っているような状況でした。食べたら席を空けようと思いましたが、なかなか出て来ないので、自分が気にしても仕方ないので堂々と出てくるまで待っている事にしました。
注文したのは「うなぎ定食(並)」です。正確に時間は計ってないですが、20分以上は待っていたと思います。こちらの定食は定価2150円ですが、通常付けて出す「骨せんべい」が無いと言う事で100円引きの2050円との事でした。
タレがたっぷりのうなぎはふっくらとしていて、香ばしくとても美味しかったです。タレが多かったのでご飯にかけて頂きました。ご飯がとても進む美味しい定食でした。良いお店に出会うことが出来ましたし、逆に先客がいてテーブルに座れなかったら、列車の関係で食べる事は出来なかったので、食べれたのはとても幸運でした。
食事後にお店を出ると晴れていました。新高岡駅から城端線で来て、ここに来て一番の天気となっていました。これは有り難かったですね。列車に乗車中は雪でも車内にいるので良いのですが、歩いている時に前が見えないくらい吹雪いていたら、困っていたところでした。城端駅まで戻る途中には立山連峰と思われる山々を見ながらの歩きとなりました。
無事に天気が良い状態のままで城端駅まで戻って来れました。運が良かったとしか言えません。うなぎが出るまでに思ったより時間が掛かりましたが、何とか乗車したい列車には乗れる時間帯に駅まで戻りました。
帰りはキハ40系でした。この路線でもまだ残っているんだなと思いながら反対のホームに行って乗車しました。
城端駅を出発して暫くはお客さんが少ないので左右の景色を見ながらの列車旅となりました。予想通り晴れていると左右に広がる山々を見ることが出来ました。
この後は高岡へ向けて進んでいくと徐々にお客さんが乗車してきて、車内が混雑して来ました。特に途中の砺波駅では多くのお客さんが乗車して来ました。その一方で天気に関しては高岡に向けて進んでいくと、再び雪の天気になって行きました。改めて城端駅を歩いている間ではなくて良かったなと感じました。
新高岡駅まで戻って来ましたが、このまま降りずにお隣の終点・高岡駅まで乗車します。途中駅から乗車したお客さんは地元客なので、余りこの駅では降りる人がいないような印象でした。
高岡駅に到着する頃にはまた雪が待っていました。本当に目まぐるしく天気が変わります。この辺りはずっとトンネルがなく平地が続いているので、尚更天気の変わりように驚いています。
そして高岡駅に到着して、今回城端線を無事に完乗する事が出来ました。将来第三セクターに移管した際には車両がどうなるのか分かりませんが、少なくてもキハ40系や47系では無いと思います。その意味ではJR時代に完乗する事が出来て、個人的にはとても良い思い出になりました。
全体的には天気が良ければ遠くに見える景色も違っていたのかなとは思うのですが、冬の雪景色も北陸らしく良かったと思いました。実際晴れた日ならどの程度山々が見えたのか気にはなりますが、帰りに少し見れたので良しとしましょうか(笑)。
この後も旅は続きますが、その様子は次回で。城端線に乗車した時の様子を動画にしていますので、合わせてご覧下さい。