根室本線の赤平駅で列車が雪の為に止まった続きです。今回はその後の様子をブログしようと思います。
雪が強くなって来ても何とかここまで走行し続けてましたが遂にと言う感じで列車が赤平駅で一旦停車する事になりました。この時点で夕方の5時前です。直接の原因としては反対の下り列車がこの先の東滝川駅で雪の為に立ち往生した為と言う事ですが、反対側の列車が無くてもこの列車も走行し続けるのが難しかったかと思われます。社員さんが現場に向かっていると言う事で運転再開まで暫くお待ち下さいとの事でしたが正直「暫く」では済まないだろうなと思いました。
列車の左右を見ると物凄く雪が吹雪いてまして反対側の線路が雪で見えてない状況です。東滝川駅で立ち往生した列車の前の雪を除雪出来てもダメだろうなと言うのが肌で感じてました。そして暫くすると私の悪い予想は当たりまして除雪車が入らないとダメだと言う事でした。並行してタクシーも手配していると言う説明で早い方で対応すると言う事で色々と最善を尽くして対応しようとする気持ちを感じます。
タクシーの場合だと滝川から来ると仮定するとそもそもタクシーがあるのか、あってもここまで道路だったら来れるのか、台数も複数台は必要でとてもタクシーで対応するのは色々な意味で難しいのかなと思いました。勿論この路線以外でも他の路線で大幅な遅れが出ていたようですし列車本数を絞って運休している列車もあると思います。そこからもタクシーの需要は有るので手配はしていると言う事でしたが個人的には諦めムードでした。
この駅はローカル駅ですが少し歩くと国道があり、そこを通る滝川方面へのバスは有るのかなと念の為スマホで調べましたが無さそうなので大人しくJR北海道さんの対応を覚悟決めて待つ事にします。これだけ雪が降っていると仕方ないですね。
そのうちに運転手さんが乗客の最終目的地を聞いてました。滝川駅まで出れたとしても旭川・札幌間もダイヤが大幅に乱れているようです。列車かタクシーかの何らかの方法で滝川駅に到着してもお客さんによっては最終目的地がその先だとJR北海道としてはそこもケアする必要が有るので聞いていたのかなと思われます。
圧倒的に多かったのが札幌駅と回答した乗客です。滝川駅から特急に乗り継ぐ予定だったと思われます。一番遠いのが苫小牧と言うお客さんがいました。私はこの列車の終点・滝川駅ですが思ったより少なかったです。私は何とか滝川駅に到着してくれれば一先ずはこの日は凌ますが札幌駅や苫小牧駅とかだと大変だろうなと思いました。
18時20分前後だったと思いますが除雪車が赤平駅に来ました。正直もっと遅くに来るのかなと思ってましたが社員さんが滝川駅にて他の対応等で業務されていたのかも知れません。除雪車も滝川駅にあったのかなと思われます。社員さんが居たとしても直ぐに対応可能かはその時々だと思うので個人的には思ったより早く来て頂いて有り難かったです。正直今となってはこの根室本線はローカル線で主力としては札幌・旭川間だと思うのでそちらの対応で人員を優先しそうですしね。
車内は暖かかったのですが乾燥していたので外の空気を吸いたく寒かったですが外に出させて頂きました。外の様子を見ると想像以上に雪が積もってました。除雪車が通って来た右側の線路とこちらの線路で見比べると一目瞭然です。この日は羽田から新千歳までフライトして北海道入りしましたが新千歳空港では晴れていて雪が降ってなく、それが新得駅までずっとそんな感じでしたのでこの急激な天候の変わりように驚くばかりです。
階段の上から様子を見て見ました。向かって奥が列車の進行方向です。方針としてはまず除雪車が列車の後ろ側を除雪するそうです。除雪した部分を利用して今の位置から列車を少しバックさせて今度は除雪車が列車の前に移動して除雪すると言うのが大まかな流れのようです。当然除雪車が前後に行ったり来たりしてこの列車の前後にポイントを切り替えながら来て除雪するので時間は掛かりますがこれだけ雪が降っていれば仕方ないし、そのような状況でも走らせようと一生懸命頑張ってくれるのが有難い事です。それにしても北海道の自然の厳しさ・過酷さをまざまざと感じます。
この駅は昔は3番ホームがあったようですが既に使われてないようで雪置き場と化してました。雪が普通のホームと同じ高さまであるし、このホームの屋根にも怖いくらいの雪が積もってました。
一瞬ですが吹雪が弱くなった時に落ち着いて駅舎を見ると大きい建物である事に気が付きました。建物は大きいですが簡易委託駅のようです。昔はこの近くに石炭の鉱脈があって賑わっていたようなので昔はその賑わいにマッチした駅舎だったのでしょうね。
外は非常に寒かったけどホームの様子を色々と見させて頂きました。このような経験は余りしたくは無いですがw、私的にはこの先ずっと赤平駅はある意味忘れられない思い出深い駅となりそうです。
新鮮な外の空気を吸いながらホームの様子を見てましたがいかんせん寒いのでそそくさと車内へ入って待っていると除雪車がこの列車の横を行ったり来たりするようになりました。ポイントを切り替えてこの列車の前後を除雪している感じです。
タクシーに関しては手配出来なかったようで選択肢からこの時点で外れたようです。従って滝川駅までこの列車を何とか動かせるように引き続き対応する事になりました。
