今回は、東京のすぐ隣、埼玉の大宮駅から、山形新幹線の終着駅である山形県の新庄駅まで、冬の「つばさ号」に乗った時の様子をお届けします。新幹線がそのまま在来線に乗り入れる「ミニ新幹線」ならではの劇的な車窓の変化と、息をのむような銀世界へのカウントダウンをぜひ一緒にお楽しみください!
1. 旅の始まりは大宮駅から!新型車両の凛々しい姿に胸が高鳴る
旅のスタート地点は大宮駅。冬晴れの心地よい青空が広がるホームで列車を待ちます。

週末の朝でホームは混雑していました
遠くから滑り込んできたのは、鮮やかな紫色のノーズが美しい山形新幹線の車両!このスタイリッシュな姿を見るだけで、これから始まる旅への期待感が一気に跳ね上がります。

今回乗車する山形新幹線
定刻通り大宮駅を出発。車内は多くの旅行客で賑わっており、ほぼ満席状態でした。熱気に満ちた車内で落ち着き、宇都宮を過ぎるあたりから、窓の外の景色が少しずつ変わり始めます。

大宮駅を出発する瞬間の車窓

満席に近い賑やかなつばさ号の車内シート

宇都宮を過ぎ、遠くに山並みが見え始める車窓
郡山駅をものすごいスピードで通過しながら、列車はさらに北へと進みます。
2. 福島駅で「やまびこ」と切り離し、そして運命の分岐点へ
列車は東北新幹線と山形新幹線の重要な結節点、福島駅に到着しました。

大宮の時点では綺麗に晴れていたのですが、福島駅まで来ると、なんと街のあちこちにうっすらと雪が残っています!

福島駅を出発直後、東北新幹線の高架と分岐するシーン
ここ福島駅で、それまで一緒に走ってきた「やまびこ号」との切り離し作業を行います。切り離しが完了すると、つばさ号はいよいよ東北新幹線の本線レールと別れを告げ、ここからは奥羽本線(山形線)の在来線へと直通するアプローチ線へと入っていきます。
3. トンネルを抜けるとそこは……劇的に変わる異次元の「銀世界」
福島駅を出発して山間部へと差し掛かると、旅の景色は180度姿を変えました。 さっきまでの青空が嘘のように、トンネルを一つ抜けるたびに雪の量が増え、ついには本格的な雪が降り始めてきたのです!

山間部に入り、一気に雪深くなる田畑の景色
この激しい天候の変化こそ、山形新幹線の醍醐味。山を登るにつれて、景色は完全に「異次元の豪雪地帯」へと突入します。福島県から山形県に入り、冬季限定で全列車が通過する板谷駅を通過する頃には、線路もホームも完全に深い雪に埋もれていました。

雪に包まれた板谷駅の駅舎
板谷峠を越えて、峠駅、全列車が通過する大沢駅と過ぎて行きます。この辺りでは雪も降るようになって来ました。

途中からは雪が強く吹雪く中を進みます
米沢駅に到着です。福島駅から新幹線で30分少々の乗車時間ですが、天気が一変しました。

米沢駅到着時には完全な雪景色になりました
米沢駅を出発すると、寒々とした景色の中を新幹線は走行します。米沢までは複線ですがこの先は単線区間となります。

寒々とした景色を見ながらの新幹線旅
山を越え、名物の温泉街がある赤湯駅を通過した際にはホームの柵の向こうに、上りのつばさ号が雪をまとって佇んでおり、新幹線同士の行き違いを見ることができました。

赤湯駅名標と、ホームの向こうで行き違うつばさ号
赤湯駅を過ぎると街の高い場所を走行するようになり、南陽市の美しい街並みを見ることが出来ました。

真っ白に染まった南陽市の街並みの車窓
更に進み、かみのやま温泉駅の手前で、田舎町にポツンと建っている有名なマンションを見ることが出来ました。いつもマンションを見るたびに、どのような方がどのような景色を見て過ごしているのか気になっています。

かみのやま温泉駅手前では、ポツンと建っているマンションの景色
その他にも、普通電車との行き違いの様子や、須川の景色など、色々風情のある素晴らしい景色を見ながら山形駅を目指します。乗車した新幹線は米沢駅の次は山形駅まで停車しないダイヤでした。
4. 主要駅の山形、そして将棋の街・天童を越えて最北端へ
列車はいよいよ山形県の中心、山形駅へと到着。ここで多くのお客さんが下車し、車内は少し落ち着いた雰囲気に。

山形駅に到着。米沢駅到着時とは異なり、少し日差しが出ていた
在来線の単線区間を走行するので、色々と遅れる要素が発生します。この時は山形駅のお隣の北山形駅で新幹線が行き違いの電車を待つという事もありました。ローカル駅で新幹線がホームに待っている様子は外からだとどう見えるのかなと思ってしまいました(笑)。

北山形駅では行き違い列車の関係で停車しました
ここからさらに、つばさ号は北を目指して線路を刻みます。 次に停車したのは、将棋の駒の生産地として有名な天童駅。ホームには「将棋家風そばの里天童」「天童織田藩めん街道」といった、なんともお腹のすく魅力的な看板が掲げられています。

将棋で有名な天童駅に到着
天童を過ぎると、さらに北のさくらんぼ東根駅、そして村山駅へと、山形の名産地をテンポよく駆け抜けていきます。村山駅のホームには「バラ・そば・徳内の街」と歓迎の大きな幕が下がっていました。村山駅は村山市になりますが、どんな街かイメージが無かったので、そうなんだと思いながら見ていました。いつか降りて、そばを食べて観光してみたいですね。

さくらんぼ東根駅の近代的なホームの様子

村山駅の様子
途中の北山形駅や舟形駅を通過し、車窓の雪はいよいよその深さを増していきます。車内から温かい目線で眺める雪景色は本当に美しいですが、外に出たらどれほど寒いのだろう……と、ふと身震いしてしまうほどの圧倒的な白銀の世界がどこまでも続きます。

遠くに山々を見ながらの新幹線旅
そして最後の停車駅・大石田駅に到着しました。降車ホームは座っている席とは反対だったので分かりませんでしたが、どの程度お客さんが降りていったのか気になりました。

雪深い大石田駅の様子
大石田駅を出発して次は終点の新庄駅です。途中では現在不通となっている陸羽東線の南新庄駅の様子や美しい「小国川」を渡る様子を見ることが出来ました。

雪に埋もれた陸羽東線の南新庄駅
5. 感動のゴール!終着・新庄駅に到着
大宮駅を出発してから数時間。つばさ号はついに、終着駅である新庄駅へと無事に到着しました!

15分以上の遅れとなりましたが、大雪の中、無事に到着してくれました
車外に出ると、キーンと冷え切った東北ならではの寒さが全身を包み込みます。
駅の改札を出ると、新庄まつりの豪華絢爛な「山車(だし)」が展示されており、一気に旅情をかき立てられます。最後には、JR東日本のデジタル駅スタンプもしっかりとゲットして、山形新幹線旅が幕を閉じました。
冬の山形新幹線は、まさに「動く特等席」から雪国を味わえる最高のエンターテインメントです。皆さんもぜひ、次の冬はつばさ号に乗って、この感動の銀世界を体験しに行ってみませんか?
🎥 動画でさらにリアルな臨場感をチェック!
今回の旅の様子は、YouTube動画でも公開しています。写真だけでは伝えきれないリアルな臨場感を、ぜひ以下のリンクから動画で体感してください!