社員さんが除雪車の動きに合わせて列車の前後部分に行き来して除雪車で近づけない列車前のギリギリの部分を手作業で雪かきをしているように思いました。寒い中本当にご苦労様です。JR北海道の社員さんはある意味雪との戦いでとても過酷な仕事です。早く赤字から脱出して儲けて頂いて報われて欲しいなと感じます。
そして列車の後方の除雪が完了したようで列車が少し後ろに動きました。ここまでは順調な印象でJR北海道の社員さんもある意味でこのような大雪での対処には慣れているのかなと思わせる手際の良さです。
その後に今度は作業員の方が乗客の最終目的地を確認してました。恐らく除雪車で安全確認兼ねて滝川駅へ行ってその情報を連携して滝川駅から先の乗り継ぎを確保する為と思われます。この時点で19時30分前後でした。新得駅から代行バスに乗車する前にこの先飲料水を購入する事が出来ない事を想定して事前に車内の乾燥対策でペットボトル飲料水を購入してたのですが、それが非常に役に立ちましたw。お腹は空いてましたが空腹は我慢出来ても水分は必要な時に飲む事が出来てたので体調的には全く問題なく過ごしてました。
JR時刻表の宣伝で描かれているのが「やくも号」でしたが北海道の人は分かるのでしょうかねw?!「JRグループ」のダイヤ改正なので他のJRグループの車両でも間違いでは無いですが会社毎に使用する絵を分けても良さそうに思いました。スマホが無い時代は時刻表を旅行する前は購入して予定を考えていた時期もありました。旅行する前に時刻表を見ながら妄想するのが案外楽しみでもありましたが今は紙の時刻表を見る事は個人的には無くなりました。
発車が近そうと言う放送からなかなか出発せずどうしたものかと思っていると、今度は滝川駅構内のポイントが切りわからなくなって人力で対応しているとの事でした。次から次へとこれだけの雪が降っていると起こるのは仕方ないですね。滝川から先、札幌へ行くと思われる欧米系の外国人の方が運転手さんに状況を聞いてましたが焦る気持ちは非常に分かりつつ待つしか無いのになとも思うので難しい所です。それでも状況を確認していた感じで怒ってたり騒いでいるような様子は皆無で冷静に会話されていました。私がもし外国でこのような事が起きると確かに不安になります。特に国によっては治安の問題もあるし勿論言葉の問題もあります。
更にそこから待ち続けてようやく滝川駅までの安全が確認取れたと言う事で列車が赤平駅から動き出しました。
この時点で夜の20時23分を手元の時計では示してました。ざっと3時間30分程赤平駅にて待機となりました。水分が補給出来ていたせいかこの時点でも体調の変化はなく足腰はずっと座席に座っていたのでたまに背伸びはしたものの多少痛くなっていた程度です。
お隣の東滝川駅に到着すると立ち往生していたとされる下り列車がホームに止まったままでした。この列車のお客さんはどう対応したのか非常に気になりました。この列車の乗客がたまたま居なくて立ち往生したとは思えないので、お客さんがいたとは思うのですが列車で富良野駅までだと除雪する区間が非常に長いので非現実的です。すれ違う時点でお客さんがいないとなると、それこそタクシー等を手配して富良野まで乗客の目的駅まで送ったのでしょうか、、。
東滝川駅を出発して暫くすると街の明かりが見えて来て滝川駅に徐々に近くなっている事を実感しました。勿論駅に到着する最後まで油断は禁物ですけどこの辺りから少し気分的にホッとなったのを覚えてます。
滝川駅にポイントを切り替えながらゆっくり進んで行くと社員さんが寒い中線路上に居るのを見ました。人力でポイントを切り替えていると放送があったので対応して頂いたのでしょうかね。本当に寒い中対応して頂いて有り難く思いました。
そのままゆっくりと滝川駅に到着となりました。私はこの日の最終目的地がここですがそうではないお客さんの方が多いので無事に辿り着いて欲しいなと思いましたね。
車内から降りると社員さんが出迎えて頂き、カロリーメイトとペットボトル飲料水を手渡して謝罪頂きました。個人的にはこちらがお礼を言いたいくらいJR北海道の社員さんにはこの大雪の中で対応して頂いて嬉しかったのですが最後まで出来る対応をして頂いているのは本当に立派です。
と言う事で無事に滝川駅に到着です。赤平駅からこの駅までは13キロ前後ですがとても長い長い列車旅となりました。ブログを記載しながら考えても今となってはとても良い経験であり思い出です。そして北海道の冬の厳しさを肌で実感したので、これからの旅行計画にもこのような可能性がある事を常に頭に入れて自分自身も安全を最優先で旅程を考えるべきだと本当に実感しました。
今回2024年3月末で廃止になる新得駅と富良野駅間を含む根室本線を新得駅からずっと来ましたが新得駅での天候からは予想出来ない状態での滝川駅到着となりました。新得駅までは約136キロ程ですが山や峠を超えるのでガラッと天候も変わる事があるのが北海道なのかなと思います。色々と凄い体験となりました。
この後も大雪に関連して困難な事が起きますがその様子は次回にて。
ここまでの様子は動画にもしてますのでご覧下さい。